この本はタチヨミ版です。
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── 日常系学園ライトミステリー連載開始!〈連載小説・第1回〉
── 読者からの信頼は、一朝一夕に生まれるものではない
〈ゲストコラム〉
こんにちは、結城浩です。今日は、私が「セルフブランディングで大切にしていること」についてお話しします。
私は、本を書く仕事をしています。もともと私はプログラマで、プログラミング技術に関する記事を雑誌に連載していました。1993年に『C言語プログラミングのエッセンス』という初めての書籍を出して以来、これまでに改訂版なども含めて四十四冊の本を出版しています(結城浩の著書一覧 http://www.hyuki.com/pub/books.html )。
2015年は三冊の本を出しました。『数学ガールの秘密ノート』という数学読み物が二冊。『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』という技術読み物が一冊。この三冊は出版社から出している本ですが、KDPでも数冊出版しています。『幸福の王子』などの翻訳ですね。
私が書いている本は純粋な(?)小説ではありません。『数学ガール』では物語の要素がたくさんありますが、数学が絡んでいます。技術書には物語の要素はありません。
私の家族は妻と二人の息子。我が家の生活は、私が本を書き、読者さんにその本を買っていただくことで成り立っています。今日は、本を書くこと自体についてではなく、「セルフブランディング」について話します。特に、
(1)私を認識してもらうこと、
(2)私の活動を知ってもらうこと、
(3)私を応援してもらうこと、
という三点についてお話ししましょう。
私を認識してもらうためには、何といってもWebサイトが必要です。
私は自分のWebサイトを1995年頃から運営しています。1999年頃に自分のドメイン hyuki.com を取得し、自分の書いた文章やプログラムを公開しています(結城浩の公式サイト http://www.hyuki.com/ )。
クリエイターが自分のドメインを持ち、自分のWebサイトを運営することはいまでこそめずらしくありませんが、これだけ長期的に運営できたことは、私の大きな財産の一つといえます。
現在では Twitter, Facebook, cakes, note, Tumblr, Instagramなど、たくさんのサービスを利用して自分の活動を発信しています。でも、いまでも hyuki.com という自分のドメインが軸足となっていますね。
自分のドメインかどうかはさておき、ネット上に「これが私の場所です」と言えるところを作っておくのは、セルフブランディングで大事です。
また、私を認識してもらうために大切な要素として「アイコン」があります。結城浩は「スレッドおばけ坊や」という自作のアイコンを、21世紀になってからずっと使っています(スレッドお化け坊や http://www.hyuki.com/icon/ )。
現代のセルフブランディングで、アイコンはとても大事です。名前やIDが忘れられたとしても、アイコンを覚えてもらえば「ああ、あの人」と認識してもらえるからです。
タチヨミ版はここまでとなります。
2015年11月24日 発行 初版
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