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jacket

KASAIのマイナーな印象を吹き飛ばし
ステキなKASAIを楽しんで
様々なKASAIを発見し
明るいKASAIを
みなさんにお知らせすることを
ここに宣言いたします。

モジタマブック編集部

KASAI island

AKYー明るい KASAIへ ようこそ

モジタマブック編集部

東京コミュニケーションアート専門学校クリエーティブデザイン科



───────────────────────

 目 次

ようこそ! KASAIへ!!

◉ビバ! カサイ!へようこそ。

葛西を活気づけ、日本にインド人を招いた人物!

日本唯一の地下鉄に関する資料を展示する博物館、『地下鉄博物館』の様々な展示物を紹介します。みて! ふれて! 動かして!

中葛西にある文化のオアシス

ようこそ! KASAIへ!!

東京都江戸川区葛西地区には西に荒川、東に旧江戸川があり、その川の東西をつなぐ『新川』あります。その新川の南方をわたしたちは『KASAI island』と名付けました。この地域は、関東だけでなく、全国からも世界からも、アクセスがとてもコンビニエンス!なのです。話題の水上バスの運航も葛西臨海公園がいち早く名乗りをあげました。

ビバ! カサイ!へようこそ。

 カサイ・エリアには地下鉄東西線の西葛西駅と葛西駅があります。時間軸は不思議です。千葉県のとなり「江戸川区って千葉県でしょう?」などと心ない人たちに呼ばれていたのは、昔の話。カサイエリアからは千葉県の県庁所在地である千葉市に行くのに、神奈川県横浜市に行くのと全く同じたった39分。
 新宿・渋谷・池袋といった繁華街にも30〜40分圏内の便利さ。終電も気にせず、遊べる圏内に位置します。言うまでもなく、東京ディスニーリゾートは自転車で気軽に行けるし、徒歩圏内の葛西臨海公園では、海水浴だってできてしまう、まさに理想的な環境がそこにあるのです。
 しかも国際便が充実してきた羽田国際空港へは48分。成田新国際空港までも1時間ちょっとでアクセス可。世界的規模の国際見本市やイベントが行われる幕張メッセまでもわずかに30分。近年とみに観光客が増えているブランド都市銀座へはわずか19分! まさに世界に開かれているカサイがそこにあるのです。

アクセスの便利なカサイ・アイランド、冒険のメニューに加えてください。

10:00

葛西臨海公園駅の噴水のある広場からスタートし、再びこの場所に帰ってくるまでのコースをアッキーとともに走ります。

10:15

KASAI islandの南東端に到着。東関東自動車道の下をくぐると壁面に描かれた魚たちの絵を発見。つい寄り道したくなってしまいますが、それはまたの機会にします。

 こんにちは、このページでは葛西のグリーン。この『葛西地区』には多くの緑が混在しております。今回は『葛西地区の緑』の一部を少しだけ紹介していきたいと思います。まずは『四季の道』からお届けしていきますよー。

 『葛西地区』を巡りながら、ゆるりと自然と戯れることができるのはこの『四季の道』なのではないでしょうか? 小川に寄り添う緑が美しく、散歩のおともになること間違いなしです。
 優しい緑と小さな川のせせらぎに、心身とも癒されることでしょう。

途中にある公園にも寄ってみましょう。『親水公園』なんてどうでしょうか? 
 子どもから大人までが楽しめるこの場所では、ベンチに座ってのんびりと過ごすこともできますし、ランニングコースもあるので身体を動かしたい方にも最適です。スワンボートもあるので、水の上からの景色も堪能することができます。『四季の道』以外にも、もちろん歩いていて思わず立ち止まってしまう道などがたくさん存在します。つまり、それくらい葛西は緑に溢れた素晴らしい場所なのだということですね。
 そうして散歩していると、もしかしたら猫を見かけることがあるかもしれません。葛西では、ちょくちょくと猫を見かけることができます。公園や庭先、道路の端っこ。気まぐれな猫探しを散歩の目的に織り交ぜてみるのも、きっと楽しいと思います。

『KASAIー葛西地区』には滋慶学園グループという学校法人の運営している専門学校が11校もあるのをご存知でしたか。医療や福祉関係、ドッグトレーナー、デザイナー、俳優、アニメーター、パティシエから美容まで。自分の個性や好きなことを勉強したい、そんな学生たちの集まる場所なんです!

1東京コミュニケーションアート専門学校【TCA
2東京コミュニケーションアート専門学校【ECO/動物
3東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校【TSM
4東京フィルムセンター映画・俳優専門学校【FC
5東京アニメ・声優専門学校
6東京医薬専門学校【医薬
7東京福祉専門学校【福祉
8東京ベルエポック美容専門学校【ベル美容
9東京ベルエポック製菓専門学校【ベル製菓
10東京メディカル・スポーツ専門学校【TMS
11東京スポーツ・レクリエーション専門学校【TSR
12専門学校東京ウェディングカレッジ【TWC
13東洋言語学院【TLS

滋慶学園グループ学生マンション

【女子寮】
Aスチューデントハイムかさい第1寮
Bスチューデントハイムかさい第21寮
Cスチューデントハイムかさい第18寮
Dスチューデントハイムかさい第22寮
Eスチューデントハイムかさい第17寮
Fスチューデントハイムかさい第23寮
Gアソシエイト葛西
Hスチューデントハイムかさい第19寮
Iスチューデントハイムかさい第2寮

【男子寮】
JメゾンセレクトII
Kスチューデントハイムかさい第13寮
Lスチューデントハイムかさい第16寮
Mスチューデントハイムかさい第11寮
Nスチューデントハイムかさい第8寮
Oスチューデントハイムかさい第20寮
Pスチューデントハイムかさい第14寮
Qスチューデントハイムかさい第12寮
Rスチューデントハイムかさい第9寮
Sスチューデントハイムかさい第15寮


防犯カメラにオートロックで防犯面は完璧! 全個室のワンルームタイプ。自分好みの家具をそろえて友だちに自慢したり、食堂でみんなでワイワイご飯! ひとり暮らしをするには最適な環境です。

食卓はコミュニケーションの場。食事つきの寮では毎日寮友と一緒にご飯。自炊の寮でも、友だちを呼んで自作の料理をふるまったりすることも。こうしたちょっとした楽しみや温かみも感じられるのが学生寮ならではですね。

あいさつから生まれる心温まる場所! 学生寮に入る、というと少なからず悩みが生じると思うんです。初めての1人暮らしで寂しさを感じたり、慣れない環境でやっていけるのかと漠然とした不安が生まれたり。私もそうでした。しかし、学生寮は第2の家族のような、とても心温まる場所でもあります。私の住んでいる寮は寮長さんやオーナーさんのご家族も住んでいるんですけど、会うたびに素敵な笑顔であいさつしてくれます。お子さんのあいさつがとても可愛らしくて、会うたびにいやされますね~。(寮生活・3年目 0さん談)




生活圏はとっても便利で快適なKASAI周辺。共通スペースも。……談話室では小さなイベントや寮生がお話したりするのに。1回100円で回せる洗濯機もあるので、まだ持っていない、買う予定がない人はコインランドリーに行かなくても洗濯をすることができて、とても便利。スーパーも近くにあります。

交流の場を広げる様々なイベント学生同士の交流の輪を広げるのにはイベントが1番です。新入生歓迎会やクリスマス会など、寮全体での様々なイベントがあります。それがきっかけで年齢や学校の違いを気にしないで話しをすることができます。たくさんのつながりを作れる場があるのはとても素敵だと思います。ささやかですが、七夕のイベントが私は好きです。寮生がそれぞれの願いを込めて短冊を笹に飾るんです。みんなの願いがいっぱいの笹には、がんばろうと励まされます。玄関付近に飾られているので、日に日に増える短冊が楽しみにもなります。
(18寮在寮 CHITOSEさん談)

葛西臨海公園

 この場所は素敵な時間を提供してくれる。
 大人から子どもまでたくさんの人に愛されている『葛西地区』を代表する『葛西臨海公園』日本最大の観覧車をはじめ、公園を見渡せるクリスタルビューや様々な種類の鳥と出会える鳥類園など、この土地ならではの魅力で満ちている。西なぎさでは大人数でのバーベキュー、海水浴や磯遊びなどが楽しめる。


葛西臨海公園(アクセス・料金)
葛西海浜公園(なぎさ、BBQなど)
葛西臨海水族園

所在地 江戸川区臨海町六丁目
常時開園(サービスセンター及び各施設は年末年始は休業)
入園料は基本的に無料(一部有料施設あり)

●交通
JR京葉線「葛西臨海公園」下車 徒歩1分
東京メトロ東西線「西葛西」(T16)・「葛西」(T17)から 都バス 葛西臨海公園行き 約20分
「お台場海浜公園」から東京水辺ライン(水上バス)約50分(TEL 03-5608-8869(公財)東京都公園協会)
車利用 首都高速湾岸線 葛西IC 下車すぐ
(駐車場:有料 TEL 03-3877-0725)

●お問い合わせ
TEL 03-5696-1331

●葛西臨海公園サービスセンター
〒134-0086
江戸川区臨海町6-2-1

葛西臨海水族園

○マグロがメインなのはなぜ?
クロマグロを常設展示に導入するという試みは、葛西臨海水族園が世界初だ。(背理的に、漁獲されたものを単独で短期間展示していた例はある。)各地の水族館に大型の水槽が導入され始め、その先駆けにもなった。クロマグロは飼育が非常に難しいのだが、一種のパイオニア精神でクロマグロの大回遊に挑戦し、成功を遂げた。それは、多くの人々に「夢」と「環境」をお届けしたいという思いに後押しされたのではないだろうか。子どもから大人まで「多くのお客様に楽しんでもらいたい」「実際にクロマグロが生きて泳いでいる様子を見てもらいたい」という思いが、今にまで受け継がれている。

○マグロの現在 そしてその先へ……
 2014年末~2015年初頭、マグロ類の大量死という事件が葛西臨海水族園を襲った。1匹、また1匹といなくなるマグロ、しかしそれを止めることはなかなかできない。なぜなら、マグロは泳いでいないと生きていけない*ため、安静にさせて体調を調べるということが出来ないのだ。現在、新しいクロマグロを導入しマグロの大回遊は続いている。生き残りの1匹は他のマグロよりも一回り以上大きく、身体も傷やテカリ具合が群を抜いており貫禄がある。

*マグロは泳いでいることで生まれる水流を口からえらに通すことで、えらに水を送る。通常のえら呼吸とは違う。



○知りたい! 水族園のこだわり!
 こだわりとしては、ショーを行っていないというところ葛西臨海水族園には、水族館のメインに多いイルカやラッコなどがいない。もしいたとしてもショーは行わないという。その理由は水族園の方針にある。ここでは生き物のありのままの姿を見てもらうことを重要視している。そのため、エサやりの時間もパフォーマンスとしてではなく、実際のエサはどのようにして取っているのかというところに重点をおいているのだ。そうそう、葛西臨海水族園では保全にも力を入れている。それらが水族園の魅せ方、展示物に現れているので是非、細かい部分まで目を皿にして見てほしい。

○展示の魅力はここにある!
 お客さんのニーズに合わせる、というのはもちろん水族園にもある信念の一つ。その希望に答えようと葛西臨海水族園が取り入れているのが、水槽を上から見れる歩道橋だ。上から見ることで、作業している様子を見ることができるのだ。(2016年改装予定)そして、海藻類の展示を行っているのも葛西臨海水族園の特徴。種類も豊富で一見地味に見えるが、なくてはならない存在なのだ。葛西臨海水族園で展示されている海藻類の中でも『ジャイアントケルプ』という大きな海藻は是非一度、実物を見てほしい。きっと、その大きさに驚くことだろう。

○「進め! 海のいきものたち」「海のあそびや」「海の学び舎」
 楽しい取り組みとして葛西臨海水族園では、『進め! 海のいきものたち』『海のあそびや』『海の学び舎』など、事前応募制のプログラムを取り行っている。『進め! 海のいきものたち』は4才~5才の幼児向け。『海のあそびや』は小学3,4年生向けで、水槽観察やフィールドワーク等がある。『海の学び舎』は高校生・大学生・専門学校生対象のイベントで、研究者やナチュラリストから生き物の面白さや研究の楽しさを聞くことができる。これらは年に数回行われている。参加した子どもや学生たちに、生き物のサイエンスの部分を知ってもらうための取り組みだ。

○副園長の発見、新たな思い
 水族園には独特の魅力があり、そこに魅かれる人も多いだろう。しかし、そういう人が多いということは、逆に批判の意見を持つ人もいる。そういうところもしっかりと受け止めなければならないと、錦織副園長は語っていた。動物の『福祉』『愛護』『権利』。近年この境界線が酷く曖昧になってきてしまっている。『福祉』については向上したい、『愛護』についても大切だしやっていかなければと思っている。けれど『権利』の流れと一緒にやっていけるのかどうかをしっかりと考えていかなきゃいけないと思っている。その一例に2015年夏に問題になったイルカの追い込み漁をあげてくれていた。『動物の権利(アニマルライツ/動物の輸入概念)』を重要視している今、世界的な動きを無視できないし、してはいけないのだと語る。
 動物園や水族館だけの問題ではなく、「動物を飼う」という点では、私たち一般の目線でも考えなければならないことだ。犬や猫等、家庭で動物を飼っている人は少なくないと思う。身近に動物がいる以上、私たちにもこの問題は無関係とは言い難い。この機会に動物の『福祉』『愛護』『権利』について、今一度考えてみてはいかがだろうか。

葛西臨海水族園 
副園長 錦織一臣
2013年、上野動物園から葛西臨海水族園に移動。元々は水産の仕事を担当。


○葛西というところ
 錦織副園長に、葛西とはどんなところかを伺った。そこで、水族園の立地上、良い面と悪い面を語ってくれた。悪い面、こちらは水族園の立地に関しての問題だ。場所は素晴らしいのだが、川に挟まれているというのは水族園としては痛い。その理由は取水が極めて難しいためである。川が流れ込む場所は淡水*が流れ込み、季節ごとに塩分濃度が変わってしまうらしい。そのため、海の生き物たちには不向きな環境となってしまい、水質管理が非常に難しいらしい。そのため、取水は一部しているが、海水としてはあまり利用できない。次に良い面。葛西臨海公園という広々とした場所に位置できているのが、非常に良い面である。緑がありながらもそこに水辺の生き物がいる。それ故に、葛西臨海水族”園”という名前なのだ。

*淡水と海水が混ざりあった中間の汽水に変化してしまうため。

 葛西自体も公園が多いのが魅力的だと、副園長も語っており「全面的に平地で住みやすく徒歩や自転車で色んなところにいきやすい」「古風な家づくりが残っており、新しい建物とのバランスが良く新旧の入り混じる良い街」「色んな物価が安い」と評していた。余談だが葛西臨海水族園の入園料も安く、一般の方は700円(中学生は250円、65歳以上は350円)で入園*することができる。4回分の入園料で年間パスポートを作ることができるので、是非何度も足を運び新しい発見を積み重ねてみてはいかがだろうか。

葛西海浜公園 人工なぎさ
「復活の兆し!? 幻の東京湾海水浴場!!」


◉記録上約50年間東京内湾より姿を消していた
 時は昭和の中期。高度経済成長に伴う都市化が進み、海岸部(内湾)のほとんどは企業や地方公共団体の埋め立て地へ。さらに水質汚染の影響もあり、東京内湾での遊泳はとうとう不可能になってしまいました。しかし近年、東京の海水浴場が復活の兆しを見せています。認定NPO法人『ふるさと東京を考える実行委員会』を中心とした地域の方々による長年にわたる弛まぬ努力の結果、かつての渚や砂浜が葛西海浜公園の東なぎさ・西なぎさとして再び誕生したのです。『東京湾海水浴場復活プロジェクト』の陣頭に立って積極的に活動して来られたのは、同委員会理事長の関口雄三氏です。ふるさと東京を考える実行委員会を中心に、様々な立場の人たちが努力した結果実現したひとつの奇跡であると私は考えます。これからも同委員会の活動は続けられていくことでしょうが、私たちはそうして浄化されていったふるさとの海を二度と汚すことなく大切にしていかなければいけません。

葛西を活気づけ、日本にインド人を招いた人物!

我が家に帰ってきたような安心感があるとインドから来日した方々がよく訪れるインド料理店、スパイスマジックカルカッタ。もちろん日本人にも大人気だ。そんな店内にて、在日37年のチャンドラニさんに葛西地域についてお話をうかがった。

■インドから日本へ
 「日本のことは大学の経済学部で日本の戦前と戦後の経済のことを講座で学んでいたので少しは知っていました。当時は和のイメージが強かったですね。着物や蛇の目傘や柄杓などです。でも実際、東京に着くと誰も着物を着ていない。もちろん蛇の目傘をさして歩いている人もいません。印象の違いが大きかったです。」
 チャンドラ二さんが日本へ市場調査に来たのは1978年。日本は第二次オイルショックの後だ。
 彼が来日した背景をお伺いすると、
 「私の一族は、1947年のインド・パキスタン分離独立後に、パキスタン領となった土地で貿易商をしていたんです。祖父たちはインドから象牙をヨーロッパに輸出し、その流れでヨーロッパから商品を買ってインドに持ってきていました。当時は映画が盛んだったため、色々な街に映画館を所有していました。その関連で映画関係の部品や機材をヨーロッパから輸入していました。インド・パキスタン分離独立の時に、住んでいた地域がパキスタンになったため、コルカタ(旧カルカッタ)ヘ移住を余儀なくされました。」
 コルカタにも映画館があったが、そこでも真空管、スピーカーなどのサウンドシステムは生産されていなかった。そのため海外から輸入し、映画の設備関連の製品を映画館に納めていた。 
 「日本とも貿易をしていまして、私の従兄が大阪でビジネスをしていました。ところが彼がニューヨークにいる兄を手伝うこととなり、日本を出ることになったんです。その経緯から日本のポストが誰もいなくなってしまい、それで父の推めで日本にくることになったんです。」 
 そうして大学を卒業後、早々にチャンドラニさんは来日することになった。
■西葛西と紅茶事業
 チャンドラニさんが日本へ来た当初はインドに日本の物を送る仲介役をしていた。ところがチャンドラニさんは日本で新しい事業を立ち上げる。彼は当時26歳、インドから紅茶を取りよせ日本で紅茶販売の事業を始めたのだ。
 事業を始める際、国と国の貨幣の違いや輸入した紅茶の置き場所などの問題が発生した。その中で特に重要なのは輸入品の倉庫の問題だ。その倉庫をようやく西葛西近辺に見つけることができた。それで1979年に西葛西に移り住むことになった。
 「当時はビルもなく何にもない街、一面の野原でした。ここからもう少し南に行くと森。この地区はれんこんの栽培が盛んでした。北の方の畑は一面小松菜畑でした。」
 そんな当時の西葛西の風景に遠い異国のインドを思い出したという。
 「れんこんというのははすの花についているものですよね。日本でもれんこんを食べますが、はすの花は日本の花ではなく、インドから来ました。だからそこにはインドの太古の昔から脈々と流れる心の故郷の原風景があるわけです。いまでこそはすの花畑はありませんが、ここに住むインドの人たちにとっては何か感じるものがあるのでしょう。」
 また、もうひとつインドの人たちが葛西地区に魅力を感じることをあげるとすると、「人間は必ず川を中心に自分の家を作るんです。大げさにいえば文明を創造する。例えば東京なら隅田川です。そしてロンドンはテムズ川、パリはセーヌ川、ローマはテベレ川、そしてインドはガンジス川ですね。そして、ここ葛西地区は荒川に面していますし、幾つかの川が流れています。オープンな感じがありますね。特に荒川は関東で一番幅の広い川で、開放感もありますね。だからインドから来た人、みなさんがここがいいと思えるし、自分たちが住む場所だと思えるんでしょう。なにより自然と落ち着きますね。」
 そして、ここからチャンドラニさんのビジネスは始まった。
 今はすっかり変わった西葛西を見てチャンドラニさんは「西葛西は私が作った街です。」と笑う。
■スパイスマジックカルカッタ
 開店の経緯
 インド人は半分以上がベジタリアンだ。日本のほとんどの食事は食べられない。卵、ニンニク、ひき肉も食べられない。短期でホテル住まいをすれば問題はないが、長期だとそうもいかない。炊事もなかなかできない状況だ。
 そんな折、スパイスマジックカルカッタの開店となる。前の店主が事情があり田舎に帰ることになり空き部屋に。それで、日本人のオーナーに信頼されていたチャンドラニさんはここを借りることになった。
 「普通のがらんとした部屋だったので、2人の料理人と食事を作るような道具とコンロを用意しました。それでかねてからの要望があったインド人向けの食堂を開いたんです。インドから来日した人たちはある程度生活ができるようになったわけです。」
 それが次第に評判になって、日本人向けにも始めはランチだけを提供していた。それが、いまでは遠方からディナーにくる日本人の客も多いという。
■2000年問題
 始めに西葛西に住んだ時、チャンドラニさんは間違いなくパイオニアだった。
 そしてチャンドラニさんにはここでも大きな役割を担うことになる。
「そのころ日本人のビルのオーナーたちはインドのことを知らないし、ほとんどのインド人は日本語が分からない。日本に仕事を求めてきているような印象があったから、家賃が払えるかどうか等、心配されました。けれどインドの方たちはITエンジニアがほとんどです。日本のサラリーマンよりもいい給料をもらっています。そんなことを理解してもらうために、私が仲に入り説明しました。そういうやりとりをするうちに、いろいろ理解してもらえるようになりました。」
 今、日本に住むインド人のうち、約10%の人が江戸川区内に住むという。さてインド人の方々が来るきっかけは何かと問うと、
 「それは2000年問題です。全世界のコンピューターは当時までは西暦を2桁で表していました。1999年から2000年になると、最後の2桁は0になる。それをコンピューターは1900だと認識してしまう。それまでのものが全部消えてしまうんです。これが2000年問題です。そのためにはコンピューターのソフトウェアを全部4桁に変えていったわけです。航空関係、銀行、工場の設備等すべてに関わることで、10万人規模のITエンジニアの需要が日本にありました。その関係でコンピュータに強い人ということでいきなりインドの人が多数呼ばれてしまったんです。」
 葛西•西葛西地区は大企業の並ぶ大手町やシステム系企業が多い東陽町からも地下鉄東西線で1本で帰宅できる住居環境の魅力もあって、インド人のビジネスマンに人気だ。
■未来を見据えた先に
 チャンドラニさんは今後、日本とインドとのパイプがもっと太くなり、行き来がしやすくなることを望んでいる。自分たちインド人だけでなく、日本にいる外国人が生活するためにそろっていない要素はまだまだあるという。そのひとつは教育だ。
 そのためにグローバル インディアン インターナショナル スクールの運営サポートにも力を入れている。
「この学校はインド人だけでなく外国人のためもありますけれど、留学を考えている日本人も多く在籍しています。今、全校生徒数は約500人です。このままの勢いでいけば来年再来年には800人を超えるでしょう。」
 カリキュラムは独自ではなく、海外にある系列のインターナショナルスクールのカリキュラムと同じだ。ちなみにこの学校の授業はすべて英語で行なわれている。だから留学を視野にいれている日本人には魅力的だ。そしてなによりチャンドラニさんは未来を見据えて言う。
 「この学校に多くの人が関わればもっともっとグローバルな世界が広がります。」
(文 / 田口明希)

カルカッタ店内
シャンティ店内
紅茶

Profile

●ジャグモハン・スワミダス・チャンドラニ

1952年 インド・コルカタ生まれ。デリー大学 経済学部卒業。
1979年 江戸川区西葛西に居住。
1981年 紅茶の輸入ビジネスを立ち上げる。
現在、ジャパンビジネスサービス有限会社 代表取締役として、紅茶の輸入、卸売り及び小売販売等の事業活動を行う。また、インド料理店スパイスマジックカルカッタの経営、グローバル インディアン インターナショナル スクールの運営サポートに携わっている。
江戸川インド人会の会長として、在日インド人の支援に努める。
ホームページアドレス
http://www.shanti-jbs.com

注釈

※1 コルカタ
インドの西ベルガル州の州都。
世界屈指の巨大都市であり人口密度はインドの最大都市ムンバイ以上である。
※2 パイオニア
他よりも早くその分野に取りかかった人。
先駆者や開拓者をいう。
※3 ITエンジニア
情報技術者のこと。ITは情報技術のことでコンピューターの基礎あるいは応用技術の総称。エンジニアは実戦的な技術を持った人たちのことである。
※4 グローバル インディアン インターナショナル スクール
インド国外に在住するインド人のための学校で、インド人以外にも門戸が開かれており日本人も通っている。授業は全て英語で行われている。
HP:http://www.giistokyo.org/TheSchool/Japanese.aspx

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新たなゆるキャラ登場!?

◉キャラクター説明
 丸くて安定感のあるフォルム、頭に巻かれたターバン、この葛西地区に新たにゆるキャラとしてmojitama編集部が考案したのが「あっきーくん」です。
 あっきーくんは「オタリア」というアシカの仲間なんです。雄の特徴である少し上向き加減のお鼻がとってもチャーミングです。体にベスト、頭にはターバンを巻いたスタイルはインドとの友好関係を象徴しています。


◉誕生秘話
 mojitama編集部内で「可愛らしくて、葛西地区特有のなにかが欲しいよね。」なんて一声からすべてが始まりました。色々な意見が飛び交う中、葛西地区にある自然動物公園(行船公園)にいる「オタリア」が私たちの目にとまりました。可愛らしく人々の目を引く様子に「オタリアのゆるキャラを作ったらどうか」と皆の意見が一致しました。葛西地区らしくインドとも関連付けようということでターバンとベストの着用しています。編集部内の思いから生まれた「あっきーくん」。これからたくさんの人に愛着を持っていただけると、嬉しいです。

◉商品展開
 かわいらしいアッキーくんをもし商品化したら……というものです。
この他にも、マグカップやスマホカバーなどの案も出ています。

Tシャツ1
あっきーくんが大きくプリントされているけれど、シンプルなデザインで気軽に着れちゃう!
Tシャツ2
あっきーくんの顔がアップでプリントされており、これを着ればあっきーくんになれるかも?

日本唯一の地下鉄に関する資料を展示する博物館、『地下鉄博物館』の様々な展示物を紹介します。

みて! ふれて! 動かして!

●本物と同じ運転台に乗って、運転の体験ができる千代田線シミュレーター。運転中の揺れなども体感でき、 本物の運転士になったような気分を味わうことができます。千代田線の他、銀座線、有楽町線、東西線などのシミュレーターもありますので、ぜひ体験してみてください。

●博物館の入口に設置されている入場ゲート。地下鉄の博物館らしく、入口の機械も地下鉄の改札機になっています。

●家族や学生、通勤中の社会人といった当時の人々を模したマネキンが置かれています。古き良き昭和の香りが見事に再現されており、タイムスリップしたような感覚を味わうことができます。

●東京の地下を電車がどのように走っているのか、実際に動く模型を見て知ることができます。想像以上に細やかな模型の仕組みに夢中になること間違いなし。

●車両を出ると大相撲のポスターや百貨店の広告、『うへの』と駅名の書かれた看板など、当時の上野駅のホームを再現した展示物があり、そのときの流行を垣間見ることもできます。

●〒134-0084
東京都江戸川区東葛西 6丁目3番1号
東京メトロ東西線葛西駅高架下
●電話03-3878-5011
●FAX03-3878-5012
●入館料大人210円
子供100円
●開館時間10時~17時(入館は16時30分まで)
●休館日毎週月曜(祝日の場合、翌火曜日)
12月30日~1月3日
夏休みは8月の第1、2週の月曜日は開館
●最寄駅東京メトロ東西線 葛西駅より徒歩1分
●HPhttp://www.chikahaku.jp/

中葛西にある文化のオアシス

 関口美術館には『柳原義達の世界』という、彫刻家である柳原義達氏の作品を展示しているコーナーがあります。
 お茶を飲みながらゆっくりと鑑賞することができます。
 また、東館は作品発表の場として貸出もされています。

●本館
〒134-0083
東京都江戸川区中葛西6丁目
7番12号アルトジャルダン1階
●東館
〒134-0083
東京都江戸川区中葛西6丁目15番7号
●電話03-3869-1992(本館)
●FAX03-3688-5955
●E-MAILSEKIGUCHI-museum
@bbcc.co.jp
●入館料一般 800円 学生 500円
●開館時間11時~18時
●休館日月曜日
●最寄駅東京メトロ東西線
葛西駅より徒歩10分
●HP[http://www.bbcc.co.jp/
museum/](http://www.bbcc.co.jp/ museum/)

“都市でありながら郊外”
アーバン都市カサイのこと


葛西に関する9の質問
1 葛西にはいつから住んでいますか?または働いてますか?
2 葛西で一番好きな時間帯、嫌いな時間帯は?
3 葛西でよく行く場所はどこですか? 行きたくない場所は?
4 葛西でいちばん好きな風景、嫌いな風景は?
5 今はなくなった過去の葛西の思い出の場所は、建物は?
6 葛西から連想する音はどんな音ですか?
7 葛西から漂ってくる匂いはどんな匂いですか?
8 葛西で思いつく味はどんな味ですか?
9 1億円あったら葛西で何をしますか?

●葛西に在住・在勤の方に生活圏としての9の質問をうかがってみました。

東妥衣子さん
東京コミュニケーションアート専門学校勤務
パワフルな広報担当ウーマン

2001年からTCAで勤務しています。2003年から2013年までの10年間南葛西に住んでいました。
葛西で一番好きな時間は10時から16時です。たくさんの人が活動していて、賑わいと生活感があるからです。
行きたくない場所は、夕方の西葛西駅です。鳥? の声が不吉な気持ちになります。
葛西は素敵な場所がたくさんです。親水公園や、マリーナ、バラの公園や虹の広場、江戸川球場も、高校野球の試合が低価格で覗けてとても楽しいです。サイクリングロードも多くていいですよね。一番好きな風景は葛西臨海公園沿いの荒川サイクリングロードから見た夜景です。特に私は田舎から東京に出てきたので、そこから見える光景はとても東京らしい夜景だと思います。嫌いな風景は西葛西駅の建物です。理由は至る所に鳩の糞でいっぱいで驚きます。
今はなくなった旧東京コミュニケーションアート専門学校の第5校舎です。自動車デザイン科と、グラフィクデザインの学生たちが中心に学んでいる校舎でした。当時話題になったフェラーリのプロジェクトなども、その校舎で行われていて、学生も講師も、職員もその当時の思い出が、その校舎にはたくさん詰まっていると思います。

8時半になるDLの花火の音です。最初は地鳴りかと思いましたが、今は時間のサインにもなっています。
川と海の良いにおいと悪い匂いが混じったような匂いです。
葛西には、長く住んでおられる外国の方が多いのでカレーや中華料理がおいしいですね。個人的に大好きなのは西遊記という中華料理のお店です。
1億円あったら。西葛西駅の鳩の糞を除去するか、マンションを購入するかのいずれかですね。

有馬十三郎さん 東京家政大学
造形表現学科 教授
デジタルデザインの指導

1 27年前から住んでいます。
2 どの時間も良いので嫌いな時間帯はないですね。
3 シマホとヨーカードー
4 フラワー公園/特になし
6 住んでいるので連想できません。我が家は早朝の漁船のエンジン音とディズーニーランドの花火の音がよく聞こえます。
7 潮の香り
9 新築の家を建てる。

ヨシコさん 
グラフィックデザイナー
『mojitama book』ゼミで本作りの手伝いがライフワーク

1987年9月から働いています。TCAの立ち上げのために、お手伝いをさせていただいたのがきっかけです。1期生が1988年に入学してくれました。
好きな時間帯は夕陽が沈む頃。西葛西駅に向かう道が真西なので、西の空が赤く染まるんです。何度見ても美しい。嫌いな時間帯は夜の10時頃。なんとなく寂しい感じがするんです。
西葛西メトロの南側にあるまんぷく食堂です。夜の授業が終了後、夜食を食べに行きます。コスパ最高!
好きな風景は、メトロ東西線で荒川を渡る清砂大橋を渡る車内から、南側には夜はTDLの花火が見えたり、葛西臨海公園の観覧車のライトアップが見える。北側にはスカイツリーのライトアップ。時々、東京タワーまで見えるんです。人工的だけど美しい。新しい街の息づかいを感じます。嫌いな風景は、西葛西駅付近の違法駐車の連なり。

TCA第1校舎の目の前のセブンイレブン。授業の合間の休み時間に学生と一緒に買い物に行くのが定例でした。流行りのお菓子を聞いたり、新しく出たスナック菓子を買ったり、お店の人にオススメ聞いたり、楽しかったなぁ。あっという間になくなってしまって、とても残念。

メトロで流れる電車の音
夏になると、海の潮の匂いが漂ってきます。海が近いんだと思い起こさせてくれます。
以前の勤務先で、よく行った葛西のインド料理店のカレーの味。まだ今ほどインド料理店がポピュラーではなかった時に、週に2~3回は行っていました。西葛西にもカレー屋さん増えましたしね。葛西というとカレーの味を思いつきます。
欲しいのは美味しくてお洒落で安い飲み屋さん。卒業生や在校生も気軽に来てくれるような。楽しいでしょ。なかなか、西葛西にぴったりと好みに合うお店が見つからないので。

L.K.さん ヨガ講師
その傍らサーフィンも続けている行動派な女性です。

1 2011年から住んでます。
2 好き/朝早い時間。夜明けくらい。
嫌い/夕方から夜9:00~10:00とか。
3 スーパーに買い物
4 川沿い/環状線の近く
6 車の音
7 排気ガス。たまに南風の時に潮の匂い。
9 もう少し静かな所に引っ越す(笑)

バンド"ニケロイド"のメンバーボーカルのキダさんとギターの竹下さんに聞いてみました。(【O】のページ)

ボーカル キダ さん
ギター 竹下 さん

葛西にはいつから住んでいますか? または働いてますか?/それらの理由
キダ 三年半前から葛西に住んでいます
竹下 住居は千葉県ですが、5年程前から暫く西葛西駅付近のカラオケ店にてアルバイトをしていました

葛西で一番好きな時間帯は?/嫌いな時間帯は?/それらの理由
キダ 午前中が好きです
竹下 昼下がりが好きです
【両名 夜が怖いです笑】

葛西でよく行く場所はどこですか?/行きたくない場所は?/それらの理由
キダ 行く TSUTAYA、飲み屋 / 行かない 怖いお兄さんが出てきそうなお店
竹下 行く GEO、カレー屋 / 行かない 怖いお姉さんが出てきそうなお店

葛西でいちばん好きな風景は?/嫌いな風景は?/それらの理由
キダ 好き 朝焼け、夕焼け / 嫌い 酔っ払いのケンカ
竹下 好き 動物公園のプレーリードッグ達 / 嫌い ゴミ達

今はなくなった、過去の葛西の思い出の場所は、建物は?/それらの理由
キダ 近所にあった100円ローソン、便利だったのに……
竹下 TSMの隣にあったレンタルDVDショップ、便利だったなぁ……


葛西から連想する音は、どんな音ですか?/それらの理由
キダ 電車音、笑い声
竹下 良くも悪くも大音量

葛西から漂ってくる匂いは、どんな匂いですか?/それらの理由
キダ 鼻悪くてわからないですすみません。
竹下 カオス

葛西で思いつく味は、どんな味ですか?/それらの理由
キダ ビール
竹下 カレーと見せかけてラーメン

1億円あったら、葛西で何をしますか?/それらの理由
キダ 3日間位豪遊して、その後貯金と親孝行
竹下 駅から離れた場所に地下スタジオを作って、一階では喫茶店を開店・経営したいですね………ダメだ、1億じゃ足りない笑

この日、編集部に集まった7人が各々の気になった情報を持ち寄り披露することになりました。

 最初に話してくれたのは女性の編集者。

「ここへは西葛西駅から徒歩で来るんですが、その途中によく靴が落ちてて不思議に思っていました。」

 葛西の路上にポツリと置き去られた片割れの靴。わたしの出身は千葉の田舎ですが、そこでもこの「片っぽだけの靴」は見かけることがあり、「片方だけ」という点に常々疑問を感じていました。しかしわたしも、葛西という地はその不思議な靴が多く存在するように思います。決してゴミが多いとかではないのですが、なぜかいつも見かけるのです。あの靴たちは一体、どこから来るのでしょうか?
 続いて、もうひとつの情報を発表してくれました。

「葛西周辺に桜の木が植えてある場所があって、そのうちの1本だけ『他より開花が早い桜の木』があるらしいです。」

 七不思議などにありがちで、大体その1本だけ桜の種類が違うというのが定番ですが、本誌の内容を制作していられるのは秋の終わりまで。残念ながら編集部にいる桜の知識に乏しい面々では、咲く前の桜を特定することはできません。気になる方はぜひご自分の目でご確認を。
 次に発表してくれたのは、編集部のメンバーではないものの、有志によって座談会に参加してくれた男性です。
「ネットで出てきた情報なんですが、葛西内にあるホテルの一室にて幽霊が出るらしいということです。しかも、その部屋には自由に書き込みをしてよい1冊のノートがあり、中には過去に宿泊した方の心霊体験が書かれているとか。」
 「編集部メンバーじゃないのに……」という、空気が読めていないほど話題性のある情報が出ました。もちろん7人が全員、面白いネタを上げられたかというとそうではなく、ここで紹介するにいたらなかった人の話もありましたが、全ボツをちょうだいしたわたしがこの記事を書いていることに疑問を抱いてしまうほど、彼のネタは輝いています。
 ネットで拾った情報ということで、ホテルの名前も伏せられていたらしいのですが、なんとわが編集部はそのホテルを「ここでほぼ間違いないだろう」というところまで特定してしまいました。
 ただ、ホテルに泊まってみるお金も、ホテル側の許可も下りていないので、わたしたちはただ指をくわえてこの面白そうなネタを放っておくしかないのです。
 次に情報を発表したのは、唯一葛西に住む編集部メンバーでした。わたしも今現在は葛西で生活をしているのですが、それもまだ2年経たないほどなので、その編集者はまさに真打です。
「葛西臨海公園の観覧車が日本で1番大きいらしいです。」
 葛西にある日本で1番大きい観覧車の情報を、葛西に住み続けている男が言ったのです。プロのサッカー選手からサッカーのルールを聞かされた気分でした。
 ただ、わたしはこうも思いました。
「こう言っては悪いけど、日本一ってほど大きくは見えない気がするね。」
 わたしがそう言うと、その辺の情報も調べていたのか、すぐにこう返してきました。
「観覧車完成時は日本最大で、そのあとに作られたものに抜かされて2番目になった。けれど、今度は1番大きかった観覧車のある場所が閉鎖されて、また日本一に戻ったらしい。」
 棚ボタも良いところ。しかし、ここまで「片方だけの謎の靴」「早く咲く桜」「ホテルの霊」と、イメージ的にダーティーなものばかりあがっているため、これだけ浮いている気がしなくもありません。ちなみにわたしの中では観覧車1位返り咲きの陰謀論ができあがっています。
 そんなアンダーグラウンドな一面を持つかもしれない葛西の観覧車(正式名『ダイヤと花の大観覧車』)、謎に近づいてみたい方は乗ってみるべきかもしれません。
 付け加えるなら、運営している中では日本一ですから、ベタにデートの一環に乗るのも良いかもしれませんね。ただし、こちらは打って変って女性の謎に近づくのはご法度です。次は女性の先輩編集者です。
                   
「やっぱり、1匹だけ生き残ったマグロはあげておくべき話題だと思います。」

葛西臨海水族園で大量のマグロが死んでしまったニュースは、1度は目にしたかと思います。その謎はまだわかっていません。
「水槽のガラスに激突して死んでしまったという説とかありましたけどね。」
「試しに他の魚を入れたら大丈夫だったから、また追加したんですよね?」
「追加した魚もまた死に始めているらしいけれど……」
 と、葛西の中でもポピュラーな話題とあって情報は多く出ましたが、なぜ死んでしまったのか、またなぜ1匹だけ生き残ったのかわからないままです。
 現実的に考えれば、水質やストレスなんかが怪しいところです。しかし、それでは面白くありません。生き残りの1匹が犯人という、そんな可能性も捨ててはいけないのです。
 そこでわたしに、ある考えがよぎりました。そして、つい口に出してしまったのです。
「この水族園、食堂があって、そこでマグロ出してるんですよね……」
と……。もちろん「ややウケ」でした。真実は料理長が握っているかもしれません。
 続いてもうひとつ、以前見かけたという話です。

「ある一軒家の敷地内に鳥居があって、しかもその敷地を横切るように、両端に2つあるんです。」

 不思議=不気味ではないのですが、この座談会の路線は完全にその流れへと乗ってしまいました。
 ただこの鳥居、見かけただけなので他になにも情報がなく、ただただ不気味ということに終始してしまうのですが、ここでわたしはあることに気がつきました。落ちている靴、心霊現象の数々、鳥居。
 靴が落ちているということは、持ち主は裸足。これは新手のお百度参りではないだろうか。裏付けにはならないかもしれませんが、葛西は神社などが多く存在し、ある稲荷神社の近くで幽霊を見たという話も聞きます。
 なんにしてもこの鳥居、その敷地内にお社がないらしいので、伏見稲荷大社のように何処かへ続いているのかもしれませんね。
 そのあとは、元々議題にあがっていた「スターバックスコーヒーがない」や、不思議な中洲のような「妙見島」などについて話し合いましたが、編集部の中にスターバックスコーヒー店のカスタム性あふれるメニュー、通称「呪文」に詳しい者はおらず、特に不便はありませんでした。わたしは知っててもソイラテしか飲みませんけど。
 妙見島に関しては、葛西に住む編集者もよく知らないとのこと。謎に包まれた島ですが、レストランなどもあるらしいです。テレビのロケ地にもなったとか。
 個人的に、すごく鬼ごっこをしたくなる面積の島ですが、きっと島の人に怒られてしまうので必然的に逃げる側ですね。
 今回、この雑誌自体に多くの人が関わりましたが、それでもこのようにまだ数々の不思議が眠っている地ですので、気になった方はぜひ探索をしてみてはいかがでしょうか。

 最後に、色々言いましたがこの座談会、誰かひとり靴を履いていない者がいたら綺麗なオチがついていたということが唯一の心残りです。

◉江戸川区自然動物園(行船公園)
 北葛西の人気スポット、行船公園はご存じですか? 行船公園内にある自然動物園では、入園料無料でかわいい動物たちを見ることができます。正門から入ると、モルモットやヒツジとふれあいコーナーでふれあうことができます。家族みんなで触れ合いに来てみてはいかがでしょうか。
 ケナガクモザルやレッサーパンダ、オタリアなどを見ることができる行船公園公園に足を運んでみてください。
 自然動物園でくらす動物たちの缶バッジ、クリアファイルなどオリジナルグッズを販売中です。みんなとの思い出に、サービスセンターにもお立ち寄りください。

江戸川区自然動物園
開園時間:10時~16時30分
土曜日・日曜日・祝日は9時30分から
11月~2月は16時まで
夏季(7月21日から8月31日)は
9時30分~16時30分
休園日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
入園料金:無料
所在地:〒134-0081 
    江戸川区北葛西3‐2‐1(行船公園内)
電話:03‐3680‐0777

◉なぎさポニーランド
 なぎさポニーランドで、お子さんに乗馬体験をさせてみませんか?
 優しい飼育員さんが、しっかりと付き添いますので、小さい子でも安心安全です!
 真っ白なシバヤギの女の子、うめちゃんとふじちゃんも必見!
 お散歩しているところに出会うことができたら、とってもラッキー!
 でも、ふたりの落し物には注意かも?
 夏や冬にも、小学生を対象に楽しい工作イベントを開催! サービスセンターでは馬の毛を使ったストラップ“ポニーのしっぽ”を発売中! お馬さんのくつ、蹄鉄(ていてつ)もありますので、ポニーランドのお土産にいかがでしょうか?

なぎさポニーランド
ポニー乗馬:午前の部 10時~11時30分
      午後の部 13時30分~15時
年齢制限:小学校6年生以下
休園日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
ご利用料金:無料
所在地:〒134-0085 
    江戸川区南葛西7‐3(なぎさ公園内)
電話:03‐5658‐5720

「人生1回しかないから、自分の好きなことをやって、それで生活できるなら一番いいなって思った。だから噺家になることにした」

——そう語るのは、噺家の柳家さん八師匠。自身も実際に経験した東京大空襲をもととした創作落語『東京大空襲夜咄』を作った噺家だ。そんなさん八師匠に、自身の落語人生を語ってもらうとともに、昔からこの地に住む方として、今と昔、ふたつの観点から見たこの街についてお話をお伺いしました。

■人生1回しかないから、自分の好きなことを
 生まれも育ちも江戸川区の柳家 さん八師匠。父・潔さんが落語好きで、幼いころから落語を聴いて育ったさん八師匠は、中学生のころにはすでに興味を持っていた。だが、噺家になろうとまでは思っていなかったそうだ。高校を卒業後、社会人になってからは息抜きに寄席や公開録音に行くようになる。あくまで娯楽としての落語との触れ合いの日々が続いていた。
 しかし、20歳になった1964年。世の中が次第に不景気になり始めたのをきっかけに、これからの自分の人生について考え出す。
 「人生1回しかないから、自分の好きなことをやって、それで生活できるなら一番良いなって思ったわけ。」
しかし、好きだった落語家になろうと決意するも、本当になれるか不安になる。そのとき、職場の落語好きの先輩に背を押され、落語の世界へと足を踏み入れることを決めた。
 父からの反対はあったものの、母が「せっかくこの子が言ってるんだから、いっぺんやらしてみたらどう?」と言ってくれたこともあり、まだ若いのだからやり直しはきくだろう、ということで了承を得ることができた。
 「他人からダメだよって言われたって、そんなのまだわからないじゃないですかってなると思うけど、自分でやって本当にダメだったら納得できるじゃないですか。だからきっかけっていうかね、最初の方はそんなもんですよ。」70歳を過ぎた今も、どうだったのかと考えることもあるそうだが、まだ結論は出ていないとのこと。けれど、奥さまからは「良いんじゃないの。好きなことやって、言いたいこと言って。とりあえずはかみさんがいて、子どもがふたりいて、幸せだよね。」の一言。「やってる方は大変なんですけどね。」と当のご本人は苦笑いだ。
■大事なのはスキンシップ
 10歳半離れた奥さまと結婚し、現在は息子さんと娘さんがいるさん八師匠だが、奥さまは今年(2015年現在)の6月にお亡くなりになったばかり。癌だったという話だが、見つかりにくい場所だったために、知らないうちに進行してしまったとのこと。「今思えば、あのときのがそうだったのかなとか思い当たることはあるし、私の反省事項でもあるし、悔いの残るところでもあるね」とさん八師匠。実は、奥さまは子どもたちには体調のことを話していたようで、亡くなった際には息子である清水しゅーまいさんにそのことで怒られたのだという。実はさん八師匠が出版した本『八っつぁんの落語一代記』も、しゅーまいさんの手によってまとめられたものだ。奥さまのご容態のこともあり、もしもの場合を考えたしゅーまいさんが早くに出版したいと思い、あちこち出版社をかけずり回ってくれた結果完成したものだった。
 以来、さん八師匠は、「奥さまがまだ元気な旦那衆には、夫婦のスキンシップは大事だ。」と伝えるようにしているという。病院での検査も、年に何回も行ける人はほとんどいない。1年に1度行ければいいだろう。しかし、そうなると、発見したときにはすでに手遅れ、なんてことも充分にありえるのだという。夫婦同士のスキンシップで早期発見できるなら、それに越したことはない。「奥さんは大事にしなくちゃいけない。可愛がらなくちゃいけない。女性は我慢強い上に、言えば相手が心配するだろうって考えて言わないから、こっちが察してあげなきゃいけない。それでなくとも男と女は構造が違うんだから。」とも。
■実録、東京大空襲夜咄
 最初にこの咄を発表したのは、商業用の寄席ではなく、地域でやる小さな寄席だった。そこでの反応を見つつ、細かいところを直していきながらやっていった。噺の大筋は変わらなくとも、やり方や演出の仕方というのは、話す相手や、聞く人の反応によって若干変わっていくとの話だ。実際、出版した本の中に載っているものと、今噺しているものは若干の違いがあるという。
 「ただ、落語ってのはみなさん、面白いものだっていうのが先入観にあるでしょ。一応、これ実録ではあるけれど、突然こういう空襲の暗い話ってのは違和感があるでしょ? だから、普通の寄席ではできない。」新宿末廣亭で初めて 10日間やったときは、事前にトリでこの噺をやることを謳っていたそうだが、お客さんの反応は千差万別。こういうものはもっとやるべきだと言う人や、当時のことを思い出して泣いてしまう人もいた反面、やっぱりこういうのは寄席でやるのはいかがなもんかという意見もあった。そのため、この噺を商業用の寄席では2度とやらないと決めたという。
 その代わり、様々な団体から噺をして欲しいと呼ばれるようになった。それは関東圏内だけではなく、関西や東北からも来ている。現在ではあちこちの団体から呼ばれるようになり、日本中、様々なところでこの噺を披露しているとのことだ。
■興味は持つものではなく、続けるもの
 あまり落語を聞かなくなった現代の若者世代。そういった方々に落語への興味を持ってもらうためにはなにをするべきかをお伺いすると「まず、『興味を持ってもらう』っていうのが、押し付けなんですよ。」とのこと。人がなにかを好きになる理由は千差万別。人によっては、押し付けたせいで嫌いになってしまうかもしれない。「これから私がやるからそこ座って聴きなさいなんて言ったら、嫌いになっちゃう子もいるかもしれない。」だから、 「できるだけ興味を持ってもらうように、この本を読んでください。」と、さん八師匠は出版した本についてエッセイを書いたらしい。最初は読んでいてもよくわからないかもしれない。だが、読むうちにだんだんと面白くなってきて興味がわき始めるかもしれない。
 そのひとつの例として、さん八師匠は川崎にある民間団体について話してくれた。そこは、アマチュアの落語好きの方々が集まって落語の公演をおこなう団体だ。最初は1度だけと思っての公演だったのだが「もったいないからもう1回やりましょう。」ということになり、現在に至るまで22年もの間活動を続けている。
 プロに教わったのではなく、レコードやテープなどを聴いてそこから自分たちで学んでいったものではあるものの、衣装やステージもプロと変わらないレベルでちゃんとしたものを用意し、年2回の公演では毎回千何百人ものお客を集めているという。
 毎回同じ会場でやってるとのこと。同じ場所で何度も公演をできるのは、プロの興行師でもなかなかできないそう。よっぽど、そこにいる一人ひとりのやり続けていく力が強くないとできないのではないか、という話だ。「上手いとか下手とかじゃないの。自分が楽しむわけ。いやぁ、あぁいう楽しみ方もあるのかって思いましたね。びっくりした。」と話すさん八師匠。
 「興味を持つ人ってのはもう持ってるんだよね。別にそれが、やることにつながらなくたって良いの。問題は、いっぺん興味持ったけどもなーんだってね、放り投げてしまわないことだね。」興味を持ち続けて、その輪を広げていく——それが、さん八師匠にとっての「興味を持つ」ということだという。
■可愛い年寄りになろう
 生まれは江戸川区の平井。そこから松島に南小岩に引っ越し、最後に葛西地区に越してきて、36年が経ったというさん八師匠。人生の半分を過ごしてきたこの葛西のイメージをお伺いしたところ、「住みやすい」の一言が返ってきた。それは、ここが東京という、全国様々なところから人が来ている都市の一部で、排他的ではない場所だからとのこと。しかしそれとは別に、昔の葛西と比べると、大部分が変わったこともまた、大きな要因であるとさん八師匠は話す。
 「昔の葛西っていうのはね、今とまったく違ってなんにもなかったんですよ。今のイトーヨーカドーのショッピングモール、あそこは今でも一部残ってるけど、あの辺がはるか彼方まで野原だったのよ。」当時の葛西は、今よりももっと広い範囲の場所のことを指していたとのこと。その葛西地域だが、新川を挟んで北側と南側では、同じ江戸川区でもふたつに分かれているということだ。新川の北側は都会であるのに対し、南である現在の葛西側は農村地帯が広がる田舎。喋る言葉も、葛西側はいわゆる「だんべ〜言葉なの。」だそうだ。海の方へ行けば、漁師が多いことから更に訛りの強い喋り方になるという。
 そんな南側の古い人たちは、新川から向こうに行くときは地元の人は「東京さ、行ってくる。」という。「こちらも江戸川区である以上、東京なのにね。今でもたまに、葛西は千葉なのか東京なのかで迷う人がいてね。だから葛西は東京都です! 千葉は川の向こう!」と教えてあげるさん八師匠。
 特に一番昔と変わったのは、水の災害に対しての環境だ。江戸川区の下水の管理が100%になったのは、まだ数年前の話。昔は大雨が降るたびに低いところへ水があがってきて大変だったそう。しかし、昭和39年におこなわれたオリンピックのため、国と東京都がなんとか設備を整えた結果、今、23区内において、江戸川区は水の災害への対策が一番進んでいる区となっている。
 ただ、昔よりは良くなったものの、今の葛西は東西の交通網に関しては曖昧なところがあるという。『メトロセブン』という計画があり、板橋から大田区を一緒にして環七で線をつなぐといった計画があるそうだが、それが何十年経ってるのに一向にはっきりしない。そのため、東西とぶつかる鉄道とをつなぐ、きちんとした交通網が欲しいね。
 そんなさん八師匠の葛西で一番好きなところは、『葛西臨海公園』。都会に住んでいて自然あふれるその場所ができたことは、さん八師匠にとって葛西に住んでて良かったと思えることの ひとつだ。
 「よくテレビなんかでやってるから、よその人がみんな、うらやましがるじゃないですか。けど、そんな人たちとは反対に、我々は歩いて行けるとこに住んでるのに行かないんだよね。いつでも行けると思っちゃうからね。」これは、日本人がみなそういうものなんだという。身近にこういう有名なものがあると、それが当たり前だと思って、感激しなくなるのだという。
「こういうのは不思議に思いますね。」もうちょっと感謝の気持ちを持った方が良いと話すさん八師匠。そんな師匠ご自身が高齢者のひとりとなっていくなかで心がけてることがあるという。それは「可愛い年寄りになろうよ」ということ。
 「自分がされて嫌なことはしない。してくれたこと、そこにあるものに対して、自然とありがたいなという気持ちが出るようになる−−それが『可愛い年寄り』の姿だね。」という。
 「まわりの人にいろいろ世話になって当たり前だと思っているから、 なにか言われると癪に障っちゃうんだよ。甘えるなとは言わないけども、ちゃんとしなきゃいけないとこはちゃんとしてないとね。」というさん八師匠だが、 10年たったらますます可愛い年寄りになっているに違いない。
(文:勝矢みちか)

『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』(彩流社)
著者: 柳家さん八・清水しゅーまい
『実録咄 東京大空襲夜話』(新日本出版社)
著者:柳家さん八

Profile

柳家 さん八
(やなぎやさんぱち)
本名
清水 聰吉
(しみずそうきち)

1944年  江戸川区平井に生まれる
1966年 五代目柳家小さんに入門
1971年 二ツ目昇進 『二代目さん八』に改名
1980年 第1回真打認定試験合格、真打に昇進
2006年 一般社団法人落語協会監事に就任
2009年 『実録咄 東京大空襲夜話』出版 (新日本出版社)
2015年 『八っつぁんの落語一代記 −噺家の来た道、日本の来た道−』出版 (彩流社)

AKYー明るい KASAIへ ようこそ

2016年1月27日 発行 初版

著  者:モジタマブック編集部
発  行:東京コミュニケーションアート専門学校クリエーティブデザイン科

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