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【UNO千代インタビュー・1】
UNO千代書房で取り扱いのある著作の作者に、UNO千代自らがインタビューを行うという企画の第一弾!
初回は、現在UNO千代書房取り扱い本の中でダントツの人気を誇り、BCCKS人気ランキングでも奇跡的に好調な滑り出しを見せている『絶対ふざけない男』の作者、オードリー・ヘップバーンさん。
難解、もしくはふざけんな、あるいはアクセスしたものの1行読んでやめた(!)という声の多い本作ですが、作者はどのような意図をこめて創作に当たったのか? その辺りをみっちり、伺ってきました。ではどうぞ!
UNO千代(以下・U)「こんにちは。」
オードリー・ヘップバーン氏(以下・オ)「どうも。」
U「意外なといいますか、男性なんですね。」
オ「すみません。」
U「いや、正直わたしは最初から知っていた訳ですが(笑)。」
オ「そうですね(笑)。」
U「さっそくですみません。かなり、人気になってますね。」
オ「いやー、誰も読んでないでしょう。読む箇所ありますかね? 」
U「そんなこと言わないで下さいよ。まあ気になるとは思いますよ。ペンネームとか。」
オ「(笑)内容じゃないですよね。」
U「結構インパクトありますからね。『絶対ふざけない男』オードリー・ヘップバーン著って。ふざけてんじゃん(笑)。」
オ「いやいや。そこは割と、律儀なといいますか、きちんとした理由がありまして。」
U「その辺りお伺いしていいですか? 」
オ「あの、これちょっとにわかには信じて頂けないかも知れないんですけど、かなり歳の離れた姉がいまして、彼女が大ファンだったんですよ。」
U「オードリー・ヘップバーンのですか? 」
オ「ええ。」
U「滅茶苦茶シンプルな理由ですね。別に信じられないどころか普通ですよ。お姉さんを喜ばせるためにこの名前にしたんですか? 」
オ「まあそうです。」
U「姉思いのいい弟じゃないですか。でも喜びます? この内容で(笑)」
オ「そうですよねぇ。逆効果だったかなぁ。」
U「どれくらい歳上なんですか? 」
オ「そこなんですけど… 32コ上なんですね。」
U「は? 」
オ「だから… 」
U「ええ!? 」
オ「そうなんですよ。だから彼女、リアルタイムの(オードリー)ファンなんです。」
U「ごめんなさい。失礼ですけど… そんなことってあるんですね。」
オ「私は母が51歳の時の子供で…、まあまれにある話だとは聞きます。だから結構気になって一時期そういう記事とか漁ったりしてたんですけど、外国では5歳で出産したとかいう女の子がいたりしますから、まだまだ上はいるんじゃないかとは思いますけどね。」
U「そうなんですね… 何か動揺してます(笑)。そのお姉さんのために、オードリーにしたと。失礼ですけど、ご健在なんですよね? 」
オ「はい。姉の古稀のお祝いに、何か出来ることはないかって親類一同で話になって。で、お金もあまりないので、ここはひとまず成りすまし本を出そうと(笑)。」
U「成りすまし本(笑)。え、お幾つなんでしたっけ? 」
オ「私は今年で39ですね。」
U「これが初めての作品と伺いましたが。」
オ「そうですね。姉も長いこと同人で小説を書いていて。」
U「そうなんですか?! 」
オ「ええ。なのでジョークとして喜んで受け取ってくれましたね。」
U「ああ、そういう流れがちゃんとあったんですね。良かった。単なる悪ふざけかと思って結構微妙だなと思ってたんです(笑)。」
オ「(笑)でも本当に、逆に何で声をかけて下さったんですか? 」
U「何かそういう、本当にちょっと確信犯でくだらないことをしているというか…ごめんなさいね。バカみたいなんだけど、何か良い読後感がある物を探しているときに、この作品に出会ったんですよ。あれは昨年の秋の文フリでしたよね。」
オ「はい。びっくりしました。」
U「あ、あの時いらした方がお姉さんですか!? 」
オ「そうです。」
U「そうだったんですね! 長い銀髪を三つ編みにされてて。」
オ「そうなんですよ。カフカとかが好きで。私は不勉強で、『変身』くらいしか読んだことなくて。でも何かちょっとでも姉にウケればと思って、頑張って不条理風で書いてみた感じですね。文学フリマには彼女の付き添いみたいな感じで、T(オードリーさんの本名)もあれ出しなよみたいに担ぎ出されて。」
U「そうだったんですか。いや、でも似ても似つかないとは言いませんけど、また(カフカとは)全然別のセンスの物になってると思いますよ。」
オ「いやー、その、手慰みというか、本当に、人様に読ませるようなつもりでやってなかったので、正直恥ずかしいですね。かなりいい加減といいますか。」
U「いやいや、でも、あのエドモンド本田のくだり、強いて言えばあそこが選ばせて頂いた最大の理由ですね。」
オ「本当ですか。…一番集中力なくなって、本気でどうでもいい気持ちで書いた部分というか、書いたことすら忘れてて、後から活字になったもの見て青くなった箇所なんですけど… 」
U「いやいや、そここそです。表現してやろう、みたいな? やってやろうとか、これ大丈夫かなって石橋叩きまくってるような物? そういうのとは全く関係ない物だけ探してたので。」
オ「いやー… 本当、じゃあたまたまですね。私、滅茶苦茶気い弱いので。やってやろうとかは確かにまるでなかったですけどね。」
U「それが最高です。」
オ「ありがとうございます。」
U「今後、何か執筆のご予定とかはあるんですか? 」
オ「いや、特にないんです。姉は精力的にやってますけど。私は別に、元々書きたいという意志もそんなにないし。」
U「そうですか。寂しいですね。お願いしたらまた書いて頂けますか? 」
オ「うーん…何か、理由がないと書けないですね。…誰かの誕生日とか。」
U「あ、わたし、誕生日12月なんで、お願いしちゃおうかな。」
オ「ああ、それだったら書けそうですね。…誰か、好きなタレントとかいないんですか? 」
U「タレントですか? …ソン・スンホン(笑)」
オ「あー… 女性だと? 」
U「女性だと、…小池栄子ちゃんかなあ。」
オ「じゃあ今度は小池栄子名義で書きます。」
U「モロっていうのはやめてくださいね(笑)オードリーでギリですから。ご健在の方の場合はね。」
オ「それなりにルールはあるんですね。」
U「まあ少しは。」
オ「分かりました。」
U「楽しみにしています。」
2015年 9月某日 新宿・純喫茶 珈琲西武にて
2015年10月20日 発行 初版
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初めまして。 薄い本をいっぱい出したいです。