── 生かされている! その真意は?
〈小説〉
あるメガバンクで女子社員が飛び降り自殺を図った。遺書はない。誰も口には出さないが、皆が思っている。
――原因は、あの研修期間にあるのでは?
あるメガバンクで女子社員が飛び降り自殺を図った。遺書はない。
「T支店の女性が自殺したって!」
「ええぇっ? いつ?」
「さっき、お昼の休憩中に!」
「飛び降りだって……」
「なんで?」
「分かんない。」
「うつ?」「セクハラ?」「失恋?」「横領?」……
「ウチもブラック認定?」「上層部も慌てるわね。」「もう大慌てよ!」……
「もうマスコミ対応始まってるってよ!」「はや!」
噂は瞬く間に広まり、即座に本店の窓口担当たちの耳にも入った。
接客中だった萩山陽子の元にも同僚からのメモが回ってきた。カウンターで接客中だったので、声を上げることはしなかったが、メモを持ってきた同僚の顔をマジマジと見つめ返した。
メモにはこう書いてある。
〈T支店の三宅さんが自殺だって! たった今!〉
そして、動揺を隠しながらもその場の接客をこなした。
接客を終えた陽子は席を外し、急いで更衣室に入った。そこには、すでに女性社員三人がいた。
陽子はすぐさま話に加わった。
「ねえ。三宅さんって、あのアニーのこと?」
「そう。」
三宅亜紀……陽子とは同期。およそ一年前、一緒に研修期間を過ごした。
*
一年前、二十歳から二十二歳までの新入社員が集まった大手メガバンクの研修。
学生気分を断ち切るため、厳しい泊まり込みの研修が続く。女性であろうと容赦はない。挨拶、言葉遣い、経済学、金融用語、保険、証券、為替など、その内容は多岐にわたる。数日もすれば、新入社員たちは、前途不安になり、自分の選択が間違いだったのでは? と後悔し始める。内定をもらった数か月前の、喜び勇んだ自分が信じられなくなる。
研修五日目。疲れもピーク、だれしもイライラが募り始めるころだった。
夜の食事中だった。食堂に集められた一同には、入寮したころのキャピキャピ感はすでになくなっていた。
※この作品のサンプルはここまでです。続いてインタビューをご覧ください。
昨年、「竹島八百富」のペンネームでは、『群雛』以外で活動することが少なかったので、今年はもっと「竹島八百富」を売り込もうと思っています。
かといって、何をすればいいものやら? もう三月。答えが出ないまま、時間が過ぎます。
こんな私ですが、ご用命がありましたら、お声掛け下さい。
◆代表作
・『奇談屋の本』其の壱~其の惨
・長編ホラー『波長』
(いずれもKindleストア、BCCKS、BOOK☆WALKERなど十カ所のストアで配信中)
◆メールアドレス
yaotomi.t@gmail.com
◆twitter
@yaotomi_san
◆公式サイト
「奇談屋書店」書籍紹介
http://yaotomi.publishers.fm/
「合縁奇縁の雛」レビュー
http://hina-report.publishers.fm/
◆作家PV:『竹島八百富ムービー』
https://youtu.be/_w7oJz6G_uo
◆ホラー小噺 【奇談屋の小噺】
「ねえ、知ってる?」
https://youtu.be/ScsuR26KEm4
「未知との遭遇」
https://youtu.be/Qu45VlJZjkI
◆書籍紹介ムービー
「Yの悲劇」
https://youtu.be/oBzyCafEZjo
「Xメン・日本」
https://youtu.be/huStPAijXP0
お正月にお子ちゃまアニメばっかり見ていたので、その反動です。
最近、ウェブマガジンを始めたので、そちらも利用しています。
あぁ、また竹島八百富って人の作品よ~。
って、言われるように、セルフパブリッシングでもたくさん書きたいです。あとは参議院選の出馬ですかね。
竹島八百富、竹島八百富をよろしくお願いします。
あなたの清き一票を!
今月号から始まるゲストコラム新連載はインディーズ作家必見! プロ校正者・大西寿男による『セルフパブリッシングのための校正術』! 小さなミスも見落とさない、校正の心構えとノウハウを伝授!
そのほか、珠玉の十篇を収録。作家と制作チームの相互協力によってブラッシュアップした、読者の皆様により楽しんでいただける「インディーズ作家と読者を繋げるマガジン」2015年03月号をお届けします。
お求めはこちらのリンク先から!
http://www.gunsu.jp/2016/02/GunSu-201603.html
NPO法人日本独立作家同盟は、文筆や漫画などの作品を、自らの力で電子書籍などのパッケージにして世に送り出している、インディーズ作家の活動を応援する団体です。伝統的な出版手法である、出版社から取次を経て書店に書籍を並べる商業出版「以外」の手段、すなわち、セルフパブリッシング(自己出版)によって自らの作品を世に送り出す・送り出そうとしている方々をサポート対象としています。
当法人の活動目的は、誰もが情報発信者になれる時代における、作家や作品の知名度向上(Promotion)、作品の品質向上(Quality)、作家と読者のコミュニケーション活性化(Communication)などを促進することにより、多種多様な出版文化の振興に貢献することです。情報交換や交流などを目的としたコミュニティの運営、インディーズ作家を応援するマガジン『月刊群雛』の発行、ウェブメディア『群雛ポータル』によるセルフパブリッシング関連の情報発信、勉強会やセミナーの運営などの事業を行っています。詳細は、公式サイトの[法人概要]をご覧ください。
◆NPO法人日本独立作家同盟公式サイト:
http://www.allianceindependentauthors.jp/
2016年3月10日 発行 初版
bb_B_00143182
bcck: http://bccks.jp/bcck/00143182/info
user: http://bccks.jp/user/121026
format:#002t
Powered by BCCKS
株式会社BCCKS
〒141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp