── 主流じゃない恋のあり方
〈読切小説〉
表向きな社会において彼氏や彼女を作るといった流れが主流になる中で、奥手な人がどんな恋の仕方をしているのかを一人称視点で書いた小説です。内向的で対外的に空気を読むというよりは、独自の世界で生きている人の話です。本来恋愛なんて人それぞれどんな形でもよかったものが、「コモディティ化」されているんじゃないか。という反主流というころでは、前回『月刊群雛』に寄稿したテーマと似ているのかもしれません。アニメ『秒速5センチメートル』のような美しさの足元にも及ばないかもしれませんが、「侘び寂び」をもった一人の日本人としてのあり方を示せたのではないかと思います。
私は隠れて恋をする。現在の主流となっている恋愛の仕方とは違うかもしれない。「侘び寂び」とでも言えるものなのかもしれない。一時期『葉隠』の「忍恋」のような崇高なものだと内心では思っていたが、私の現実はそんな美しさを伴わない。
ただ、それに近いものだと私自身では思っている。セックスすることや彼氏・彼女を作るだけが恋愛のすべてではないし、それぞれに方向性やこだわりがあってもいいと思う。あらゆるものが多様化した現代社会で、「こうあるべき」に縛られる必要もないのだ。いや、もともと縛られるようなものでもなかった。
最近あった、登場人物の内心を表に表現した例を挙げると、魔法少女アニメで、裏主人公的な役割の思春期の少女が、不器用だけども一途さをつらぬこうとして、彼女が助けたい人との葛藤が描かれていた。この作品は劇場版で続編が出るほどの人気になっており、続編ではどちらかというと裏主人公的だった彼女の方が主人公的な存在になってしまっている。
他には、映画化され、最近書かれた児童英小説があるのだが、登場人物である、薬草学の先生で、過去に愛そうとして上手く行かなかった女性がいて、その一途さでもって彼女の子どもを陰ながら助け、複雑な葛藤を表に出さないようにしながら二重スパイを行い最終話で「悪の帝王」に殺されてしまう。小説内の伏線回収としての記憶の表現により、第一作目の評判からは考えられない好評価になってしまい、英国の人気投票でナンバーワンになってしまうことなどあり、こういった物語は実は現在では求められているのではないかと思っている。私の恋は作られた物語のようには美しくも、一途でもないが。
話を戻そう。小さい時から奥手で、隠れて恋をするのが習慣になって今もそうやって生きている。私は男性なのだが、よく「男性の恋愛は別名保存」などと言われる。実際、そうなのかもしれない。
思い出を他人に話すのはなんとなく恥ずかしい気もするし、必要以上に美化されているだろう。とはいえ思い出である以上美化したいという気持ちがある事自体は否定できない。
隠れて恋していたある人のことを今日は綴ろうと思う。私は高校の頃、Kという人が好きだった。彼女とは部活動が一緒だったのだけれども、5月ごろ階段の踊場で目が合ったのが、私の中で恋が始まった瞬間なんじゃないかと思う。しかし、あまり話すことはなかった。
ただ、目が合うことは時々あった。目が合うだけでとてもときめいたので、私は純粋だったのだと思う。
※この作品のサンプルはここまでです。続いてインタビューをご覧ください。
加藤圭一郎(かとう・けいいちろう)といいます。
「存在自体が過激なアート」と評されることもあります。魔ゼルな規犬(まぜるなきけん)や、喉(のど)らのミュージシャンとも関わりがあります。マーチングバンドに参加し、日本武道館などのイベントに出演。ソロ活動としては中央線界隈でストリートライブをすることもあります。
哲学道場に2009年より参加し、その道場的部分である「知的武闘派」の影響を受けており、ブロゴスフィアを形成する一人だと考えています。また、中島義道(なかじま・よしみち)氏の主催する哲学塾カントにも籍を置いています。
2002年より詩を書き始め、TASKE(たすけ)氏の主催する「歌舞伎町詩人の集い」に参加しています。また、詩集『K/K=1 青春の詩集』をAmazonで自己出版しています。絵本の読み聞かせや即興詩などもライブで行うなど、ダンス、写真など幅広く活動しています。
藝術サークル「Under The Sky」代表。
◆藝術サークル「Under The Sky」公式ウェブサイト:
http://underthesky.info/
◆Twitter:@tenku
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◆ブログ:『考えたことについて書いていく』
http://cdr65820.hatenablog.com/
◆所属オーケストラ:「Thanks!Kオーケストラ」
http://www.thanks-k.com/
◆所属ブラスバンド:「アートフリーダム・ブラスバンド(英国式金管バンド)」
http://air.ap.teacup.com/artfreedom/
何か現状打破したいというようなそういうところです。また、前回寄稿と同じく村上春樹(むらかみ・はるき)的なアプローチの模索も制作のきっかけになっています。
村上春樹
岩崎夏海(いわさき・なつみ)
唐辺葉介(からべ・ようすけ)
彼氏彼女を作るような恋愛観が嫌になっている人、ロングテール。
応募から考え始め締め切りの日に書いています。
Twitter、Google+、Facebook等のSNS。
調子が悪い時は書けないことですね。
村上春樹
岩崎夏海
唐辺葉介
※詳細はリンク先をご参照ください
・TASKE企画
2016年1月30日
「歌舞伎町の詩人達の集い -新春・猿になろうぜ昼夜ぶっ通しSPECIAL 2016-」
https://www.facebook.com/events/1670999106474116/
・魔ゼルな規犬企画
2016年2月7日
「.゚・*..・゚新 迷 信 5 .゚・..*・゚ .゚・*(呼びかた自由!)」
http://8430.teacup.com/mazerunaki/bbs/1410
読んでいただけるとありがたいです。
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2015年12月25日 発行 初版
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