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私立校・中高一貫校生
一学期期末テストの
勉強の仕方

栄冠ゼミ

栄冠ゼミ出版



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  この本はタチヨミ版です。


 私立校・中高一貫校生 一学期期末テストの勉強の仕方


  ~全般編~

  ~数学編~

  ~英語編~

  ~国語編~

  ~理科・社会編~

  ~副教科編~


 その他コラム


  クイズ形式で問題に答える

  勉強に必要の無いものは片付ける

  自分確認チェックシートを作り、詳細確認する

  学校でやった平常テスト・プリント問題をひたすら覚える

  解答欄を空欄にすることは赤点を保障する

  『点数のとれる問題』と『みんなが間違える・解けない問題』

  期末テスト返却後

  なぜ、正解したのか?を考えてみる

  回答数と正答数を確かめる

  失敗を重ねて、勘を鍛え、自信を持つ

  間違えることは悪いことではない?

  可能性を否定されるのはムカツく?

~全般編~

各教科の勉強の仕方の話を始める前に

一学期期末テストの勉強の仕方~全般編~

初めに、一つ厳しいことを書かせて頂きます。

一学期中間テストを終えると、すぐに期末テストがやってきます。二学期と異なり、一学期は『すぐに』やってきます。

学校から渡されている年間スケジュール・予定表を見て、『事実』かどうか、確認して下さい。

事実であれば、一学期中間テストを終わってからの、悲劇のヒーロー・ヒロイン、喜劇のピエロを気取る、演じるのは止めて下さい。

『時間の無駄』です。

やるべきことが多く、出来る時間が限られている時に、悩む・迷う・悲しむ・後悔する、といったことを、思う・考える・願う『だけ』で解決しようとすることは、今後も、学校の勉強『以外』のことでも、後手にまわることになります。

今風で言う、気付いた時には『詰んで』いた、なんてことのならないように、時間がある内に動くべきです。

皆さんが、望んだ通り、一学期中間テストは、学校の定期テストは、『結果』しか見ていません、評価されません。

つまり、その『結果』がどうだったかで、悲劇・喜劇を『演じる』のは、筋違いでしょう。

結果が出てからはどうなるか、どうするかは、わかっていたことでしょうし、その責任を問われること、咎められることは予想できたと思います。

厳しいように感じられるかもしれませんが、これが常日頃から言われない、結果のみで判断される厳しさだと思って下さい。

さて、こんなウザい説教は、わかっている・感じている方にとっては、どうでもいいことでしょう。

じゃあ、残り少ない時間の中で、一学期期末テストまでの間で、何を、どうやるかが問題になってくると思います。

各学期、各定期テスト後ごとに提案していることではありますが、まずは『結果』に対する確認が必要となります。

・テスト結果と、進級・進学要綱、先生の成績のつけ方、の照らし合わせ

・現時点での平常点の概算、授業態度・提出物の見直し

・テスト問題の整理整頓と見直し

これらをやるのに一日もかからないと思いますが、ほとんどの方、特に、進級・進学が危ういとなる方ほど、やっていません。ひどい方ですと、一学期中間テスト終えた後は、『過去』の思い出感覚で、書き換えることができない、記録されているということから、現実から、逃げ出すことが多いです。

逃げるのは構いませんが、『帰って・戻って』くるのが、二学期以降となりますと、『記録』されている点数に、成績に『また』悩まされるということになりますので、気をつけて下さい。

この確認が終わったら、次に期末テストまでの日程を確認して下さい。

これは、知っている、わかっているは、もう通用しません。そう言っていた『結果』が中間テストの点数です。全て、『つもり』で済ましてきたからこそ、その『結果』になったのではありませんか?

と、『結果』が出た後は、こういったウザい、うるさい言われようになります。一学期は、一学期中間テストを終えた時点では、『まだ』言われるだけで済みます。

早めに軌道修正しておかなければ、二学期以降、言われるだけでなく、決定付けられる、強制させられることになりますので、気をつけて下さい。

そして、期末テストまでの日程を確認した後は、目標を再度決めて下さい。

今学年になって、思った・決意した目標・目的・決意の、『結果』の第一弾が出た以上、修正は必ず必要になってくるはずです。今度は、より現実的な、具体的な目標・目的・決意をせざるおえないはずです。

これもまた、『結果』が出た厳しさの一つです。

その上で、最後に、学校の勉強以外のこと、部活動や趣味、自分の生き方、考え方、生活の見直しとなります。

ここまで出来ると、期末テストで『挽回』、あるいはさらなる『飛躍』が望めるのですが、これがなかなか難しいようです。

まがりなりとも、勉強、部活、趣味、などを自分的に、自分なりに『頑張って』きているからこそ、積み上げた、築き上げた、自分の生き方、考え方、生活ですから、身内の親御さん、親しい友人ならまだしも、他人に、学校の先生や大人達に、あーだこーだと言われるのは、癪に障ると思います。

だからこそ、ずるずると、同じ『こと』を続けて、同じ様な『結果』となります。

部活動や趣味、生き方や考え方などが、学校の勉強に直接関わってくるわけではありませんが、多かれ少なかれ、『原因』になっている場合があります。

直接関係ないことを『原因』と表現されるのは、ムカツクかもしれませんが、他人から見れば、そう『見える』、あるいはそう『見られる』『思われる』ということです。

一学期中間テストの結果が出た以上は、残りの各定期テストごと、毎回、その結果に対して、そして、最終的には、その積み重ねてきた結果に対して、評価をされるということに対して、早めに対応、対策することをオススメします。

皆さんにとって、最悪のシナリオは、毎日毎日、ガミガミ言われながら、強制的に勉強をやらされることですか?

それとも、友人が高校、大学と進学する中、自分だけが違う道、自分だけが選ばれない、自分だけが外れることですか?

どっちですかということを、あるタイミングで、究極的に迫られることになります。

そのタイミングは、誰も言ってくれませんが、それを過ぎると、『選択』すること『すら』できなくなりますので、気をつけて下さい

うるさい説教が多くなりましたが、これを、この感覚を身につけておかないと、残り4~5回の『今年度』の定期テスト、さらには、進学までの、十数回のテストで、自分の意に反する結果、評価となることになりますので、早めに気付くことをオススメします。

時間もそうですが、受験・進学も、学校の定期テストですらも、『待ってくれない』、そして『書き換えることのできない』ものです。

気付いた時には・・・とならないようにしておくことを強くオススメします。

~数学編~

一学期期末テストの勉強の仕方~数学編~

数学は、一学期中間テストを終えて、『結果』が出てから、焦って、『特別』な勉強をし始める、しなくてはならないと勘違いされる方が多いです。

しかしながら、期末テストまでの約1ヶ月間で、今までの数学をやり直す、勉強し直す時間はありません。

当然、『特別』な勉強、参考書、問題集をやる、遠回りの勉強をしている時間もありません。

数学のテストだけ、著しく点数が悪く、他の教科は何の問題ない点数、つまり80点以上を取れているなら、数学に力を入れて、時間をかけるのもいいですが、決め付けで書かせて頂きますが、『そう』ではないでしょう。

失礼ながら、満点が取れる可能性が高い、最も取りやすい、『努力の量』が点数に反映されやすい数学で、今回のテスト80点以上の点数をとれていない場合、他の教科も、『たかが』しれているものでしょう。

数学のテストをそこまで頑張れない、余裕を見せていたのだから、他の教科は『もっと』余裕をみせていた、つまり思った以上に点数を取れなかったのではないでしょうか。

当てはまっている方は、他の教科との兼ね合いもありますので、期末テストまでの間、数学だけに力を入れて、他の教科がガタ落ちとならないように気をつけて下さい。

特に、『頑張る』の方向が、『特別』な勉強、参考書、問題集をやるというようなやり方をしていると、『また』失敗してしまいます。

今から、期末テストに向けてやるべきは、『学校』で習う数学についていくこと、『学校』指定の参考書・問題集をやること、『学校』の宿題をやること、それらを、その演習を、徹底的にやることです。

思い出して下さい、中間テストは、それを面倒くさがって、余裕を見せて、自分の都合の良い、勝手な判断をして、点数を落としたのでしょう。

『これ』は、中間テストの結果、つまりテストを再度見直せば、わかると思います。

あー(後から)言われてみれば、わかったのに。あーわかっていたのに(単純な)ミスをした。あーこの問題とこの問題が合っていれば、●●点だったのに。

テストが返却されて、授業時間を割いてまで先生が解説してくれた時間ですら、『その程度』の思い、考えで、過ごしていませんでしたか。

本気で受けたテストで、返却されて、解説してもらって、尚も、『わかったつもり』で、見直し終了としていませんでしたか。

違います。

数学のテストで、わかった(つもり)なら、もう一度、そのテストをやってみて下さい。百点が取れるかどうか、取るまで、わかるまで『何度』でもやるかどうか。

そのくらいの『行動』を起こして、期末テストで『挽回』する意思を持っているといえます。でなければ、『期末テスト』でも、同じように、後悔することになります。

数学に限らず、一学期から、『記録』されることに、その厳しさを指摘しますが、この数学が、特にそれを意識しないと、二学期以降、学年が上がるごとに、ズルズルと点数を落とすことになります。

学年初めての定期テスト、一学期中間テストを終えてからは、切り替えて下さい。

いかなる理由、言い訳があろうと、数学で点数が取れなかった、特に(範囲が決まっている)学校の定期テスト(ごとき)で、点数が取れなかった理由のほとんどが、『演習不足』です。

自分なりに、自分的に頑張った、これだけの量をやったというなら、『それ』では、その『量』では足りないということです。

そうなれば『数を増やす』以外、効率の良い、効果的な勉強はありません。

テクニックが必要になるのは、『受験』の時だけです。

学校の定期テストにおいて、下手なテクニックを身につけよう、披露しようとすればするほど、失敗します。何のために、先生が宿題で演習させているのか、よく考えて下さい。

そう考えれば、わかると思いますが、中間テストまでの失敗の多くが、宿題をギリギリまで溜め込み、答えを写す、あるいは適当にやって、数合わせをする、最悪な場合、おちゃらけて、宿題を出さない・やらない。

これを一切止めて、未提出・出し忘れ・遅れを防ぐためにも、事前に、宿題をやって、やり切って、後は出すだけの状態にしておきましょう。

学校の先生の指示したところ以外の箇所を、問題をやって、文句を言う先生は少ないはずです。

むしろ、指示された箇所以外のところもやってある、それも事前に事前に、全部やってあるとなれば、先生は褒めてくれるでしょう。

また、学校指定の問題集・参考書・教科書以外に、先生からプリントを渡されての宿題提出もあるかと思います。

そういった宿題は、出されたその日に終わらせる、かつ、プリントに書き込むだけでなく、まずはノートに問題を書き出して解いてみて、さらにもう一度プリントの問題を解いてプリントに解法・解答を書き込んでみて下さい。

これで、普通に宿題をやっている人より、2倍の量、問題を解くことになります。

こうして、テスト2週間前までには、テスト範囲(になるであろう単元)までの全ての問題を解いておき、わからない問題・解けない問題をピックアップできれば、残りの2週間を、『テスト勉強』にあてられます。

1週間前までは、そのわからない問題・解けない問題に集中し、どうしてもわからない・解けないのなら、先生、友人に徹底的に聞き、『問題文・問題形式・途中式・答えを覚えてしまう』くらい、解いてみて下さい。

そこまでやって、問題文の問い方、数字が変わる『くらい』のことで、できない・わからない・解けないなんてことを、言わないと思いますが、本当に、本気で、そうなる、そうなんだというのであれば、そのできない・わからない・解けないの問題は、『今回』は諦めて良いと思います。

仮にテストで出てきたとしても、10点~15点分ぐらいの配点だと思いますので、その問題以外の点数を完璧にすれば、80点は取れるでしょう。

これをテスト2週間前から、1週間前までに行って下さい。

そうして、テスト1週間前になったら、今度は、テスト時間、テスト形式に合わせての勉強を徹底的にやって下さい。

わかる・できる・解ける(つもり)問題は、早く正確に出来るように、不安・わかりづらい・時間のかかる問題は、確実に解けるように、それでいて、なるべく早くを徹底的にやって、『見直し』の訓練をして下さい。

テスト時間に合わせて『50分』、テストの問題数に合わせて『30問』(単純な計算問題15問、少し難しい・時間のかかる計算問題5問、文章題5問、その他、普段の宿題などで、自分が苦手・間違えた問題5問)

これを意識して、その中で1問何分ぐらいを、見直しの時間は何分ぐらいを、見直すことは、チェックすることはと、考えて、実際にできるようにして、テストに臨めば、まず間違いなく、そして限りなく、高得点、満点に近づくことになります。

数学の、『学校の定期テスト』は、このチャンスが、必ずあります。

期末テストまでの1ヶ月間で、取れるのであれば、これほど『効率の良い』勉強は無いと思いますが、いかがでしょうか。

数学は具体的な数字を目標にやってやりきれば、必ず点数に結びつきます。

一学期中間テストを終えてからの一ヶ月で、教科書にある問題数×3、問題集にある問題数×2、宿題で出された問題数×2、ぐらいの問題演習を目標にされてみることをオススメします。



  タチヨミ版はここまでとなります。


私立校・中高一貫校生 一学期期末テストの勉強の仕方

2015年9月5日 発行 初版

著  者:栄冠ゼミ
発  行:栄冠ゼミ出版

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