───────────────────────
───────────────────────
この本はタチヨミ版です。
本当に時間がない、忙しい方ほど、時間の作り方が、使い方が、上手です。
皮肉なことではありますが、『意外に』時間がある、暇な方ほど、時間の作り方が、使い方が下手で、ちょっとしたことで、追い詰められると、『時間がない』『忙しい』と嘆いて、弱音を言うだけとなります。
作り方を知らない、使い方がわからないのかはわかりませんが、『こういった』ことですら、『知らない』『わからない』が通用しないことを、よく経験されていると思います。
学校の勉強は、社会に出ても、なんの役にも立たないなんて言っているなら、こういった『時間の作り方』『時間の使い方』をよく学び、練習、実験し、自分にあった方法、やり方を見つけることをオススメします。
これは、学校の勉強以上に、社会に出て、会社に入って、仕事をするにおいて、プライベートな時間を充実させるため、人生においても、最も大事な勉強です。
少し皮肉に聞こえてしまうかもしれませんが、今の学生、若い方は、情報化社会の中で、非常に『うまく』生きていると思います。
ですが、それが、その方法が、本当に自分のために、将来・未来のためになっているかどうかは、いつの時代の学生も同じだと思います。
私は古い人間ですので、今の子ども達が携帯・スマホ、ゲームなどにかける『時間』を、気に掛けております。
いろいろな情報をすばやく、すぐに得られることは、時間を短縮し、時間を作っている反面、その情報量に振り回され、時間の使い方が狂ってきて、結果的に時間を奪っていると思います。
学生の皆さんが思い思いに描く夢や希望、野望が、どんなものかはわかりませんが、『それ』には、絶対的に時間がかかります。
『その時間』が携帯やスマホによって、『奪われる』ことのないように、しておくことをオススメしたいです。
もうすでに『勉強の時間』ですら奪われているとなると、『夢を達成、成功するための時間』も、奪われているのではないでしょうか。
携帯・スマホ、ゲームなどにかける時間と、『それら』が天秤にかけられている、そして、学生時代、それ以降も、『その時間』が、返ってくることがないということを、少し考えてみて下さい。
と冒頭から、長々と説法のようなことを書きました。私は別に専門家ではありませんので、一般的な苦言しか書けません。
しかし、『時間』がかかる、『時間』が進んでいる、『時間』は過ぎているということは、事実です。
学生の皆さんは、時間の作り方、使い方を知る前にまずやらなければならないのが、『自分の時間』を知るべきです。
そのために、するのが、『自分の時間の細分化』です。別に一日を24時間で区切る必要はありません。自分の自由にできる時間で区切れば良いです。
そうすると、大体、このように区切れると思います。
学校に行くまでの朝の時間、通学中の時間、休み時間・昼休み、放課後からの自由時間(遊びの時間)、家に帰ってから寝るまでの時間、休みの日の時間。
それらの時間の中で、『時間を作る』『時間を使う』という意識を持って、何を、何に、どうする、こうするを考える、考えておくこと。
そういった考えに、少しでも参考になるようなことを書いていこうと思います。
残念ながら、立場上、どうやって時間を作り、『学校の勉強をするか』の提案になりますが、それを夢や趣味、遊びに置き換えても構いません。
冒頭にも書いたように、時間の作り方、使い方を学ぶことは、知ることは、試してみることは、学校の勉強以上に大切なことです。
もっとも、『そうした』ことを学ぶのが、学生時代、『学校で』『学校の勉強を通して』学ぶべきことだと、皮肉を言わさせていただきますが、少しでも参考になれば、幸いです。
特に寒くなってくる時期は、朝早く起きての勉強というのは、難しいと思います。
根性論や精神論を振りかざせば、寒かろうが、眠かろうが、それくらい頑張る気持ちをもってして、勉強に臨まないと、受験で合格、定期テストで点数アップは難しいぞというものですが。
現実のこととして、『それ』で続けられる、続けている方は、テストの点数、成績に困っていることはないと思われます。
逆に、『それ』ができない方が、点数を落とし、成績に困っている、普段の勉強に困っているというところだと思います。
今まで、少しでもそうしようと思った、そうしてみようとも思ったことのない方、やってみたけど続けられなかった、続かなかったという方が、『次回は』『次は』頑張ってみようと他人に言われても、あるいは、『次回は』『次は』やれる、頑張れると自分で決断しても、『やれなかった』『やらなかった』経験が、事実が、重くのしかかってしまい、最終的に、続かないということになっていませんでしょうか。
少し偏見に似た書き方になりましたが、言葉遊びや揚げ足取りをし合うつもりはありません。
過去からの『事実』として、どうでしょうか、いかがでしょうかと問いています。
できない、やれないから、やらない、やりたくないとなることは、一番最悪の状況・状態だと思います。
そして、できない、やれないを、できるように、やれるようにするのが一番最高の勉強、努力だとは思います。
しかし、その『最高』を目指すがゆえに、『最悪』の状況・状態になってしまうのが、最も厄介な状況・状態だと私は思います。
やる気はある、やろうとも思っていると、ポジティブな思考・考え方をもっているから、そして、やろうとはした、ちょっとはやった、自分的には、自分なりには頑張った、『だから』世間的にも認めろ、褒めろ、『仮に』それで悪い結果をとっても、許せ、与えろと、いうところに思い立ってしまうと、そこからなかなか抜け出すことができません。
目標に向かって、目指して、自分的、自分なりの努力をしている『事実』があり、『そんなこと』すら考えない、やらない『人達』がいる限り、自分は優位に立っている、自分は他の人達とは違う、自分は許されてもいい存在だ。
なんてことを心のどこかで考えて、思っていませんか。
心理学を研究しているわけではありませんので、いやいやそんなこと思ってもいない、と言われれば、私の言っているようなことは、それこそ『自分勝手な』妄想に過ぎませんが。
冒頭から、こう長々と書くのは、それくらいの言われよう、覚悟があって、『朝早く起きて勉強する』を言っているのか、考えているのか、思っているのかを聞くためです。
そうでもしなければ、今迄やってこなかった方が、急に、『朝早く起きて勉強する』をするのは、非常に難しいです。
一番最初にも書きましたが、冬の時期は寒い上に、起きる時間によってはまだ暗かったりします。
そんな中、親御さんに言われたから、自分なりにやろうと決めたから程度では、続かないものです。
やると決めたら、土日も含めて、一日も休まず、やり切る、できなかったら、ゲームや遊びなどの趣味を一週間しない、TVを見ないなどの罰則を、自分にかけて、初めて『できるかどうかの土俵』に立てるくらいです。
今までの生活習慣を一変させるというのは、そのくらいの覚悟があって、罰則を設けてでなければ、難しいです。
さて、そこまで身もふたもないことを書きましたが、じゃあ、できないから、やれないから、やらなくていいや、やれなくていいやでは、ありません。
できない、やれないのを肯定しているわけではないです。
むしろここからが、これからの世の中を担う皆さんの発揮すべき、勉強すべきところ、能力となります。
できない、やれない中で、どうするかを考えましょう。
まず、朝『早く』起きるのが難しいのであれば、せめて、朝『決まった・決めた時間』に起きるのはいかがでしょうか。
ぴったり何時というのが難しいなら、何時~何時半までに起きるというのでも構いません。
まずはそこから始めて下さい。
というよりも、『そうしなければ』、『朝の時間』を作ることも、使うこともできません。
始まりの時間がわからなければ、その間の時間も、終わりの時間もバラバラで、こんな状況の中で、朝『何かをする』のはもちろんのこと、『勉強する』なんてこと、考えもつかないと思います。
朝の時間を有効に使いたいと考えるなら、まず『起きる時間』を決めて下さい。
もうすでに、ハードルが上がってしまったかもしれませんが、部活動で朝練などあった時のことをよく思い出して、その期間は、その週は、できたことを、次のテストまでは、次の学期まではと期間を広げるイメージでやってみて下さい。
そうやって決まった時間に起きれるようになったら、次に、朝の時間をよく確認してみて下さい。
だらだらと顔を洗って、歯を磨いて、着替えて、朝食を食べての時間。
どこをどうすれば、時間が作れるか、検討できると思います。そうやって作った時間で、やれることの検討をする。
ここまでやって、結論として、朝『勉強する』、勉強といわずとも、『他の何か』をする時間はないということであれば、無理して、朝から時間を切り詰めて、『勉強する』『何かする』のは、諦めていいと思います。
あまり朝から切り詰めて、窮屈なやり方で、何かをやろうとすると、かえって疲れてしまい、昼間の時間や夜の時間帯に影響が出てしまうかもしれません。
それが『原因』で授業中寝てしまう、夕方以降、やる気がなくなってしまうなんてことになるくらいなら、朝はゆっくり、今迄通りにしてみて下さい。
そして、そこまでやった方、やれた方、やってみた方は、次の『勉強』を試して下さい。
その日の時間割通りに教科書・ノート・プリントで前回やったところを斜め読みする。それで、そのまま教科書・ノートをカバンに詰める。
これは、教科書・ノートなどの忘れ物も防げますし、復習・予習もかねた勉強にもなります。
仮に1教科1~2分で構わないと思います、ざっとで構いません。
6時限ある平日でも、おそらく教科書を使うのは4~5教科でしょうから、たかだか、5~10分で終わる作業に近い勉強です。
それくらいなら忙しい朝でも負担が少ないでしょう。
寝ぼけている、頭の働いていない朝に、『問題を解く』『文字を書く』という行為は、『時間がかかる』うえに『中途半端な状態』で終わりを迎える(通学時間が迫る)ということになります。
時間のない朝は、あくまでも確認、そして、その確認の副産物として、忘れ物を防ぐとあれば、これは効率が良い勉強といえるでしょう。
時間割がない土日は、『翌週の月耀』の時間割で試してみて下さい。
そうすると月曜の教科が2~3回連続見ることになりますが、それでも構わない、むしろそうした方が、月曜の教科の確認が何度もできて、良いと思います。
やっても無駄と思うかもしれませんが、たかだか5~10分でできて、忘れ物も減って、遅刻も減って、なら『効率が良い勉強』だとおもいませんか。
ぜひ試しにやってみて下さい。
タチヨミ版はここまでとなります。
2015年9月1日 発行 初版
bb_B_00138047
bcck: http://bccks.jp/bcck/00138047/info
user: http://bccks.jp/user/132947
format:#002t
Powered by BCCKS
株式会社BCCKS
〒141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp