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未完成②

ポチ

ポチ出版



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イラスト ゆうほ

  未完成②



     おバカちゃん

    わたしたち人間は
    生きものの中で 
    一番のおバカちゃん
    自分の都合を最優先にして
    自分が一番偉いと思って
    自分のおバカ加減にも気づかないで
    いい気になって生きている
    わたしもあなたも
    みいんなおバカちゃん
    さっきそんなおバカちゃんに
    「臭い!」って追い払われた
    カメムシや
    春がくるとちゃんと咲いて
    一時過ぎれば潔く散っていく 
    お花たちの方が
    よっぽど立派です



     奴隷制度廃止

    奴隷制度が廃止されたら
    もう奴隷は
    危険を冒して 
    なんとか逃げ出す作戦を
    実行しなくて済む
    もう主人は
    思い通り働かない奴隷に 
    腹を立てたり
    奴隷が逃げ出さないように
    気をもんだりしなくて済む



     後から生まれた先生

    言うこときかない子は
    一番大事なことを教えてくれる
    後から生まれた先生



     ダニアの経

    ダニアはすべてを手に入れた
    立派な仕事 豊かな暮らし
    よく尽くしてくれる妻 
    優秀な子どもたち
    憩いの場である家
    莫大な財産としての牛たち・・・

    順調で希望に満ちたダニアの人生に
    大洪水という突然の悲劇が襲った
    家も財産も
    すべて流されたダニア・・・

    さあ、ここからがいよいよ
    ダニアの真の人生のはじまり・・・



     白々しい

    わかっているくせに 
    気づいているくせに
    都合の悪いこととは 
    向き合おうとしない
    見て見ぬふり 
    聞いて聞かぬふり
    この白々しさは 
    いったいなんなんだ



     あのね

    あのね あのね あのねって
    目をキラキラさせて
    君は本当に かわいいね



     それじゃだめ?

    言いたい人には 
    言わせてあげたらいい
    欲しがる人には 
    差し上げたらいい
    それじゃだめ?



     じっとして

    さっきから じっとして
    どうしたのかって?
    うふふ・・・
    わたしの中の小人が
    しゃべり出すのを待っているんだよ



     しーっ!

    ちょっと静かにしててね
    今ちょうど
    小人が何か言おうとして
    口を開くところ



     いい日

    鳥が鳴いている 花が咲いている
    空が真っ青 日差しが眩しい
    ここだけ切り取ったら
    最高にいい日



     自分のやり方

    「そんなやり方じゃだめ」
    「だからうまくいかないんだ」
    そう言われたから
    自分のやり方はやめて
    教わったやり方でやってみた
    素直に 従順に
    しかし でも 
    やっぱり 残念ながら
    結局はうまくいかない
    どっちみちうまくいかないなら
    またもとの自分のやり方で 
    やっちゃえ!



     常識の改正

    常識って誰がつくったのかな
    誰が改正してくれるのかな
    諸行無常の世の中なら
    常識も無常に合わせて 
    改正しないと
    とんちんかんな世の中になる



     気まぐれ主婦と張り切り主婦

    「こんな天気のいい日は
     ドライブに行こう」
    家事をそっちのけで
    家を飛び出した気まぐれ主婦に
    「こんな天気のいい日は
     お布団干そう」
    意地悪く囁きながら
    エプロン姿の張り切り主婦が
    あっちこっちのベランダに
    ずらっと布団を並べている



     生命力

    叩かれても叩かれても
    また立ち上がる
    その生命力
    「私が助けてあげましょう」と
    差しのべたこのエゴの手なんか
    みごとに払いのけられた
    もうただただ 
    見守るしかないですね



     赤ちゃん

    赤ちゃんは ただ泣くだけ
    赤ちゃんは ただ笑うだけ
    誰かの気を引こうとして 
    泣いたり
    誰かのご機嫌をとろうとして 
    笑ったり
    そんな赤ちゃんがいたら
    気味が悪い



     生きがい

    思い通りにならない人生にも
    大切な宝が潜んでいるんだな
    ちゃんと向き合えば
    どんな人生も愛おしくなる



     盗作

    他人様から 
    恵んでいただいた智慧
    他人様から 
    気づかせていただいた閃き
    それをこうして綴っている
    どれもこれも盗作ばかりだ



     「思い」という枠

    「思い」っていうのは
    枠みたいなもんだな
    「思い」の枠の中に
    収まっているものは
    いいぞいいぞと評価して
    「思い」の枠の
    外のものは
    理解しようともしないで
    「思い」の枠から
    はみ出そうとするものは
    無理矢理でも
    枠の中に引き戻そうとして

    そんな枠ははずしてしまえば
    それぞれはただ
    あるべきところにあるだけで
    「思い通りにならない」なんて
    嘆かずにすむものを



     みなさんぐるですか?

    あっちの本にも こっちの本にも
    私が出会った本たちには
    そっくり同じようなことが
    書いてある
    書いた人の
    生きた年代も 出身地も
    まったくばらばらなのに
    みなさんぐるですか?



     私の・・・

    私の家 私の土地 私の財産
    私の家族 私の子ども・・・

    やめましょう そんなケチ臭いこと

    地球を我が家にして
    まだ足を踏み入れたことのない
    我が家の平和を願って
    まだ会ったことのない
    家族の幸せを願って
    自分が産み育てた子も
    行きたい場所で
    やりたいことをして
    誰かのお役に立てるように
    世界に送り出しましょう



     バランスゲーム

    あっちに傾くと 
    こっちに力が働く
    こっちに傾くと 
    あっちに力が働く
    傾きすぎて倒れると 
    リセットされて元に戻る
    人の生命も 人生も 
    地球上の出来事も
    すべて調和に向かって働く 
    バランスゲーム



     悲しみの中の光

    悲しみの中にみつけた光
    傷ついた人が放った光
    悲しみを背負った人たちが
    世界を照らす



     はじめの一歩
    
    はじめの一歩を踏み出せば
    景色が変わる
    景色が変われば
    思いが変わる
    歩き続ければ
    世界は拓けていく
    奇跡も起こる
    踏み出す前の予想を
    遥かに超えて



     理想の終わり方

    できることなら
    事故でなくて 病気がいい
    余命〇ヶ月とか
    わかっていた方がいい
    そうしたら
    まず動けるうちに
    行きたいところへ行って
    会いたい人に会って
    見たい景色を見て
    食べたいものを食べて
    動けなくなってきたら
    読みたい本を読んで
    書きたいことを書いて
    伝えたいことを伝えて
    それも難しくなってきたら
    観たい映画を観て
    聴きたい音楽を聴いて
    全部かみしめているうちに
    いつのまにか天国だったらいい



     あなたの代わりに

    「忙しいから面倒はみれない
     家に帰ってこられては迷惑」
    よくそんなことが言えますね
    あなたの代わりに
    たったひとりで
    大きな寂しさと悲しみを背負って
    人生の大半を
    精神病院のベッドで
    じっと過ごしてきた我が子に



     矛盾だらけ

    楽しみでワクワクしたかと思えば
    不安で逃げ出したくなったり
    やたら親切でお節介かと思えば
    異常に無関心だったり
    キョロキョロしてばかりかと思えば
    足元も見えなくてつまずいたり
    「がんばれ!」と言ってみたり
    「がんばらないで」と言ってみたり
    とにかく矛盾だらけ



     友だちあいうえお

    あっくんは
    どうしてすぐあきらめるの?
    いーちゃんは
    どうして意地悪するの?
    うっちゃんは
    どうしてうろたえてばかり?
    えっちゃんは
    どうしていつも笑顔なの?
    おーくんは
    どうして怒ってばかり?
    わかるはずないか
    あっくんにも 
    いーちゃんにも 
    うっちゃんにも
    えっちゃんにも 
    おーくんにも
    なれないんだから



     やりたいことを自由に

    やりたいことを自由にできれば
    人はきっと
    とても素敵なことをするに違いない
    誰もがそうなれば
    この世界はきっと
    キラキラ輝くに違いない



     名利の大山

    名利の大山を登り詰めて
    そのてっぺんに立つことができれば
    すべてを見下ろすことができて
    一瞬気分はいいけれど
    いつ転げ落ちるかと
    たちまち不安が襲ってくる
    いっそ足を踏み外して
    ふもとまで転げ落ちてしまえば
    あとはすべてを見上げるしかなくて
    こんな気楽なことはない



     卑しさ丸出し

    また何かいいことをしようと
    企んでいる
    またどこか自分の力を
    ひけらかすところを探している
    そんな私を見つけて
    大きな声で誉めてくれる人を
    当てにしている
    そのときはきっと
    「いえいえ私なんか・・・」
    と言うにちがいない



     私って変?

    「私って変?」て聞いて
    「うん、変」て
    正直に答えてくれる人が
    いるとしたら
    それは天使か悪魔



     悲しみを背負った人

    いつも笑顔がステキで
    ユーモアに溢れていて
    なんの苦労も なんの悩みもない
    おめでたい人かと思っていました



     ただ誠実に

    うまくなんてできない
    失敗ばかり
    「うまくやる」はもう目指さない
    ただ誠実に



     目で愛を

    言葉にすると
    なんだか白々しいから
    目だけで
    愛を送ろう



     そこはかとなく

    そこはかとなく 
    とりとめもなく
    何を目指せばいいのか 
    検討もつかない
    こうすればいいなんて 
    あてもなく
    何が起こるか 
    計り知れない この道を
    ただひたすら歩く毎日



     信じる気持ち

    神様なんて
    本当はいるかわからない
    でも いると思えば
    なんだかあったかい

    天国なんて
    本当はあるかわからない
    でも あると思えば
    生きる希望がわく

    信じたら損することも
    あるのかもしれない
    でも 信じるときの
    気持ちが好き



     苦手な人

    あの人は
    私のイヤ~なところを
    これでもかっていうくらい
    大げさにして
    拡大鏡みたいに
    映し出してくる
    だから つい
    目を背けたくなる



     人生のドラマ

    人生がドラマなら 
    それぞれ役柄ってあると思う
    正直な人は思いっきり正直に
    卑怯な人は思いっきり卑怯に
    強気な人は思いっきり強気に
    臆病な人は思いっきり臆病に
    上品な人は思いっきり上品に
    短気な人は思いっきり短気に
    まぬけな人は思いっきりまぬけに
    神経質な人は思いっきり神経質に
    ふてくされた人は
    思いっきりふてくされて
    なまけものは思いっきりなまけて
    中途半端な人は
    思いっきり中途半端に
    演じ分けるなら
    思いっきり演じ分けて

    そしたら人生のドラマは
    おもしろくなりそう



     共有したい

    誰かの働きによって
    誰かの言葉を通して
    真理に出会ったとき
    目の前がパアーッと明るくなったり
    肩の荷がストンと下りたり
    胸が震えて涙が溢れたりした 
    あの感じを
    誰かと共有したい



     生まれるときの整理券

    生まれるときに配られる整理券
    一つ順番がずれてたら
    わたしはあなただったかもしれない



     もらって困るもの

    いらないものを
    「どうぞ」って差し出されたら
    「お気持ちだけで・・・」と
    気楽にお断りするのが一番いい

    それが言えないなら
    「せっかくなので・・・」と
    いただいておけばいい

    それでも困ったら
    欲しい人に譲ればいい

    譲ることもできないなら
    タンスの隅っこにでも
    とりあえずしまっておけばいい

    でも・・・
    すごく心がこもっていたり
    すごくお金がかかっていたり
    すごく大きかったり
    持っていると
    手がかかったりするものは
    本当に困る



     失敗を恐れて

    まっすぐに一生懸命にやって
    失敗したら
    わたしはどんなに傷つくだろう
    そんな思いが
    ブレーキをかけている



     苦しむ人

    暴言を吐いて暴れまくる
    苦しい 苦しい 苦しい
    そう叫んでいるように
    何にそれぼど傷ついているのか
    わかってあげることはできないから
    ただ ただ 一生懸命
    なだめようとしているだけ



     別れの悲しみ

    出会わなければよかった
    別れがこんなに辛いなら
    そう思えるほどの
    人生における幸せな出会いはない
    これほどまでに
    誇り高いことはない
    (100分de名著 神谷美恵子 
     「生きがいについて」を観て)



     生きがいの変化

    生きがいは
    奪われたんじゃないんだな
    生きがいは
    無くなったんじゃないんだな
    生きがいは透明になって
    わたしを包み込んでいるんだな
    (100分de名著 神谷美恵子 
     「生きがいについて」を観て)



     待つ
    
    自分の思いでいっぱいになって
    それがちっとも満たされなくて
    パンクしそうになっている
    「わたし」は
    ちょっと横に置いておこう
    それとは別の場所に
    大切なものはあるのかもしれない
    (100分de名著 神谷美恵子 
     「生きがいについて」を観て)
   


     悲しみの弦
   
    悲しみを経験するたびに
    心に一本の弦が生まれる
    人の悲しみや苦しみに
    すぐに共鳴して鳴り出す弦
    (100分de名著 神谷美恵子 
     「生きがいについて」を観て)



     本当の幸せ

    本当の幸せはきっと
    予想もしていないところで
    予想もしていない形で
    わたしが気づくのを
    じっと待っていてくれる
    (100分de名著 神谷美恵子 
     「生きがいについて」を観て)



     目覚め

    自分を縛っていた
    一定の思想からも 
    宗教からも 
    常識からも
    解き放たれて 自由になれば
    自分でもびっくりするような自分が
    動き出すのかな
    (100分de名著 神谷美恵子 
     「生きがいについて」を観て)



     大きな世界

    大きな世界の一部となって
    自分の役割を全うすることが
    自分と世界をつないでいく
    自分と世界を支えていく
    (100分de名著 神谷美恵子 
     「生きがいについて」を観て)

     

     あなたとわたし

    あなたがご機嫌なとき
    わたしは微笑む
    あなたが痛がると
    わたしはオロオロする
    あなたが不機嫌だと
    原因はなんだっけ?って思う
    あなたが一人になりたいとき
    わたしはそっと隠れて見てる
    あなたはわたし?
    近づき過ぎると
    どっちの人生 生きているのか
    わからなくなる



     抜け殻

    先の見えない道を
    突っ走りすぎた
    今日はなんにもしない
    なんにもしたくない
    からだも心もふにゃふにゃで
    力がどこからも湧いてこない
    なんにもなさすぎて
    なんだか涙が出てくる
    まわりはみ~んな立派で
    なんだか息苦しい
    今日のわたしはきっと
    世界一役立たずで
    世界一惨めだ



     崖っぷち

    崖っぷちに向かって
    突っ走っている人を
    慌てて引き戻そうとして
    すったもんだしなくても
    その先は崖っぷちだって
    自分で気づいて
    きっと戻ってくるよ



     やっぱり

    やっぱりわたしは
    いつまでたっても悟れないな
    いちいち捉われて
    いちいち迷って
    いちいち一喜一憂している



     充電中

    抜け殻になった日は
    何もせず
    ただ枕元の本を開く



     引用

    名曲がカバーされるように
    惹かれる言葉に出会ったとき
    誰かに伝えたいのに
    それ以上の言葉がみつからないとき
    そっくりそのまま引用する



     生意気

    みんな自分に跳ね返ってくるのに
    そんなことは全く気にせず
    思ったことをズケズケことばにする
    人を傷つけてもおかまいなし
    そんな君のこと
    実は嫌いではないよ
    むしろ羨ましい


     
     心臓くん

    心臓くんは
    いつも働いている
    休んだことなど一度もない
    わたしが寝ているときも
    ポケッとテレビを見ているときも
    おしゃべりに
    夢中になっているときも
    ブーブー文句言っているときも
    うるうるしちゃっているときも

    母親のおなかの中にいるときから
    白黒写真の中の幼いあの日も
    ずーっと今に至るまで何十年
    ひたすら休まず
    ドックン ドックン・・・

    そうしてときどき
    「もうなにもかもめんどくさい!」
    なんて 投げやりなことを言うと
    「そんなこと言うなよ」
    「おれはいつだって
     君のために必死だぜ」って言う

    そんな心臓くんに
    皆勤賞と感謝状を贈ります



     音楽の力

    美しい旋律が
    生き生きとしたリズムが
    呼びかけ合いながら
    響き合いながら
    争いの中で捉われた心を
    悲しみの中で閉ざされた心を
    包み 癒し 解放してゆく
    自由に向かって
    調和に向かって
    本来向かうべき方向へ向かって
    ああ 音楽がなかったら
    世界はどんなに殺伐としただろう



     身勝手?

    本当にやりたいことをするなら
    その人はきっと
    世のため人のために働く
    それを身勝手と言う人がいるなら
    その人こそ身勝手ではないですか?



     他人の目

    くよくよ もやもや その原因は
    この人にこう言われるんじゃないか
    あの人にこう思われるんじゃないか
    そんな自分の妄想の中の
    他人の目



     規律
 
    規律から
    生まれる反抗
    規律から
    生まれる偽善



     秩序

    解放から
    生まれる秩序
    自然発生的に
    生まれる秩序



     あまのじゃく

    やめなさいって
    いくら言っても
    やめなかったのに
    好きにしなさいって言った途端
    やめちゃうんだね

    やりなさいって
    いくら言っても
    やらなかったのに
    やらなくていいって言った途端
    やるんだね



     思っているだけじゃ

    思っているだけじゃ
    思ってないのといっしょ?
    行動に表さなきゃ
    意味がない?
    だったら
    わたしの毎日は
    ほとんど意味がない
    だって
    行動に表れるのは
    思っていることの
    ほんの一部だけだもの



     世界地図

    わたしがいるのは
    このほんの針の先にもならない場所
    まだまだ知らないことばかり?
    とんでもない
    知らないことは
    この地図の割合から言ったら
    ほとんどすべて
    その針の先にもならない場所で
    世界の主人公になったつもりで
    毎日怒ったり泣いたり笑ったり
    大騒ぎをしているわたしなんて
    この地図のどこにも見当たらない



     本物のパワー

    本物は本物だというだけで
    ものすごいパワーをもつ
    そのパワーは
    働くべきところに働く
    それがいかに本物かなんて
    本物に興味もない人に向かって
    躍起になって
    説得する必要はない
    証明する必要もない



     立つ鳥跡を濁さず

    この世を去るとき
    この世に来たときより
    いっそうこの世を奇麗にして
    去りたいものだ
    ゴミはちゃんと処理して
    後の世に役立ちそうなものだけを
    何かそっと残して



     文学とは?

    内村鑑三先生がおっしゃった
    文学とは
    われわれの
    心のありのままをいうのだと
    自分の感じたままを
    自分の苦しんだままを
    自分が喜んだままを
    書き記すなら
    世間の人も
    後世の人も
    どれだけ喜んで読んでくれるか
    私が先人たちの書き記されたものを
    こんなにも喜んで読んでいるように



     こうするしかない

    それが正しいかと聞かれれば
    正しいとは言えない
    それが本当に
    したいことかと聞かれれば
    本当にしたいとは言えない
    ただ 今 こうするしかないことを
    しているだけ
    そんなに追究されると
    わからなくなる



     これが使命?

    心の中で何度もひらめく
    気づいたら頭の中を占領している
    時間の経つのも忘れて
    取りつかれてしまう
    うまくいかなくても
    またチャレンジしている
    これですか?
    わたしの使命って
    これに素直に導かれていけば
    生命は輝いて
    世界の一部として働けるんですか?



     スレ違い

    わたしがあなたへの思いを
    熱く語りすぎたから
    あなたは
    本当のことが言えなくなって
    そっと離れていったんだね



     真理の追っかけ

    真理を追っかけて
    やった!見つけた! と思っても
    次の瞬間
    もうどこかへ消えて 見えなくなる
    真理は決して捕まらない
    どんどん姿形を変えて
    展開して行く
    でも ときどき
    ブチン!とぶつかる
    この閃き この手ごたえ
    嬉しくて 思わず
    キャッ!って叫ぶ
    だから楽しくてやめられないわけ



     気にしない
 
    外から見ているだけの
    批判なんて気にしない
    中から覗いてみれば
    全然違う景色が見えるでしょ



     拷問

    相手の自由を奪って
    肉体的または精神的に追い詰めて
    こちらの要求に
    無理やり従わせようとする
    知らず知らずにやっている
    それは正に拷問



     行為的直観

    わたしは何かを見るんじゃなくて
    わたしは何かを知るんじゃなくて
    そんな悠長な感じじゃなくて
    むしろ・・・
    わたしは見えなくなる まわりが
    わたしは忘れる 自分を
    わたしはなる そのものに
    わたしは その瞬間働いている
    思わず 働いている
    何にも 縛られず 自在に
    直観と 行為が 同時に起こる
    それは例えば
    目の前で 
    突然倒れそうになった人に
    思わず 
    手を差しのべてしまうように



     無視!無私!

    またごちゃごちゃ言い出した
    あの人がどうとか
    この人がどうとか
    こんなにがんばっているのにとか
    どうして私ばっかり・・・とか
    そういうのは無視!
    ごちゃごちゃ言う 私は無視!
    無私!無私!無私!



     近づくな 危険

    近づこうとすればするほど
    違和感を感じるなら
    もうそれ以上 近づくな



     場所を変えただけで

    同じことを言っているのに
    場所を変えただけで
    こんなに待遇が違うなんて
    あっちでは
    見向きもされなかったことが
    こっちでは
    歓迎される
    いろんな場所に行ってみるのも
    いいもんだな



     詩の先生のことば

    さりげないことばでいい
    飾らないことばでいい
    こんな表現変?なんて
    迷わなくていい
    自分の中に起こったことを
    そのままに
    心の中に溢れた思いを
    そのままに
    綴ってみればいい

    それならわたしにも書けそう
    それならわたしも書いてみたい
    そう思わせてくれた



     書いてみたら

    書いてみたらわかった
    わたしはずっと
    これがしたかったんだ!



     翼を広げて

    狭いところで
    翼を縮めて
    遠慮し合って
    ひしめき合って
    軋み合って
    不安がっている
    そんな姿は見たくない
    大空に向かって
    翼を大きく広げて 
    悠々と飛び立つ
    輝かしい姿を見せて



     何様だ?

    「何様だ?」と
    他人に向かって言っている
    それこそわたしは
    「何様だ?」



     変わらないこと

    いくら変えよう変えようと
    がんばっても
    一向に変わっていかない
    もうこのまま行くしかない
    ・・・というよりむしろ
    もうこれは このままで
    無理に変えようとしなくても
    いい気さえしてきた



     ある詩人の詩

    その詩の朗読が終わった瞬間
    みんな言葉を失った
    冷静に話を進めるはずの司会者も
    言葉を詰まらせた
    それは演出なんてものではなくて
    あまりにも純度の高い
    ダイヤモンドのような魂に
    触れて撃たれた衝撃



     透明な涙

    純度の高い
    ダイヤモンドのような魂は
    ものすごい光を発する
    それに照らされると
    ガチガチに固まっていた
    自分の中の不純物が溶け出して
    ホロホロと涙がこぼれる
    不純物だらけのわたしの中の
    一体どこからあふれてくるのか
    驚いちゃうくらいの 
    透明な涙



     これはいいね

    読む 読む 読む 書く
    読む 読む 読む 書く
    読むと書きたくなって
    書くとまた読みたくなって
    そうしているうちに
    誰かとつながっている気がして
    さみしさを忘れる
    これはいいね



     乗っ取り

    一人じゃもちろん
    生きてはいけないけれど
    だからって
    誰かの人生
    乗っ取って生きるのだけは
    絶対に嫌だな



     一周まわって

    わたしはときどき
    ふと なんだかとっても
    恥ずかしい気持ちになる
    一体何か良いことでも
    しているつもりだったのか
    いっぱい走って 
    いっぱい働いたつもりが
    ぐるっと一周まわって ただ
    戻ってきちゃっただけじゃないか



     さみしいかくれんぼ

    「みいつけた!」って叫ぶときの
    笑顔のハジけるところが見たくって
    とっておきの場所に隠れて
    ワクワクしながら待っていたのに
    ちっともみつからないからって
    みんなサッサと帰っちゃったんだね



     いいわけ

    自分にとって
    理不尽なことを
    なんとか受け入れるための
    いいわけばかり探してる



     健康診断

    特別悪いところがないとわかれば
    もちろんホッとはするんだけど
    どこかでちょっぴり
    がっかりもする
    あしたからまた
    がんばらねば



     反映

    どんな名歌も歌っているだけ
    どんな名著も読んでいるだけ
    この日々の
    どこに反映している?



     天からのギフト

    不幸はどんなに努力しても
    自分から
    手に入れられるものじゃない
    だから天からのギフトだよ
    不幸に会えない人は不幸だって
    本当に不幸に会ったとき
    そんなふうに思えるとは
    思えないけど・・・



     他人がとやかく

    もっとこうすればいいのに
    もっとああすればいいのに
    他人はとやかく言うものです
    いくらダメダメに見えても
    本人にしてみたら
    今の時点で 今できる
    精一杯なんですよ
    それが きっと
    愛おしいじゃないですか



     原動力

    ことの起こりは
    不安かな 恐れかな
    それとも 愛かな 喜びかな
    それをするわけは
    不安かな 恐れかな
    それとも 愛かな 喜びかな



     あのときのわたし
    
    他人にどう思われているか
    そればかりが気になって
    自分がどう感じているかなんて
    どうでもよかった



     本性

    普段はどんなに取り繕っていても
    いざというときには
    きっとむき出しになる



     毒吐き

    毒しか出てこないからって
    我慢しても同じこと
    出なくなるまで
    思い切り出してしまえ
    とりあえず場所は選んで



     絶望の後

    絶望の後に出てくるのは
    ただ 人に尽くすことだけ
    笑顔も簡単にバラまける
    でもやっぱり自分というものは
    完全になくなることはなくて
    さらわれそうになると
    必死で抵抗している



     駄々っ子

    駄々っ子のわたしが
    また駄々をこね出した
    モウ イヤダヨウ
    コンナ ウソッポイ ジブンハ
    モウ イヤダヨウ



     求道

    ひたすら学ぶ
    とにかく学ぶ
    それをやめたら
    鬼になっちゃう



     平和の条件

    お互いの自由を
    認め合うこと
    他人を自分の平和の
    条件にしないこと



     苦悩のもと

    外に平和を求めて
    他人をどうこうしようとすれば
    平和の意に反して
    苦悩のもとになる



     結局わたしは

    あの人の期待にも応えられず
    この人の期待にも応えられず
    結局わたしは
    誰も幸せにはできない
    でも 人の不幸が見える限り
    自分も幸せにはなれない



     まっすぐに

    まっすぐに 言葉を発しよう
    できるだけ 飾らずに
    できるだけ 心のままに
    まっすぐに 出てこない言葉は
    しまっておこう
    そうして いつか
    まっすぐになって 出てくるまで
    温めておこう



     心の扉を開けておきさえすれば

    音楽は心に入るんだよ
    心の扉を開けておきさえすれば
    音楽はそこから入ってきて
    心をほぐして
    自由に解放して
    癒したり 励ましたり
    包み込んでくれたりするんだよ
    いろいろなところへも
    連れて行ってくれるんだよ
    だから 心の扉を
    開けておきさえすれば
    あとは音楽の力に
    任せておけばいいんだよ



     心の壁を取り除くには

    生まれたときはなかった
    心の壁なんて
    心を傷つけたり
    心を奪おうとしたりする
    外敵から守るため
    どんどん積み上げられた壁
    その壁を取り除くには    
    まず心を脅かすものから
    できるだけ離れる そして
    そのまんまの心で
    安心していられる場所を
    見つける



     つるの恩返し

    つうは 命の恩人である
    よひょうさんが 大好き
    よひょうさんの願いなら
    身を削ってでも
    叶えてあげたかった
    よひょうさんが
    欲張りすぎなければ
    ずっと一緒にいられたかな



     罪だらけ

    罪だらけの人間が
    自分の罪は棚に上げて
    他人の罪を裁こうとする



     後世への祈り

    絶望の果てに
    もう自分のものではなくなった
    人生を
    ただ歴史上の世界の一環として
    書き残すことに捧げた人
    何も語らずに亡くなっていった
    多くの人の祈りも引き受けて
    その刻まれた言葉は
    後世の人たちに読まれることで
    新たな役割を担っていく



     まにあっているんだね

    私が求めているものは
    みんなも求めていると思っていた
    私が大喜びすることは
    みんなも大喜びすると思っていた
    私にとっての目からウロコは
    みんなにとっても
    目からウロコだと思っていた
    でも そうでもなかった
    「それがどうした?」って感じ
    みんなけっこう
    まにあっているんだね



     真夜中の出来事

    キンキラのお月様が
    じっと私を見つめていた
    私もキンキラのお月様を
    じっと見つめ返した
    その間を 鳥が
    パタパタ飛び回った
    見つめ合う私たちを
    ひやかしているのかな
    それともヤキモチかな
    そのうちキンキラのお月様は
    シューっと小さくなって
    空は黒くのっぺらぼうになった
    でも わかる
    あの黒い空の向こうで
    お月様はそっぽなんて向いていない
    私の方を じっと見つめてるって



     もしも あした

    もしも あした
    人生が終わるとしたら
    みなさん お世話になりました
    でも もしかしたら
    こう言うかもよ
    ああ らくちん らくちん
    もう誰のお世話もしなくていい
    あとは みいんなおまかせだ
    もう 知ーらない



     他人の事実
    
    他人の言うことが
    嘘か本当か
    そんなこと
    どうだっていいや
    追及したってしかたない
    嘘なら嘘をついている
    それはそれで事実なんだから



     自分の事実

    自分が愛した
    それでいいじゃん
    自分がいいと思った
    それでいいじゃん
    他の誰が認めてくれなくたって
    それはそれで事実なんだから 



     大切なもの

    大切なものは
    簡単に人には見せられない
    軽くあしらわれたら
    ショックだもの



     真理にお任せ

    あの人にどうしたら伝わるかとか
    この人をどうしたら救えるかとか
    それはわたしに
    できることじゃない
    必要なら 真理が働く
    その働きに
    わたしが必要なら
    真理がわたしを用いる 



     なぜ?

    なぜ? なぜ? なぜ?
    答えを探しまわっている
    でも 本当は
    でっちあげでもなんでも
    納得できるストーリーを
    探しているだけ
    わかったふうな顔をして
    正解を押し付けてくる人より
    いっしょになって
    探しまわってくれる
    そんな人が欲しいだけ



     ヘイ! シリ!

    ヘイ! シリ!
    電源の切り方教えてって
    聞いているのに
    それはおもしろい質問ですね
    だって・・・
    君の返事の方が
    おもしろいよ
    しかも イントネーション
    ちょっと 変
    ヘイ! シリ!



     今だよ

    今 今 今
    人生は 今の連続
    過去も 未来も
    すべては今の中にしかない
    幸せをかみしめるのも 今
    不幸を嘆くのも 今
    だったら 今 この瞬間
    世界の一部として
    この世界のすべてといっしょに
    生かされている喜びを感じよう



     不思議な関わり

    思いがけない その人が
    実は わたしを
    間接的に 生かしてくれている
    間接的に 救ってくれている
    その人がいなかったら
    わたしの人生は
    成り立っていないかもしれない
    そのことに わたしは
    一生 気づかないかもしれない 



     お宝を発見したら

    お宝を発見したら
    みんなに知らせなくては
    難しい説明では
    みんなそっぽを向いてしまうから
    できるだけわかりやすく
    伝えなければ
    いくら大事なお宝だって
    何重にもくるんでしまえば
    それがお宝だって
    気づいてもらえないから
    できるだけそのままの姿で
    誰が見てもお宝だってわかるように
    キラキラさせたままで



     大きな流れ

    この大きな流れは
    永遠の幸せに向かっている
    だから もっと自然に
    流されてもいいんじゃないのかな
    流れに逆らって 
    そんなにもがかなくても
    いいんじゃないのかな
    たとえ 激流にあっても
    たとえ 呑み込まれそうになっても
    ひたすら 流れに身を任せていけば
    その大きな大きな流れは
    長い長い歴史の中で
    永遠の幸せへ向かっていく
    


     未完成で不一致

    この世のものは
    みんな未完成で不一致
    たぶん完成することはないし
    完全に誰かと一致することもない
    世界の 完成と一致に
    ちょっとでも近づくには
    それぞれが それぞれを
    精一杯やるしかない



     自分の道

    誰かの代わりではなく
    自分にしか生きられない道を
    なぞるようにではなく
    刻むように生きたい



     心のざわざわ

    心がざわざわするのは
    何かに追い立てられているから
    何に追い立てられているのか
    よ~く見てごらん
    それってそんなに大事なこと?



     家族の悲劇

    仲のいい家族のフリをして
    あたたかい家庭を装って
    裏では平然と
    欲望の取り引きをしている



     学校の悲劇

    先生たちは
    子どもたちのために
    とても正しいことを
    必死でやっている
    ところがそれが
    ときにある子にとって
    致命的な害になる



     圧力

    圧力ばかり強めると
    治まったフリばかり上手になって
    圧力のないところで
    思い切り反動が出る   



     イイキニナルナヨ

    たま~に
    うまくいったり
    褒められたりすると
    すぐ舞い上がる
    そんな自分に
    よくよく言い聞かせる
    「イイキニナルナヨ!」     



     厄介な罪悪感

    罪悪感というものが
    挟まってくると
    人間関係が
    うまく機能しなくなる



     花が美しいのは

    花は美しく咲こうなんて
    思っていないんだろうな
    誰かを癒すために咲こうとも
    誰かに奇麗だと言われたいとも
    思っていないんだろうな
    あとどれくらい
    咲いていられるかとか
    散っていくのはいやだとか
    そんなことも考えないんだろうな
    水分が足りなくてしおれても
    誰も水をくれないなんて
    不満に思ったりもしないんだろうな
    誰かにもぎとられても
    うらみもしないんだろうな
    勝手のいい人間たちが
    これは鈴蘭
    上品で可愛らしい花
    これは薔薇
    香り高く優雅だけど棘のある花
    そんな批評をしても
    まったく関係のないことで
    花はただ一心に咲くだけなんだな 



     今さら

    今さらだけど
    幸せって
    なるものじゃなくて
    気づくものでした



     欲望に振り回されて

    あなたたちの欲望に
    振り回されているうちに
    自分の欲望なんて
    どうでもよくなってきて
    それはそれで
    そんなに悪くは
    ないんですよ



     ちらちら

    人によく見られようと
    一生懸命で
    自分が見えなくなっている
    だれかさんの姿にも
    馬鹿正直すぎて
    馬鹿をみてばかりの
    だれかさんの姿にも
    私がちらちら
    ちらついている



     たまたま

    今得た地位だって
    たまたまそういう縁が
    重なって得たもの
    努力の賜物と言ったって
    その努力を起こせる環境に
    たまたま恵まれただけ
    生まれつき
    素質があったといったって
    その素質は
    たまたまいただいたもの
    そしてみんなそれぞれ
    たまたま今の生を
    生きているだけ



     変わりない

    わたしの好きなこの曲が
    いい曲かどうかわからないように
    あなたの好きなあの曲が
    いい曲かどうかはわからないけど
    どっちも音楽には変わりない

    わたしの好きなこの曲を
    歌うわたしのこの声が
    いい声かどうかわからないように
    あなたの好きなあの曲を
    歌うあなたのあの声が
    いい声かどうかはわからないけど
    どっちも表現には変わりない
 
    わたしの好きなこの曲を
    この声で歌うわたしが
    いい人かどうかはわからないように
    あなたの好きなあの曲を
    あの声で歌うあなたが
    いい人かどうかはわからないけど
    どっちも人間には変わりない     



     二本立て

    どうしても本当のことと
    合流しようとしない誰かと
    合流するなら
    自分も嘘つきになるしかない
    それがどうしてもできないなら
    嘘と本当 二本立てで
    いくしかない



     道しるべ

    一切のごまかしがない
    一切の偽りがない
    一切の諂いがない
    鋭いナイフのようなその言葉に
    私はバッサリ斬られました
    暖かい太陽のようなその言葉に
    私は隅々まで照らされました
    その明瞭さは道しるべ
    今まではっきりしなかった道が
    やっと少し見えてきました
    今まで迷ってばかりいた私は
    やっと歩き始めました



     感謝の言葉

    わかってる わかってる
    ちょっと変な人になってるって
    でもね 本当に
    この出会いに感謝しているんです
    これ以上言ったら
    怪しまれるってわかってる
    だからこれだけ
    言っておきます
    今私から溢れ出ているものは
    私の感謝の気持ちの
    ほんの一部っだって



     おもてなし

    こんなに食べきれないよね
    きっとうんざりするよね
    どうだ~みたいに
    ずらりと並べすぎた料理
    ちょっとがんばりすぎちゃったね
    そんなに食べられるわけないって
    わかっているのにね



     手抜き料理

    「がんばりすぎないように」
    そのことばに甘えすぎたね
    今度はちょっと
    手を抜きすぎでしょ



     雨ニモマケズ

    ミンナニデクノボートヨバレ
    ホメラレモセズ
    クニモサレズ
    サウイフモノニ
    ワタシハナリタイ
    と心から言えるモノニ
    ワタシハナリタイ



     新しい人生

    これを失ったら
    わたしの人生おしまいだ
    そう思って
    しがみついているものを
    全部手放したら
    そこから新しい人生が
    始まるのかもしれないな



     がんばりすぎてすり減ったら

    大丈夫っていう口癖をやめる
    嫌なことを嫌だと思ったままやらない
    平気でうそをついてみる
    堂々とバカになってみる
    たまには誰かに甘えちゃう
    子どもみたいに
    わがまま言っちゃう
    そして もしも
    ふつふつと罪悪感が
    こみ上げてきちゃったら
    ぐしゃぐしゃにまるめて
    向こうの山へ放っちゃえ!



     すぎた妄想
    
    こんないいことしちゃった
    褒められたらどうしよう
 
    こんないいものプレゼントしちゃった
    お返しされたらどうしよう
  
    こんないいこと言っちゃった
    感動して泣かれたらどうしよう

    すべて勝手な妄想です
    期待したことはなんにも起こりません

    自分のしたことに
    執着するのはやめましょう
    すべてゴミ箱に捨てるように
    何事もさらりとやっていきましょう

    「いいこと」と思ってやっている時点で
    もうあやまちだらけなんでしょうから

未完成②

2018年5月11日 発行 初版

著  者:ポチ
発  行:ポチ出版

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