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街娘十人

城田博樹

Hiroki Shirota



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  この本はタチヨミ版です。

目次

 
娘1 響子の場合
娘2 咲江の場合
娘3 萌亜の場合
娘4 智恵子の場合
娘5 陽菜の場合
娘6 裕美の場合
娘7 美津子の場合
娘8 蘭々の場合
娘9 美菜の場合
娘10 恵美の場合

娘たちへ-まえがき

街に、本当にいそうな女の子たち、「十人」の話です――。

『街娘十人』は、私が"脚本らしい脚本"を思い付いた最初のものだったかと思います。

「スルー、入ります!」を先に書いてはいますが。

『街娘十人』ぐらいの長さだと、「映画」には、なりませんね。

「テレビ」にも、ならないでしょう。

(「短編映画」には、なるでしょうが…。)

一部、「焼き直し」のものも、あります。
大目に、見てください。

新作・五作を書くだけでも、私には、たいへんでした。

楽しんで、じっくり読んでください。

宜しくお願い致します――。

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娘1 響子の場合

昼。

各駅停車の中。

響子は座席に座っていて、啓一は響子の前に立っている。

二人だけにしか聴こえない声の大きさで喋っている。


響子「ヒドイ!」

啓一「もう一度、言う。"別れよう!"」

響子「クリスマス一か月前に、"別れよう"なんてヒドイ」

啓一「クリスマス一か月前だから、言ってるんだ」

響子「そんなの余計ヒドイ」

啓一「もう君とは別に、付き合っている娘がいる」

響子、ポロポロポロポロ、泣き出す。

啓一「じゃ、俺、次の駅で降りるから――」



  タチヨミ版はここまでとなります。


街娘十人

2014年2月6日 発行 初版

著  者:城田博樹
発  行:Hiroki Shirota

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城田博樹

プロデュースとデザインが出来るアート・ディレクター。

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