芽登温泉［足寄町］

鮮度の高い自慢の湯でリラックス

　１９０１年（明治34年）に開湯した芽登温泉。自然湧出・源泉１００％・掛け流し・加温なしは開湯以来から変わらず。１００年以上にわたり、湯治の湯として利用されています。
　「湯元から50ｍほどの距離なので、常に鮮度の高いお湯を提供できるのが自慢です。十勝はもとより全国から、温泉通のお客さんが来てくれています」と伊東司支配人。
　秋は紅葉をめでながら、冬は雪や木々に咲く樹氷を眺めながら、のんびり浸かることができ、疲れている体がほどけていくのを感じられます。川のせせらぎも癒やし効果バツグンで、アルカリ成分の強い泉質は、肌の角質がとれてツルツルスベスベに。大露天風呂、小露天風呂、今年4月にオープンした巨岩の湯と３つの露天風呂で楽しめます。

晩成温泉［大樹町］

海を眺め高濃度のヨード泉で体ぽかぽか

　大樹町市街地から約25㎞、ホロカヤントー沼近くの太平洋岸にある温泉です。十勝で唯一「海が見える温泉」として親しまれています。温泉開発の地下資源調査で温泉があることが分かり１９８０年にオープンしました。
　２００４年の調査では、高濃度のヨード（ヨウ素）泉であることが分かっています。ヨードは、殺菌効果が高く、うがい薬や医薬品に使われています。晩成温泉も皮膚に良いとされ、保温効果が高く湯冷めしにくいと言われています。元日は特別に早朝から開館し、湯船から初日の出を眺めることもできます。食堂もあり、大樹町のご当地グルメ〈大樹チーズサーモン丼〉９８０円も味わえるので、家族でヨード泉にゆったりつかってください。

然別峡 かんの温泉［鹿追町］

面影残し復活の極上11源泉でほっこり

　「治らぬ病なし」と言われた大雪山国立公園内の名湯。開湯は１００年以上前の１９１１年（明治44年）。いったんは途絶えたが、かつての面影を残し復活。２０１４年夏から、源泉が出番を待っていたかのようにこんこんと湧き出ます。
　11種類の浴槽を満たすのはすべて自噴源泉１００％掛け流しの湯。泉質は同じなのですが、温泉分析書をじっくり見ると、源泉ごとに成分に違いがあります。再建した代表取締役の勝海敏正さんは「湯治文化をなんとか復活させたいです」と話します。「携帯の電波も届かないのも魅力です」と支配人の北祀り子さん。余計なことは考えず、山や空を眺めながら秘湯­をじっくり体の芯まで感じてください。

うらほろ留真温泉［浦幌町］

お肌ツルツルの湯、リフト付き家族風呂も

　うらほろ留真温泉の泉質は、単純硫黄温泉（アルカリ性低張性低温泉）。ｐＨ10・０と道内トップクラスのアルカリ性の高さです。古い角質を落とし肌がつるつるになることから「美肌の湯」とも言われています。通常の入浴料だけで、リフト付き浴槽がある家族風呂（要予約）も利用できます。ラーメンやうどんなどの食事と入浴がセット（１０００円～１１００円）になったお得なプランも。第２・４土曜日は、小学生は入浴料が無料になります。温泉の敷地内にはカラマツを使ったコテージ（有料）があります。10人用で、キッチンや調理器具、食器類も備えられているので、グループで楽しむのにピッタリです。

この本の内容はフリーマガジンＣｈａｉ２０１５年11月号掲載時の情報です。営業時間や価格、消費税等は変更になっている場合があります。



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