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白樺にかこまれた小屋
星を作る時間
僕は雪を待っている。
サトウキビ畑の子ども。
大忙しで着替えるひまもなく
立ち泳ぎ。
これから来る夏を
新しいバッテリーに交換する
ホタルの幼虫と精霊たち。
今年最大の満月に
いたずら書き。
顔にくっついた蜘蛛の巣。
パサついた髪と夜の国。
似顔絵のギャラリー。
菊水の街は息苦しさを感じる。
凍った落ち葉は
雪華の翻訳文。
場末の動物園の中にある
小さな熱帯植物園の入り口
ぼくのイルカが戻ってきた。
痛みを常に感じている
半透明な生物。
沖縄で買った
気泡入りグラス。
濡れた服が乾くまで
青空に試し書き。
女が口をきいたのは
すでに月光を浴びて
ただガラスのように
波打っていたから。
釣行初日。
地球の周り
吹き溜まりの雪。
海から遠い
丘の斜面に
溝ができて
虹が落ちる
幕のかかった本棚
動物図鑑
恐竜の化石は地球を捨てる
月の光は
波の上を走る
獣
終雪
そっとしのび寄り
独り言のように
毒を持っていても。
狭い星空。
友人の顔。
何かが埋められた跡。
雪月夜。
町並みは美しく
解体中。
黒い魚がビーチに打ち上げられている。
夢が真夏に開花する不思議な場所。
老夫婦がラーメンを食べている。
長く伸びた影となる。
子供服は
割れた貝殻。
降ってくる雪は歌の一つ一つだ。
ぼくらは歌うために空気を買う。
そして感情を一つずつ失くしていく。
初日の出を見て
すべて謎だらけ。
まだ闘える。
贅沢に光を使って
花粉を運ぶのは嫌いじゃないよ。
影絵。
夕暮れ。
自転車に乗ったおばあさんが
ちゃちゃんちゃん、と
歌いながら。
2018年2月17日 発行 初版
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