アヤトピアの自選16曲の歌詩集。ハワイで撮影したノスタルジックなスナップ写真とともに、これまで詩誌等に発表してきた小説や散文詩の近作も収録。デモCD特典付（電子書籍版は除く）。
※本書の紙本版をBCCKSからお買い求めいただいた方は、ライブ会場に本書をお持ちいただければ特典デモCDを無料で差し上げますので、お手数ですが直接アヤトピアまでお声がけください。
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この本はタチヨミ版です。
時々、人ごみに不安になって、パーティーのあとは泣きたくなるの。
新しいドレスはキマッてるけど、あなたに見せなきゃ意味がないの。
悲しいことなんて、もうたくさんよ！むくわれない恋なんてありえない。
私の人生、しょせん作り話。だったら楽しく過ごさないとね？
プラスチックの恋は、長持ちするから、星の形のゼリーで固めて、冷やしておこう……。
もも色のくもの巣を、めいいっぱい広げて！
きっと何か、素敵なものが、ひっかかるはず、Fu Fu……。
糸の先が遠くて、見えなくても、そのうち会えるわ！
ラブリーで、かわいくて、キレイなもの、Oh Oh……。
私の無限の妄想で、魔法かければ、
ここはパラダイス！ロマンティックな、ワンダーランド、Ho Ho……。
歌を歌って暮らしたい、あなたと二人で。しあわせすぎるわ！
頭ん中お花畑なの、気にしないでね、Oh Oh……。
バナナの匂いを嗅いだら、さよなら言いたくなった。
自分の細胞が遠くの町で繁殖してるような嫌な音がして、耳を塞いだの。
南へ行ってみたくて、朝イチの電車に乗った。
しばらく帰らないつもりだけど、帰りたくなったらどこに帰ろう……どこに帰ろう。
Pink Ciderの泡がとってもキレイ。
しあわせだけど、いつもなんか悲しい。
私が甘えてこないからって、冷たくあたるのはよして。
あなたは愛してるつもりでも、私は片想い……あなたに片想い。
ブルーな景色が、私の体に深く溶けていく
チョコミントのアイスをかじりながら、あなたのことばかり考えてた。
瞳閉じると、思い出す。
Pink Ciderの泡がのぼっていく。
気が抜ける前に、もう少し話そう。
キラキラさざ波が、キラキラ光ってる。
トキめく予感はホントかな？
それは突然にあらわれるミラクル、
なんにも考えず、飛び込むの。
満たされた気持ちで目覚める朝を、私はすっかり忘れたから！
泉のようにとめどなく湧きあがるあなたのほほえみ……、私はそれをずっと羨んでいた。
幸せよりもたくさんやってくる痛みにじっと耐えるゲームで遊んでいたのは本当の話で、
心がスース―する時はバラバラになったアルファベット拾ってた、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ……。
さよなら、朝焼けがキラキラまぶしくて、
正直な君はほら、泣いてるね。
それはあの夏がとっても恋しいワケ、
僕らはいつでも飛び出せる。
高く乗って、波の向こう、もっと遠くへ………。
君のマニュアル通り、「埋め合わせの人生」をやめたら、早速不安の海でおぼれかけたよ。
そんな時、あわてず上を向いて水に浮かび続けるのは至難のわざだね。
「地球の中心のマントルとアレがこんにちはするのはいつ頃だろうか」と、
低線量シティで考えていた私。
減らしてきた荷物、増えていく思い出、最後は思い出さえも手放し、旅に出ます。
……キラキラ、光ってる……。
小さな町の片隅で 小銭を少しばらまいては
ささやかなごほうびで 自分をなぐさめる
なぐさめすぎると 泣きそうになる
悲しみあふれて あなたを襲うかも
少しでも触れたら 破裂するかも
ばれないように 平気なふりしてるの
Oh! Monster 大事件を
Oh! Monster 起こさないでね
大人になるまで 時間かせぐの
君のくれた赤い花 思い出しながら
あなたの幸せが 誰かを傷つけた
私の不幸は 白いお墓になる
笑って見せたら 苦しくなってしまった
どうしてそんなに 綺麗なフリするの
タチヨミ版はここまでとなります。
2016年3月1日 発行 初版
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フォークシンガー。2012年、モダンフォークトリオ「ミディアムトレンチ」結成。「最中小豆」として作詞・作曲、ヴォーカルを担当するが2013年７月に活動休止。その後、ソロユニット「アヤトピア」名義でギター、ウクレレ弾き語りのライブ活動を始める。最近は「楽団エウロパ」リーダー、スティールパン・プレイヤーのヒグをサポートに迎えてのライブが好評である。ハワイと雪山と珊瑚礁と猫が好き。
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