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この本はタチヨミ版です。
初めに。
多くの私立校・中高一貫校で、休み明けに小テストや実力テスト、長期休みの宿題確認テストと称して、テストを行う場合があります。
今はやっていない私立校・中高一貫校でも、昨今、『本気』になってきた私立校・中高一貫校では、今年度今学期から急に行われることもありえますので、一応、対応できるようにしておくことをオススメします。
さて、長期休み明けにテストがあるというのはほとんどが、数学と英語、なかには国語を行う学校もあるかもしれませんが、メインとなるのは、数学と英語の二教科でしょう。
この二教科は、『積み重ね』の勉強が必要であり、受験がない私立校・中高一貫校では、生徒の皆さんが、『サボリ』がちになるために、気を引き締める意味も込めて、休み明けにテストを設けられていることが多いです。
当然ですが、私立校・中高一貫校において、全く『何の意味もない』テストが、行われることはありません。
休み中に出された宿題・課題が、『次学期』の『平常点』に組み込まれるように、この長期休み明けのテストもまた、『平常点』あるいは『定期テスト1回分』として、『記録』され、『成績』に反映されます。
そういった意味では、この数学と英語は、他のどの教科よりも、挽回の『機会』が与えられていて、一回二回の失敗も取り戻しやすいようになっていることが多いです。
学生の皆さんにとっては、うざい、うるさい、余計なお世話なことかもしれませんが、『そこまで』してくれているのにも関わらず、その『機会』を無視する、捨てるようなことをすれば、その制裁は厳しいものとなるのは、致し方ないと思って下さい。
逆にいえば、こういった休み明けのテストが無ければ、サボリぎみとなって、『積み重ね』の勉強・知識が必要な数学と英語は、どんどん置いていかれることになります。
こういったテストがあるから、ついていけているということを感謝して意識して、とまではいいませんが、うまく利用して、自分の実力を、学力を、成績を、向上させるようにしてみて下さい。
ですから、この休み明けのテストを、普段の『実力』を図るため、ふざけて全く勉強しないで、受けるようなことのないようにして下さい。
長期休み明けのテストの『結果』も『記録』されること、されていることを考えれば、その意味がわかるでしょう。
どうしても、長期休み明けのテストは、休み明けということもあって、皆さん甘く考えている方が多いですが、成績上位を狙う方はもちろんのこと、1学期、2学期と成績を落としてしまった方は、ここで挽回しておき、次の定期テストでの『保険』をかけておかないと、この時点で、ほぼほぼ今学年の成績が決定してしまい、進級・進学できないことが決定してしまうこともありますので気をつけて下さい。
さすがに、夏休み明け、2学期初めの休み明けテストの時点では、進級・進学の合否を決定することは無いと思いますが、『夏休みの宿題』と『2学期中間テスト』の結果次第では、この休み明けのテストの結果と合わせて、進級・進学の合否がほぼ決定してしまう可能性もありますので、気を抜くことのないようにして下さい。
ここまでの意識を持てたら、後は行動あるのみとなると思いますが、ここで問題になる、言い訳となるのが、『何を勉強すればいいかわからない』だと思います。
休み明けのテストと言われても、範囲もざっくり、『いままで習ったこと』だったり、何点以下は赤点で再テストになるぞと言われることもなかったりで、拍子抜けしてしまうことがあるかと思います。
おそらく、そのこともあって、甘く考えて『ノー勉(勉強しないで)』で、その時の『実力』で、そのテストを受けることになっているのでしょう。
何を勉強すればいいかわからない方には、もっとも良い勉強のツールがあります。
休み中に出された宿題・課題、そのものです。それを、『もう一度』やればいいんです。さらに、前の学期までの『定期テスト』をやれば、完璧です。
苦労してやっと終えた宿題をもう一度やれなんて、気が狂っていると思われるかもしれませんが、長期休み中に出される宿題の多くが、『今まで習ったこと』全てをカバーしているものが多いです。
特に数学は、その傾向が強く、その宿題を、その問題を、徹底的にやれば、十分実力がついて、テストに対応できるものになっています。
もし、宿題・課題などが出されなかった場合は、前の学期までの『定期テスト』を行えば、それもまた、その学期、あるいは前の学年までの基礎的なことを、『学べる』ツールとなっているはずです。
休み中は授業が無いわけですから、休み明けのテストは、『新しい単元』のことをやるわけではありません。
『今まで習った範囲』=テストされたことを、もう一度問われることになります。
であれば、今まで行ってきた定期テストの問題そのものが、最も効率良い、勉強のツールとなるでしょう。
それをやって勉強すれば、十分、休み明けのテストに対応できます。
実は、各定期テストはこういった時、役に立つものなのですが、皆さんテストを終えると、あるいは学期・学年を終えると、整理=捨てられることが多いです。
個人的には高校卒業するまでは、教科書・問題集以上に、この各定期テストの問題と答案を、まとめて整理して持っておくことをオススメします。
それらは、通っている学校の先生のテストの対策に、もっとも『有効なツール』と成りうるからです。
この休み明けのテストにおいてはもちろんのことですが、これから行う定期テストだけでなく、授業中で分からなくなったところ、分からないところは、『実は』過去のテストにおいても間違えた、あるいは、わからないままで、過ごしたということが、わかるようになります。
そうであれば、いつどこで、どう間違えて覚えたのか、忘れているのかが、わかりやすくなります。
結果が出たら、記録されたら、もう意味のないものと思われがちの定期テストではありますが、こういった時のために使えるツールとして、問題集として、きちんと整理し、まとめておくことをオススメします。
こうして勉強するツールと勉強することがわかったら、後は、その勉強にかけた『時間』というよりも、『回数』がそのまま点数に反映されると思います。
前述しました通り、休み明けテストは『今まで習った範囲』が出されるわけですから、そのテストを受けるその日に、その日まで、『思い出せれば』『覚えていれば』良いわけです。
そこで、その場で新出・初見の問題を解けるようになるくらいまでの実力をつけてというなら、テスト前1・2週間では足りません、長期休み中、継続して勉強し、さらに、学校の授業さながら、『誰か』に指導を受けなければ、難しいでしょう。
しかし、休み明けのテストで、そこまで行える意識の高い方なら、そもそも、休み明けのテスト勉強をどうするかなどと悩んではいないと思います。
これを読んでいる方のほとんどが、そこまではしたくないが、効率良くやって、最低点は取らない、あわよくば高得点を取りたいというところだと思います。長期休みも半分が過ぎた頃に、休み明けのテストのことを考えるような方では、その傾向が強いことでしょう。
休み明けのテストで、高得点はもちろんのこと、自分の本当の実力を測るために、満点を目指すと考えるような方なら、もう長期休みが始まると同時に、高い意識を持って、テストに向けての勉強をしていると思います。少なくともその勉強のツールとなる宿題などを早々に終わらせていることでしょう。
私立校・中高一貫校で、そこまでの意識を持てる方は少ないと思いますが、一部、外部受験や他校推薦までを視野に入れている方は、そのくらいやっているかもしれません。
そこまでの意識は、時間は持てない、勉強はしたくないというのであれば、流れ作業や筋肉トレーニングのようになってしまいますが、宿題や過去の定期テストの反復勉強をどれくらいの回数行えるかが、休み明けのテストに影響してくると思います。
これは、休みでなまった頭と手を、テスト慣れさせる意味もありますが、何よりも、そうすることで本当に基礎力、基礎学力がUPして、次の学期の授業やテストにおいても、その力が発揮されることがあるからです。
積み重ねの勉強が必要な数学や英語において、ここで、こんなことで、今までのサボリや抜け落とした知識を取り戻せるのであれば、やってみて損はないと思います。ぜひ試しにやってみることをオススメします。
次の項目は、その勉強の付け足しのようなものではありますが、それによって生まれ変わったような点数、成績を取れる可能性も秘めていると思います。
『普通』に点数・成績を取れている方は、ここまでする必要はないと思いますが、どうせやるのであれば、とことんやってみるのも面白いと思います。
①休みが終わる1週間前までには、勉強のツールを用意する
②休み中に出された宿題は、(できれば3回ほど)再度解きなおす
③前学期の定期テストを、テスト時間に合わせて再テストする
④定期テスト以上に、点数にこだわる
⑤見直しを行う、見直しの練習をする
⑥『その勉強』の記録を残しておく(夏休みの宿題と一緒に提出する)
タチヨミ版はここまでとなります。
2019年5月6日 発行 初版
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