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この本はタチヨミ版です。
初めに。
私立校・中高一貫校の場合、三学期が始まり、受験休み(自宅学習期間)を過ぎると、2・3週間で学年末テストとなります。
多くの方が、定期テストは1・2週間前、部活動が休みになってからと考えられることが多いですが、この学年末テストは、『次が無い』『最後の』テストです。
二学期までの4~5回のテストで、問題なく合格点を取っている方は、普段通り1・2週間前、部活動が休みになってからでも、間に合うことでしょうが、取れていない方にとっては、1・2週間死ぬ気で本気で真剣にやったところで、今までの借金・負債を完済できるほど、甘いものではありません。
少なく見積もっても、受験休み(自宅学習期間)から、やっておかないと、三学期で逆転劇を見せることはできません。
しかしながら、昨今は受験休み(自宅学習期間)中も、部活動があり、その部活動を優先する方が増えてきました。
それも、合格点を取っていない方、そして親御さんも含めて、そういう考えの方が多いです。
失礼ながら、この期に及んで、可能性を否定するな、文武両道出来ると、理想を語られる方ほど、昨今の私立校・中高一貫校では、悲劇(進級・進学できない)の道に進まれる可能性が高くなります。
二学期までの自分の、お子さんの現状をよく把握した上で、点数と成績を確認し、部活動の顧問の先生と相談の上、決断をしないと、まさに『部活動に(人生を)捧げた青春時代』と『だけ』になってしまいます。
そうした方向けにも、この学年末テストに向けての勉強の仕方を提案しますが、おそらく『物理的』『時間的』に、付け焼刃にもならないことになる可能性がありますので、あまりあてにしないで下さい。
基本的に、この三学期、心を入れ替え、意識も生活も180度変えて、あれもこれもどれもではなく、学校の勉強の一点に集中する、集中したという前提があっての提案になります。
今まで通り、部活動もやりながら、友達付き合いも、趣味も、何一つ犠牲にすることなく、睡眠時間を削って時間を作ったり、移動時間のちょっとした時間を利用して勉強してで、効果抜群、飛躍的に点数アップということは、まず無いと思って下さい。
学年末テストが、そんなちょっとしたことで、取れるのであれば、一学期・二学期のテストは、ほとんど意味の無いテストと言えます。
そこまでの意識、いえ覚悟を持っていることが前提となりますので、もし、他の塾の宣伝のような魔法の言葉、勉強法を期待されているなら、諦めて下さい。
話が破綻してしまうことを正直に書かせて頂きますが、これを見ている、つまりこれに頼る、すがるつもりで、ご覧になられてる方は、その時点で、大変申し訳ないですが、ご期待に応えることはできません。
決めつけで書かせて頂きますが、そういう風に頼られる、すがる方のほとんどが、親御さんも含めて、おそらく学年末テスト1ヶ月前、あるいは2週間前などになってから、慌てて探していることだと思います。
私立校・中高一貫校において、二学期までに点数・成績を『記録』されて、失礼ながら、『今さら』効果的だの、勉強の仕方などを求められても遅いです。
ですのでこれから提案することのほとんどは、期待しているものとは程遠い、泥臭い、遠回りの回り道のような勉強の仕方になります。
そして、『そんな付け焼刃』をやったからといって、思い描いている奇跡のような高得点は取れません。
今さらながらもごくごく『当たり前』のこと、『当然』のことを、偉そうに並べるだけなので、この時点で、もう無理、もうNGというのであれば、こんなものを『読む時間』すら、もったいないので、ここで引き返しておくことをオススメします。
うるさく覚悟を問いかけるような書き方をしておりますが、そのくらいの意識・覚悟、決意を持たないと、昨今の私立校・中高一貫校において、二学期までの『記録』を劇的に塗り替える点数、成績を取るということは難しいです。
これは、親御さんの意識・覚悟、そして決意においてもです。
学生の皆さんは人生が直結しますが、親御さんも金銭面や世間体などに直結する問題となります。
よく考えられて、学年末テストを迎えられるようにして下さい。
うるさい説教を冒頭から長々と書きましたが、この前提を事実を意識して、覚悟してのこととして、書かせて頂きます。
全般編では、まずは現状の確認と、学年末テストまでの『物理的な時間』のこと、そしてテストが終わるまでの対応についてを書かせて頂きます。その上で、具体的に行うことを提案させて頂きます。
さて、もうすでに二学期までのテストの点数、成績の確認は終わっていて、具体的に、どの教科であと何点取り、どの教科において、『捨てる』のかという相談は、担任の先生、学年主任、進路指導の先生と、終わっているかと思いますが、まだの方は、早急に行って下さい。
今後の指標もなく、『ただ頑張る』だけで、二学期までにそういう『結果・記録』を出してしまったのですから、もうそれは止めましょう。
私立校・中高一貫校の進級・進学は、夢物語ではありません。現実に『記録』された、点数・成績の『数字』によって決まります。
この学年末テストを、自分なり、自分的に、『頑張った』程度はもちろんのこと、かなり頑張った、今迄以上に頑張った、そして今までよりも+20点、+30点取ったでも、一学期・二学期の借金・負債を返しきれなければ、あと1点だろうが、あと0.1点だろうが、進級・進学できません。
昔ながらの先生であれば、多少の温情を見込めるかもしれませんが、昨今の先生もまた、『記録化』『情報化』によって縛られています。
それこそ、贔屓や不正などあれば、発覚と同時に総叩きにあうことでしょう。ですから、そんなことはしませんし、しないと思って下さい。
一部定年間際の先生が最後のプレゼントとして、してくれるかもしれませんが、そんなことを期待している限り、その後の進級・進学、人生においても、良い影響は無いでしょう。
ですので、現実的な数字をきちんと見つめて下さい。
そこまでが、『現状の確認』です。
そして、今度は、それがわかった上での、『物理的な時間』を知らなければなりません。
三学期から、正確には『二学期期末テスト』を終えた時点から、学年末テストのカウントダウンが始まっていたのですが、二学期期末テストまでに借金・負債を重ねる方ほど、のほほんと、受験休み(自宅学習期間)までの『時間』を過ごしてしまいます。
そして、追い込まれた時、初めて『残り時間』に気付きます。
1月末には、睡眠時間や学校にいる時間を加えても、千時間を切る状況になっていると思いますが、その時間内で、『高得点を取る』勉強をしなければならないという自覚すら無い方がほとんどです。
その顕著な例、感覚が、部活動や友達付き合いです。
昨今は、自分の、お子さんの状況・状態を本当に理解していての、その言動、態度、姿勢なのか、疑問に思える方がおります。
半ば諦めているというのであれば、『学生時代最後の思い出』として過ごしているのかと思えますが、親御さんも含めて、『まだまだ可能性を諦めていません』という方が多いです。
いくら私立校・中高一貫校が生徒の自由・自主性を認め、可能性を否定しないとはいえ、ここまで来ると『甘えすぎ』です。
あまりにも現実を見ないで、『物理的な時間』すら無視するとなると、たかだか学校の進級・進学ごときのことどころか、その後の人生にも悪影響することになります。
『そうやってきた』結果が今の状況・状態となったと認めて下さい。
『物理的な時間』は、根性や精神で止めたり、伸ばしたり、増やしたりできるものではありません。
それこそ、『非合理的』『非効率的』な考え方だと思って下さい。
その意識を、テスト前日、テスト中、最後の一問、一分が終わるまで、保っていないと、どこかで気の緩んだ瞬間で、崩壊します。
むしろ、この学年末テストで高得点を取ることを課せられている方は、親御さんも含めて、テストを終えてからも、その後の対応が問われる分、自分の進退が決まるまでの間、様々なことに対応できるように、気を張っていないと、選択肢はどんどん狭まり、ほとんどのことを選択できなくなってから、はき捨てられるように、学校から追い出されることになります。
そのようなことにならないためにも、親御さんはお子さんの別の道を探しておき、『最悪な状況・状態』になった時、道を指し示してあげれるようにしておいて下さい。
そこまでを踏まえた上で、次の項目を具体的な行動指標として、試してみて下さい。
タチヨミ版はここまでとなります。
2019年7月20日 発行 初版
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