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魔女は自らの美しさを保つために
若くて麗しい女性の魂を食べるという伝説がある

これはNote.muで作成した二毛作小説の公開編
Note.muでは有料版に真相編があります。
https://note.mu/otspace0715/m/mb267b9a38423

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魔女喰い モード1

ふぃろ

ふぃろ出版



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  この本はタチヨミ版です。

魔女喰い (プロローグ)

僕は宏美(ひろみ)。
そして僕は俺になった。
二十歳の冬。全てはここから始まっていたんだ。
臆病で人見知りの僕を、強気な俺に変えてくれた。
貴女(あなた)が僕の全てを奪って行った。
そして僕の全てを変えたんだ。
魔女である貴女を食べたあの夜。
全てが変わった。僕の中の何かが動き出した。
貴女の下僕となり、ヒモ男になり、楽することで自堕落な俺が生れた。
全てが自分の手の中でコントロール出来ているのだと錯覚して、いい気になっていた。
貴女に全てを奪われたあの時に、既にこうなることは決まっていたのかもしれない。
今でも分からない。俺が操っているのか、俺が操られているのか。
全ての魔女達よ。この世界から居なくなれ。
女性恐怖症。世間ではそう呼ぶのかもしれない。

魔女喰い (始まり)

始まりは突然に…
「マジでてめぇ使えねぇな!迎えに来いっていつも言ってんだろ!!殺すぞ!こらー!てめぇ今日来れなかった分、十万円おごりだからな!ふざけんなバーカ!」
一方的な物言いをしながら、女性は携帯電話を切った。

「ねえ、あんたにも金づるいるんだろ?今度、紹介してよ。同じ仲間じゃないか?ね?」
自分の部屋に入ってから、ようやく一緒にいることを思い出したように。影が薄い人物に話しかけている。このマンションの最上階にある角部屋に女性の住宅がある。

魔女喰い (真相)

紗耶香は俺にとって単に都合の良い女性だった。



  タチヨミ版はここまでとなります。


魔女喰い モード1

2016年5月7日 発行 初版

著  者:ふぃろ
発  行:ふぃろ出版

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