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2016年度 海外研修・留学報告集

札幌学院大学 国際交流センター



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2015年度  チェンマイ異文化交流プログラム
2016年3月4日~3月16日

参加者報告文


・異文化交流にて...........................................................笹岡 梓
・”何か”が変わる・感じられる国....................................菅原 陸
・夢のような時間...........................................................中川 琴絵
・タイで過ごした濃厚な12日間........................................伊達 大地
・タイでの経験を通して..................................................高橋 努
・チェンマイプログラムを振り返って................................佐々木 洋平



村でのホームステイ。
空港にはチェンマイ大学の学生たちが出迎えに。
現地の小学生と折り紙。
チェンマイ駅にて

異文化交流にて

    英語英米文学科 2年 笹岡 梓

 私は、日本とは異なった文化や環境である海外にとても興味を持っています。そんな中このプログラムがあることを知り、応募しました。そして今回、異文化交流として海外へ行くのは初めてのことでした。これを機会に、日本の文化の違いを自分自身で体験してみたいと思い、このプログラムに参加させていただきました。

 このプログラムは、チェンマイ大学、香川大学、札幌学院大学の3校合同しての異文化交流でした。最初は全くプログラムの流れが掴めず不安でしたが、周りのサポートや雰囲気でとても楽しく過ごすことができました。また、一人一人にバディーがついてくれたことは、とても心強かったです。バディーがいることで、人見知りの私でも「一緒に楽しみたい」「沢山話をしたい」という気持ちになり、自分から積極的に話をすることができました。私たちは村やCityでのホームステイや色々なアクティビティを体験することができました。
 村では、村民が小学校に集まっていて車を降りた瞬間から歓迎してくれました。このことは本当に驚き感動しました。知らない場所、わからない言葉で不安でいっぱいでした。しかし、タイ語をあまり話せない自分にホストファミリーは、ジェスチャーや表情などで沢山のことを表現してくれました。相手の言葉が分からなくても思いが伝わったときには、その喜びを感じることができました。このように、ホームステイ先の家族や隣人が優しく接してくれたことでとても楽しい日々を過ごすことができました。
 またCityでのホームステイ先では、ご飯を食べる時に箸を出してくれたり、日本茶を出してきてくれたりと、とても気を遣っていただいたり、親切にしていただきました。また、チェンマイ内の色々な場所に連れて行ってもらいました。本当に感謝しています。
 それからプログラムでは、タイは寺院が有名なため、多くの寺院を訪れました。それはもう数え切れないくらい廻りました。訪れた寺院はそれぞれ異なり、それぞれに素晴らしいものがありました。日本の寺院とはまた違った寺院を見ることができて良かったです。また、多くのアクティビティを経験することができました。ラフティングをしたり象に乗ったりなど、日本ではできないような体験をすることができてとてもいい思い出になりました。

 このように、このプログラムを通して多くのことを経験することができました。文化に違いはあるけれど、相手の文化をしっかりと見つめればわかり合えるものがあることを知りました。
 また、興味の持っている「海外と日本の異文化や環境」を実際に見ることができ、現地でしか味わえない体験をすることができ、とても充実した13日間を送ることができました。そして、新たな出会いと仲間を持つことができたことは私にとって大切な宝物です。このプログラムでサポートしてくださった方々にとても感謝しています。本当にありがとうございました。

タイのお寺にて


“何か”が変わる・感じられる国

    法学部法律学科 2年 菅原 陸

 私はこのタイ異文化交流プログラムに、去年から参加しようと考えていました。なぜなら私の友人が去年にこのプログラムに参加してとても有意義のある時間を過ごしたという話を聞き、また、タイに行く前と帰ってきた後では人間味が大きく変わって成長していました。そんなこともあり私はこのプログラムに応募し、参加することができました。また、タイの文化に触れてみたかったのでとても良い機会でした。

 3月4日〜16日まで約2週間タイのチェンマイに行ってきました。初日はタイのチェンマイに夜の10時過ぎに到着し学生寮に泊まりました。その次の日からは3日間タイの村にホームステイをさせていただくことになっていました。村までは片道で3時間弱電車に揺られ前日の疲れもあり、3時間たっぷり寝ていました。
 到着して私は子供が二人いる家に泊まらせていただくことになりました。ホームステイでは3日間全て携帯は使える環境にありませんでした。また、日本語も英語も伝わらない状況で、正直日本で携帯を肌身離さず使用していたのでとても不安感に襲われました。
 しかし、久々に携帯を使わない生活をし、子供たちと走り回って遊んだり、近所付き合いがナチュラルに感じたり村全員が大家族に思えたり、自然に触れる機会や日本の生活と比べて少し不自由だと感じた部分やカルチャーチョックなど受けましたが、一歩その環境に飛び込んでしまえば何も変なことではなくごく当たり前の生活になっているということころが、私たちにもその“一歩”が必要だと感じた部分がたくさんあり私にとってとても良い経験になりました。
 また私たちは村にある小学校で日本の文化を教える機会を与えていただき、けん玉、書道、折り紙、相撲などを子どもたちと一緒にやり、言葉は通じなくてもこのように一緒にやることでお互いが通じ合えたと思った瞬間でした。
 3日間の村での生活を終えチェンマイの都市部に戻り、たくさんのお寺や建造物を目にしてきました。お寺では滅多に現れない僧侶さんに出会うことができたり、昔の大統領が住んでいた家や博物館などに行き歴史を感じることができました。そのほかにも川下りに行ったり、ゾウに乗るという貴重な経験をしました。ゾウの皮膚はとても硬く、私はゾウに尻尾で腕を攻撃されたりしました。驚きましたが、その他にゾウにスイカをあげたりホースで水をあげたり身近にゾウを感じることができました。
 

日本ではなかなかできない体験。

 そこからまたシティで3日間ホームステイをさせてもらいました。シティでは日本とあまり変わらない生活を送ることができました。また日本語ができる娘さんがいたので、村の時よりはコミュニケーションにはあまり困ることはありませんでした。
 正直私は文章を上手にまとめることができません。だから今からタイに行ってきて感じたことを詰めて書きます。タイに行ったからといって正直日本に帰ってきてから何が変わったかはわかりません。変わらなかったかもしれません。
 タイの村に行った時私は、私の生活とは多くかけ離れた生活を目の前にして言葉が出ませんでした。シティと村ではこんなにも差があるのかと正直思ってしまいました。知らない方が良かったと思ったこともありました、でもタイに行ってみて感じてきたからこそ、少し「菅原陸」という一人の人としての自分と向き合うことができたし、受け入れることができたと思います。
 こんなことは言っていますがこのプログラムには香川大学からも参加してくる学生がいるので、国際交流だけではなく普段関わることができない学生と意見交換や友情を育むことによって、これからの学生生活や人生を大きく左右するかもしれません。またタイで受け入れてくれるサポート学生はみんな優しく、私たちを一番に考えてくれてフレンドリーに接してくれ、またサプライズで私の20回目の誕生日を祝ってくれて、忘れられない嬉しい誕生日になりました。
 とても有意義な2週間になりました。また6月にタイから学生が北海道に来てくれるので今度は私たちがおもてなしをして良い思い出を作りたいです。最後に、せっかく札幌学院大学には海外に行くことができるプログラムや授業があるので、大学生活中に怖がらず一歩踏み出して自分の唯一無二のものを確立できるかもしれないので、私は強くタイに行くことをお勧めします。

夢のような時間

   英語英米文学科 2年 中川 琴絵

 「微笑みの国」と言われるタイがどのような国なのか、これまでこのプログラムに参加した全ての学生たちが「本当に楽しかった」と言うタイの魅力がどのようなものなのか、私はその答えを知りたくて、また、日本語が一切通じない環境に身を置くことで果たして自分は公用語である英語の力をどこまで身に付けているのかを知るために、このプログラムに参加した。前回参加した友人から、村ではタイ語しか通じない、お風呂は水しか出ないと聞き、予測不可能なことばかりで不安もあったが、未知の国に行けるということ、新たな出会いと学びができるということ、自分が学んできた英語を使えるチャンスがあるという喜びでいっぱいだった。
 チェンマイに到着したのは夜遅かったが、空港ではチェンマイ大学の学生たちが笑顔で出迎えてくれた。学院に留学に来ていた友人との再会と、数カ月前から連絡をとっていたバディーとの対面で私の胸は一気に高鳴った。空港を出ると、日本とは比にならないほどのバイクの数、車間距離の近さ、荷物の運び方、初めて見たトゥクトゥクという乗り物。タイに着いた途端、今まで見たこともない驚きばかりだった。
 翌日、チェンマイから少し離れた村に移動し3泊4日のホームステイをした。言語が通じない場所でただ笑うことしかできず、初日は心細さと不安しかなかった。しかしホストファミリーはとても親切で、ドライブに連れて行ってくれたり、美味しい食事を作ってくれたり、いつも笑顔で接してくれた。彼らの笑顔と優しさで私の不安は解消され、言葉はコミュニケーションのツールの一つであって、本当に大切なことは他にあると言うことを改めて強く感じた。また、家族みんなで食事をし、10時には布団に入り、朝は鶏の鳴き声で目が覚める、近所の人々と助け合いながら生活するという村の人々の暮らしは普段の生活ではできないとてもいい経験になった。
 チェンマイでの毎日もとても充実していた。寺院を巡ったり、みんなでタイ料理を作ったり、夢だったゾウに乗ったり、ラフティングやジップラインを体験したり、ショッピングをしたり、寝ている時間が惜しいほど毎日が楽しかった。
 今回このプログラムに参加できたことを心から幸せに思う。2週間という短い時間だったが、今まで経験したことがないほど有意義な時間を過ごすことができた。海外にいるという感覚、英語が話せる楽しさと伝わった時の喜び、日本との様々な違いを感じられることが本当に楽しかった。また、今後の学習に対する課題や、忙しい中私たちのために寝る間も惜しんでサポートしてくださったチェンマイ大学の皆さんのお陰で、自分が今後国際交流を続けていく上で最も大切なことを見つけられた気がする。このプログラムは、必ずまた再会したいと思える友人たちとの素敵な出会いと、自分の成長を感じ今後に繋がる素晴らしい経験を得られたものだった。タイは、今すぐにでも訪れたい国の一つである。

ここではみんなが笑顔になる。

タイで過ごした濃厚な12日間

  経済学部経済学科 4年 伊達 大智

 私はタイ異文化交流プログラムに参加して、本当に良かったと心の奥底から思います。正直、3月から就職活動が始まることもあり、今回のプログラムに参加するか迷っていました。しかし、前回のタイ異文化交流プログラムに参加した友達の「絶対に参加した方がいい」という言葉に背中を押され、このプログラムに参加することを決意しました。
 今回のプログラムでは、札幌学院大学、香川大学、チェンマイ大学で行動を共にしました。"Ban Na Toom"という村で3泊のホームステイ、そしてチェンマイ市内で3泊のホームステイ、チェンマイ大学寮に4泊、ホテルに1泊しました。ホームステイに関しては人生初だったため、楽しみであると同時に不安でもありました。しかし、実際にホームステイ先の人達と触れ合っていくうちに不安はなくなりました。
 村のホームステイでは、村の人たちが歓迎会をしてくれました。とても温かい笑顔で接してくれたため、緊張が少しずつ解けていきました。また、村の子供達に日本の文化を教える文化交流を行いました。タイの子供にとって「初めて」ということもあり、日本の文化を積極的に楽しく学んでくれました。村のホームステイでは大人とも子供とも仲良くなり、とても充実した時間を過ごすことができたので良かったです。
 また、チェンマイ市内のホームステイではタイのおいしい料理のお店や様々な観光地に連れて行ってくれました。観光地では「白いお寺」として有名な場所に往復6時間もかけて連れて行ってくれました。とても美しい場所で感動しました。たった3日間でたくさんの場所に連れて行ってくれたため、貴重な体験をたくさんすることができました。
 ホームステイ以外の時間はお寺などの観光、チェンマイ大学の見学などをしました。チェンマイ大学の見学の際にラジオに出演しました。ラジオに出るのは初めてで緊張しましたが、貴重な体験が出来て楽しかったです。また、夜になるとタイのパートナーであるTIWと一緒にナイトバザールという所で買い物をしました。店員と値段の交渉をし、商品を安く購入するなど、日本では体験ないことができました。
 プログラムを通して、多くの人々と会話をしましたが、伝えたいことを伝えることが難しかったです。しかし、ジェスチャーや、シンプルな言葉で伝えるなどといったできる限りのことを相手に伝わるまで繰り返すことによって、相手に伝えることができました。伝えたいことが伝わった際には、相手も自分も笑顔になり、とても嬉しかったです。
 今回のプログラムに参加することによって、実際に現地に訪れることの大切さを知ることができました。本やテレビ、インターネット、現地に行った人の話だけではその国を理解することは出来ないと改めて感じました。実際に現地のモノを見て、現地の雰囲気を味わい、現地の人と触れ合い交流できたこと、これらの経験が私の中で何よりの財産です。


タイでの経験を通して

    こども発達学科 4年 高橋 努

 私は今年度の春季休業中に、本学と協定プログラムのあるタイのチェンマイにあるチェンマイ大学と、日本の香川県にある香川大学の3大学での短期交換留学に参加しました。以前私は2012年度の本プログラムにも参加していたため、今回は2度目の参加でした。しかし自分自身の反省として前回参加したときの私は、学ぶ意識が薄く海外旅行のような気持ちで参加していたため、あまり多くを学べずただ「楽しかった」という感想しか持たずに帰国してしまいました。そのため今回はとにかくなんでもチャレンジすることに心がけ、前回学びきれなかったものを取り返すことを目的として参加しました。
 前回の私の失敗としてあげられるものが、現地の方々にとっては一般的に食べられているものであるが、日本ではあまり見ることのないもの例えばコオロギやアリの卵、イモムシなどの昆虫類や現地の料理によく使われる香草類などを見た目だけで判断してしまい、一切食べようとしなかったことです。しかしそれらは現地でしか経験することのできないものの一つであって、帰国してからはなかなか経験することはできない。しかし当時の私はそういったことを考える余裕がなくせっかくの機会を逃してしまっていた。そして今回私はそういったチャンスを待ち望んでいました。初めて見るもの、前回拒絶してしまったものを手当たり次第に食べました。その全てが美味しかったとは言えませんが、経験としては大変貴重なものだったと思います。是非次回参加する学生たちにも、そういったものに対して怖がったり見ためだけで判断せずに挑戦していってほしです。
 次にコミュニケーションについて述べていきたいと思います。前回タイを訪れた時は正直英語もほとんど喋ることができず、タイ語は出国前に勉強したあいさつ程度しか喋ることができませんでした。そのため現地でのコミュニケーションに非常に苦労したことを覚えています。しかしその中でもボディランゲージやあいづち、表情などで気持ちを伝えたり、意思の疎通を図ったりすることができ、「大切なのは言葉ではなく伝えようとする気持ちなんだ」と気づくことができました。
  言葉がなくても意思の疎通ができることは確かに事実ではありますが、同時に言葉があった方が意思の疎通は簡単にまた確実に行なえるということも事実です。以前私が本プログラムに参加し、村でのホームステイをしている時に、ホストファミリーはタイ語しか話すことができず、私は日本語と簡単な英語しか話すことができませんでした。そして私がとにかくなんでも「YES」と言っていると、コミュニケーションの齟齬が生まれ始め、お互いの意図していないことがあったり話の不一致があったりするなど、やはりコミュニケーションの面で苦労することは尽きませんでした。
 そして今回タイ語に関してはまだまだ勉強不足ではありましたが、英語に関しては多少自信があったので、チェンマイ大学のバディや他のサポートして下さった学生とは、ほぼ英語でコミュニケーションを取ることができました。中にはとても上手に日本語を話す学生もいたので、全回ほどコミュニケーションの面での苦労はなかったように思います。しかし今回も村でのホームステイではやはりタイ語が主なコミュニケーションツールになるので、そこでは辞書と翻訳機を片手に必死に思いや願い、感謝などを伝えるように努力しました。
 上記にあるように私は現地でたくさんの経験をすることができました。この他にもゾウに乗ったり、トラに触れたり、お寺に行ったり、バンジージャンプのようなものをしたり、タイ式マッサージを受けたりなど、様々なアクティビティに参加しました。これらのものについても本レポートのなかで触れていきたかったのですが形式の都合上省略しました。今後参加する学生たちには是非いろいろなものに挑戦して、自分の人生経験を一つでも増やしていってほしです。その場所としてタイは様々なものを見たり経験したりするのに、非常に優れたところだと思います。次回からの本プログラムが今以上に発展し有益なものになることを、心よりお祈り申し上げます。


チェンマイプログラムを振り返って

  法学部法律学科 2年 佐々木洋平

 私は、以前から様々な国の留学生と学内で交流をしていて、異国の人と交流する楽しさを体感していくうちに、外国の人を迎え入れるだけでなく、自分から異国へ行き異文化を体験しようと思い今回のプログラムに参加しました。私は英語が得意ではなく、タイ語も分からないため、言語によるコミュニケーションはとても大変になると予想していたので、身振り手振りによるボディーランゲージを多く使用しました。
 今回のプログラムは12日間の日程でタイのチェンマイへ行き、ホームステイや象や川下りといったアクティビティを行う内容でした。初日は慣れない長時間の飛行機移動の疲労と、タイの暑さでチェンマイに到着した時には疲れていましたが、空港でチェンマイ大学の学生と出会った瞬間に疲れは全て飛び去りタイに来たという実感が湧いてきました。タイで行動をするときにいつも私を助けてくれたバディーともこのとき初めて会いました。初日は移動とチェンマイ学生との顔合わせで終わりました。

「初めて」はちょっと怖い、だけど楽しい!

 2日目からは村でのホームステイが早速始まり、チェンマイから4時間電車に乗ると、都会のチェンマイとは一変、何もない村へたどり着きました。ここで2泊3日のホームステイを行いました。村で最初に驚いたのはシャワーが水ということでした、お湯は出ないで水で3日間過ごしました。私が、村のホームステイで日本にはない異文化を感じることができたのは食事の時でした。食事の時間になると近所の親戚同士で一緒に食事をして、和やかな雰囲気で近所の人も親戚のような感覚で自然に家に来て毎日食事を楽しんでいる点が、今の日本にはなく、必要なものであると実感しました。
 村のホームステイが終わると、チェンマイへ戻り数日過ごした後、2泊3日の街のホームステイへ行きました。私は、香川大学から来ている先輩と一緒のホームステイ先でした。私のホームステイ先のファミリーは教師をしている夫婦二人暮らしの家で、とても明るく優しいファミリーでした。ホームステイ先へ着いた次の日に、車を出してチェンライという町へドライブに出掛け、真っ白いお寺、シンハーパーク、広大なタイのお茶畑、メコン川、タイの最北端、ナイトマーケット、食事はタイ料理をレストランでご馳走してもらうなど、ここでは書ききれないくらいのことを体験しました。
 今回チェンマイへ行って体験して学んだことは、人の出会いは一生ということです。このチェンマイのプログラムに参加をしたことによって、異国に友達ができたというのは私の人生の中で大きな財産になります。言葉が通じなくても身振り手振りでこちらの意思を相手に伝えようとすれば、相手も親身になってこちらを理解しようと反応してくれる。現代の日本人に欠けている人との付き合い方を、タイ行くことで改めて考えさせてもらういい機会になったので、私は本当に今回のプログラムに参加してよかったと心から思っています。

韓国 東亞大学学生交流プログラム
2016年9月6日~9月10日

参加報告文

・東亞大学交流プログラム報告書..........................福士 奈生
・異文化交流プログラムに参加して.....................桜井 沙都子
・東亞大学校学生交流プログラム...........................倉地 洸也
・東亞大学校学生交流プログラム研修レポート...........櫻庭 真啓
・初めての韓国....................................................石井 優

東亜大学交流プログラム報告書

   英語英米文学科 4年 福士 奈生

 私は韓国の文化や雰囲気、食べ物が好きで韓国の友達を作りたいと思い、今回のプログラムに参加しました。5日間と短い期間でしたが、とても充実した5日間でした。
 私はほとんど韓国語を話すことができませんので、最初はとても不安でした。ですが、韓国の学生の日本語はとてもすばらしいもので助かりました。私は大学1年生と2年生の時に韓国語を履修しており、その時の記憶を思い出しながら韓国語も通じるのか話してみたり、教えてもらったりもしました。発音がいいねと言われたときはうれしかったです。また少し知っている単語を聞き取れたりもしました。
 今回のプログラムでは多くの文化の違いについて感じることがありました。まず、一番びっくりして今でも受け入れ難いのは、トイレットペーパーを便器に流さないということです。日本ではトイレにトイレットペーパーを流すのは一般的ですが、韓国では便器近くにゴミ箱があり、拭いたあとそのゴミ箱に捨てていました。最初はわからずなんでゴミ箱があるのだろうと思って、普通にトイレットペーパーを流していました。日本のトイレットペーパーと韓国のトイレットペーパーの質が違うため、韓国ではトイレが詰まらないように流さないのだろうと思いました。
 また、甲斐さんが言っていた相手に失礼のないように手を添える動作や、横を向いて飲む動作にも気づきました。年上の人が年下の人にお酌しているとき、年下の人は片手でグラスを持ち、もう片手はグラスを持っている手の手首や腕に添えていました。また、年下の子が飲み物を飲むとき、横を向いて飲み物を飲んでいるところも見ました。こうやって食事の場でもしっかりと目上の方を敬っているのだなと改めて感じることができました。
 ショッピングをしている際、大体の定員が日本語で数字を言えていることにも驚きました。韓国なのに日本の看板があったり、日本を感じることもありました。
 プログラムの内容はとても充実しており、常に何か食べているような感じでした。夜はほとんどバイキングだったと思います。みんなで1つのお皿でつまんで食べるのはなんだか楽しかったです。日本ではやはり一人ひとり取り分けているのを、戻ってきてとても強く感じました。キムチも日本とは違いとても辛かったです。でも辛さの中にも甘みがあり好きでした。
 韓国のプログラム生とは5日間だけでしたが、とても仲良くなることができてとてもうれしかったです。韓国は小さい国ですが、いろいろな顔を見ることができてとても満足ができるプログラムでした。


異文化交流プログラムに参加して

  こども発達学科 1年 桜井 沙都子

 私は9月6日から5日間の異文化交流プログラムに参加するため、韓国の釜山を訪れました。このプログラムに参加した理由は、大学生活では多様な活動に挑戦したいという思いがあり、その中に国際交流があったからです。その場所に韓国を選んだのは、以前から日本と韓国の文化の違いに興味があり、どんな美味しい食べ物があるのか、実際にはどのような街並みなのか、自ら現地へ行き知りたいと思っていたからです。
 今回は、札幌学院大学と東亜大学校合わせて20人での交流を楽しみました。仁川空港に到着すると、東亜大学生たちが大きな歓声と共に笑顔で温かく迎え入れてくれました。初めての韓国に不安があったものの、日本の私たち以上に韓国の学生たちがこの出会いに大きく喜んでいるのを見て、このプログラムに参加して韓国に来たことに心から良かったと思いました。
 プログラムに参加した東亜大学生たちは、独学で日本語の力を身に着けたり、学校で日本語を専攻したり、日本語だけでなく中国語も学んでいる学生もいました。一人ひとりが自分に合わせた勉強方法で言語知識を高めていることに、レベルの差を感じました。
 

 釜山に着いてすぐロッテデパートへ向かいました。北海道と同じ9月でも釜山の気温や湿度は高く、何もしなくても汗が出るほどでした。デパートに着くまでの短い時間に、韓国の学生が積極的に日本語で話しかけてくれたおかげで、言語の壁を感じることなく、私たちはすぐ仲良くなりました。
 途中、私と同い年の韓国の学生に「お誕生日おめでとう、さとこちゃん!」と言われ驚きました。その学生とはまだ話したことがなく、事前に送った私のプロフィールを見て覚えてくれたようでした。また、他の日本の学生の名前や誕生日などを覚えていて、日本人に対する関心の大きさに感動しました。歓迎式もしていただき、そこで食べたトッポギが丁度良い辛さでとても美味しかったです。
 次の日、東亜大学校でプレゼンテーションを行いました。ここで、私は初めて韓国語であいさつをしました。片言ではありましたが、韓国の学生に通じて嬉しかったです。私の班は北海道弁について紹介しました。“とても”を北海道弁では“なまら”と使うと紹介したら、韓国の学生は最終日まで“なまら”を使って話していました。
 その後、韓国の学生がおすすめしてくれた電球の形をしたかわいらしい飲み物を片手に、南浦洞で買い物をしました。また、私たちは夜に歩いて釜山の夜景を見てきました。途中、小雨が降ったりしましたが、釜山を様々な形で見て知ることができ盛りだくさんの一日でした。
 3日目からは、釜山から少し離れた慶州という日本に例えると京都のような街に訪れました。慶州に着くと、周りの景色や建造物などが一瞬にして大きく変わりました。ドラマで見たことのある仏国寺という建物があり、想像以上に大きく実際に見ることができ感動しました。また、慶州東宮園という、鳥や魚、動植物がいるテーマパークにも行きました。施設内では生き物との距離が近く、実際に触れることができました。慶州の夜景も見に行き、建物の色を美しく照らし、普門湖という水面にきれいに反射されていて素晴らしい景色でした。
 翌朝、慶州を出発し海雲台に向かいました。海岸をみんなで歩き、お話をしながらゆったりとした時間を過ごしました。新世界という大きなデパートで買い物をし、それから送別会をしてみんなとの最後の時間を過ごしました。
 釜山で過ごした5日間はあっという間に過ぎ去っていきました。仁川空港では韓国の学生から日本語で書いた手紙をもらい、私は感激しました。毎日みんなと美味しい物を食べて、一生に残る思い出ができました。2月に東亜大学生たちが北海道にやってきます。このプログラムに参加して良かったと思ってもらえるように、最高のおもてなしをしたいと思います。


東亜大学校学生交流プログラム

      経済学科 4年 倉地 洸也

 9月6日から4泊5日の日程で。釜山にある東亜大学との短期交流プログラムに参加してきました。僕自身このプログラムは二度目の参加でしたが、一度目の時とは全く違う心情でした。先輩方についていくだけだった前回とは違い、自分たち最上学年生が後輩を見守る立場、これが前回との一番の大きな違いだったと思います。ですが、緊張や不安は一切ありませんでした。前回、2年前に参加した時にガチガチに緊張していたことを考えると、自分自身の成長というのが肌で感じ取ることができました。このように自分の成長を実感できる機会はなかなかないと思うので、このタイミングで感じ取ることができて良かったです。二度も参加させてくれた親や学校の関係者、一緒に参加した後輩や友人たちに感謝しています。
 

 ここからは交流内容や思い出深い出来事等について報告したいと思います。まず、最初の集まりが7月にありました。この時に初めて全員と顔を合わせました。ここからプレゼンテーションの準備や、それぞれの準備が始まりました。あっという間に時間は流れ、出国の日になりました。
一日目は移動だけでかなり疲れました。東京経由で韓国まで行ったので札幌からの出発時刻も朝早く大変でした。到着し空港で韓国の学生たちが出迎えてくれました。最初はみんな緊張しているのか、ホテルに向かうバスの中はすごく静かでした。予定よりも早い時間に到着したので、デパートの見学をしながら歓迎会の時間まで待ちました。歓迎会が終わってからは昨年の交換留学生と遊びに行きました。久しぶりの再会だったので話したいこともたくさんあったのですが、次の日は発表だったので早めに解散しました。初日からとても楽しく過ごすことができました。
 二日目は、両大学の学生による発表です。大学の紹介や文化の違い、各グループ多種多様なテーマですごく面白かったです。僕は韓国語で発表したので、韓国人たちに通じるか不安でしたが、しっかりと発表できていたみたいなので良かったです。この発表が終わり、みんなの緊張が一気に解けたように感じました。少しずつお互いのことも分かってきて、移動の最中にもいろいろな会話をしながら楽しんでいました。この日は夕食を食べた後に元気が余っている人たちで遊びにも行きました。
 三日目、慶州という所に一泊二日で旅行に行きました。ものすごく天気が良く、暑くて大変だったのを覚えています。たくさんの写真を撮り、韓国の料理も食べました。夜は夜景を見に行き、その後は夜中までみんなでいろいろな話をして盛り上がりました。ここでみんなの距離がさらに縮まったと思います。
 四日目、みんな(特に日本人学生)に疲れの色も見え始めましたが、最後の日を何とか楽しもうと頑張っていたように見えます。有名な海水浴場へ行ったり、世界最大規模のデパートに行ったり、この日もたくさん歩きました。時間はあっという間に過ぎて、送別会の時間がすぐやってきました。送別会ではサムギョプサルを食べ、最後の夜を過ごしました。送別会が終わり、この日もまた元気が残っている人たちでカラオケに行きました。韓国人たちは相変わらず歌が上手で、いつも嫉妬してしまいます。本当に上手でうらやましいです。不思議とこの日が最後という感じは全くしませんでした。それでも次の日は別れなければいけません。
 最終日、朝早くからお土産などの買い物に出かけました。もっと時間があればよかったなと思いつつ、急いで用を済まし空港に向かいました。寂しい感情もありましたが涙は出ませんでした。5か月後にすぐ会えるというのが心のどこかにあったからだと思います。でも、別れというのは何度経験しても慣れないものだということを改めて感じました。
 来年、日本に彼らが来た時には、自分たちができる最高のおもてなしで出迎えてあげたいと思います。大学生活最後の国際交流、今から楽しみです。


東亜大学校学生交流プログラム
研修レポート

   英語英米文学科 2年 櫻庭 真啓

 私は今回のプログラムで初めて日本を出ました。場所は韓国の釜山です。私は今回が初めての海外渡航であったため最初はとても緊張していました。しかし、プログラムに参加した10人のメンバーと2人の引率してくれた甲斐さんと平澤先生がいてくれたおかげで無事韓国にたどり着くとこもできましたし、韓国でサポートしてくれた学生たちともスムーズに会話できました。
 韓国のサポート学生たちはとても日本語が上手でした。理由を聞くと東亜大学で日本人学生のサポートをするためには条件があり、日本語を話すことができなければプログラムに参加できないようです。そのため会話には全く支障がなく、韓国にいる間、言葉で困ることは一つもありませんでした。また、韓国の学生と日本の学生によるお互いの国の文化などを紹介するプレゼンテーションは全て日本語で行っており、私たちのグループは全て日本語でプレゼンテーションを行ったので、少し申し訳ない気持ちもありましたが、内容を理解してくれている反応と興味を持って話を聞いてくれたので話しやすかったです。

慶州の夜景

 今回のプログラムの大半は観光と買い物がメインでした。釜山の南浦洞では見たこともないような大きいショッピングモールのロッテデパートがあり、そのすぐ近くには僕の想像する韓国らしい市場、屋台などが混み合っていました。今と少し昔の風景が入り混じっていて活気があふれているように感じました。また、市場のほうには美味しい食べ物や服が安い値段で売ってあり、日本語を話せる方がとても多いです。ある市場で仲良くなったおばさんに勧められ、かなり多くの買い物をしてしまいました。
 また、韓国はとてもカフェが多いと感じました。どこに行ってもカフェがあります。日本ではどこでもコンビニを見かけますが、それと同じくらいカフェがあるように感じ、それだけ韓国の生活の中にカフェが溶け込んでいるのだなと思いました。実際、夜の10時くらいに街に出る機会があり、その時にスーツを着た仕事終わりだと思われる男性2人がカフェで話をしていました。あまり日本にはない文化だなと感じました。
 3日目の観光で、韓国の古い歴史が詰まった慶州というところにも行きました。日本でいう京都のようなところらしいです。とても綺麗な建物がライトアップされていて感動しました。この時、僕は風邪をひき、とても体調が悪かったので全力で楽しめなかったことに少し後悔しています。その他にも、世界一大きいデパートのshinsegae、海雲台という広いビーチ、釜山の夜景が見える絶景スポットなどたくさんの観光名所に連れて行ってもらいました。
 僕が韓国で感じたのはどこも活気があり、元気を分けてもらえるような場所だと感じました。そんなパワー溢れる韓国の学生にはとても助けられましたし、とても感謝しています。今回のプログラムに参加してとてもいい経験ができたと思います。

初めての韓国

    英語英米文学科 4年 石井 優

 9月6日から9月10日の4日間、韓国釜山の東亜大学に研修旅行に行って参りました。そこで私が感じたことや、体験についてご報告致します。
 初めに、行くに至った経緯についてご説明させていただきます。そもそも私にとって今回が初めて韓国を訪れる機会でした。プログラムに参加しようと思ったきっかけは、4年生の前期に韓国語の授業を履修したことです。1年時は中国語、3年時は仏語の授業を履修した私は、残り独語と韓国語のどちらかを履修しようと考えて「韓国語は札幌学院大学でも人気が高い」と感じていたので履修しました。
 研修のメンバーは4年生が5人、2年生が1人、1年生が3人の計9名でした。私達は出発する前に韓国の学生たちに向けて、日本と韓国に関するプレゼンの練習をグループ毎にしました。テーマは「韓国と日本の食文化」と「韓国と日本の制服とメイクと髪型」と「北海道の方言」でした。それに加えて大学紹介のプレゼンも用意しました。
 当日は始発に乗って集合時間に間に合うように早起きして集合しました。先生方も同行してくださり、荷物や航空券等スムーズに手続きを進めることができました。東亜大学に半年留学経験していた学生の存在は、私にとって皆にとって心強いものだったのではないかと振り返ると思えます。
 JALの機内食は、これまで食べたものの中でダントツに美味しくて驚きました。気付かなくて残念に思いました。韓国の空港に着くと、東亜大学の学生達が迎えに来てくれ手厚い歓迎をしてくれました。手には「ようこそ!東亜大学校へ」のプラカードを持ってくれていました。事前に日本で作成していた私の自己紹介を見てLINEに連絡してくれた学生がいたので、割とすぐに打ち解けられた気がしました。
 まず空港からバスでホテルに向かいました。もちろんバスから見る景色はハングルだらけで「韓国に来たんだな~」と実感しました。5泊6日という期間のせいか、同じ「アジア」というカテゴリーに含まれている国のせいか、はたまた飛行機の所要時間のせいか、そこまで疲れは感じてなかったように思います。ホテルに着くやいなや荷物を置いて近くの「ロッテマート」というデパートに行きました。私はお菓子のお土産をたくさん買うことも目的の1つだったので初日からたくさんお菓子を買いました。
 東亜大学の学生はほとんど全員、普通に意思疎通がとれるほど日本語能力が高かったです。中には英語でコミュニケーションをとる必要のあった学生がいました。私はただ日本人のネイティブだし、日本語を話して韓国の方に伝わるならそれで良いのかな?と少し甘えていた部分があったと思います。でも、彼女だけ置いてけぼりの仲間外れになっている状況が耐えられなかったので、勇気を出して英語で話しかけてみました。すると、英語だと彼女とお話しできたのですごく良かったと思っています。
 今回の研修の前の日本での国際交流プログラムでも、同じような経験をしました。その女性も日本語より英語でコミュニケーションを図りたいと思っていたに違いないと今でも思いますが、とてもチームワークが良い韓国人グループのメンバーだったので、日本語を韓国語に翻訳してくれる韓国の学生が常にいましたので、それに甘んじて私もほとんど日本語でしか話しませんでした。
 その経験が自分の中でずっと心残りとしてあり、私が伝えたいことを自分で手段をもっているのに人に任せるというのは「コミュニケーションのとりかた」としてどうなのか、長い間疑問に思い生きていたので、今回の韓国研修で自分の思う通り信じて行動したことが、結果としてプラスになったと感じ学び多い旅でした。学んだことの中で一番大きかったのは、やはり言語の運用能力よりも、その人の「思いやり」だったり「人間性」によって国際交流の形はいくらでも変わるということです。

2016年度 イギリス エクセター大学 短期研修・半期海外留学
 短期研修 2016年8月15日~9月11日
 半期留学 2016年8月15日~12月16日

研修・留学報告文

短期研修
・短期海外研修報告書..............................樋口 愛

半期留学
・エクセター大学留学..............................君野 龍之介

・留学報告文.........................................吉田 楓

短期海外研修報告書

    法学部法律学科 3年 樋口 愛

 私は短期海外語学研修で、約1カ月間イギリスの大学に行きました。就職や進路のことなどで忙しくなるので、時間に余裕のある1年生か2年生の時に行っておけば良かったとも思っています。
 当然荷物は最小限にして行かないといけないのですが、実際に行ってみて、現地で手に入れられたかどうか、そして日本との物価の違いはどれくらいか、を知ることができた上で持ってくるべきだったかどうか、必要か不必要だったかが分かることもあり、仕方ない部分があったようにも思えました。
 私が行ったのはエクセターという比較的安全な場所でしたが、イギリスのテロの警戒態勢は5段階中4でした。しかし、1カ月間と考えると、結局どうしても自分が持ち運べるギリギリの重さになってしまったので、万が一の時、逃げ遅れるのではないかと常に不安でした。やはり荷物が多くて非常に疲れたので、そこにあるもので何とかやっていこうという気持ちで行くのも一つのやり方だとは思いました。実際、街を観光している時はお金と地図以外ほとんど必要なかったような気がします。しかし、学校にいる時、辞書は結構使いました。
 特にスリには気を付けていたのですが、外を歩いている途中、鞄のチャックが気づかないうちに開かれていることが何回かありました。私が閉め忘れただけの可能性もあり、又はあまり重要な物でなかったせいか、何を盗まれたのか、盗まれたかどうかさえはっきり分からないということがありました。開けただけで逃げていったのかもしれません。現地の多くの人は普段着に地味な服装をしていて、私も同じような服装をしていました。夜に人混みの中を一人で歩いていた時に、現地の人で一人は危ないと言ってくれる人がいたのですが、単独行動は狙われやすいのかとも後で少し思いました。

 街にはホームレスがいました。私は日本のホームレスを実際に見たことがないので比較できませんが、「お金をください、食べ物がありません」と、単に呼び掛けるのではなく積極的に話しかけてくる人もいて、一瞬びっくりしました。今食べられさえすればいいのか、ここで呼びかけをしているくらいなら働くことはできないことなのか、その人たちにとってそれは難しいことなのか、お金をやることがかえって悪循環を生む可能性があるのか。しかし、結局個人にできることは限られているので、根本的な解決策が必要とされているように感じました。貧富が混在していているところを実際に見て、異様に感じられました。
 1カ月間でしたが、残念ながら特に語学力が伸びたようには感じられませんでした。他の国から語学学習に来ている人たちは、会話能力が高かったのですが、私は何を話しているのかほとんど聞き取れませんでした。そして、大学の授業では、ディベートなど結構アウトプットの練習がされていたのですが、私の発音は悲惨だったので、残念ながら面倒くさがられてしまうということがたくさんありました。英語ができなくて海外に行く人は、そういうことも覚悟して、積極的にならないといけないのかもしれないとも思いました。

エクセター大学留学

  英語英米文学科 3年 君野 龍之介

 私はイギリスのエクセター大学に四か月留学してきました。この報告書では寮生活、ホームステイ、旅行、まとめの四つについて、報告していきます。

・寮生活
イギリスに到着したのは8月の初頭、季節は夏で暑かったです。まず初めに到着して驚いたことは日が落ちるのが遅かったことです。夕方に寮に着いてからは疲れていたのですぐ寝たかったので暗くなるのを待っていました。しかしながら、日は夜9時頃になっても日は暮れず、早く寝たいのに寝ることができず、辛い思いをしました。寮ではシャワー、トイレ、キッチンが共有、部屋は個別で中国人のルームメイトが一人という部屋でした。初めての一人暮らし、初めての外国、慣れない気候という事もあり、最初の一週間は疲れて何もできませんでしたが、徐々に慣れていきました。また、週末には大学側が企画してくれたデイ・トリップと呼ばれる日帰り旅行に参加しました。

・ホームステイ
 ホームステイでは今までの寮生活と比べると、とても快適なものでした。ホストファミリーはホストファザーとホストマザーの二人でしたが、週末になると娘家族や孫が来ることもあり、賑やかなものでした。しかし週末以外は、ホストマザーは朝から晩まで働きに出ていたので、家には実質ホストファザーしかいませんでした。ホームステイ先から学校まで遠かったので自転車で通学していました。自転車を買いに自転車屋さんに連れて行ってくれるなど、ホストファミリーにはとてもお世話になりました。また、ホストファミリーと会話をする際には、地域独特のアクセントに加え、普通のスピードで話すため非常に苦労しました。段々と理解できるようになりましたが、最後まで完璧に理解することはできませんでした。しかし、リスニング力は留学に行く前に比べ、飛躍的に向上したと思います。

 私は休暇や週末の休み等を使って、旅行にも行きました。旅行はすべて一人で行ったので不安もたくさんありましたが、それも徐々に克服することができました。旅行先はイギリス国内だけでなく、国外のスペインにも行きました。スペインでは英語が通じない事も度々あり苦労しましたが、みんな親切に接してくれたので非常に助かりました。すべての旅でこれといったトラブルもなく、安全に旅をすることができました。
 まとめとして、海外に留学することはとても素晴らしい経験でした。見知らぬ文化を経験し、自分の考え方や視野も大きく変わったと感じています。一番勉強になったことは行動する事の大切さです。自分から行動しなければ何も起こらないし、行動する前は不安や面倒臭さを感じていたのですが、行動した後は毎回やって良かったと感じました。留学に行き、自分は行動力が身に付いたと思います。また、人と関わる事の大切さも学びました。海外では知らない事ばかりなので、自然と人に聞かなければならない場面が多く出てきます。その都度、人にお世話になり、助けてもらいました。振り返って見ると、辛い思いをすることもありましたが、結果として非常に実のある留学になったと感じます。


留学報告文

    英語英米文学科 2年 吉田 楓

 私が留学したエクセターという街は、ロンドンから南西に高速バスで3‐4時間のところにある、丘に囲まれたのどかな街です。治安も悪くなく、交通機関もそれなりに充実しており、気候も然程厳しくないため、住みよい街であったと思います。そのエクセターに、8月初旬から12月の半ばまで約4か月間滞在しました。
 授業は8月から9月までの1タームと、ひと月ほどの休暇を挟み、10月からの1タームの、計2タームでした。エクセター大学のINTOという一施設のように聞いていたので、大学構内の施設で勉強するのかと思いきや、使用したのはエクセター大学本校舎から徒歩20分ほどのところにある、Duryard Houseという趣のある建物でした。アジア系留学生がクラスの大半を占め、将来的にはエクセター大学で講義を受けるという留学生ばかりでした。ですが、皆が皆、一様に英語を流暢に話すわけではなく、言いたいことをうまく伝えられずにもどかしい思いをしたこともありましたが、互いにフォローしあい、時に意見を交わしながら、充実した生活を送れたのではないかと思います。
 

 留学での思い出はと問われ一番に思い出すのは、この留学で見舞われたトラブルの数々です。その中で最たるものをといえば、ホームステイがあげられます。渡英して初めのひと月はDuryardに隣接された寮で生活をし、1ターム目終了と同時にホームステイへと移行します。本来ならば一つのステイ先に留学終了時までお世話になるのですが、私は2件のステイ先に滞在しました。最初のステイ先に滞在して1カ月ほどたった頃、ホームの環境に疑問がありファミリーに尋ねたものの解決せず、INTOの担当者に相談したところ、それが相手方の機嫌を損ねたのか、半ば追い出される形でそのホームを出ていくことになりました。
 まだ次のステイ先が決まっていませんでしたが、途方に暮れているわけにもいきません。INTOの担当者が早急に次のステイ先と連絡を取って下さり、その日のうちに次のステイ先が決まったことは、とても運がよかったと思います。その日、私の様子がいつもと違うと、クラスメイトや友人がすごく気にかけてくれたのが、とても嬉しかったです。国や文化の違いはあれど、友人を思うというのは変わらないのだと感じました。次のステイ先はとても素敵なご家族で、週末はマザーと買い物に行くのが定番となり、他にも色々なところに連れて行ってもらいました。
 他にも、渡英初日に時差計算ミスでいるはずの担当者がいなかったり、渡英前には解っているだろうといわれていたステイ先がなかなか決まらなかったりとトラブルが絶えませんでしたが、そのおかげで、誰かに任せるのではなく自発的に行動することが、嫌でも身についたと思います。大切なのは自ら動くことです。勉強も、生活も、自ら行動しなくては何もわからないし、何も変わりません。調べたり聞いたりしただけでは分からなかったことが、自ら動くことで見えてくることもあります。自ら街を歩き、景色を見、人と話すことが、留学を成功させる道の一つであると思います。
 渡英直後は日本との違いに驚きましたが、帰国直後はイギリスとの差に戸惑いを覚えました。様々な国籍の人達と出会い、話し、色々な共通点や違いを知ることができ、少しは成長できたかなと思います。

2016年度 韓国 東國留学交換留学

2016年8月~2017年2月

留学報告文




留学報告書..........................................塩出 悠介

한국에서 지낸 나의 마지막 학생 생활
韓国で過ごした最後の学生生活

  人間科学学科 4年 塩出 悠介

(塩出君は韓国語で書いてくれましたが、最後に日本語訳をつけてあります。日本語のニュアンスは原文とは若干異なる場合もありますのでご了承ください)


나의 학생 생활의 마지막은 한국에서 지낸 8개월이었다. 대학에 입학하고 처음 접한 한국어. 단위 때문에 짜증스럽게 시작한 한국어였지만, 현재 그 한국어를 쓰는 나라에 유학하고 있는 것을 입학 당시의 나는 상상도 못 했을 것 같다. 친구 권유로 우연히 시작한 국제 교류 위원회에서 많은 한국인을 만났다. 거기서 한국 친구와 일본어, 한국어를 섞어가면서 대화해 보니 나는 한국어를 공부하고 있더라도, 실제로 말하기는 어렵다고 깨달았다. 하지만 그뿐만 아니라 배운 것을 실제로 사용하고 외국어로 소통하는 즐거움도 알게 되었다. 그리고 나는 한국에 관심을 갖고 단기 교류 프로그램, 외교부 주최 파견 사업 등을 거쳐서 현재 유학에 이르렀다.
원래 내가 소속된 학부인 인간 과학과 에서는 4학년부터 1년 동안 걸쳐서 졸업 논문을 집필, 발표해야 졸업할 수 있다. 요컨대 4학년 때는 유학할 시간이 없다는 것이다. 하지만 담당 교수님께서 고려해주셨기 덕분에 한국에서 집필 활동을 계속하는 것을 조건으로 유학 허가를 해주셨다. 허가가 나왔지만 한국 대학에서 전공 강의, 한국어 강의를 받으면서 졸업 논문의 조사, 집필을 하는 것은 매우 어려운 일이었다. 그런 기대와 불안을 안고 나의 마지막 학생 생활이 시작되었다.

우선 처음 시작된 것이 한국의 대학 전공 과목의 강의였다. 물론 강의는 한국어로 한다. 어렵다고 느끼면서도 한국 대학생의 일원으로서 강의를 받을 수 있어서 매우 기뻤다. 그 뒤 시작된 한국어 강의에서는 일본을 비롯한 중국, 대만, 베트남 학생이 있었다. 유학하기 전까지는 일본어를 못하는 외국인과 대화할 수 없다고 생각했는데, 여기에서는 "한국어"라는 공통어를 통해서 여러 나라 친구들과 대화할 수 있었다. 나라가 달라도 언어만 공유하면 즐거운 대화를 할 수 있을 뿐만 아니라 강의 후에 놀러 가거나 함께 공부하거나 다양한 경험을 공유할 수 있음을 알았다. 또한 여러 나라의 친구와 대화하면서 해외의 일본에 대한 이미지를 알 수 있었고, 자신에게 신선한 경험이 되었다. 졸업 논문과의 양립이나 힘든 일이 생긴 바람에 많이 고생했지만, 힘든 것까지 즐길 수 있을 만큼 자신의 생각이 바뀌어 가는 것을 실감했다.


공부뿐만 아니라 한국에서 내가 궁금한 것이 더 하나 있었다.
그것은 한국의 북쪽 "북한(北韓[北朝鮮])"에 대해서이다. 대학에 입학하기 전까지는 역사와 지리 등에 특별히 관심이 없었기 때문에 뉴스 등에서 보도하는 대로 "북한"이라는 나라에 대해서 별로 좋은 이미지를 갖고 있지 않았다. 하지만 내가 예전에 서울에서 실시한 프리 허그로 "내 눈으로 보고, 자신이 느끼는 것"이 중요하다고 깨달았기 때문에 북한에 대해서도 이처럼 "내 눈으로 보고, 자신이 느끼는 것"을 실천하고 싶었다. 그래서 한국어도 어느 정도 익힌 다음에 다양한 시설을 실제로 방문했다. 남한과 북한의 군사 분계선을 넘어 몇분 동안 북한에 발을 딛는 경험도 했다. 확실히 뉴스로 보도되고 있는 경제의 차이를 느낄 수 밖에 없는 장면을 많이 보게 되었다. 여기에서는 느낀 것을 다 쓸 수는 없지만 언젠가 한반도가 통일해서 휴전 상태가 아니라 평화로운 관계를 구축할 수 있었으면 좋겠다고 한명의 외국인으로서 생각했다. 또한 일본과 북한은 나라간의 교류가 없기 때문에 앞에서 언급했듯이 일본에서 북한에 대해 보도할 때, 안 좋은 부분만 보도하는 경향이 있다. 그렇기 때문에 실제로 본 적도 없는 사람까지 북한을 싫어할 수 있다. 그래서 나도 예외없이 북한에 대한 좋은 이미지가 많지는 않았다. 이번은 남한에서 밖에 볼 수 없었지만 언젠가 실제로 북한에 가서 북한이 어떤 나라인지 보고 싶다. 그리고 일본과 북한의 관계가 좋아지도록 도울 수 있으면 좋겠다.

마지막으로 한국에서 8개월 동안의 유학을 통해서 느낀 것이 여러가지 있다. 첫째는 문화차이에 대해서이다. 여러분도 알다시피 각각의 나라에는 나라마다 그 나라만의 문화가 있다. 일본과 한국 사이도 예외 없이 문화차이가 있다. 그렇다고 해도 일본과 한국은 세계적으로 본 경우 서로 비슷한 점이 매우 많은 나라이다. 그래서인지 심한 문화차이를 느낄 수는 없었다. 그렇지만 한국에 유학으로 온 외국인은 다양하다. 학교에는 중국, 대만을 비롯한 아시아 사람은 물론 서양 사람도 많다. 특히 서양 사람은 우리나라와 관련된 역사나 문화가 거의 없기 때문에 문화차이를 많이 느낄 수도 있다. 나는 100% 이해하기는 어려웠지만 하나의 문화로서 서로의 문화를 이해하도록 노력을 하는 기회가 되었다.
둘째는 일본인의 국민성에 대해서이다. 일본 사람은 불안을 지나치게 품기 쉽다고 생각한다. 만약에 불안감 없이 생활할 수 있다면 마음은 확실이 편할 것이다. 하지만 불안을 극복하면 경험이 되고 성장할 수 있지 않을까? 재한 일본인과 교류를 하는 것도 물론 중요하지만 계속 일본인들과 보내면 유학 중 할 수 있는 경험을 놓칠 수도 있다. 일본 사람에게는 실패를 두려워하지 않는 강함이 필요한 것 같다. 그 강함이 없으면 한국 유학을 왔다고 해도 단순한 한국 여행이 될 수도 있다. 나 같은 경우에는 강해지려고 다양한 곤란에 부딪쳤다. 그것도 지금은 모두 유학의 경험으로 남아 있다. 도전을 한 결과가 성공적이거나 혹은 만약에 실패했어도 그 경험은 자신의 성장에 꼭 영향을 준다. 포기하지 않고 계속하는 마음을 가지는 것이 중요하다. 이 경험은 다른 사람은 경험하지 못한 특별한 경험이다. 나는 이 경험을 앞으로 삶의 양식으로서 늘 마음에 두고 싶다.

마지막은 일본과 한국의 국제문제에 대해서이다. 여러분도 알다시피 일본과 한국 사이에는 해결하기가 어려운 문제가 많다. 대표적으로는 영토 문제(독도[独島], 竹島), 위안부 문제가 있다. 앞에서 언급했듯이 일본과 한국은 비슷한 점이 많다. 일본과 한국이 비슷한 점이 많은 이유로 꼽히는 것은 역사적으로 공유하고 있는 부분이 많기 때문이다. 역사에 관련된 문제는 우리가 태어나기 전에 일어난 일이지만 우리는 일본 사람인 이상 한일관계에 대한 문제에서 벗어날 수 있을 리가 없다. 특히 나는 이번 유학을 통해서 여러 입장이 있는 한국 사람의 의견을 들을 기회도 많았다. 우리가 한일 문제에 대한 의견을 교환할 수는 있어도 해결할 수는 없다. 하지만 우리는 대화할 수 있는 것에 반해 요즘 정부는 대화도 못하고 있다. 요컨대 정부가 못하고 있는 것을 우리는 할 수 있다는 것이다. 최종적으로 해결할 경우에는 정부가 필요하다. 하지만 개인적으로 서로 이해하면서 대화할 수 있는 것은 해결을 도울 수도 있다. 나는 이렇게 어려운 문제에 대해서도 대화할 수 있는 환경에 있는 것에 매우 감사한다. 일본에는 한국인을 싫어하는 사람이 있고 반대로 한국에는 일본인을 싫어하는 사람이 있다. 그런 사람이 있는 상황에서도 이런 대화를 할 수 있는 것은 매우 대단하다고 생각한다.

이번 한국 유학을 통해서 여기에 쓸 수 없을 만큼 많은 경험을 했고, 친구뿐만 아니라 선생님이나 우연히 만난 분 등 많은 사람을 만나서 많은 사랑을 받았다. 또한 한국에 오랫동안 보냈기 때문에 한국에 대한 좋은 점은 물론 안 좋은 점도 볼 수 있었다. 그런 것도 다 추억이다. 좋은 점도 안 좋은 점도 모두 포함해서 내가 좋아하는 한국이다.
나는 한국을 사랑하는 일본 사람이다. 앞으로 일본과 한국이 서로 차별 없이 더 자유롭고 평화롭게 교류하며 좋은 관계를 유지할 수 있기를 바란다.

 私の学生生活の最後は、韓国で過ごした8ヶ月だった。大学に入学して初めて接した韓国語、単位のために仕方なく始めた韓国語だったが、現在その韓国語を使う国に留学しているとは、入学当時の私は想像もできなかっただろう。友達の誘いで偶然に始めた国際交流委員会で多くの韓国人に出会った。そこで韓国の友達と日本語、韓国語を混ぜながら話してみると、韓国語を勉強していても実際に使うのは難しいと感じた。それでも習ったことを実際に使って外国語で意思疎通する楽しみもわかってきて、私は韓国に関心を持ち、短期交流プログラムや外務省主催派遣事業などを経て現在の留学に至った。
 所属している人間科学科では、4年生になってから1年かけて卒業論文を書き発表して卒業することができる。つまり、4年生は留学する時間がない。しかし担当の先生が考慮して下さったおかげで、韓国で論文執筆を続けることを条件で留学が許可された。それでも韓国の大学で専攻の講義、韓国語の講義を受けて卒業論文の調査、執筆をするのはかなり難しいことで、期待と不安を抱いて私の最後の学生生活が始まった。

 まず始まったのが、韓国の大学専攻科目の講義だった。もちろん講義は韓国語。難しいと感じながらも韓国の大学生の一人として講義を受けることができて非常に嬉しかった。その後始まった韓国語の授業では、日本をはじめ中国、台湾、ベトナムの学生がいた。留学する前までは日本語ができない外国人とは会話ができないと考えていたが、ここでは"韓国語"という共通語を通じて色々な国の友達と話すことができた。国が違っても言語さえ共有すれば楽しく会話できるだけでなく、放課後に遊びに行ったり共に勉強したり、多様な経験を一緒にできるのだとわかった。 また、色々な国の友達と話して海外の日本に対するイメージがわかったし、自分にとって新鮮な経験となった。卒業論文との両立でも大変だったため、かなり苦労したが、難しいことでも楽しめるほど自分の考え方が変わって行くことを実感した。

 勉強だけでなく、韓国でもっと私が知りたいことがあった。
 それは韓国の北側"北朝鮮"に対してだった。大学に入学する前までは歴史と地理などに特に関心がなかったため、ニュースなどで報道し次第"北朝鮮"という国に対して良いイメージを持っていなかった。しかし、私が以前にソウルで実施したフリーハグで「自分の目で見て、自分が感じること」が重要だと知ったので、北朝鮮に対してもこのように「自らの目で見て、自分が感じること」を実践したかった。そのため、韓国語もある程度できるようになってから、様々な施設を実際に訪問した。数分間だけ、韓国と北朝鮮の軍事境界線を越えて北朝鮮に足を踏み入れる体験もした。確かにニュースに報道されている経済の差を感じざるをえない場面をたくさん目にすることになった。感じたことをすべて書くことはできないが、いつか朝鮮半島が統一して休戦状態でなく平和な関係を構築できたら良いと、1人の外国人として考えた。
  また、日本と北朝鮮は国家間の交流がないので、前述のように日本で北朝鮮に対して報道する時、良くない部分だけ報道する傾向がある。そのために実際に見たこともない人まで北朝鮮を嫌うようになる。私も例外なく北朝鮮に対する良いイメージはあまりなかった。今回は韓国から外を見ることはできなかったが、いつか実際に北朝鮮に行って北朝鮮がどんな国なのか見たい。そして日本と北朝鮮の関係が良くなるように助けられたらと思う。

 

最後に、韓国で8ヶ月の間の留学を通じて感じたことがいろいろある。最初は文化の差に対して。皆さんもご存知の通り、それぞれの国には国ごとに文化がある。日本と韓国の間も例外なく文化の違いがある。とはいえ、日本と韓国は世界的に見た場合、互いに似ている点が非常に多い。そのためか大きな文化の違いを感じることはなかった。ところが韓国に留学で来ている外国人は多様だ。学校には中国、台湾をはじめとするアジアの人はもちろん、欧米人も多い。特に欧米の人は日本と関わる歴史や文化が少ないので、文化の違いを多く感じる。100%理解することは難しかったが、一つの文化としてお互いの文化を理解する努力をする機会にはなった。

 二番目は日本人の国民性に対して。日本人は過度に不安を抱きやすいと思う。不安感なく生活できたら確かに気楽だろう。けれども、不安を克服すれば経験として成長できないだろうか?韓国にいる日本人と交流をするのも大事だが、日本人とばかりいると留学中できるはずの経験を逃しかねない。日本人には失敗を恐れない強さが必要だ。強さがないと、韓国に留学したといってもただの旅行になってしまう。私は強くなろうと多くの困難にぶつかった。それも今は全部、留学の経験として残っている。挑戦をした結果が成功でも失敗でも、その経験は自身の成長に必ず影響する。諦めずに続けていく気持ちを持つことが重要だ。これは他の人は経験できなかった特別な経験だ。私はこの経験を今後人生の糧として常に念頭に置いておきたい。

 最後は日本と韓国の国際問題に対して。ご存知の通り、日本と韓国の間には解決が難しい問題が多い。代表的には領土問題(独島ドクト、竹島)、慰安婦問題がある。前述のように日本と韓国は似た点が多い。それは歴史的に共有している部分が多いためだ。歴史問題は私たちが生まれる前に起きたことだが、日本人である以上、韓日関係に対する問題から逃げることはできない。特に私は今回の留学を通じて、色々な立場にある韓国人の意見を聞く機会も多くあった。私たちがした問題に対して意見交換はできても、解決はできない。だが、私たちは対話ができるのに政府は対話すらできずにいる。つまり、政府ができないことを私たちはできるということだ。最終的に解決する場合には政府が必要だが、個人的に互いを理解して対話すれば、解決の糸口になる。このように難しい問題に対しても、対話ができる環境にあることには非常に感謝したい。
 日本には韓国人を嫌う人がいて、反対に韓国には日本人を嫌う人がいる。そのような人がいる状況でも、対話ができるのは素晴らしいと思う。

 今回の韓国留学を通じて、書ききれないほど多くの経験をしたし、友達だけでなく先生や偶然に会った方など多くの人に会い、多くの愛情を受けた。また、韓国で長く過ごしたので韓国に対する良い点はもちろん、良くない点も見ることができた。それもすべて思い出だ。良い点も良くない点も全部ひっくるめて、私が好きな韓国だ。
 私は韓国を愛する日本人だ。今後日本と韓国が、互いに差別なくもっと自由で平和に交流して良い関係を保っていけることを願っている。

2016年度 アメリカ・カリフォルニア大学デーヴィス校
半期留学

2016年9月26日~2017年2月10日

留学報告文


留学報告書....................................................松井 秀樹

アメリカ留学.................................................石原 晴菜

留学報告書

   英語英米文学科 2年 松井 秀樹

 私はカリフォルニア大学デーヴィス校で、5か月間の海外研修に参加した。デーヴィスは西海岸の南部に位置している町だ。気候は乾燥していて、温暖である。町は整備されていて緑も多く、とてもきれいな場所だった。そこに住んでいる人たちはフレンドリーで、初めて会った私にも友達のように接してくれた。留学生が多く住んでいる町だからなのか、他国籍の人を受け入れてくれているという印象を受けた。交通ルールが日本と異なるので、最初は戸惑うことがあると思うが、人に尋ねるなどして理解した方がいいと思う。でないと他の人に迷惑をかけてしまうことがあった。
 二つのクオーターに参加し、どちらもクラスは十数人で行われ、月曜日~木曜日は四つの授業を受け、金曜日は三つで終わる。私たちには時間にゆとりがあったため、私は平日でも放課後にジムへ行ったり、ダウンタウンと呼ばれるレストラン街へ行き、友達との会話を楽しんだ。毎週大学内であるボランティアが行われており、現地の学生に日本語を教えながら会話をする、というものだ。そこから友人の輪を広めていくことができ、一緒に外出するまでの仲になった人に出会えた。なので、ボランティアがあれば率先して参加してみると良い。
 週末になると友人たちと隣町のアウトレットに買い物をよくしに行った。頻繁に割引きがされており、お土産を買うときに困ることはあまりないだろう。

 長期休暇中には旅行に行った。私は一週間かけ、ラスベガスとロサンゼルスを巡った。ラスベガスへ訪れた時にしてほしいことがある。それはホテル巡りと、シルク・ドゥ・ソレイユショーの観覧だ。ラスベガスのホテルはそれぞれある国の風景をイメージして造られており、それぞれ見どころが違うのだ。かなり歩くがそれに見合うものだった。そしてショーのチケットは安くないが、なるべく良い席を取ることをお勧めする。私は中の上ランクの席だったが、最前列で観ることができた。パフォーマーの表情や息遣いまで聞こえ圧巻だった。
 ロサンゼルスではアナハイムにあるディズニーランドへ行った。世界初のディズニーランドということで行ってみたのだが、日本のディズニーを知っている人ならアトラクションが物足りなく感じるかもしれないが、城はとてもきれいだった。
 もしカリフォルニアに行くことがあれば、乾燥の対策をした方が良いと思った。私の場合はリップクリームが必須だった。でないと唇が割れて笑えなかった。また観光名所に行った時は何かをただ売りつけてきたり、コスプレをした人が写真を一緒に撮ろうと行ってくる。そういう人たちは途中で態度を変えてチップを要求してくる。話しかけられたノーと言うようにした方が良い。
 留学は自分を成長させるのに非常に良い体験だった。海外へ行くことへの不安とネイティブの人たちと話す抵抗がなくなり、他国籍の人との輪を広げられる。私が経験したことはこの先忘れられない思い出になるだろうし、留学に興味がある人もぜひ体験してもらいたい。

アメリカ留学

   英語英米文学科 2年 石原 晴菜

 私は2016年9月から2017年2月まで、カリフォルニア大学デービス校に語学留学をしていました。
 私が5か月間過ごしたデービス市というところは小さく、緑がたくさんある町でした。外には野生の七面鳥が集団を作って歩道を歩いていたり、野生のリスもたくさん見かけました。気候は北海道と比べるとより暖かく感じました。夏の日中はとても暑くノースリーブで過ごしている人がたくさんいましたが、朝と夜は寒かったので一枚羽織れるものは必須でした。冬は札幌よりは寒くないですが雨の日がとても多く、時には停電被害を受けるくらいの強い雨の日もありました。

 大学では、アメリカに着いて2日目にプレイスメントテストを受けました。テストはリスニング、リーディング、ライティングのほか、アメリカ人教師とインタビュー形式のスピーキングテストもありました。クラスは自分のレベルに合ったところに入れるので、勉強に関しての心配はありませんでした。授業は先生にもよりますが、延々と座学をするというよりはゲーム形式で、みんなが楽しく英語を学べるようにも工夫されていました。
 クラスメイトは最初のクオーターではほとんどが日本人でしたが、2クオーター目では様々な国からの留学生がいて、アメリカ英語ではない訛りのある英語にも触れる機会がありました。年齢も国籍も全く違う人がたくさんいるので、価値観の違いを知り、異文化理解も深めることができました。
 他にも大学内では毎日のように様々なアクティビティが開催されていました。ビンゴゲーム大会やカラオケパーティー、アイスクリームソーシャルなどが行われていて、新しい友達を作るいい場でした。季節ごとの催しもあり、ハロウィンの日が近くなると飾りつけを作ったり、カボチャを彫ってジャックオランタンをみんなで準備したりしました。ボランティアをする機会も多く、日本語を学びたいアメリカ人と英語を学びたい日本人が集まって会話をしたり、勉強をしたりすることもありました。
 アメリカに発つ前は不安や心配もありましたが、アメリカで学んだすべてのことは私にとって一番の財産となりました。これからは、学んできたことを日本で生かしていけるように努力し続けたいです。

2016年度 オーストラリア・モナシュ大学半期留学
2016年9月26日~2017年2月11日

留学報告文




留学報告......................................高橋 あかり

留学報告書...................................藤浦 世莉奈

クラスメイトとイベントに。
友達とバーベキュー
シドニー
ホストファミリーと。
ホストファミリーの家。
通っていた学校の前

留学報告

  英語英米文学科 2年 高橋 あかり

 私は、5か月間の留学で様々なことを学び、経験しました。
 今回の留学の目的は、学校やオーストラリアでの生活などを通して、英語力を向上させること。そして、多くの人とコミュニケーションを取ることでした。
 最初に、私が通っていた語学学校では、主にスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングのスキル向上のために、それぞれプレゼンテーション、映画鑑賞、長文読解やテーマに沿って自分の考えを書くなどの多くの課題に取り組み、学びました。
 授業はペアやグループワークで行われていたので、クラスメイトとは何度も関わりを持つことができ、お互いを知ることができました。特に、ディスカッションの授業を通して、意見交換をすることは大事なことだと改めて思いました。ゲームを通しての単語や文法の勉強をすることもあったので、退屈することはありませんでした。また、クラスメイトのほとんどが日本に興味のある人たちだったので、すぐに仲良くなることができました。
 そして、放課後は留学生と会話を楽しみ、学校の近くの建物で行われる、現地の方はもちろん、多くの国の人たちが集まって会話をするイベントにも毎週参加するなど、沢山の人と交流を深め、英語を学びました。毎回、行くたびに友達が増え、様々な話題について話したり、英語と日本語をお互いに教えあったりと、とても楽しみました。
 次に、ホストファミリーとの生活に関しては、不自由なく過ごさせてもらいました。例えば、食事は毎日3食作ってくれて、門限もありませんでした。食事中にその日にあった出来事を話したりしてコミュニケーションを取ったり、毎日私が書いた日記の添削をしてくれたり、おすすめのリスニングのサイトを教えてくれたりと、すごく親切にしてくれました。私はとても感謝しています。
 また、オーストラリアの街中には、大規模な図書館や、多くの日本やアジアのお店などがあり、よく買い物や食事をしました。何をするにも、とても環境が整っていると思いました。私はこの滞在中に、選択肢は多いほど自分のためになるということを学びました。
 加えて、勉強だけではなく、メルボルン、シドニー、ゴールドコーストの観光も楽しみました。海でのマリンスポーツ、都市ごとである色々な違いを感じ、有名な観光地に行くなどの日本ではできない経験を沢山しました。
 最後に、私はこの留学で得た英語力や経験を生かして、今後も勉強を続けていきたいです。


留学報告書

  英語英米文学科 2年 藤浦 世莉奈

 私は約5カ月間、オーストラリアのモナシュ大学に留学をしていました。私は英語が得意なわけではなく、最初は授業や会話についていけるか不安もありました。しかしモナシュ大学は外国人が英語を学ぶための学校でクラスはレベル別の少人数に分けられ、自分に合ったレベルで授業ができ、英語が学びやすい環境でした。クラスは半分以上が中国人でしたが、インドネシア、アラブ系の人が数人いました。
 クラスでは英語しか使ってはいけなく、たまに母国語で教えあったりすることもありましたが日本人同士でも授業中は英語で話すことを努力しました。授業は主にReading, Listening, Writing, Speakingの4つを勉強していました。1週間で二人の先生が授業を教えてくれるため、どの先生も授業の仕方が違い、授業中に英語を使ったゲームをしたりペア、グループワークが多かったりと楽しく受けられる授業でした。テスト期間や授業中に全く意味の分からないことがあってもクラスメイトと話し合い、お互いあまり英語が得意でなくても必死に理解しようとし、協力しあいとても楽しかったです。
 放課後にはクラスメイトとメルボルン市内で行われるイベントに行ったり、バーベキューをしたりしました。そこでクラスメイトとより親しくなることができました。また、私は友達と一緒に1週間に一度行われている英語や様々な国の言語を勉強したい人が集まるイベントにも参加しました。そのイベントで様々な国の人たちと会話をしました。お互いの国の文化や言語を教えあい、たくさんのことを学べ、楽しく会話でき良い経験ができたと思っています。授業以外で英語を使い話す場を作るのは大事なことだと感じました。
 学校の休み期間中には友達とシドニーとゴールドコーストに行きました。たくさんの観光地に行き、アクティビティにも参加しとても充実した休み期間を過ごすことができました。もちろん初めて行く場所なので不安やわからないことばかりでしたが、現地の人に尋ねると多くの方が優しくゆっくり教えてくれてとても良い場所でした。メルボルンもそうですがオーストラリアはとにかくアジア人が多いなと感じました。
 最後にホームステイですが、私のホームステイ先はホストマザー、ファザー、1歳と4歳の子どもが2人と中国から来ている女の子が1人いました。ホームステイが一番心配で、予想通り言葉の壁があり伝えたいことが伝えられなかったり、相手が何を言っているのかよくわからなかったりすることがありましたが、聞き返すと分かり易く教えてくれたり携帯に打ってくれたり、とても優しい家庭でした。事情があり2週間ホームステイ先が変わりましたが、そのホームステイ先もとても良い家庭で様々な場所に連れて行ってくれて、毎日英語を勉強しやすい環境を作ってくれました。
 私はこの留学で、英語を学ぶだけでなく様々なことを経験し勉強することができました。勉強する機会をくれた家族やたくさんの準備をしてくださった学校の方々に、感謝の気持ちを忘れず留学で学んだことを活かし、勉学に励み過ごしていきたいと思います。

2016年 韓国・東國大学サマースクール(DJSS)

2016年8月8日~8月19日

参加報告書




DJSSに参加して...........................................岡本 理沙


DJSSに参加して

   法学部法律学科 3年 岡本 理沙

 私は、夏休み期間約2週間を利用してDJSS(Dongguk Japanese Snmmer Scool)に参加しました。プログラムは日本各地から大学生約100名が集まり、韓国語の勉強はもちろん韓国の文化について学びました。韓国語は一度も勉強したことがなく、今回札幌学院大学からは私一人だけの参加で、プログラム参加前はとても不安でした。
 韓国語の授業は韓国人の先生が担当し、下から2番目のクラスで韓国語がまったく分からない私でも、ハングル文字の読み方や簡単な会話を学ぶことができました。宿舎は韓国の方がルームメイトでした。韓国語が分からなかったので、ほぼ、英語とジェスチャーを使っての会話でした。英語もほぼ忘れかけていたので、とても苦労しました。
 プログラムの午前中は主に韓国語の授業で、午後は韓国の文化体験やテーマ講義でした。文化体験は、韓国の「チャング」という日本でいう太鼓のようなものを実際に演奏したり、キムチ作り体験や韓服試着をしました。テーマ講義は、韓国のアイドル事務所のJYPエンターテインメントの方や、韓国の化粧品会社の方が大学に来て講義をしていただくという内容でした。講義の中でクイズがあり、所属しているアイドルのサイン入りのグッズが当たっている学生もいました。

 プログラムの最終日に近づくと修学旅行もありました。修学旅行は、江原道というソウルからは少し離れたところに行き、ビーチに行ったり、高い山にロープウェイで登ったりしました。韓国には以前何度かプログラムなどで行ったことがありますが、ほとんど観光はソウルのみで、普段と違う体験ができて楽しかったです。
 先ほどプログラムは2週間と言いましたが、夏休み期間ということもあり、飛行機のチケットが取れず、プログラム開始の2日ほど前から韓国にいました。プログラムが始まるまでは大学の宿舎に泊まれないとのことで、以前大学の交流プログラムで友達になった韓国人の友達の家に宿泊させてもらいました。韓国人の家庭のご飯を食べることは今まで一度もなく、ご飯もおいしくいい体験になりました。
 回DJSSに参加する前は、テスト期間ということもあり、なかなか韓国語を勉強する時間がなく、事前準備をあまりできなく不安でした。ですが、すぐ友達も作ることができ、ルームメイトの韓国人もとても優しく、韓国の中で行ったことがない場所にも行けてとても良い経験となりました。習った韓国語を忘れないように、これからまた勉強していきたいと思います。

2016年度 韓国東亞大学 Korean Summer Session

2016年 8月8日~8月20日

参加報告文


KSSについて...................................................高見 知紗

KSSについて

 人文学部人間科学科 2年 高見 知紗

 8月7日~8月20日まで、韓国の釜山にある東亜大学で行われたKSS (Korean Summer Session)に参加させていただきました。KSSでは、東亜大学の学生だけではなく、東亜大学が提携を結んでいる日本全国の大学からも参加しています。そのため、いろいろな大学の学生と知り合うことができ、ほかの地域のことや方言など、韓国の文化だけではなく、日本の文化なども知ることができました。
 今回KSSで印象に残ったことがいくつかあります。毎日の生活も印象に残っていますが、特に文化体験が印象に残っています。サムルノリの体験や野球観戦、プレゼンテーションが印象に残っています。
 まず初めに韓国での生活について書きたいと思います。韓国は毎日が暑く、気温も湿度も高く、私が釜山にいた2週間で雨も一日しか降らず、北海道の人からすると過ごしにくい環境でした。また、東亜大学の学生寮も二人一部屋で門限もあるなど、気を使ったり気を使われたりなど、規則のある生活をするのも新鮮でした。
 また、韓国に行く前から体調が悪く、釜山で病院にまで行くくらい体調が酷かったため日々の授業や、広安里での海洋体験、海雲台など、いくつか体験できなかったプログラムがあり残念でした。そして何よりも、最初の一週間は食事禁止だったので、韓国のおいしいものをたくさん食べられなかったことが何よりも残念でした。ですが韓国のお粥は美味しかったです(笑)

 次に文化体験です。文化体験では、プルコギとパジョン作りと、サムルノリの体験を行いました。サムルノリとは、朝鮮の伝統楽器であるケンガリ、チン、チャング、プクを用いた韓国の現代音楽のことです。私はサムルノリでは、プクを演奏しました。プクは日本の太鼓と同じようなもので、見た目も音も変わりません。タイミングも他の楽器の音を聞いて叩くので少し難しかったです。
 野球観戦では、釜山のロッテジャイアンツと光州のキアタイガースの試合でした。試合の最中で、観客を対象としたダンス対決など様々なイベントがあり、盛り上がりました。また、応援の熱が日本よりも韓国の方が熱く、同点に追いついた時は、会場全体が総立ちして、知らない人ともハイタッチするなどとても楽しい雰囲気でした。最後は、延長で逆転をして勝てたので良かったです。試合の最後の方は、後ろにいた知らない人と一緒に応援していたので、仲良くなりました(笑)
 プレゼンテーションで、私たちの班は「韓国と日本の違い」というテーマで、交通費の違い、アルバイトの時給の違いなどを検証しました。日本全国からKSSに参加しているため、それらの地域差などもわかり、勉強になりました。日本は時給も交通費も地域差があり、交通費は乗り換えや距離によって値段が変わりますが、韓国では時給も交通費がほとんど一律で、乗り換え3回までと、10区間くらいまでは一律なので、とても安くていいなと思いました。しかし、韓国のアルバイトの時給が640円くらいと日本に比べてとても安いため、交通費が安いことにも納得できました。
 今回KSSに参加して、韓国だけではなく日本の様々なことを見て、聞いて、体験して、今まで知らなかったようなことも学べたので、とても濃い2週間を過ごすことができました。釜山に滞在中は、半分以上の日程で体調が悪く、途中で帰国することも考えてはいましたが、最後の日まで参加できてよかったです。東亜大学と札幌学院大学の両校とも参加させていただき、ありがとうございました。

2016年度 カリフォルニア大学デーヴィス校 
短期海外研修

2017年2月9日~3月12日

研修報告文



短期海外研修を終えて........................................中村 友香



短期海外研修を終えて

人文学部こども発達学科2年 中村 友香

 私はこの海外研修で、初めて海外に行きました。行くことを決めた理由は2つです。1つは英語を学ぶため、2つ目は異文化経験をするためです。
 私が参加したのは、アメリカのカリフォルニア大学デービス校のCommunication culture program。リサーチプレゼンテーション、発音、イディオム、文化の4つのクラスがあり、この約1か月間のプログラムを通してコミュニケーションとアメリカの文化を学びました。
 4つのクラスの内、最も力を入れて取り組んだのは、リサーチとプレゼンテーションのクラスです。このクラスは学生各々が興味のあるテーマを設定し、そのテーマについて現地の学生10名に質問します。パワーポイントやポスターに内容をまとめ、最後にプレゼンテーションをするという内容です。各々のテーマの内容やインタビューする内容を見せ合い、改善のために意見を交換する活動を行いました。
 基本的にディベートの時間が十分に設けられ、私にはない視点からの意見を聞けてとても面白かったです。クラス全体で作り上げているという気持ちで、楽しく取り組めました。そして、知らない人にうまく話せない英語でインタビューをするのは、かなり勇気が必要でした。ですが終えてみて、話せないと感じる心の壁を少し取り除けたように感じます。

 

 現地にはフレンドリーな方が多かったように感じます。私は行く前は英語を十分に話すことができなかったけれど、話をしてみたい一心で積極的に声をかけました。先に述べたように私は英語を学びたいと考えていたので、伝えたいことを英語で表現できるように努めました。口ではうまく伝えられないときは絵を描いたり、伝えたいものの真似をしてみたり工夫をしました。自分の伝えたいことを表現することは難しいですし、やっとの思いで表現できても思うように相手に伝わらないことが多かったです。ただ、コミュニケーションが取れないことは全くありませんでした。伝えようという気持ちがあれば伝わります。インタビューで話せないと感じる心の壁を少し取り除けたように感じてから、英語で話すことが苦ではなくなりました。完璧に話さなくても伝えるし、さらに言えば、口から出る言葉だけではなく表情・声のトーン・手振りも言葉だと感じたからです。
 私はこの1か月間で大切なことを感じてきました。異文化に触れて自分を見直すこともでき、有意義な時間を過ごすことができました。

2016年度 海外研修・留学報告集

2017年3月2日 発行 初版

著  者:Yoshie Kimura
発  行:札幌学院大学 国際交流センター

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