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ひょっとしたら今年は来ないのかなと思っていたら、日に日に気温は上がり、
しっとりと梅雨。そして確実に夏が迫っていた。
夏。
そうだ。忘れていた。
夏には夏の100冊。
私には使命がある。
今年も夏の、夏の100冊を、あの人に届けなければ。
受け取ってくれるだろうか、私のあの人。
夏の気配がするたびに、仲間たちに声をかける。
お前は書いているか。
書き続けているか。
今年は書いたか。
みんな書いている。
書けてなくてもやめてはいない。
ほら、今年もセルフパブリッシングの灯火が100。
風にも消えず。燃え尽きもせず。
ただ、そこで燃え続けて、暗闇を灯して。
100年後、振り返ると見えるはずだ。
今のこの100の灯りが。
とはいえそろそろどこかに放火してもいいんじゃないか。
誰を燃やすか相談しよう。そうしよう。
よし決めた。
お前だ。
さあ、夏の100冊が今年もできましたよ。
タヌキリス舎/450円 ▼Kindleunlimited
にゃあは、ねこ。
お年はわかんない。たぶん、まだ小さいねこ。
雨の日に鳴いてたの。お空が夜みたいにまっくろで、ごろごろ大きな音がしてぴかってしてたの。
そしたらニンゲンに捕まったのにゃ。
(「にゃあの話」冒頭)
500円 ▼Kindleunlimited
君と一緒にいると、僕は、きたなくなるんだ――
「とても、残酷なことを、ひとつ言おう。「実はスゴイ自分」なんていない。何十年生きても、そんなものには決して出会えない。例えば、この国を自転車で隅々まで走っても。世界を歩いて、一周しても。きみはスゴくない。君が他人に見せているその顔は、決して仮面なんかじゃない。君が、他人に見せてしまうその顔こそが、どんなに間抜けで、みっともなくて、飾り立てたものだとしても、君の、素顔だ。いや、決して、君のことを、馬鹿にしたいわけじゃない。君のことを間抜けで、みっともなくて、厚化粧の道化だと言う代わりに、僕も、そうだったのだと、告白したいだけなんだ。僕は、間抜けで、みっともなくて、虚飾に満ちた人生を歩んできた。そして、僕は、今、そのまるごと全て、自分のみっともない素顔を、語ろうと思う。相変わらず、悪い癖を捨てられずに、時代性や整合性を無視して、話を盛りながら。矛盾してるけれど、その矛盾が、僕だから」(略)
前作「ラブコメディ」の独特の表現で評価を得た著者が、ある少年の成長を、屈折した恋を通して描く、青春長編小説の第1部。

150円 ▼Kindleunlimited
これはわたしが最初に出したKindle本です。
とても短いお話が三編。
この度、表紙をリニューアル&挿絵を追加してリニューアルしました。
「鉄塔の下で」
出張で時間の余ったわたしは、子供の頃に多くの時間を過ごした田んぼへと向かった。
あの、大きな鉄塔の下へ。りくちゃんに会うために。
思い出というのはどこまでが本当なのだろう。
時間を重ねることで、人は強くなり続けるのだろうか。
仲良くなるのに言葉は要らなかった。
ほか二編。「秘密の友達」「秋の来る頃」
330円 ▼Kindleunlimited
何人もの恋人と交際し遊び歩くウェイワードと、彼に一途に恋をするメイティア。最初は一つだった人間が神によって二つ分けられて以後、残りの自分を探しているというプラトン「饗宴」の神話をモチーフにした運命の恋愛小説。
――長い間、複数の恋人たちとの情熱的な生活を送っていたウェイワードだが、ある夜、一つの失態を犯したことでその日々が終わることになってしまった。一人の女が結婚を求めてこれに従うことになってしまったのだ。彼の恋人たちとの愛の日々は終わり、束縛の日々が始まった。
―― 中略 ――「著者」は考える。「『戻れない』という物理的な理由ならば、世界が広すぎる、人間が多すぎて二度と巡り会えないなど、いくつかが思い浮かぶが、そうではなく、運良く巡り会ってたとしても、その時間も距離があまりに隔たりすぎ、一人で生きるのになれてしまったあまり、『元に戻りたくない』と思いはしないだろうか?」(要約)
「著者」はウェイワードとメイティアは神話の世界では一つの存在だったと信じている。果たして二人は一つになれるのか。
無頼書院/500円 ▼Kindleunlimited
カジノ誘致で揺れる横浜に血の雨が降る──。〝彼〟への想いは、唯一の聖域。
……………………………………
かつての兄貴分──神酒徹雄(みき・てつお)は、「乾闥婆(けんだつば)組」組長の側近として将来を嘱望されていたが、組を破門され〝親殺しのテツ〟と界隈の者たちに蔑まれていた。
かつての弟分──天塩一騎(てしお・かずき)は、「毘舎遮(びしゃじゃ)組」組長の側近としてその美貌を武器に、亡き羅刹栄吉が遺した横須賀米軍のドラッグ密輸入ルートを仕切っていた。
「毘舎遮組」組長──毘舎遮隆(びしゃじゃ・たかし)は、アメリカのIR事業者「セントゼウス・インターナショナル」傘下の「カナン・リゾートホテルズジャパン」から横浜・山下埠頭のカジノホテル建設にかかわる汚れ仕事を嬉々として請け負うが、留まることを知らない欲望は、彼を「四洲連合」の〝禁忌〟へと導いていく──。
100円 ▼Kindleunlimited
『俺は、善人になっちまったのか……?』
違法薬物の売人、香川。
他人の痛みなど意に介さない彼が殺した悪相の老人、加藤。
二人の運命が交差した時、香川の人生は音を発てて壊れ始める。
殴れない。盗めない。壊せない。そして殺せない。
善なる心に侵蝕されながらも、自分にかけられた『呪い』の真相を求めて香川は街をさまよう。
700円 ▼Kindleunlimited
暗殺仕事の後始末で絶海の孤島を訪れた〈堕剣士〉キロクは、その島で諸侯たちが極秘に進めていた竜召喚の秘術開発にまき込まれる。危うく一難を逃れたキロクだったが、竜の召喚術は赤毛の妖術師〈赫狗〉が持ち去った。頽廃の人工島〈外曲輪〉へ帰ったキロクを、領主の妹セーニアは〈剣聖〉モーリアスとの御前試合に引っ張りだす。そして、戦いが紡ぐ因縁の鎖は、キロクを否が応でも竜召喚の魔術をめぐる暗闘のなかへと引きずり込んでいくのだった。
希代の妖術師〈赫狗〉との死闘の果てにキロクが見るのは、すべてを焼き滅ぼす竜の災厄なのか、それとも――。
ジャパニーズ・ソード・パンクの傑作『背徳の島』に続き〈堕剣士〉キロクの冒険を描く第二弾。
Newday Newlife出版部/385円 ▼Kindle
“これは、古典的モンスターの新たな創造──”
スコットランド建国以前のことである。
ハイランド地方辺境の小国に起こった哀しくおぞましい出来事が、永遠に連なる呪い
──ヴァンパイア・キャット──を生み出した。
霧に隠され、王家の末裔と呪われた血の一族との闘いは
忘却の彼方に置き去られたものと思われたが──
時は現代、ロンドン郊外のメドウから、物語は始まる。
美しきレイチェル・ドーソンと出逢った世にも美しい猫、スティング。
この上もなく幸福な毎日が、いつまでも続くわけはなかった。
500円 ▼Kindleunlimited
西暦四百十年、ローマ帝国、ホノリウス帝はブリタニアを放棄すると宣言した。
ブリトンの土地に残されたブリタニアの民に、『自力で敵を防げ』と残す。
ローマ帝国から取り残されたブリタニアには、北からは『古(いにしえ)の民、ピクト族』、西からはアイルランドの地から『スコット族』、北・東の海からは『海の狼』ゲルマン民族のサクソン族が襲い掛かっていた。
ブリタニアでは、先の王を殺し王位に就いたフォルティゲルン王はディナスエムリス山に塔を建てようとしていたが何度も崩れてしまった。
神官から宣託を受けたフォルティゲルン王は父無し子を連れて来て、その血を塔の基礎の部分に振り掛けよと命じたが、兵士達が連れて来たのは老人だった。老人は赤子や少年に姿を変え、名をマーリンと名乗った。そして、フォルティゲルン王の死と、大いなる運命にある王アルトリウス…アーサー王の誕生を予言する。
【NovelJam2018秋 最優秀賞受賞作】
坂上巧(ばんじょうたくみ)は、ある悩みを抱えていた。
生まれ故郷の谷崎町と、隣町の三笠町との合併である。
UR(都市飼育管理機構)の職員として橋渡しに奔走するもうまくいかず、胃を痛める日々。
そしてとうとう、両町のいがみあいは物理的な合併バトルに発展する!
豆腐屋がマンションを切り刻み、重要文化財がビームを放つ。
家が家を喰い、町が町を吞む戦いの終着点はどこに?
家と人類が奇妙な共生関係にある世界での騒動を描く、奇想短編バカSF。
これが平成最後の大合併だッ!
キュウビノベルス/500円 ▼Kindleunlimited
神の足跡を追う旅の人狼ウィルは、禁書が集う図書館で発見した透明な魚に導かれ、最果ての地で小さな魔女と邂逅する。幻想を愛する子狐と、黒き人狼の出会いが紡ぐ物語とは――
500円 ▼Kindleunlimited
アパートの一室に日々、氷を運び入れる奇妙な女性と、彼女が護った世界の悲劇。
水中花に知能を与える実験を行う未来の科学者。
女装少年とロリータ少女の友情。激しい恋。姉への思慕。
嘘をつけるようになる魔法のリップスティックと、尾道へのノスタルジア。
クラシカルから近未来SFまで。エロス・タナトスから、無邪気で純粋な夏まで。
少女世界の銀河鉄道に始まり、あなたの心の星物語に終わる、合計十作。
'10年代の著者を総合する短篇集。
360円 ▼Kindleunlimited
オカワダアキナ、ひのはらみめい、泉由良、3人による合同小説誌。
同三名により2019年に突発的に作ったコピー誌『シュルレアリスム宣言2018』の短編に、
2019年の書き下ろしを加えた限定誌の電子書籍版。
お互いにお題を伏せて出し合った短編と、自由題の4作をそれぞれが執筆。
あのとき、あのひとを、ああいう風に愛せばよかったんだって、
気付くのはいつもあとだな。
三者三様、書き方・芸風・雰囲気が違うものの、
そんな果敢ない気持ちがすぅっと川底を流れている短篇集になりました。
シュルレアリスムからリアルの最果てへ。
MQ文庫/320円 ▼Kindleunlimited
〈あらすじ〉
2021年ぐらいの近未来、「eスポーツ」や「プロゲーマー」が日本では『流行らなかった』後の世界。
将棋界の若き伝説・藤見勝多(年収約1億円)と
三十路過ぎの企業雇われプロゲーマー・七瀬文七(年収144万円)、
同程度の実力を持った二人が「将棋そっくりのeスポーツ『ソロモン』」の賞金制大会でぶつかりあう。
「ゲームに関わることでお金を稼ぐ全ての人たち」を描く、ドタバタ社会派勝負師コメディ、開幕!
(『プロゲーマー'ズ』改題)
隙間社電書/330円 ▼Kindleunlimited
いつの日か、地上に落ちてきたとされる天使。その存在は、私たちの住むこの地上の世界に数々の影響を与えてきた。人間と天使の交流を実験的ともいえる書き方で描いた問題作。
『東京死体ランド』、『おりーりー鳥は実在します?』に(ゆるやかに)連なるドット絵三部作、最後の作品。
読み終えたとき、あなたはきっと、違う場所に連れて行かれる。
約五二〇〇〇字
原稿用紙一五〇枚程度
学術都市ワースレスガーデン。学者たちが自らの研究に邁進できるようにと作られたこの街は、街としての機能は維持しつつ、すでに滅んでいた。いくらかの住人はこの街で寿命を全うした。いくらかの住人はこの街を離れた。そうして、現在、人間は存在せず、ロボットたちが、ただ街を維持している。図書館に少年型のロボットがいた。名前はクゥクゥ。
この街の管理者として変わらない日々を過ごしている。
ある日、図書館に人間の女性がやってきた。名前はゼラ。
彼女がクゥクゥに言った。
「あなたをこの街から連れ出しに来ました」
クゥクゥが答える。
「僕はこの街を離れることができません」
ゼラとクゥクゥの物語。
牛野小雪season3/298円 ▼Kindleunlimited
人類滅亡級の隕石は核爆弾で破壊されたが
散らばった破片は大量の流れ星になって降ってきた
焼け跡を馬に乗って駆け回る藤原千秋
海の向こうへ行った世界で一番美しい猫クッキー
二人は別々の世界でお互いを探し求める
250円 ▼Kindleunlimited
個人の方が、自分で書いた本をKDPサービスから電子出版をするためには、少なくとも、以下の4つの作業を正確に実施する必要があります。
1:KDPアカウント情報の正しい登録
2:KDPサービスへアップロードする適正なファイルの作成
3:KDPサービスへアップロードする適正な表紙画像の作成
4:KDPサービスへの適切な書籍情報の登録
Amazon.co.jpのホーム画面で「Kindle電子出版」と入力して検索すると、「Kindle電子出版」の解説をしているKindle本は、500冊を軽く超えており、その中で、四つ星以上の評価を受けている本だけでも、100冊以上もあります。しかしながら、その中の多くの解説書は「帯に短し たすきに長し」で、上記4点について、すべてを網羅している本は、ほんの僅かしかありません。特に「たった1日で出版できる」などと謳っている解説書は、2番の「ファイルの作成」についての技術的な解説に留まっている場合が多く、実際の出版に至るまでの流れについては、(続きはストアで)
羊目舎/250円 ▼Kindleunlimited
「この村には瑕疵がある――」小さいけれど子供に恵まれ、争いのない平和な村。子供たちをまとめるリーダーの孜孜(しし)は恋人の哩哩(りり)と共に働きながら自分たちの子供ができることを夢見ている。村にある日、先生と呼ばれる移動図書館員がやってきて、孜孜との交流を深めていく。先生の人柄に惹かれながらも、同じ頃から村の子供たちがいなくなってしまう事件が起こり――。村に広がる不安や異変を描き出すジュブナイル小説。
390円 ▼Kindleunlimited
音楽も映画もコンピュータもいつの間にか回転を止めてしまった。
テープやレコード、CD、VHSにDVD。
いまではスマートフォンさえあれば楽しめるし、コンピュータだってハードディスクは時代遅れのものになった。
いまだに回っているものといえば、洗濯機と地球くらいだ。
回っているものの良いところは、同じところを通るところ。
走り続けてもどこへも辿り着かないのなら、そうやって周り続ける方がマシなのかもしれない。
単調な生活も、実は平坦じゃない。けれどジェットコースターのような高低差もない。
ゆっくり沈んだり浮かんだり。規則正しいサインカーブ。
緩やかな波に浮かぶ日、行き交いながら揺れる日。
330円 ▼Kindleunlimited
「彼女は灯台ではなく雨量観測塔だった。わたしは長いこと、彼女を灯台だと思っていた」
灯台に憧れている中学生の「わたし」は、灯台ではない三浦半島の雨量観測塔のことが気になっている。白い体とレーダーのウインクに会いたくて、母の友人ドドと短い旅に出た。
レズビアンの女の子が物語る表題作ほか全8編、近くて遠くへ連れ出す短編集。
破滅派/151円 ▼Kindleunlimited
メビウスの輪、クラインの壺、ウロボロス。
回文短歌、回文俳句、回文詩、回文に関する小説 etc 玉石混交、まさに福袋。
回帰するもの、ループするものに心惹かれ、回文をこよなく愛する大猫の渾身の回文作品集。
100円 ▼Kindleunlimited
―今週三十四通目の訴状を提出すると,ぼくは一息ついた―
近い将来にありうるかもしれない物語。
街の超大型法律事務所に勤める新人弁護士のぼく。
見込みのない事件をとにかく訴えるだけの仕事をしていたぼくは、ある日事務所と共に訴えられた。
裁判に向けて事務所ぐるみでの策略が始まるが……
〝モッズマン〟〝エース〟〝ファンタムレディ〟〝ミズ・レッドブル〟〝地味子〟
ぼくとそれをとりまく一癖も二癖もある人たちが巻き起こす痛快リーガルサスペンス。
330円 ▼Kindleunlimited
鮫島は記憶を無くしていた。
同じ職場で働き始めた奈菜に見覚えがあるような気がするが、何も思い出せなかった。
午前9時48分、強大な破壊力を持った地震が関東周辺で同時多発し、広範囲の地域が被災する。その揺れは地面を裂き、ビルが折れ曲がるほどだった。
怪我を負ったことで記憶が戻り、全てを思い出した鮫島は奈菜と他の同僚を連れ、傾いたオフィスを飛び出す。そして壊滅状態の東京を捨て、長野県佐久市を徒歩で目指した。
記憶が戻って以降、時折顔を覗かせる冷酷さと頑なに意志を曲げない鮫島の態度に疑問を抱く者が出始める。
地震は富士山及び箱根山の噴火を誘発し、火山灰が関東を覆う。激しい余震も収まらない。首都圏はカオス状態に陥り、救助活動及び災害支援どころではなかった。(続きはストアを参照)
250円 ▼Kindleunlimited
終末のユートピア。世界が終わる週末、ゾンビに追われ逃げ込んだ約束の地。
地域最大級の品揃えのおもちゃ屋さん、ガングザウラを舞台に繰り広げる
人生終わってる人たちの悲喜こもごもブラックユーモア。
ゾンビであふれかえった世界、屍者たちの攻撃を避け人々は至る所に篭城している。
食料品の多いスーパーやコンビニは生きている者達がきっと生き延びるために殺し合っている。
おもちゃを愛する僕たちは、地域最大級のおもちゃ屋さん「ガングザウラ」に駆け込んだ。
ここではおもちゃに一番詳しいヤツが王様だし、おもちゃのジャンルの数だけ王国があるんだ。
死臭漂う四つの物語。
本作は「円盤対猫」に収録した「終末の王国」を加筆修正の上第一話「豚野郎は死ね」とし、玩具店シリーズとして新たに三話追加したものです。
新想社/330円 ▼Kindleunlimited
主人公である僕は埼玉県の外れで、個人的博物館を経営している。彼が経営している博物館に展示されているのは、彼の祖父が生前収集していた、かなり出どころの怪しい、超古代文明の遺跡物だった。主人公の祖父は、かつてこの地球には現代文明をも凌ぐ超文明が存在していたと信じており、生前熱心にそれらの遺跡について調査を行っていた。そして主人公である僕もそんな祖父の影響を受けて、超古代文明についてアマチュアながらも研究を行っている。そんなある日、主人公のもとに奇妙な依頼が舞い込む。依頼主は細川真理という名の女性で、彼女は自分と一緒に行くへ不明になっている父親を探して欲しいと主人公に依頼してきた。彼女の話によれば、彼女の父親もまた超古代文明の存在を信じており、その遺跡調査を行っていたということであった。そして今から一年半ほど前にいつものように遺跡調査へ出かけていき、それきり帰らないままであると細川真理は主人公に対して告げた。突然の依頼に戸惑うことになる主人公だったが、しかしよくわけがわからないままに主人公は細川真理の父親捜しを手伝うことになる。そして父親捜しに伴って訪れることになった富士山近辺で、主人公である僕と細川真理のふたりは、ある驚愕の真実を知ることになるのだったが……。
逃羊人/250円 ▼Kindle
その存在形態はともあれ、いとしいものたちへ――
もともと不思議かつ自明な概念である恋愛を、SFな視点からより不思議で素敵に料理してみた。
恋愛は星を屠り、発電して、ふわふわで、円を描いて、逆転し、とむらわず、韻をふみ、リライトする
550円 ▼Kindleunlimited
●最新のエディタ&ツールを使った超高効率なライティング・メソッド探求道へのご招待●
本書は、主に小説書きや文章書き向けに書き下ろした、いまどきのコンピュータやインターネットを利用した効率的で「テクニカル」なライティング・メソッドへの手引き書です。
テクニカルと言ってもいわゆるテクニカル・ライター向けの本ではなく、もっと文系よりの小説家(とその卵)に向けた文章作成「技術」のいろいろと、その楽しみ方をまとめました。
かわせ さあ始まりました座談会、こちらどういう趣旨かと申しますとですね。載っておりますこちらの本、『セルパブ夏の100冊2020』は、セルフパブリッシングの自著を自薦ということでしたので、それぞれの本を掲載させてもらったんですけれども。ここに集まりました三人は、『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE』というセルフパブリッシングSF雑誌のメンバーなんですね。ということで、枠が空いていると聞きましたのでページを頂いて、ガンズについても語らせてもらおう、という趣旨なのであります。まずは自己紹介からですかね。一応編集長を務めさせていただいている、かわせひろしです。ガンズでは『キャプテン・ラクトの宇宙船』を連載しています。
らせん では続いてワタクシ、神楽坂らせんです。『ちょっと上まで…』を書かせてもらっています。ガンズのスタートからもう連載八回目、そろそろクライマックスです。お話が盛り上がれば盛り上がるほどなぜか筆の進みが遅くなる病を患っておりますため、そろそろ症状が……。ううっ!という感じですが、それでも日々ちょっとずつ、みりみり書いておりますので、もう少しだけお付き合い&お待ちくださいませ。
にぽく にぽっくめいきんぐです。ガンズでは、『アリストテレスイッチ』『いないいないもばあのうち』など、短めのものを載せていただいております。次作は、『セルパブ夏の100冊2020』までに、さて出ていますでしょうか?
かわせ こちら三名と、あと『夏100』編集長波野發作さん、別ページに記事が載っています山田佳江さんの計五名で、この五月からnote定期購読という形に変更しまして進めているのが、『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE』です。ちなみに、note版になりましたけど、お二人の感触としてはどうですか?
らせん そうですねー、私のは一話一話がちょっと長めなので、読みにくくなってしまっていないかなと心配しています。ただ、その読みにくさを乗り越えて読んでくださった方からはnoteで直接感想いただけたりするので、それはnoteらしくて面白いかなというかんじですね。良い感触だとおもいます。
にぽく 元々、カクヨムでよく書いていたので、同様にWeb投稿の感覚で、違和感なく書けています。動きも多くて、反応も頂けるので、ありがたいです。
らせん にぽさんのようにお話を細かく区切ればよかったかも。と出してから後悔してみたりしています(笑)
かわせ 長さは気になりますよねー。にぽさんと波野さんが、もともとの連載を分割する形になっていますけど、Webだと、短い方がいいのかな、とは思いますよね。
らせん ですね。二千文字ぐらいがサッと読めるのにちょうどよいって、Webライターの友人に言われ……自分のお話(平気で一万五千文字とか……)を見てううって思ったり(笑)
にぽく このあたりは、書き慣れた長さみたいなのもありますからねー。
かわせ 僕もなってますね、一万五千(笑) ただ、一山作ろうとすると、二千ぐらいだと難しいですね。
らせん そうなんですよねぇ。ショートショートならそれでよいのですけど、ストーリーを語ろうとするとやっぱり五千文字は欲しいので、そこから盛り上がっていくと気が付いたら一万文字はこえてしまって……。
かわせ kindleが来て、セルパブが盛り上がり始めたころ、一冊一万ぐらいでもいいのではという話を見かけましたが、結局みんな普通の長さですよね? ちょっと短め?
らせん どうなんでしょう、私にはやっぱり群雛の一万文字って枠が染みついてしまっている気がします(笑) 毎月一万字ひねり出すのが日課というか月間目標になっていたので……(そういえば群雛時代もよく一万文字超えてしまって皆さんにご迷惑をおかけしていました……すいません。)
にぽく 逆に二千文字から三千文字だと、(次の話も読んでくれるかなぁ)と不安になったりしますよ(笑) 長く書いて、ぐっと引き込む方が良いのかもしれないですし。難しいです。
らせん そこらへんはWebの難しさかもしれませんね。簡単に読めるほうが受け入れられやすいでしょうけど、すぐ別のサイトにも行けてしまうので。
かわせ 短めで読者との接触頻度を上げるか、長く書いて読み応えで引っ張り込むか。ある意味、ガンズ内で実験している感じですね(笑)
らせん あ、これもWebライターの子と話をしていてちょっと話題になったんですけど、Webの世界だと、いかに検索の上位に入るかが大前提だそうで、SEO対策的には、同じ簡単な言葉を何度でも使うのが良いそうなんですよ。「面白くて、面白くて、面白い話!」みたいな。それって、小説でやったらめっちゃ馬鹿っぽいというか、ボキャブラリー疑われる書き方ですよね……。でもそれが推奨されているんですって。そう考えると、文章で読ませるテクニックはWebのテクニックと逆行しているのかもしれないなあ、なんて、一抹の不安を感じていたり……。
かわせ 僕、タイトルとかでそれ感じますね。カクヨムも使ってるんですけど、タイトルと短い紹介文だけで興味持ってもらおうとすると、伏線絡みのイメージ持ちづらいタイトルはまずいのかなって。
らせん ラノベのやたら長いタイトルとかにも通じるかもしれませんねえ。
かわせ あれも書店店頭でぱっとわかってもらうためでしたしね。
にぽく おいしいところを冒頭で全部見せたほうがいい。途中で出てくるのは残念だと、よく言われます(笑)
らせん ただ小説としては、あとで面白くなるんだよっ。この先も読んでねっ! ってしたいじゃないですかあ(笑)
かわせ そうですよねー。僕はもともと漫画家なんですけど、漫画から小説家に転向したのは、一冊書き下ろしならじっくり書いても怒られないはず、という思いからだったんですよね。漫画も冒頭何ページかが勝負と言われるので。なのにWebではやっぱり冒頭勝負で、ちょっと困ってます(笑)
らせん やっぱり冒頭でうまいこと読者に世界に入り込んでもらって、ついでに伏線も埋め込んで……って。ああでも、そう考えると今まで通りかもしれません。お話のはじめ五千文字でやっていたことを二千文字に圧縮するぐらいがよいのかしらん? (むずかしそうだけど(笑))
かわせ それは漫画の時にうまくできなくてさんざん悩んでいたやつ(笑) 結局課題からは逃げられないんですねえ。
にぽく 個々人の課題がずっと居る感じですかね。僕は人物描写が課題です。設定から入っちゃうので。
らせん にぽっくさんのそれは持ち味な気もするので、無理に不得手を強化するより、得意分野を伸ばして尖がったほうがいいかもって気もするですよ。
(気もするがダブってます。SEO対策です(嘘))
かわせ そうそう。「この人、頭おかしい(笑)(誉め言葉)」が第一印象でしたもん。
にぽく そんな印象でしたか(笑)
かわせ そんな印象です(笑) 人と違う、人が思いつけないことを思いつけるというのは、すっごい武器ですよ。
さて、そういうにぽさんは、今『アリストテレスイッチ』を上げている最中なわけですけれども、ちょっと作品の話に移りましょうか。まず、自作の紹介をどうぞー。
にぽく はい、ありがとうございます。『アリストテレスイッチ』は、ありすさんと、旦那さんと、スイッチ君なる謎のモフモフとが、一話ずつそれぞれの視点で紡ぐ話になっています。同じ場面を各視点で対比してもらうと面白いんじゃないかと。『いないいないもばあのうち』は、今の言葉でいうと、『クソデカまんじゅうこわい』ですね(笑) 次作は、立法を仮想世界でやっちゃう話を書いてます。うーん、たしかに、何考えてるかわからないですね(笑)
かわせ にぽさんの『ニポニカ文遊帳』はそういう短中編を集めた本で、これがガンズ文庫第一号ですね。僕、この感想伝えたことないと思うんですけど、にぽさんの発想素敵と思うのは、タイトルもあるんですよね。にぽさんのツイッター見てて、なんか哲学にはまっているみたい、と思っていたら、カクヨムで書き始めたのが、『機動哲学先生カントム』だったじゃないですか。ダジャレか! って笑ってて。『アリストテレスイッチ』も、ピタゴラスイッチからですよね?
らせん 関係ないですけど、アリストテレスとかピタゴラスとか、なんで最後「ス」なんスかね? そういう名前の流行りが当時あったのかしら?(笑) タイトルにそこを上手く使ってますよね。
にぽく ですです。その時々の興味が直接出ます(笑) 息子が生まれて、ピタゴラスイッチを見るようになりましたから。哲学の本を読んだら、アリストテレスが観察を重んじていたということが書いてあったので、『アリストテレスイッチ』を、多視点から一つの事象を観察する話にしました。(当時の人の多くが スで終わるんですよね。エウメネスとか、フィリッポスとかアレクサンドロスとか。おそらく言語的な何かかと)
らせん 太郎とか次郎とか一郎とかいうかんじなんですねー(脱線すいません)
かわせ 興味が直接出る時に、混ぜるな危険を平気で混ぜてる感じがあって、そういうぶっ飛び方がすごくいいと思います。
らせん ああ、それわかります(笑) にぽさんのお話には「危険? よし混ぜよう!!」ってマッドなかんじがよく出ていますよね(笑)
にぽく 混ぜてみてから考えればいいのです! キリッ!
らせん そうそう、それでどうなっちゃってもしらないぞ! 的な(笑)
かわせ そう。ふつうは混ぜない。というか混ぜるものという認識がないのに、にぽさんはそこを飛び越えちゃう。群雛で最初に見た奴は、確か冷蔵庫で殴ってましたよね?
にぽく だから、毎回落とすの苦労するんですよ? アウフヘーベンが起きないと落とせないですから(笑) はがねの3Dプリンターで剣とか盾とかを作っておき、武器防具を製造する用途を強調しておいて、最後は3Dプリンター自体を鈍器として使用したあれですね。
かわせ:冷蔵庫じゃなかった(笑)
らせん (冷蔵庫でも痛そう……)
にぽく 混ぜた後、ちゃんと成立させられるか、という戦いを毎回しているので、もう少し慣れると良い味だせるようになるかと。
かわせ ぜひぜひその道を究めてほしいと思います(笑) さてお次は誰ので行きましょう。僕?
にぽく おねがいしますー。
らせん どうぞー、らっくん萌えですー(笑)
かわせ それでは。僕の掲載作『キャプテン・ラクトの宇宙船』は小惑星帯メインベルトを舞台にしたスペースオペラで、女の子と見まがう美少年ラクト君が、ポンコツロボたちを従えて活躍するお話です。だんだん佳境に入ってきたところです。そういえば、原稿チェックはしてもらってるけど、感想の形で聞くの初めてですね。どきどきしますね。
にぽく いや、ラクトくんがほんとかわいい!
らせん らっくんかわいいです!(語彙がなくなるほどに!(笑))
かわせ ありがとうございます!
らせん あれですよねー、宇宙もの、太陽系ものって王道だとおもうのですけど、実はあんまり今書かれていないじゃないですか。そこにこのキャラもってきてくれたのはとても嬉しいですよー! だってかわいいんだもん!(笑)
にぽく わかります。王道と正義の所を持ってきた感あります。
お話が進むほどに、ラクト君の感情に入り込んじゃう感じです。
かわせ そう、僕も、意外に太陽系を舞台にしたSFないなーって思ったんですよね。探査機はどんどん飛んでて、知識は溜まってるのに、使ってないのもったいないなと思って。
らせん 大昔のキャプテンフューチャーぐらいのころは太陽系ってばんばんつかわれていた舞台なのに、いまホントないですよね。
かわせ 火星はちょこちょこあるかも。他は何だろう?
らせん キャプテンフューチャーのころはほかの惑星のことほとんど何もわかってなかったようなので科学考証めちゃくちゃだったりしてますが……。今は少しづつわかってきたから、逆に嘘が書けなくなってしまっているのかもしれませんねぇ。
にぽく 『彼方のアストラ』とかが、一見、距離近めだったですかね。だいぶ昔に戻ると、『プラネテス』。スペースデブリを拾う話。
らせん プラネテスの舞台は私のほうに近いですね(笑) あれはまだ地球圏が主な舞台でしたから(火星もちょろって出てきて、木星も……ってネタバレになりますねすいません)
かわせ キャプテンフューチャーみたいな、どの惑星や、彗星にも人がいますという大ウソは書けなくなったけど、木星や土星は探査機が周回観察したから、すごい風景とか見つかってますよね。極圏に謎の多角形の嵐とか。ああいうの書くと楽しそうと思うんですよね。
らせん わかります。まだまだ使いきれていない未知な世界だとおもうし、もっともっとSFの舞台になってほしいですよね。
かわせ 最近だと、オウムアムアはぜひ宇宙船であってほしかったですね(笑)
らせん ていうかっ! まだ人類は月までしかいってないじゃない! それだってもうずいぶん昔でっ!! なにやってるの人類! もっと遠くまで行こうよっ!! (バンバン!) (プラネテスのモチーフもそんなかんじだったような )
にぽく ロマン的なやつ!
かわせ そうそう。ぜひ生きているうちに火星に着陸してほしい!
らせん イーロン・マスクさん頑張ってほしいです(笑)
にぽく その、好奇心がぐっと惹かれる太陽系を舞台に、かわいい少年が大活躍。ラクトはそんな話です。
らせん (余談ですが、ロケット 開発の神様フォン・ブラウンが書いていたSFに、火星の 統治者の称号として「イーロン」ってのが出てくるそうです。すごい。未来視だわ(笑))
にぽく (すごい! まじっすか!)
らせん (だそうです。わたしもTwitterで見かけただけなのですが、なんでもイギリスのオカルトサイトに、『フォン・ブラウンが1947年に執筆したSF小説の中で、未来の火星の統治者の称号が「Elon」とされている』って掲載されていたらしいんですよ。フォン・ブラウンが書いたっていうと、たぶんドイツ語の「Das Marsprojekt」で、英語には「The Mars Project」って訳されてるやつですね。日本語では出てないのが残念……。英語版は2006年に新訳版が出版されたそうなので、それに載っているのかもしれません)
にぽく そんなに先を見越しているとは! フォン・ブラウン、伊達にプラネテスで宇宙船になってるわけじゃないなあ(笑)
かわせ あと、この作品はもともと児童小説として商業出版目指して書いたんですけど、児童書としては長かったので没になった経緯があって。大人に見せるなら、子供がかわいいと感情移入してもらわないとだめだなーと思って、ちょっと書き足したりしてたんですけど、ラクト君がかわいいと言ってもらえてほっとしました。
らせん いやー、めちゃくちゃかわいいですよーぅ。薄い本かきたくなっちゃいますもん(ぉぃ)
かわせ おねショタ!
にぽく 薄い本、一万文字ぐらいのやつですね?(笑
らせん (おねショタもいいですけどお(笑)そうですねえ、たとえば近所に引っ越してきた男の子が、ラクト君を女の子だと思って初恋をしてしまって、ラクト君も(どうしよう、声変わりとか、なにかの事情でしゃべれなくてとか)それを上手く否定できないまま二人は別れて、その後……とかっ、ああっ! 妄想がはかどる!!(ダメ))
かわせ さて、妄想はそろそろ置いておいて(笑)、次はらせんさん、どうぞ。
らせん あやや、は、はい(汗) で、では。(冷静にならなくては……)(こほん) 『ちょっと上まで…』は、地上からちょっと上まで行くお話です。ってだけだと説明少なすぎですね(笑) ラクト君たちより地球に近く、宇宙と地球のあいだ。成層圏(厳密にはすこし違いますが)のお話で、そこを滑空する巨大な船、エクラノプランの〈バイトアルト〉というところが主な舞台。リリクという脳みそ筋肉系(?)元気少女と、長身メガネの知性派少年ショーゴが主人公。いろんなSF的なガジェットやモチーフを散りばめてはいますが、実を言いますとこの主人公二人の成長物語にしたいなあというひそかな野望をもっています。果たしてそれは成就するのでありましょうか。それを一番心配しているのは作者の私だったりする今日この頃です。
かわせ らせんさんすごいなーと思ってるところは、文体的にはライトなんだけど、科学的なところはガチなことなんですよね。ド理系ですよね?
にぽく わかります。僕もそこが惹かれてまして。
らせん あはは、そこはなるべくガチ目に攻めたいとおもっているところです。ライトなだけだとよろしくないかなあと。なので資料あつめが大変! 説明臭くならないように心がけてはいるんですけど、たまに突っ走っちゃうんですよね(笑)
にぽく いや、いいと思いますよ。描写が、理系の芯が通った感じで出来ているから、ホントに飛行機に乗っている感が味わえて。乗客じゃなくて、コックピットの方に。
らせん ありがとうございます。よかったですー。それを宇宙船でもやりたいんですよねー、なかなか乗ったことある人いないので難しいんですが(笑)
かわせ 宇宙船はなかなか乗れませんからねえ。今おいくら万円でしたっけ?
らせん 本当に行こうとしたらうん億円ぐらいはかかるんではないかしら……?
にぽく ZOZOの元社長さんぐらいの財力が必要になりますな(笑)
らせん ちなみに、シミュレーターですがスペースシャトル、実サイズのに乗りにいきましたよ(笑) もうなくなっちゃいましたが九州にあったスペースワールドでシャトルミッション体験取材してきました。第八話でリリクが戸惑う描写、あれ、じつはマジです(笑)
にぽく すごい!
らせん スペースシャトル、女の子が乗ったら前見えません(笑) あと、コクピットの頭上のスイッチ押せません(笑) 身長百八十センチぐらいが最低基準らしい・・・(涙)
にぽく 孫の手みたいなのでポチっと(笑)
らせん ほんとうにそういう孫の手みたいなのあるそうですよ(笑) 軌道上だとふわふわしてるんで問題ないそうですけどね(笑)
にぽく なんと!(驚)
かわせ やっぱり取材が大切ということですね。調べたらヴァージンの百キロ上空まで行くやつが二千五百万円だった。取材…… でも軌道上でふわふわは、ぜひ体験してみたい。
らせん ですねえ。飛行機つかった無重力体験なら、なんとか民間でもできそうですけどね-。
かわせ あと、らせんさんはかなり科学を実践しているじゃないですか。現在は「あつ森」ですけれども(笑) noteでもいろいろ作ったり実験したりした記事書いてますよね。ああいう手ざわり感が、文章に出ているのがいいなあと思います。
らせん およ? そっちの話題ですか?(笑) そうですね。最近めちゃくちゃハマってるのは任天堂スイッチ用の「あつまれ どうぶつの森」ですね。スローライフ無人島ゲームとかうたわれてますけど、あれ実はSFですよ! いや、ほんとに。SFの文脈でとらえるとまったく違う世界が見えてくるんです。SFと言ったらやっぱり世界設定が気になるじゃないですか。これ、どうなっているんだろう? って考えながらやっていると、ついつい自然科学的に研究してしまうのです(笑) そして研究のための実験器具を作ったりして。そこらへんが実践でしょうかね(笑) noteで書いているあつ森考察記事はお話ではなく研究報告なので(そうかな?)落ちもなにもなくだらだらつづけているだけなのですが(笑) 記事を読んだ方からグレッグ・イーガンの「白熱光」に似てる! と言われ、実際読んで見たらほんとうに似ていてびっくりしました(笑)
にぽく おおお!
かわせ でも、そういう科学的思考をちょっと緩いところで実践しているのは素敵です(笑) そこら辺は作風に出ていて、魅力だと思います。ライトで楽しい感じだけど、土台はすごくがっちりしてる。
らせん ありがとうございます。大好きなんです、そういうの。
にぽく あと、映画もお好きですよね? きっと。映える絵が、作中に見える時があります。
らせん あや、そうですねー。好きって言うほど見れていないんですけど、そう感じていただけると嬉しいですね(笑)
かわせ 確かに、ガンズの紙版には挿絵つけてて、僕が描いてましたけど、『ちょっと上まで…』は、絵にできるところたくさんありますよね。
らせん どちらかというとマンガかもしれません。「ここは見開き。キメ絵で」って感じで書いているところはあったりしますね。
かわせ それでだ(笑)
らせん (指定通じてた(笑))
にぽく 『映画大好きポンポさん』などのマンガが好きという仕組み!
らせん あの作品は大好きです! 以前ガンズの著者近況あたりでもちょろっとふれてましたが、よく読み直して元気もらってます(笑)
にぽく やっぱり、絵で殴れるのは強いなあと思うです。赤松健先生にインタビューした時も、「強いのは漫画ですよ」とおっしゃってたから。
らせん 勝手にSFの師匠と仰いでいる野田昌弘さんも『SFはやっぱり絵だねぇ』とおっしゃられてましたしね(笑) なるべく絵的にカッコいいシーン書けるようにがんばってます。でも、自分で絵を描くことはできないのですよねえ……。しょんぼり……。仕方なく文章で描写です……。絵が描ける方はほんとすごいとおもいますよー。かわせさん尊敬です。
にぽく まったくです。挿絵ありがとうございます、かわせ先生。
かわせ いえいえ、たいしたものでは。さて、そろそろ他の作品も行きましょうか。波野さんいないから、僕が紹介しますね。波野發作『ジェネレート・ジェネレーション』は波野さんが共通舞台で書いてるスペースオペラ『オルガニゼイション』の一環ですね。辺境惑星でひょんなことから知り合った二人が事件を起こして、どんどん大事になっていくお話。他のシリーズを読んでいると、ああ、ここが始まりかと楽しめる作品です。
らせん 太陽系よりぐっと広く、銀河を飛び回る壮大なスケールのお話ですね。
にぽく スケール壮大なんだけど、ずっとくすぐられているような感覚。
らせん 微妙に身近で庶民的(でもないかな?)な話だったりもしますよね(笑
かわせ ガンズって僕が最初に声かけて人集めてるので、スケールでかいけど、とか、科学ガチだけどとか、そういう人が集まってる感がありますね(笑) 自分のもそういうとこあるし、好み出ちゃってる。波野さんは、落語っぽいと思うんですよね。
らせん なるほど落語。そんなかんじありますね。
にぽく お名前忘れましたけど、実際にいるんですよ。噺の間にくすぐって、くすぐって、オチに持って行く落語家さんが。それに近い読み味。(※個人の感想です)
らせん 私は「ほへー、大人な文章だなー」なんて漠然と感じていたりします。良い意味でとてもかっちりまとまっている。なんというか読んでいて不安なところがないんですよね。プロっぽい?(失礼)というか。
かわせ 安定感は抜群ですよね。ほんと、くすぐって話転がしてっていうリズムが完成されている。
にぽくあと、作中人物の思考がホントに商人っぽいです。商人の思考って、自分が書こうとしてもなかなかトレースできないです。(この人たちに近づくと、なんか騙されて損しそうだから、近づかないようにしよう)とか思っちゃいます(笑)
かわせ その辺も海千山千の大人な感じ(笑)
らせん あれだけたくさんのキャラを書き分けられていて、それぞれキャラが立っているのもすごいですよね。
かわせ また、キャラが濃いですしね。
らせん ですです。
にぽく 宇宙を経済っていう側面から斬ってる所が、ちょっと他の宇宙物にはないな、と。
かわせ 確かにあんまり記憶ないですね。
にぽく 宇宙と言えば、未知の何か、宇宙船の構造、戦争、星の神秘……とかはみんな焦点当てると思いますけど、「経済」ですよ? その意味では、『ジェネレート・ジェネレーション』より『オルガニゼイション』の方が経済色強いので、皆さん通読して頂ければ(笑
かわせ それでは大トリ、山田佳江さんに参りましょう。山田佳江さんの『アンフォールドザワールド・アンリミテッド』は、三人の女子中学生が、同じく三人組の異次元からやってきた少年たちと、ナニガシと呼ばれる異次元エネルギー体を捕まえていくお話。恋模様などうまく織り交ぜていて読み応え十分です。山田さんはですね、さっきちらりと触れた、僕の好みという点で、逸話があるんですよ。
らせん (期待!)
にぽく ふむふむ。
かわせ もともとガンズは群雛が休刊したことを受けて、そこで書いてた人に声かけて始めてるんですよね。で、その時に、自分が一緒に載る人という感覚で、さっき言ったように、ちょっと緩いところとか、楽しいところとかがある人を選んでたんだと思うんです。山田さんの作品を読んだのは、群雛が最初だったので、僕のイメージとしては文学寄りの人だったんですね。心の機微書くのがめっちゃうまい人。うまさで言ったら群雛トップを争うという評価だったんですけど、でも、文学っぽいのと僕のが一緒に載ってたら、読む人は戸惑うだろうなあと思ったので、最初に声をかけてなかったのです。
らせん 山田さんの描かれる心の機微、うまいですよねえ。私のような理系人間の不得手なところです(うぐ)
かわせ ところが、『アンフォールドザワールド』を読んだら、すごいエンタメ寄りじゃないですか。なんで、人を増やそうとなった時に、お声がけさせていただいたんですけど。何が言いたいかというとですね。あれだけ筆致に幅持たせられる山田さん、超うまい。
らせん ほんとです。超うまい!
にぽく わかります。読んでて、「うまいなぁ」ってなる。
らせん 波野さんと別の意味でブレがすくないというか、多彩なパレットから「この作品はこういう色」ってはっきり決めて書かれているというか。
かわせ 自分の色を一つ持つのだって難しいのに、いろんな色味で作品書いてるのは、ほんとすごいです。
らせん ですよねえ。
かわせ この座談会の時点では、どうも山田さんが新作初稿が上がったらしいという感じなんですけど、この本には紹介されているはず。どの色で書いているのか。
らせん 読むの楽しみです。
かわせ 実は僕は、超シリアスな近未来ディストピアSFを書きたいと言い続けて幾星霜、文体が合わずにうまくいかない、を繰り返しているので、山田さんの振れ幅はほんとすごいなあと思うんですよね。
にぽく どんな方向からきても驚かない心構えで待ちます。書きたいのと文体が合わないのって、ありますよね。
らせん ありますねえ。たまにべつの文体に挑戦するんですがなかなかむずかしい……。
かわせ そうなんですよねー。なんかうまくアレンジしてすり合わせようとするんですけど、そこを腕前一発で乗り越えていくの、ほんと憧れます。
かわせ ということでですね、そろそろ時間になりましたので、まとめに入りますと。そんな五人による、エンターテインメントSFマガジン、『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE』。今後もいろいろがんばっていきたい所存なのですが。皆さん、今後の抱負などありましたら。
らせん 私はまず、この『ちょっと上まで…』をしっかり完結させたいですね。ラストスパートはじめたところですが、まだまだ「俺も出せー」って騒いでいるネタがおりますので、どう調整つけて走り抜けるかってところです。主人公たちももっと出してやらないといけないし、はてさて、あと何話で終われるか……(汗)
にぽく うーん。抱負、難しいです(笑) ちょっと、クリエイターの支援をする側の事もやっているので、そちらも含めて、なにか形にできれば。
かわせ 僕はまず、『キャプテン・ラクトの宇宙船』をがんばってですね。あと、最初の方で分割した方がいいのかなという話題がありましたけど、読者との接触頻度ってやっぱり大切だと思うんで、ガンズ自体の更新頻度を上げたいですね。小説だけではなくて、いろんな企画をやってみようかなと思っています。そんなこんなで一同がんばりますので、『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE』、ぜひよろしくお願いします!
にぽく 宜しくお願いします!
らせん よろしくおねがいしまーす (まーす) (あつ森に出てくる子タヌキたちのまね)
〈終わり〉
250円 ▼Kindleunlimited
11月公開、最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に向けて、「ジェイムズ・ボンド=007映画」24作品+αの「文脈」を振り返る!
〔本文「はじめに」より〕『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識』などと大仰なタイトルをつけたが、本書の目指すところは「映画鑑賞後のお供(コンパニオン)」であり、1977年からシリーズに触れてきた一個人の感想録である。
構成としては、まず全体を、
・第1部 1960~1980年代(ほぼ昭和)のジェイムズ・ボンド映画
・第2部 1990~2010年代(ほぼ平成)のジェイムズ・ボンド映画
・第3部 シリーズ外の関連映画
の三つに分け、シリーズ作品に関して第1作『ドクター・ノオ』から、第24作『スペクター』まで、個別に章を独立させている。(最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』については公開後に「増補」する予定) (続きはストアで)
――人の時代が終わっても、わたしは人間として生まれた。だから、戦う。
30年前、人類は没落した。天敵「思念体」に滅ぼされかけた人類は、
超能力を持つ少女たちを戦場へ送ることを決断する。
自分を、大切な人を守るため、変身し、戦い、生きろ、女の子!
かってに応援団出版局/440円 ▼BCCKS
19世紀末ロンドン。トビィは下街で暮らす身寄りのない少年。そこに現れたのは貴族の娘、アンナ。シャーロック・ホームズに感化され、自称探偵として活動するアンナお嬢様は、トビィを見初め、屋敷の召使い兼探偵助手として雇い入れる。思い込み激しく、推理は適当、探偵失格なアンナに振り回されるトビィは、無事お嬢様を守り切れるのか。
350円 ▼Kindleunlimited
今からおよそ70年前、ナチスドイツで恐るべき秘薬が開発された。
おぞましい人体実験を経て生まれたその秘薬は、いつしか世界のすべてを変えてしまった。誰に知られることもなく密かに――
そして現代。とある学者がその秘薬の謎を突きとめる。金城涼子、若き女医学者である。
その一方で、一人の男が彼女の殺害を依頼される。鮫島竜二、一匹狼の殺し屋だ。
しかし一介の学者の、しかも法外な報酬を伴う殺害依頼。そのことに疑問を感じた竜二は、こっそりと学者の身辺を探り始める。
そんなおり、彼は一人の青年と出会う。間宮翔太。幼い頃の虐待でその半身を醜いケロイドで覆われた、金城涼子の幼馴染みだ。竜二はなぜか翔太に心を惹かれる。そして彼と行動を共にするうちに、竜二は殺害依頼の先に隠された巨大な闇の存在に気づき始める。
「なにかがおかしい……」
竜二と翔太、そして涼子は、その暗い闇の正体を……(続きはストアで)
280円 ▼Kindleunlimited
コンセプトは、『心に残るホラー』
その第2弾です。
新しい令和という時代を迎えました。
若者を中心に読書離れが顕著になっている新時代ですが、読書は栄養です。読書をすることで、知識の栄養、心の栄養を蓄えましょう。
お気軽に栄養を摂取していただけるように本作では短めのホラー風味に仕上げてあります。五種類の料理をご用意させていただきましたが、どの作品も肩肘張らずにすぐにお読み頂けるようになっております。
しっかりと栄養を吸収し、ぜひイマジネーションを膨らませてみてください。
500円 ▼Kindleunlimited
過去をふりかえらないことを信条とした四人組の、勝手きままなぶらり日ノ本行脚の物語。
むずかしいことは考えず、テンプレートに沿ったひたすら「王道」を突き詰めた短編集の、第一巻です。
見習い忍者種子島、大食い剣豪武蔵、なまり全開くノ一日向、美少年陰陽師出雲。
稲刈りから盗賊狩りまで何でもこなす。お銭はそちらの人情分!
※本著は、「小説家になろう」にて連載された「仏説波羅蜜多萬屋信王道品」の大幅加筆修正・書き下ろし版になります。
99円 ▼Kindleunlimited
人類に叡智をもたらす天空からの使者フレンズマン(厄介者)。沖縄国立天空開発局NAHA(ネイハー)職員のカラヤは、謎の特殊飲料を飲まされ、脳内思考が周囲に筒抜けになるという症状に悩まされる。元凶はきっとフレンズマン。探してとっちめる必要があるが……。スラップスティック系スペースファンタジー。
270円 ▼Kindleunlimited
僕は今でも思い出すんだ。いつも笑っていた、あの人たちのことを。
「お願いです、僕を仲間に入れてください。家族を奪った魔王をこの手で倒したいんです!」
宿敵を倒すため勇者一行に加わった少年エリス。かつてたった四人で世界を救った勇者一行なら、相当の強者(つわもの)に違いない、と思っていたのに、エリスの目に映ったのはぐだぐだ、ゆるゆるの流れ者の集まりだった。
やる気のないフリーダムな勇者とそのパーティは、世界を席巻する魔物の脅威に立ち向かえるのか!?
これは、強すぎた者たちの物語。心に刺さるセンチメンタル・ファンタジー。
新月ブックス/250円 ▼Kindleunlimited
エリはただ、目的地を一駅間違えただけだった。乗車時間でいえばわずか二分。たかだか一駅分の距離が、果てしなく遠い――
なんでやの~?
真夏の深夜に繰り広げられる、四時間半のロードムービー!
ダジャレあり! 笑いあり! ダジャレあり! ダジャレあり!!
(涙はないの?)
エリは菊名にたどり着くことができるのか!?
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は実在のものとは関係有馬温泉。
329円 ▼Kindleunlimited
少年憧憬社として執筆していた著者の短編小説を4つ収録(未収録作品含む)
#1 かさねて、はなれて。
#2 テロルと朝食
#3 そして私は劇場で撃たれる。
#4 人魚との肖像
呉工房/350円 ▼Kindleunlimited
会社の同僚女性と成り行きで不倫をしてしまった平山浩二は、一人自宅の真ん中で恐怖に打ち震えていた。
『嫁さんにバレたら半殺しだ』
避妊具は? トイレに流した。髪の毛は? ガムテープで取った。何の痕跡も無い。完璧、バレるはずがない。
『おんどれの脳みそはお飾りか?』
鉄壁の言い訳を突き崩す、鬼嫁探偵の追求と推理。驚異の倒叙不倫小説登場。
呉エイジが挑む〜一人の芭蕉の問題〜への一つの解答。
表紙に波野發作氏、解説にミステリ作家、自然先紀氏を起用。
超絶エンタメ小説、堂々完成。
グローバルエリート/1200円 ▼Kindleunlimited
SFサークルグローバルエリート合同誌第五弾は初となる「テーマ短編集」。令和時代という言葉をもとにサークル内外から十三篇の作品を収録。SFだけでなく、ホラーやミステリ、日常モノにファンタジーと、様々なジャンルから新時代の「これまで」と「これから」を描く。そこにあるのは、ディストピアかユートピアか、あるいは変わらぬ日常か……。奔放な想像力が生む、色とりどりのイメージに刮目せよ!
さくらノベルス/780円 ▼Kindleunlimited
ユトレシア王国の裏街に産声を上げたサルマンダー新聞社は、王国の報道規定『勇者アイディオとその一行を取材・報道するには新聞社ギルドに加盟していなければならない』を知らず、出征パレードで締め出しをくう。王国での勇者人気は並々ならず、紙面に扱えないのは死活問題。社長で金持ちの放蕩息子カバック、勇者に憧れ過ぎて青春を拗らせた偏屈記者ワイク、天真爛漫な駆け出し念写師エルンの三人は、互いの理想に摩擦しながら、社の存亡を賭け、“あの手”に出るが……。
米田 まずは会社設立おめでとうございます! うちの『鉄研でいず!』ボイスドラマも支援してもらってて、ありがたい限り。黒蛇さんいなきゃ全然具体化しなかった。
黒蛇 「自分の創作スタジオとかプロダクションを持つ」って言うのは大学時代、アニメ制作会社のインターン生だった時からの夢だったんで、その入り口に立てたのはとても感慨深く思ってます。まぁ自分のプロダクションと言っても会社の名前は『YourProduction』ですけどね(笑)
米田 (笑)。夢がまず一つ叶いましたね。
黒蛇 本番はこれからですけどね。とはいえ、まさか大学出て3年で出来るとは思いませなんだ。
米田 えっ、3年! 早っ! まさか黒蛇さん20代? いろんなとこしっかりしてるんでもっと歳行ってんのかな、でも見た目めちゃ若そうだし…わからぬ! と思ってました(白状) だってNovelJamで競った私とかナミノフ(波野發作)さんとか加藤晃生さんは40・50ぐらいよ?
黒蛇 今24歳ですね。1995年生まれ、地下鉄サリン事件とか阪神淡路大震災の年に生まれました。実はYourProductionの主な面々は皆この年度の生まれなんですよ。
米田 それでノベルジャムであれだけ肉薄するってのはすごい…私の20代って言ったらダメダメだったよ…ひいい! 24! まだ20代前半じゃないですか!
黒蛇 世間からは「ゆとり世代」って言われちまいますがね(笑) この年代のコンテンツ的な流行の背景のお話をしますと、ニコニコ動画とかの全盛期と学生時代が重なってたんですよね。尾崎豊の代わりに初音ミク、GUMIといったボーカロイド楽曲をよく聴いてたもんです。
米田 なるほど…私たちの世代のネットと言えばテキストベースに毛が生えた程度のものが全盛でしたからね。尾崎豊が亡くなったのが私の高校時代。今『鉄研でいず!』のボイスドラマの声優さんたちは黒蛇さんとかのそういう吉野家コピペとか知らない世代。文化圏が違ってとても面白い。
黒蛇 その時代のカルチャーと大きく変わった点ですが、一曲のボカロ楽曲から「うたみた(歌ってみた)動画」や「MAD動画」とかになって、さらにそこから「カゲロウプロジェクト」「ブラックロックシューター」等、小説、アニメに広がっていった例が一種の流行として存在していたんです。あたしらはそれを間近で見てるんですよね。ある意味アレがあたしの先駆けです。若気の至りですが、そこに憧れて高校時代にお年玉で「巡音ルカ」を買ったこともあるんです。友人とボカロPを目指そうとしてて……まぁ扱いめっちゃ難しくて挫折しましたが。
米田 そのボカロもどんどん進化して、今AIきりたんにうちの鉄研の主題歌歌ってもらってるけど、もう「調教」なしでも一瞬肉声じゃね? と思うほど。
黒蛇 ボカロはその「調教」が難しいのと、本体以外にもギターとかベースとかの知識が必要なもんで。
米田 ですよね…ボカロPは難しい。YouTuberもそうだけどかじってみるとめちゃいろいろやらないといけないのでしんどい。一人で企業みたいになんでもやらないと。それで始まった『YourProduction』、HPがすごく洗練されてますね。すごいー。
黒蛇 HPはつきぬけさん主導で作成して貰いました。今後いろいろ変化して行く予定です。
米田 つきぬけさんは私もNovelJamでお世話になりました。なるほど、あのクラスタなんですね。
黒蛇 『YourProduction』の元は自分とつきぬけさん、あとデザイナーのほさかなおさんが「おじさんらに負けないようなものを創りたい」って言って集まったのが今に至ってるんですよね。そのメンツにあたしの友人である「創望」が加わってアニメーション制作企画が動き出し、『YourProduction』になりました。きっかけは確かにNovelJamですね。
米田 あのあとマジで悔しがってたの見てて、今後が楽しみだった。
黒蛇 今思えばアレほど「らしくない」ことをした訳ですからそりゃ上手くいかんわって反省してますがね。
米田 いやいや、それに気付けるのはすごいです。ゆとり世代マジ侮れないなー。
黒蛇 米田さんをはじめ、年長のクリエイターの方々と比べると10代の頃からインターネットを通していろいろ見てた分、事象を妙に客観視するのは長けていますね。
米田 そうか……10代でネットで見てたんだもんね。私たちはまだファミコンとかスタンドアロンが元だったので、全然違うよなあ。確かに。
黒蛇 逆に昔のファミコンとかを純粋に楽しめたというのも羨ましいですけどね。
米田 レトロゲー、私の頃は部屋で区切って大戦略団体戦とかしてた。部屋フスマで仕切って何人かで赤軍と青軍にして、ターン毎に入れ替わって毎回赤軍青軍の中で予算の分捕り合い。「こっちコブラ来たからハリアー買って!」「ゲパルトで我慢しろよ、こっちはレオパルド5つきちゃったんだからキツいもん」とか。
黒蛇 絶対楽しいじゃないっすかそれ(笑)
米田 フスマ挟んで待ってる間作戦会議したりスパイ行為したり。ひいい。
黒蛇 今やるどうしても「レトロゲー」ってバイアスがかかるんですよね。
米田 でも私から見れば今のゲーム、やってもとてもじゃないけど追いつけない……。
黒蛇 スマホゲーとかはともかく、今コンシューマーのゲームは海外が強いですからね。昔と比べると様変わりしているはずです。でもゲームって言うのもマルチメディア的には強いんですよね。「青鬼」とか「夢日記」とかフリーゲームを元にノベライズとか映像化した例もありますし。
米田 そうみたいですね。私は『エスコン(エースコンバット)5』でゲームほぼ引退。あとは『エスコン7』のプレイ動画YouTubeでみるぐらいです。『ハミルトンネル』飛べなくて。
黒蛇 エースコンバットは割と上級者向けでは?
米田 そうかも…。その私も大昔、ゲームデザインやりたかった。プログラムいろいろ作ったけど当時のパソコンが非力すぎてどうにもならなかったけど。
黒蛇 そうだったんですか!? でも確かに、思えば昔のパソコンでゲーム作ってたと思うと、中々深い業に思えます。そう思うと、あたしらが凄いんじゃなくてあたしらの周りにあったものが凄かったんですかね。
米田 ちょうど黒蛇さんが会社作る寸前かな? 黒蛇さんにうちの『鉄研でいず!』のボイスドラマの声優さんのアサインとかしてもらったんだけど、予算的にも案外現実的な予算でできることにすごく驚きました。
黒蛇 ソクラテスの「無知の知」ってやつです。ボイスドラマだったら実はそんなに金はかからないんですよね実際。物書きサークルの方々が紙で2冊新刊出すのと同じ値段で作れちゃう。これは知ってるか知らないかの差ですけど。
米田 私の世代はゲームクリエイターやりたかった人多いと思う。可能性ある分野に見えてたし。ちょっと前だとニコ動とか、今だとYouTuberなのかな。安易にできる仕事みたいに世の中で言われるけど、実際はめちゃ奥深くてすごくやりがいある創造の仕事なのは共通してる。でなきゃ子供が憧れたりしない。子供が環境に影響されていろいろ才能伸ばすのはいつの時代もそうだと思います。非力な8ビット機でもゲームとか作りたかった私たちの夢を叶えつつあるのも黒蛇さんたちの世代かも。低予算の逆境かいくぐって大企業大資本に渡り合える個人クリエイターとか夢というか憧れですもん。
黒蛇 とはいえ個人ってやっぱり限界がありますよ。個人創作で1億儲けたクリエイターは既にいますが結局はそこ止まり、その先の展開がないから大企業大資本がその上に居続ける現状が変わらないんですよね。その先に行けるクリエイター同士の繋がりこそ、個人創作の今後を左右する鍵となると思ってます。それも、ただの知り合い、友達、飲み仲間ではなく、同じ作品を育む「同志」でなくては。
米田 そういうコミュニティが作れるってのが圧倒的に違う。そこで個人クリエイターが連携して新しいものを作っていく、ってのは、セルパブで個人で出版できます、って時代のまさに次、旧来出版の代替物の先ですね。
黒蛇 出版だけじゃなく、レコード会社が強かった音楽業界や無所属の役者とかも今後活躍の場を広げる場所が増えると思いますよ。
米田 月刊『群雛』だと『群れて目立とう』だったけど、もうその次だと思うし、音楽とか役者、声優さんも今回のコロナで考え方変えないとヤバいけど、そこから未開拓の活躍の場ってある予感ありますね。
黒蛇 全然あると思いますよ。多分あたしも見逃してるブルーオーシャンはそこかしこに存在すると思いながら、ところどころ見落としてるでしょうし(笑)
米田 そういうところでYourProductionの着眼すごくいいな―と思うんですけど、コロナで出鼻くじかれたのと、コロナで「こりゃヤバいぞ」って気づいた人のニーズ掴むのだと、まだトントンかな。
黒蛇 本当のことを言えば、YourProductionの旗揚げは6月13日にしようと思ってたんです。制作アニメの試写会の最後にお客様の前で旗揚げを宣言しようと思ってたのが中止になって……。アニメ企画との紐付けが解けたんで、じゃあいっそ起業を早めてアフターコロナの流れに手っ取り早く乗ったほうがいいなと思い、5/1に設立発表になりました。
米田 そうだったのですか。そのあとコロナ禍の最中どうでした? 船出はかなりキツかったかなと思いますが…。
黒蛇 コミックマーケットも文学フリマ東京も予定していたPRイベントは軒並み中止になってたんで、確かにキツかったですね。とはいえ設立手続き自体は予定通りスムーズにいきました。HPの解説とクラウドファンディングの用意が終わって、今はシステム周りを調整してますね。「COto」というサービス受注とかの体制を整えなければいけなくて。依頼のフォーマットないとしんどいですからね。まずサービス体制を整えてからその後もっと利便性を高めていく予定でスピード重視で動いています。
米田 で、反応は今のところどんな感じでしょう? あと目標となるところは?
黒蛇 反応はまだそこまで大きなものではないです。まぁHPも出したばかり、サービスも稼働してませんからこれからってところでしょうか。とはいえ設立発表後にお話したクリエイターの皆さんは結構前向きな感想を口にしていたなァと思います。目標はやはり多くのクリエイターがCOtoで繋がり、メディアミックス展開が「当たり前」になることですかね。
米田 まさに新時代ですね。そうなったら。
黒蛇 新時代を切り開く魁になれればと。その他にも映像制作事業も手掛けることになりますから、大変なのはこっからです。
米田 なにかそこで今具体的に動いてる案件ってあります?
黒蛇 それはヒミツです。あくまでクリエイターの皆様主体なんで、さすがに。将来的に独自の宣伝、告知の場は設けようかなとは思ってますけど、あくまでクリエイターのサポートですから。クリエイターの皆様のための「Your Production」ですし。ブランドとはいえ、実際に作業をなさるのもクリエイターの皆様なので虎の威を借る狐みたいな真似もおかしいなと。
もうきたシンギュラリティ
米田 なるほどなあ……。で、ほんとはここでそこに『鉄研でいず!』アニメ化頼みます! ってやりたかったんだけど、なんと! 私夜勤バイトがAIに置き換えられることになってクビになっちゃいました! てへ。
黒蛇 ええっ!? それ割と大事じゃあないっすか! 大丈夫なんすか!?
米田 ははは、クビになって入金止まるまであと4ヶ月あるので、どうあってもボイスドラマ中止だけは回避します。まあこの時期に求人探すのはハードモード全開なんだけど、まあなんとかなるっしょ。ははは(乾いた笑い)
黒蛇 なかなかハードモードですね……。ボイスドラマ完成を心からお祈り申し上げております。
米田 うん。なんとかボイスドラマ完遂して、これアニメにするんでいろいろよろしく、って言えるように頑張ります。それ楽しみにしてれば大体のことは我慢できると思うので。
黒蛇 アニメ化するなら是非ご用命ください……。
米田 お互いに1年後健在で再会したいですね。2021年の夏100でまたお会いしましょうー(いいのかそれで)
黒蛇 ですね。また来年!!
米田 って、あれ、夏なのになんか年の暮れみたいだぞ。……いいのかなあ?
[END]
破滅派/650円 ▼Kindle
学校、恋、受験、仕事、生活、創作――もっとうまくやれたはずのすべてが、青春の呪いとなって永遠に回帰する。著者渾身の〈未完〉の長編登場。
「つまるところ本作は、小説を読むことの原初の喜びを私に与えてくれた。そうした意味で本作は、文学的価値や評価とは無関係な位相において、私にとって、大切で特別で実存的な意味を持つ、この形でしかありえない、たった一つの作品だと言えるのだ」――解説(樋口恭介)より
もし、死んだ大切な人がスマホの中に住み着いているとしたら? スマホAIが人の思考をコピーして動く近未来。神保ヒロキは、公務員として持ち主を失ったスマホを法に基づきAIごと破壊する仕事に従事している。廃棄寸前の形見のスマホを前に「中に入っている兄のAIから最期の言葉を聞きたい」というカスミの願いは、果たして叶うのか…!?
制作:チームモリサワ
(森田玲花 沢しおん 天王丸景虎 恩田未知子)
NovelJam2018秋 参加作品
サツキは26歳。音楽への夢を諦め、実家で養鶏の手伝いをしながら日々を送っていた。だが、ふとしたきっかけで出会った3人組のガールズバンドをロックフェスの会場に送り届ける道中、予想外の展開が・・・。
クライマックスのライブの描写は、バンドをやったことがある人なら絶対に泣けるでしょう。音楽を続けることの意味を、一緒に考えてみませんか。
NovelJam'[dash]2019参加作品
Unsweet/600円 ▼Kindleunlimited
金のためならどんな仕事でも請け負う『何でも屋』のヴァレンチンとマルクのもとに、セレブな女社長から謎めいた依頼が持ち込まれた。明らかにまともではないその依頼は案の定、とてつもない破壊と大混乱に発展する。
バンパイア・ウィルスの蔓延する近未来の世界を凸凹コンビが疾走する! ライトなアクションファンタジー。
200円 ▼Kindleunlimited
遠い昔のオーストラリア。ここではコアラとカンガルーが長い間争っていた。
いつ終わるとも知れぬ争いの結果を神から聞くために、酋長の命を受けて書記コアラは旅に出た。
里を初めて出た彼には見るもの全てが珍しく、そして醜かった。
幾多の危難を乗り越えた先で、彼は何を知るのか?
昭和五年、東京。
伯爵令嬢・二宮環は自由な生活を夢見て家を飛び出し、女だてらに探偵事務所を開いている。
実家から派遣されてきたお目付役・葛葉をしたがえ、探偵業務にいそしむ毎日だ。
ある日、浅草に遊びに来た環は、女学校時代の同級生・瞳子と出会い、相談を受ける。
「──わたくしは、買われた花嫁なの」
瞳子を悩ませる不可解な謎、真実を追う環に迫る不穏な影、その先にある真実とは──。
暗く不安な昭和初期の空気を、型破りなお嬢さま探偵が豪快に吹き飛ばす、軽快エンタテイメント!
『東京フラッパーガール』シリーズは、ここから始まる!
文学フリーマーケットで完売した文学雑誌の創刊号です。
動物をテーマとした読み切り短編が二編入っています。
「海に泳ぐ夢」/スナメリ
海の街でつむがれる猫といるかの奇妙な友情
「カラスとラスク」/あおいかずき
リケジョと出会ったカラスの友情と複雑恋模様
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スナメリ:アンデルセン メルヘン文庫 第二十八集「さいごのダンス」著者
あおいかずき:扶桑社リアルロマンス大賞 奨励賞受賞 電子書籍多数出版
破滅派/350円 ▼Kindleunlimited
――親魏倭王台与のもとに全裸の男が現れる。男はエメーリャエンコ・モロゾフと名乗った。『裸歩する男』
――円形に並べられた椅子に座る男女が罪の告白を始める。『新世界が来るらしい』
――ご主人様の答案用紙には0以外の数字が記されているのを見たことがない。『私のご主人様』
――過去を清算するために男がとった行動とは。『祭りの終わり』
――東京都健康プラザハイジアの周りで客を取る立ちんぼを買った男は彼女を車に乗せる。『朝が焼ける前に』
――ダークウェブにアップされたスナッフフィルムの被害者が俺の妹だった。『オーディナリー・ワールド』 ほか
破滅派合評会参加作品6編、SF雑誌オルタニア寄稿作品2編、ちくわぶアンソロ参加作品(2020年3月現在未発表)1編からなる短編集。
破滅派/550円 ▼Kindleunlimited
長編作品『ハートシェイプトボックス』の新装版連作短編集。
「テレビの小説講座を見て涙滂沱の医師たち。いっぽう僕はレモンみたいな酸っぱい月を夢見る。売店にあるものを混ぜて密造酒を作ろう! 尚、この説明文は病人向けに修正されていません」
破滅派/250円 ▼Kindleunlimited
2013年から2019年にかけて破滅派で発表された掌編から選りすぐりのものを集めました。大人向けの恋愛小説から、時事ネタを取り扱ったユーモア、異国の地を舞台にしたパニックものなど、ジャンルフィクションの枠に止まらない、幅広い作風をお楽しみください。
【掲載作】
◆小説
「マスターピース」 「教会にて」
「大人はゆずってくれない」 「女はすぐに終電を忘れる」
「丁寧な女体盛りの前書き」 「僕は不倫をしたことがない」
「小僧のザリガニ」 「いい曲だけど名前は知らない」
◆詩
「朝のきたい」 「てぶくろの嫌いな人」
破滅派/99円 ▼Kindleunlimited
七年ぶりの再会で色も表情も失くしてしまっていた教え子、かつてまぶしいほどに純真でまっさらだった由香りんの寝顔に、僕は今日も祈るように絵の具で彩色する。
──いつだって「僕」に悪態をつき、際限なくタバコを吹かしまくるヤサグレ「由香りん」は、ゆたかな彩りの表情を取り戻すことができるのか?
表題作の他、男と女の寓話めいた短編、シャボン玉をめぐる幻想譚、「X JAPAN小説」など全6作を収めた短編集。
360円 ▼Kindleunlimited
ボクシング一家で幼少期から英才教育を受けてきた大月五郎は、父親と対立して家を出て行く。家族と離れてインターハイに出場するも挫折、ボクシングそのものから離れてヒモをやっていた。
ある日、大月を養っていた風俗嬢の理央が、生活費を稼ぐために覚醒剤を売りさばいていた事が判明。ヤクザの山中に目をつけられる。
大月は「落とし前」の賞金を獲得するために、非公式のボクシングトーナメントに出場する事になった。
トーナメントを勝ち進んでいくうちに、大物格闘家が決勝で待っているという情報を掴む。
頂点で待っているのは、大晦日に「金狼」クロード・ゴールドスミスとの死闘を演じた、砂川謙信だった。
名もなき地下ボクシング、砂川謙信の名を冠したネットテレビ、そしてそれらを操るヤクザの山中。怪しい光を放つ運命のピースが揃った時、ボクシング史上前代未聞の賞金マッチが姿を見せる。
元プロボクサーが送る、地下臭漂う邪道ボクシング小説。野良犬には、野良犬の流儀がある。
翻車魚舎/100円 ▼Kindleunlimited
鳥の国は、かつて人間だったものたちがヒトの国を捨てたどり着いた場所。ここに棲む「もとヒト」たちの日々の営みを描いた連作集。
文化文政期の江戸。出版文化華やかなりし時代。作家を目指す少年と読み本マニアの三人娘の出会いが時代を変えていく。 読み本、浮世絵、数多の発想は湯屋から生まれた?! 大江戸文学コメディー、ここに開幕。
第一景「湯屋最高!」
電子書籍用描き下ろしコミック。白黒42p。キャラクター紹介6p。
破滅派/99円 ▼Kindleunlimited
「現代人に必要なのは縄文人のこころ」とというキャッチフレーズで、社会に浸透する「縄文スタイル」。暗躍する団体の正体は。ナカヨシとイサカイの二人が、過去を精算すべく、団体の謎を解く。どこかで聞いたような社会現象のようなそんなムーブメントに立ち向かった人々の青春グラフィティ。
西河理貴、二之腕佐和郎。東北が産んだ二人の気鋭作家によるオリジナルレーベル、ついに始動! Vol.1『BOX』は、ゲスト作家に腐ってもみかん・籠芸を加えた切れ味鋭い短編集。“箱”をテーマに4人が展開する、それぞれの「文芸という名のエンターテインメント」をご堪能あれ。
高校時代からの短歌を収録。
500円 ▼Kindleunlimited
「今から録音を流します」
手元のノートパソコンのマウスをクリックした。
「ばかやろー!、上司を出せ!」
静かな部屋に大音量の罵声が響きわたった。西本の両隣の二人がびくっと震えるのがわかった。当然、西本もびっくりしている。びっくりさせるための音量でもあった。
罵声の合間に、恐縮したような「はい、はい」という相づちの声が聞こえてくる。情けない声だった。
若い男はマウスをクリックして音声を停めた。そして西本たちを見渡すと言い放った。
「みなさんが担当する電話は、このような電話です。この録音を聞いて、自分には無理だと感じた方は、ご遠慮なくお帰りください。無理に残られてもお互いの時間の無駄ですから」
なるほど、これで人数を絞るのか、びくついて帰るような奴はお呼びでないと言うことなのだな、そう感じたとたん、西本の胸に「バカにしやがって」という怒りが湧いて……(続きはストアで)
本文を入力します
420円 ▼Kindleunlimited
イチローに憧れていた、イチローと同じ名前を持つ韓国人の少女が、
イチローを産んだ「野球の国」日本を訪れる。
クソババアとヨルからは、それぞれ××××と野球のボールを託される。
クソババアは「日本では××××が助けてくれる」と言った。
そんなわけはないと思う、だって、××××には何が書いてあるのか分からないし。
わたしを助けてくれるのは、野球のボールのほうだ。
牛皮に書かれた一文字の漢字は、ふしぎとその意味が分かるような気がした。
韓国語で「たぶん」という意味を持つあいまいな日本の町で、
少女はセン・モモというおじさんと、レイという女の子と出会う。
彼や彼女とふれあいながら、少しずつ××××の意味を分かっていく。
「わかること」を問う少女の純文学。
250円 ▼Kindleunlimited
「君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい。そのための手段は問わない」
大手広告代理店「電央堂」の最終選考に残った8名の男女。
最終選考は、あるゲームを用いて行われることが明らかになった。
ゲームの名は「プロパガンダ・ゲーム」。
学生たちは「政府」「レジスタンス」の2つのチームに分かれ、仮想国家「パレット」が行おうとしている戦争に対して、それぞれの立場で「宣伝」を行う。
政府チームは戦争への賛成票が多ければ、逆にレジスタンスチームは戦争への反対票が多ければ勝利となる。政府チームは「官邸」、レジスタンスチームは「アジト」で会議と作戦を実行していくが、それぞれのチームには1名「スパイ」が紛れている。スパイは誰か。 政府とレジスタンス、勝利するのはどちらか。そして、「プロパガンダ・ゲーム」の真の目的とは何なのか。
策謀と虚実、時に道化が入り乱れる情報戦が始まった。
VTuber文庫/480円 ▼Kindleunlimited
今流行りの「バーチャルYouTuber(VTuber)」は人類進化の序曲…!? あの現役人気VTuberがクラウドファンディングで小説執筆した真意は?
◆あらすじ◆
脳と機械を繋ぐ「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)」研究者の「私」は、実験中に意識を失っている間に、自分がバーチャルYouTuberとしてアイドルデビューしたことに気づく。YouTubeに残されていたのは謎の仮想美少女「ねむ」が「お前は誰だ」と自問自答する奇妙な動画だった…
ねむの目的は何なのか? 人類はついに現実の肉体のくびきから開放され、新人類へと進化するのか? 進化を目前とした人類の葛藤と恐怖を鮮やかに描く黙示録。
300円 ▼Kindleunlimited
『心』はヒトの欠陥パーツだ。
それが無ければ完璧だった。
それはヒトがこの地上からいなくなった、遥か未来の物語。
ヒトがいなくなった理由を調べるため、ヒトが最後に確認された『第六六番区域』へと赴く人形(アンドロイド)の『Sタイプ十八号』
彼にとっては初めての調査たが、彼を案内する『Nタイプ十七号』にとっては二二〇回繰り返されたルーティンでしかなかった。
シイハ(Sタイプ十八号):人類文化調査型人形(アンドロイド)好奇心旺盛なモデル。ヒトが地球から居なくなった理由を調べに第六六番区域に訪れる。
ニーナ(Nタイプ十七号):第六六番区域の管理人形(アンドロイド)
320円 ▼Kindleunlimited
――推理力、貸します――
ホームページの宣伝文句通り、『依頼者に推理力を貸す』異能力を持つ夏秋知春(かしゅう・ともはる)は、神奈川で探偵事務所を開いている。
その事務所に大学時代の同期だった朝比奈伊織(あさひな・いおり)が訪ねてきた。
同じく同期生だった山岸(やまぎし)が、自宅で内出血死した件を調査してほしいと依頼をしてきた。
他殺の線は薄く、明らかに外で負った怪我。その不可解な謎を解き明かすために、朝比奈に推理力を貸して調査を進める。
「北風と旅人」「レンタル探偵の日常」「逆転する太陽」
短編三編からなる、不思議な力を持つ青年探偵と推理力をレンタルした依頼者が活躍するミステリー短編集。
99円 ▼Kindleunlimited
二十四世紀の金沢で暮らすネオ高等遊民のアリ。
恵まれた生活をしているにも関わらずどこか満たされない気持ちから、
高級ブランド「MALHIA(マリア)」の美しい洋服を買いあさり、
風俗青年「U」と交わす虚構の愛にすがる日々。
ある日マリアブティックでの買い物から帰宅した後、謎の男女二人組に襲撃され……
百鬼夜蝶出版/330円 ▼BCCKS
記憶デザイン事務所の小説。記憶をPCにダウンロードし、思い出をデザインするお仕事の話。切なくキレイな物語。
PMオレンジ/100円 ▼Kindleunlimited
檜原真暁の見る夢は、いつも、灰色だった——。
他人を操り人形のように扱う技術を継承する者達がいる。真暁はその集団の末席として、その『技術』の枝を紡ぐ、言わば証人。——ただ、真暁本人は、自身の苦境を救うことがなかったその技術を忌避していた。小さなサーカス一座に所属する真暁は、日々を流されるままに生きている。
彼の言うところの、小さな白と黒の世界。何かを変えるために、積極的にはなれなかった。どんなに努力をしても、夢と同様に、この現実世界が着色されることはない。
彼は白と黒の世界を甘受していたのだ。彼は諦めた人間だった。僕の見る全てのものに、色が着くことは、ないだろう——。いつも呟く独り言。
「……そう、世界を一瞬で染め上げる、そんな奇跡でもないかぎりは」
新しい道が向かう方向はやはりモノクロの世界なのだろうか。無気力のままに新しい通学路を歩く。そして真暁は、何者にも染められない一人の少女と出会った。これは『自ら否定する不思議な力を持ちながら現実に生きようとする少年と現実を生きながら魔法の力を信じる少女の物語』————。
330円 ▼Kindleunlimited
シリーズ3作目は海上自衛隊の食事にスポットを当てました。
*
海上自衛隊の隊員食堂(陸上施設)でおよそ4日間に渡って食事をしてきました。艦艇については、佐世保では、護衛艦こんごう(2食)、呉では潜水艦いそしお(1食)で喫食しました。本書は、その体験を綴った喫食レポートです。
ほか、呉や佐世保の関係各所から食事画像を多数提供していただきましたので合わせて紹介しています。
巻末には、呉基地業務隊、護衛艦こんごう、潜水艦いそしおから教えていただいたカレーレシピを掲載しています。
250円 ▼Kindleunlimited
たった一日の出来事が、人生を大きく変えてしまうこともある。
ある夏の日、それぞれに痛みや生きづらさを抱えた三人の少女の小さな奇跡の物語です。
「力を貸そう、剣菱雅能。キミとボクとで、憧れの《蛇遣い》を超えるんだ」
人工知能を操り人類を殺戮する謎の電子汚染現象【ゲーティア】の出現によって、滅亡の道を歩む世界。残された人類は自我を持つ人型兵器【アーマードール】を開発し、心無き機械たちとの戦いを繰り広げていた。友人だと思っていた愛生文楽の正体が、憧れの英雄《蛇遣い》だと知ってしまった操縦士の訓練生、剣菱雅能。「なぜ文楽は正体を教えてくれなかったのか」と思い悩む中、雅能は軍から逃走した文楽を捕まえるのに協力しなければ、訓練学校を退学になると伝えられる。雅能は友人であり、憧れの英雄でもある文楽と戦うことを決意するが——。
僕は世界のそこここで妻たちと暮らしていた。
それは〈クラウドハウス〉による
ワールドワイドなライフスタイル。
世界をまたにかける投資家である「僕」は上海、パリ、東京、大阪で「妻」たちと暮らしている。それが〈クラウドハウス〉。世界中どこでも望み通りの同じ「暮らし」ができる、セレブ御用達のサービスだ。妻たちはクローン人間で、僕とはサブスクリプション契約をしているのだ。仮想通貨の暴落で〈クラウドハウス〉を失った僕は、大阪を彷徨う。そこには運命の出会いが待っていた。
NovelJam2018秋 参加作品
らくがき文庫/250円 ▼Kindleunlimited
ある日、「四条ミカツグ」が目を覚ますと、妹「四条マリエ」の所有するスマートフォンに生まれ変わっていた!
一体どういうわけなのか、理由を考えても記憶が消えている。その上、妹の関わる事件に口出しを始めてそれどころじゃなくなった!?
限りなく出オチ気味な、すこし不思議系ミステリチック青春エンタ!
匿名で送られてきた謎のスピンオフ短編小説『現象:Elephant Talk』を収録。
2019年4月7日 表紙変更、およびあとがき・短編を追加。
北海道に縁のある作家達による北海道×グルメ×旅がテーマのアンソロジーです。
特集:不思議な話
執筆者一覧(敬称略)
☆表紙☆ 袋小路K
☆漫画☆ あきの実/藤沢チヒロ/木戸朋生/工藤正樹/刻夜セイゴ/中山昌亮/モジャ
☆コラム・エッセイ・小説☆ 潮たくみ/猫宮麿/真波トウカ/三門鉄狼/山田航
300円 ▼Kindleunlimited
へにゃぽちゃんとへにゃらぽっちぽー兄さんは、にんにくランドにやってきました(「にんにくランド」)。「へにゃら、へにゃら、へにゃらぽっちぽー!」と、声援に感謝します(「なんじゃこりゃ入門」)。へにゃらぽっちぽー兄さんも埋まっています(「はにわさん」)。短編小説集『ぽ』『ぽぽ』『ぽぽぽ』『ぽぽぽぽ』『ぽぽぽぽぽ』より厳選された全20編を収録する、へにゃらぽっちぽー入門に最適の一冊。
破滅派/299円 ▼Kindleunlimited
ぶっつけろ混血の肉弾! ぶちまけろ混血の体液! 俺達の存在が未来永劫忘れられない為にも、あらゆる場所に俺達の証を……!
2017年新年に浮かれる読者を震撼させた問題の表題作「天覧混血」を中心に、権力への果敢な攻撃を繰り広げつつも褐色の笑みを絶やさぬ作品が集合し新たに増補、書下ろし作品も収録。電書界の話題をさらった前作「混血テロル」に続く、超電子出版的テロル第二弾「天覧混血」が、破滅派より堂々誕生。
地図と小説(しるびやんけ)/330円 ▼BCCKS
この街の色も、温度も、何もかもが大嫌いだった。
僕とマリーが、品川プリンスホテルで過ごしたいくつかの夜のこと。
破滅派/450円 ▼Kindleunlimited
美陽は実姉への報われぬ愛と母の虐待に耐えきれず16才で世田谷に上京。孤独ゆえに彼女は薬物中毒になるが、ダルクで姉に似た美しい風俗嬢エレナと出会う。
二人は、神がかりにあい「奇跡」を次々と起こし始めた盲人のホームレスを『カミサマ』と崇め、彼を見世物にし居場所がない人間達を受け入れる「宗教」を始めるが、とある子どもがやってきたとき崩壊が始まり……。
平成最後の最も「痛い」J文学、ついに誕生
大名古屋博通堂/350円 ▼Kindleunlimited
おしゃべり任侠 ケンちゃんシリーズ
第四話 『冗談じゃねえよ』
「ちょっと、あんた」
いきなり呼び止められてさ。
今池に引っ越して来たばっかりのころだよ、マスター。
ダイエーのそば歩いてたら、黒い布かけた台が置いてあって、
占い師のおばはんが座ってた。
オレの顔をジーッと見て。
「今日は、ええことあるでね」
~「またあした4」冒頭~
100円 ▼Kindleunlimited
お馴染みの昔話も、著者のフィルターを通せばこの有様に。
本気でふざけて書いた3品を収録しています。
(微妙にお子様には勧め難い点がいくつかありますのでご注意ください)
『おむすびころりん』
『和尚と小僧』
『一寸法師』
大人気書房/【R18】250円 ▼Kindleunlimited
今までどうしてこんな小説がなかったのだろうと思うくらい、誰もが思いつきそうで決して思いつかなかった、いや、思いついても書けなかった《痛快エロンターイメント小説》。四年越しで書かれた傑作シリーズの完結編が、ついに!
「究極のオトナ小説だ! ──作家A」
「これ、ハリ○タじゃないすか、エロ界の! ──読者B」
「私の欲望と妄想の限りを注ぎ込みました! ──作者」
称賛と戸惑い、喝采が押し寄せる!
(本シリーズ後半は、これまでのソフトなものから突き抜けるエロさへと脱皮しているかもしれません。どうぞ、お気をつけあそばせ♡)
L'AUBE NOVELS/600円 ▼Kindleunlimited
12歳の少年ロウは物心ついた時から山の中の一軒家で魔法使いの先生と二人暮らしだ。
昔、王宮魔術師だった先生はロウにとって憧れの師で、すごい魔法使いなのに、どうして今はロウとふたりきりで魔物のうじゃうじゃいる山奥にひっそりと隠れるように暮らしているんだろう?
魔法使いと、その魔法使いに育てられた少年のお話です。
99円 ▼Kindleunlimited
生徒会長の依頼で傷害事件を調べることになった主人公は友人たちと共に真相を追うが、やがて自分たちも渦中に巻き込まれていく。謎が新たな謎を呼ぶ、ノンストップ・サスペンスミステリ。
現代語訳文庫/1200円 ▼Kindleunlimited
本書はパブリックドメインである「Kritik der reinen Vernunft」(Immanuel Kant著)の第二版(いわゆるB版)を底本として訳者が独自に翻訳した作品である。
「純粋理性批判」は非常に難解な書物である。おそらく、完全な読解は最難関の部類に属するであろう。それでも多くの人を魅了し続けている。
本書の目的は、この難解である「純粋理性批判」を現代に生きる日本語を理解できる人が気軽に読めるように促すことである。そのため、厳密さよりも分かりやすさを重視した翻訳となっている。
具体的には、厳密に訳せば「私」となる部分を「我々」とした部分が多数ある。なぜなら、カントと読者の双方が共有する部分を分かりやすくするためである。
もちろん、内容はほぼ網羅していて省略した部分もほとんど無いと自負する。
しかし、「純粋理性批判」はあまりにも難解である。解釈方法が多く、解説書も無数にある。訳者も非常に多くの誤解や誤訳をしていると思われる。その点はご了承願いたい。(続きはストアで)
陽水樹出版/250円 ▼Kindle
ホラー、ミステリー、現代ファンタジーにヒューマンドラマ、ギャグまで多岐のジャンルに渡って集められた作品群。
かつて携帯小説として書かれた「超過去作」の掌編、短編を一冊にまとめた作品集。
◆「夢の団欒」沙希が家に帰ると、亡くなった母が蘇っていた。母の死後以降、父との不和を抱えていた家での生活が、その日以来、色を取り戻しつつあった。だが――。●「無限の女」バーで知り合った女を私は今、土の中に埋めてきた。車に戻ると、そこには…。●「藍色の時間」就活も順調に進まず、彼女とも別れ、何もかも上手くいかなかった頃、一真は高校生の頃の彼女からの電話を受ける。久々に会う事になるが…。●「視線」高校教師の的場は誰かからの視線に苛まれていた。そんな時、長い黒髪の女子生徒、神代怜奈は職員室で的場を一瞥する。彼女は一週間前に起きた生徒の投身自殺の話をするが…。/その他を含め、掌編20話を収録。(続きはストアで)
当誌は『未来予測』をテーマとしたオンライン専門マガジンです。
・将来の暮らしはどうなるのだろう?
・未来の社会はどんな仕組みになる?
・いまの技術が発展したら、どんなサービスが登場するだろう?
・人間関係の在り方はこれからどう変わっていくのだろう?
……といった、さまざまな「未来」を考える作品を掲載します。
小説・漫画・評論・インタビュー記事・音楽・映像作品etc...
形態にとらわれず、様々なコンテンツを販売します。
かの『三銃士』で知られるフランスの文豪アレクサンドル・デュマは、弟子から作品のアイデアを盗まれたと訴えられた事が有るそうですな。しかし大デュマは、すました顔をして「俺が書いた方が面白い作品ができただろう?」と言ったとかなんとか。
何かの本で読んだのですが、コレはどうも本当か嘘か怪しい話らしいですな。しかし、このお話はナカナカもっともらしくて、私も「あの大デュマにそう言われてしまうと、弟子としてはグウの音も出るまい」とか思ったのを覚えております。なんたって、あの大デュマですからね。敬称として名前の前に「大」が付く作家なんて、この「大デュマ」と「大乱歩」位しか思いつきません。そうだった。私はここで乱歩の話をしたいのです。
さて。皆さんご存じの江戸川乱歩がポケットマネーを出して日本探偵作家クラブが「江戸川乱歩賞」という探偵小説を奨励する文学賞を作ったんですな。一九五五年のことです。この賞は今ではミステリー作家の登竜門となっているわけです。世間では「乱歩賞」と言った方が通りが良いのかも知れませぬな。
不肖めきし粉。これまで特に力を入れてミステリー作品を読んでこなかったわけですが、正賞として貰える江戸川乱歩像が欲しくて欲しくて。ある作品を第六六回の乱歩賞に応募したわけであります。
この乱歩賞の選考は、一次二次と続き、二次選考を通過したものの中から、三次選考で四本ぐらいの最終候補作が選ばれるという段取り。二次を通過した作品には講評が載ります。予定では「小説現代六月号」で、この最終候補作までの講評やらの発表があるハズだったんですが、今年は、例の新型コロナウイルスの影響で雑誌の発売が中止になり、先日ホームページで発表になりました。
実は直さないといけないなぁと思う箇所が幾つかあり、あまり期待はしてなかったのですが、なんとか私の作品が二次を通っておったわけです。その講評を抜粋。
『不運というべきだが、モチーフが(モデルになった過去の実際の出来事まで)共通した候補作が他にあり、そちらのほうが出来が良かった。新人賞においてはこういう想定外の偶然も時々ある。筆致はわりと達者だったので、次回作を読んでみたいとは感じた。』
うーむ。「不運」ですかぁ。実はそういうことが無いように、私は時事ネタを避けてわざわざ二十年以上前の枯れた事件を引っ張り出してきたのですが、運というのは浅はかな人知ではどうしようもないのですな。しかし結局は他作品の方が出来が良かったというのなら、自分の未熟を恥じなくてはなりません。運だ何だと言う話は、実力でねじ伏せなくてはなりませぬな。
という様な話を大学の文芸サークルで同期だった友人にしておりました。「惜しかったな」と言う電話口の彼は、私を励ますように「世に出していない作品の内容が似通うって事は、そうそう無いだろうから次頑張れ」と言うわけです。
あれ?と。私は彼の言葉に一寸、引っかかるモノを覚えました。確かにあの作品はWebにも紙媒体にも公開をしたことがありません。類似した設定やら原案に当たるような作品やメモの類いもです。でも…………
「でも」であります。あの原稿は、私が預かり知らぬ所で誰かに読まれている。そのことに気がついてしまいました。
正確にはあの原稿の元になったモノであります。実はあの作品は、受賞すると彫像なんかが貰えたりする幾つかのミステリー系の文学賞に応募していたものだったのです。もちろん全てが二次はおろか一次選考すら通過せずに終わっております。落選するたびに、誤字脱字を修正し少しずつ内容を変更させて、題名を変え、ペンネームを変え、応募してきた作品でありました。しかし根本の設定となる、過去の事件やモチーフは、そのまま使い続けております。
乱歩賞の場合は一次二次の選考委員の名前が公表されていますが、他の文学賞では非公開で外部の下読みの人が雇われる場合が珍しくありません。若手作家だったり、何処かの編集プロダクションの人であったりと、様々な人がこの「下読み」という仕事をなされている様です。つまり少なくとも何人かの下読みの人は、私の原稿を読んでいるわけであります。となると…………
私の妄想は加速します。その作品が私が別の文学賞に応募し落選したものをヒントに書かれている可能性はないのだろうか?
コレを書いているのが6月7日で、私が乱歩賞に応干した作品とカブった内容が一体どのようなモノなのか、私は未だ全く知り得ない状況です。もしかしたら、こういう話をするのも憚れる位に全く別モノの優れた作品なのかも知れません。おそらくその可能性の方が高いでしょう。ただミステリー的に妄想をすると、なかなか面白い「お話」が思い描けるわけです。
大体、私の作品は、他のミステリー系の文学賞では一次選考すら通らなかったモノなのですが、特に直近の作品は内容的にもあまり変化はないはずです。私が応募規定を間違っていた可能性もありますが、規定の間違いが続けて三つ四つ続くというのは少し考えにくい。そこで新たな疑問が出てきます。もしや、私の原稿を読んだ人読みの人が「アイデアを盗むために落とした」という事は考えられないだろうか?そういう妄想が頭をもたげます。
過去の文学賞でも、しばしば盗作の話が持ち上がったりしていますが、アイデアの盗用はどの程度の問題になるんでしょうかねぇ。
いや。私の不出来な応募作は、落ちるべくして一次落ちしたのでしょうが、こういうアイデアの盗用にまつわる陰謀ドラマを思い巡らせると面白いのではないでしょうか。特に舞台が乱歩賞というのも、ミステリーとして中々よく出来ている感じですな。
でも、まぁ仮にこの妄想が事実だとすると、私はそのアイデアを盗んだ人に「俺が書いた方が面白い作品ができただろう?」と言われて、その通りに評価されている事になりますな。これは大変お恥ずかしい。ぐうの音も出ない。
まぁ現実は、単に私の作品が競り負けただけで、そんな事を心配する必要は無いでしょうがね。
さてさて。今も私の手元には乱歩賞に落ちた原稿があります。明日が最終選考だそうですが、もし私のと似た作品が乱歩賞の受賞作になってしまうと少し困りますな。今度は私の方が「受賞作をマネしたな」と頭ごなしに言われますから、手直しして他の文学賞に応募するという事も出来ませんわなぁ。
そうなると電子書籍で出してやろうか…………とかとか今考えている所です。あと、乱歩賞にまつわるアイデア盗用ミステリーのこのネタは、皆様ご勝手にフィクションでお使い頂いて結構でございます。というか誰か書いてください。
終わり
280円 ▼Kindleunlimited
映画黄金時代。映画宣伝に奔走する映画会社の宣伝マン。
現実に使われた様々な映画宣伝の手法などをふんだんに織り交ぜた物語。
外国映画会社の日本支社に勤務する関井は、銀座のナイトクラブで取引先を接待する傍ら、
奇想天外な映画宣伝を連発する宣伝マン。
入院中の母を抱えて、上野のハズレの下町のぼろ屋で、医大を目指して浪人中の弟と二人暮らし。
「教育と女の子には金を惜しんではならぬ」という信条の関井は、同僚の恭子ちゃんをからかったり、数寄屋橋のホステスの和子の手練手管に舌を巻く日々。
世相はもちろん、この映画表現規制の厳しい時代に、ゲイをテーマとした映画をどうやって売ろうか?と考えた関井は映画の公開に先駆けて『シスターボーイ』という言葉を流行らせようとするのだが…………
物語は意外な形で急展開を見せる。
650円 ▼Kindleunlimited
365日休みなく農作業に駆り出され、趣味や娯楽は一切なく、恋愛も禁じられた高校生。
指導者に仕向けられた競争と退学の恐怖、そして躾という名の体罰に支配された彼等は、一体どのような人間に成長していったのか?
1988年。カルト的な農事組合法人『ヤマギシ会』は絶頂期にあった。
その活動の原動力とも言えるのが『ヤマギシズム学園高等部』の存在である。
『ヤマギシズム学園高等部』の子供達は、親や先生に一切反抗せず、何でも素直に「はい」で実行する理想的な子供として話題になった。そして多くの親達が、月8万という高い学費を収めてでも、我が子をこの学園に入学させようと躍起になったのだ。
しかしその実態は、非常に苛烈なものだった。
本書は、その学園を卒業した著者が、当時実際に経験したことを未熟な少年の視点から描いた、真実の物語である。
「満たされないなら、とりあえず埋めてよ」
OLの飯田は耐えられないさみしさから逃げている。まるで毎日を吐き捨てるかのようにして。
毎晩違う男と宿にし、煙草をくゆらせ、笑っても、乾いて乾いてしょうがない。
一体、私の居場所はどこなの?
――そろそろ終わりの時間です。くだらねえな、しあわせなんて。
〈NovelJam2018秋〉参加作品
250円 ▼Kindleunlimited
青森県のとある集落にまつわる、不思議で恐ろしい物語を集めたホラー短編集。
※第10回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』(宝島社)でデビューした著者の初のホラー短編集です。
●田舎の集落に暮らす姉を訪ねた「私」――しかし姉は、姉ではないものに変貌していた(「べらの社」)※第8回『幽』怪談文学賞短編部門に応募し、最終選考に残ったものです。
●病気の治療のために、どんな病も治す猿がいるという集落に閉じ込められた「私」を悪夢が襲う(「うず山の猿」)
●やくざの下っ端の「俺」と、田舎の集落の出身で自分を人間じゃないと言い張る不思議な「兄弟」の物語(「がんべの兄弟」)
●奇妙な因習の残る集落に嫁いだ「私」は大切な一人息子と引き離される。三年後、帰ってきた息子は《何か》が違っていた(「まるの童子」)
以上の四編を収録。
新潟文楽工房/100円 ▼Kindleunlimited
2018年。夏休みが間近に迫った放課後、小学6年生の佐藤隼人は夕焼け空を泳ぐ巨大なクジラを見つける。
同じころ、新津のまちでは小学生が突然意識を失う怪事件が多発していた。
やがて、クジラがきっかけで集まった隼人たち同級生3人の前に、「美智子」と名乗る不思議な少女が現れる。
それぞれ悩みを抱えた少年少女たちは、古代から続く地域の謎を解き明かすため動き出す。
自分たちにしか見えない不思議なクジラと怪事件の関係、新津の大人たちがひた隠しにする「イサナガミ」の秘密とは?
そして、小学校に隠された謎の落書きの正体とは? 石油王・中野貫一との関わりとは?
「鉄道のまち」新潟県秋葉区の新津を舞台にしたひと夏のジュブナイル伝奇ファンタジー。
ぱぶにゃん二世(以降ぱぶ) こんばんにゃん。
世界の山田佳江(以降山田) こんばんにゃ〜。
ぱぶ ごぶさたしているぱぶ。山田は最近調子はどうぱぶ?
山田 いつもどおりですね。
ぱぶ 相変わらずぱぶね。
山田 常に平常運転。山田です。ぱぶー。
ぱぶ 今はどんな作品を書いているぱぶ?
山田 今書いているのは、君の名はみたいな恋愛SF小説が書きたいなあ、と思って書き始めたものですが、書いているうちにゲーマー小説になったりボーイズラブになりそうだったり変動しています。実はこれ、一〇万文字を超える久しぶりの長編なんです。
ぱぶ 山田は前から長編得意ぱぶね。
山田 同じくらいのボリュームだと『超感覚少女ミサキ』がありますね。あと山田の作品では『リーディング・ナイフ』『ボタニカルアリス』がわりと長い方です。
ぱぶ 名作ぞろいぱぶね。新作も期待できそうぱぶ。ちなみにタイトルは決まっているぱぶか?
山田 タイトルは『白昼のペンタクル(仮)』ととりあえずつけておいたのですが、タイトルと全然関係ない話になってきているので、書き上がったら変えるかも知れないです。
ぱぶ そのままでもカッコイイぱぶよ。リリースはいつごろになりそうぱぶか?
山田 六月十八日に初稿完成予定にしています。山田としては六月末日には出版したい気分ですね。
ぱぶ ということはこの〈夏一〇〇〉にも載っているかも?
山田 載っているといいですね……。
ぱぶ 間に合っていたらこのインタビューの直後に載っているはずぱぶ(笑)
山田 はい(笑)
ぱぶ 山田はいろいろな集団に所属している感じぱぶが、今関わっているのは何団体ぐらいぱぶ?
山田 あまり、どこかに所属しているという意識はないのですが、いわれてみれば集団みたいなところにちょいちょい首を突っ込んでいるかも知れません。
ぱぶ 古い順に言ってみるぱぶ。
山田 山田は最初、2ちゃんねるの「創作文芸板」にいましたね。そこから、未来検索ブラジルが運営していた「超文系サイトテキスポ」という創作サイトに出入りするようになって。2011年の震災あたりで、「テキスポ」がいろいろあって潰れてしまったので、残党の人たちの居場所として「無計画書房」を発足しました。で、そこのメンバーの有志で作った新しい小説投稿サイトが「てきすとぽい」です。今もちょくちょくイベントがあって、盛り上がっています。
ぱぶ 「てきすとぽい」というキーワードは山田の周辺でよく見かけるぱぶね。そういえば「文戯」の方々もそうだったような。
山田 ぶんぎの方々は、てきすとぽいの制作メンバーではなく、ユーザーさんですね。てきすとぽいは、ユーザーイベントもいっぱいあるんですよ。ツイッターアカウントがあればだれでも簡単に、創作イベントが作れるサイトなんです。
ぱぶ なるほどぱぶ!
山田 てきすとぽい発足と同時期くらいだったか(うろ覚え)日本でKindleダイレクトパブリッシングが始まり、そこで本を出版したりしました。そしたら、当時活躍していた代々木犬助さんにお声がけいただいて『ダイレクト文藝マガジン』の編集部に。
ぱぶ ダイレクト文藝マガジンって藤井太洋さんも参加してたぱぶよね。
山田 ダイレクト文藝マガジンは、代々木犬助さん、藤井太洋さん、ヘリべマルヲさん、忌川タツヤさん、犬子蓮木さん、長谷川圭佑さん、廣川ヒロトさん、あと澤俊之さんがいました。とてもスリリングな編集部でしたね(笑)。
ぱぶ レジェンドの巣窟ぱぶ。びびるぱぶ。
山田 その頃、山田はグーグルプラスでよく遊んでいたのですが、そこにやたらと存在感のある投稿をする美少女アイコンの人がいて。それが鷹野凌さんでした。えらい綿密に調べて投稿する人だなあ、という印象がありました。で、その鷹野さんが「日本独立作家同盟(現HON.jp)」とかいう団体を作るというので、この人のグループなら関わってみたいなと思い、すぐに参加しましたね。
ぱぶ 知ってるぱぶ! 有名なアイコン詐欺師ぱぶよ!
山田 そのグループの中から「群雛」という雑誌が生まれました。……なんか、セルパブ史みたいになってきたぞ(笑)
ぱぶ 山田は歩くセルパブ年表ぱぶね(笑)
山田 2ちゃんねるの創作文芸板に出入りしはじめてから、Kindleダイレクトパブリッシングに至るまで、いくつかの投稿サイトにも投稿していました。もうあまり覚えていないですが、「ウッピー」とか「ディグ」とか「携帯小説野いちご」とか「エブリスタ」とか、まだいっぱいあったはずなのですが、思い出せません。で、ちょっと話戻しますが、ダイレクト文藝マガジンの代々木犬助さんの正体は、佐々木大輔さんという、ライブドアの方なのですが、佐々木さんにライブドアブログをおすすめされたので「でん速」という電子書籍の情報サイトを作りました。きんどうさんより少しあとくらいの時期ですね。これは今もほそぼそと活動しています。
ぱぶ 山田は、他にも余罪がありそうぱぶね。
山田 そうですねえ……。「超文系サイトテキスポ」がつぶれる前だったか、潰れたあとだったか、たぶん潰れる前からだったと思いますが、あやまり堂さん主催で『てきすぽどーじん』という同人誌を作っていて、そこにも参加してました。六号から十号まではKDPでも買えます。それ以前のナンバーは紙の同人誌しかないですね。あやまり堂さんは今は別名義でプロ作家になっています。
ぱぶ 『てきすぽどーじん』という名前はよく目にするぱぶよ。
山田 あと、それとどっちが先だったか忘れましたが、「いーブックデザイン」という、電子書籍の表紙画像を配布するサイトも作りました。これも未だに使ってくれてる人が多いです。ありがたいことですね。その頃「文字は書けるけど表紙めんどくさい」ってものかきさんがたくさんいるようだったので、さくっと文字を乗せるだけでなんとなくそれっぽくなるようにサイトを作りました。表紙作るのが楽しい人は、自分で作ったほうがいいと思いますけどね。
ぱぶ 山田は慈愛が深すぎて、ぱぶにゃん二世の薄汚い性根では正視できないぱぶ。目が潰れるぱぶよ。
山田 でも、山田にもいろいろあるんですよ。独立作家同盟参加後だったか前だったか覚えてませんが、一度炎上したことがありまして、「山田佳江」としての活動を一時期休止していました。そのときにひっそりと一人でものを書くために作ったアカウントが「ウィリー・アルバ」ですね。
ぱぶ は?
山田 ウィリー・アルバ。
ぱぶ ……あれは貴様ぱぶか。
山田 そうぱぶ。ウィリー・アルバは、山田佳江の頭のおかしい部分を切り離したような人物なので、作品も投稿もだいぶ頭がおかしいですが、好き勝手にやりたいことをやっています。
ぱぶ 人間が信じられなくなったぱぶ。衝撃ぱぶ。ウィリー・アルバは『雑誌なんか』が初出ではなかったぱぶね。
山田 『雑誌なんか』を語るには、まず「悪ドラ会」からですね。
ぱぶ 「悪ドラ会」に触れると誌面が足りなくなりそうなんで、また改めるぱぶ(笑)
山田 むしろ、ここからが本番なのに(笑)
ぱぶ ヘリベマルヲさん(杜昌彦さん)はいずれちゃんと取材したいんだけどなかなか難しいのよね。
山田 セルパブ史、いや文学史には欠かせない人なのに。なかなかね。
ぱぶ 山田の余罪はあとどのぐらいあるぱぶか?
山田 じゃあまあ、ダイジェストで書くと、
・ヘリべマルヲさん主催の「悪ドラ会」
・なんかのグループ
・群雛廃刊
・SF雑誌オルタニア創刊
・ガンズに参加
・カレージャム
・餃子ジャム
・ケーキジャム
・精神のなんとか
って感じですね。まだけっこう漏れがある気がします。あとは、匿名で参加している企画もいくつか。
ぱぶ 匿名のはどれぱぶか?
山田 匿名なやつは内緒なので内緒です(笑) とはいえ、イベントの主催者さんにも内緒、とかなのはなくて「この企画は匿名でやったほうが面白いね」って感じのを匿名って感じですね。
ぱぶ 山田に裏の顔ありぱぶね(笑)
ぱぶ 山田は家庭人としてはどうぱぶか? 家族でゲーム実況しているとか。
山田 家庭でのことまで話しますか。ページがなくなりますよ(笑)。家族でゲーム実況はしてないですね。フォートナイトっていうゲームを家族でプレイしていますが、実況のときには一人でやってます。もう一〇〇日間くらい毎日配信していますね。なんとなく始めたので、こんなに続くとは思いませんでした。ゲーム実況楽しいですよ。フォートナイト、コンテンターリーグのディビジョン6まで行きました(分かる人だけ分かってください)。
ぱぶ 一〇〇日! 収益化とかできるぱぶかね。
山田 収益は、一〇〇日間で三千円ちょいですね。ツイッチとかユーチューブで配信すれば、もっと収益化できるかも、とは思っているのですが、まあエンジョイ勢なので、「ミラティブ」っていう簡単なアプリでサクッと配信しています。
ぱぶ 山田の実況を見たいぱぶけど、どうしたら見れるぱぶか?
山田 毎日だいたい十七時くらいに、「ミラティブ」というアプリでライブ配信をしています。ツイッターに配信開始が自動投稿されるので、そこから見に来ていただけると嬉しいです。アプリが入ってなくてもブラウザからでも見られます。ただ、
ぱぶ ただ?
山田 そのうち飽きるかもですが(笑)
ぱぶ 飽きる前にみんなでチェキラー! そういえば、風のうわさで山田はいつも変わった執筆スタイルだって聞いたぱぶが、音声入力を極めて家事しながら執筆しているとか。本当ぱぶか?
山田 今書いている原稿は、パソコンで書いていますが、いろいろな書き方を模索していますね。オルタニアに掲載されている「終末の死にたい救世主たち」という作品は、音声入力で書いたものを、パソコンで推敲しました。音声入力だと、すごいスピードで執筆が進みますね。
ぱぶ 一日何文字、みたいに言うとどのぐらいぱぶ?
山田 今は、安定して一日三〇〇〇文字を書いています。タイマーをかけて、二十五分で一五〇〇文字を書きます。それを午前一回と午後一回。ただ、その速度で書くと文章がすごくざっくりしているので、大幅な推敲が必要です。
ぱぶ それとは別に日記を五〇〇〇字とか書くんでしょ。コンスタントに書くにしては量が多いぱぶ。
山田 日記は三分で三〇〇文字程度書きます。油断するとほんとに、一日一万文字とか日記を書き続けてしまうので、今は三分で一旦終わりにして、それを何回か書いてますね。日記を書かないと思考で溺れ死んでしまうのですが、時間の無駄でもあるので減らしていきたいと思っています。昨日の日記は二五〇〇文字くらいですね。だいぶ減ってる。えらい。
ぱぶ めっちゃ多いなあ……。
ぱぶ 公募は出したりしないぱぶか?
山田 公募は最近出してないですね。昔は、公募に出すために書いていたのですが、なんかもう、自分で出版したほうが早いし長い目でみれば収益もいいのでは、という気がしてきて。あと、編集者とのやりとりがトラウマになっているというのもあります。
ぱぶ 公募時代の戦績はどんなだったぱぶ?
山田 一次落ちだったり一次通過したり二次通過したりですね。
ぱぶ 二次通過ありはガチ勢ぱぶね。というかトラウマって何ぱぶ?
山田 ひどい目にあいました。■■■■■■■■め!(ここ伏せ字にしておいてください)
ぱぶ コインでこするかテープ貼って剥がせるようにしておくぱぶ。
山田 簡単にいうと、本を出す予定で依頼されていた小説の原稿が、まるっと書き直しになりまして、もう嫌になって取り下げました。一〇万文字超えの長編です。
ぱぶ 一〇万字書き直しはちょっときついぱぶね。それがうまくいってれば作家デビューだった?
山田 デビューの定義もよくわからないのですが、商業出版社から本を出すことがデビューなのなら、実はもうデビューしてるんですよね。
ぱぶ え。別ペンネームとかぱぶ?
山田 山田名義ですよ。インプレスクイックブックスから「よしなが酒店クロニクル」が出版されているので。微々たるものですが、印税もたまに振り込まれていますね。ちなみに、インプレスクイックブックスの編集さんはめちゃくちゃいい人でした! 編集者、悪い人ばかりじゃない。
ぱぶ 知らなかったぱぶ。ぱぶにゃん二世の中の山田のステータスを商業作家に修正したぱぶ。
山田 ただなんか、それをデビューとしていいものかどうかよく分かっていないので、自分の中であいまいにしています。
ぱぶ そういう余白は大事ぱぶね。
山田 なにか大々的な賞をとったら、しれっと「デビュー作!」ってゆってるかも知れないです(笑)
ぱぶ 人生、何回デビューしてもいいぱぶ!
山田 名言ですね。広告のコピーみたい。
ぱぶ というか山田は作家以外にもいろいろやってるぱぶよね。さっき出た「いーブックデザイン」もそうぱぶが、デザイナーも動画編集もやるし、専門学校の教鞭もとっていたとも聞いてるぱぶよ。山田は何者なんぱぶか(笑)
山田 ながーくなりますよー(笑)
ぱぶ いつか自伝を書くぱぶ(笑)
ぱぶ 逆にぱぶにゃん二世に聞きたいことはあるぱぶか?
山田 「千人村」はどうなったんですか?
ぱぶ ギョギョ!
山田 その話にも触れようと思っていたのに、悪ドラ会以後がダイジェストになってしまったので。
ぱぶ (あったなー、「波野千人村」。あれはプラットフォームがあんまりよくなくて模索の旅に出たんでした。今ならnoteがいいかもしれない。あとはDiscordとか)
山田 悪ドラ会で波野發作さんと知り合って、そのときに「千人村」というファンクラブを作っていたので、面白いことやってるなーって入ったんですよ。
ぱぶ (ありがたき&休眠中でさーせん)
山田 で、その波野さんのファンクラブ(波野千人村)に入ったら特典で「オルガニゼイション」の電子書籍をもらえたので、読んでみたらめちゃくちゃよくできていて「現時点のセルパブ界隈で一番うまいんじゃないの」と思いましたね。実際、そういっていろんな人におすすめした覚えがあります。「今、一番うまい人だと思うよ」って。
ぱぶ (マジすか!)
山田 そのあと、波野さんとはオルタニアとかガンズとかノベルジャムの派生イベントとか、いくつもの企画でご一緒することになりますが、それ全部語ってると一冊埋まってしまいそうなのでここでは割愛(笑)。とりあえず今、新しい動きがあるのはガンズですね。今までの電子書籍でマルチストア配信の形式から、新しくnoteというサイトでマガジン形式で掲載されることになりました。流行りのサブスクリプションですね。
ぱぶ noteマガジンはここにきてビッグウェーブになってる感があるぱぶね!
山田 月定額のSF雑誌が果たして需要があるのかどうか、判断はつきかねるのですが、とても興味深い試みだと思っています。編集長のかわせさんの英断ですね。
ぱぶ 今後の盛り上がりに期待するぱぶ!
ぱぶ あとなんか宣伝とかあるぱぶか? 「白昼のペンタクル」とか。
山田 あれって実は、元々は「だめな方バトル」というイベントの企画なんですよ。
ぱぶ なにぱぶかそれは。
山田 この「だめな方バトル」はもう何年も前からやってるんですが、進常椀富さんと雨乃森散策さんと私の三人の内輪でやってたイベントで「超文系サイトテキスポ」には、小説を安定的に書ける優秀な人が多かったのですが、我々三人は「そうではないだめな方」だったんですよね。「締切がないと書けない」「締切があっても書けない」だめな方の三人が、強制的に小説を書くためのバトルです。毎回罰ゲームがあって、今回の罰ゲームは「6月末までに一〇万文字以上の完成原稿ができなかったら、ツイッターのアカウント名を『すたみなぷー太郎』にして半年間過ごす」というものです。
ぱぶ つまり白昼のペンタクルがこの夏一〇〇に載ってなかったら、山田のツイッターが「すたみなぷー太郎」になっているぱぶね。
山田 「すたみなぷー太郎」になるのがあまりにも嫌過ぎるので、三人とも必死で書いています。進常椀富さんはもうイチ抜けで、かなり面白い作品をメフィストに投稿していました。結果が楽しみです。雨乃森散策さんは、もう十七万文字超えているらしいのですが、なかなか終わりが見えないらしいです。でも、6月末に原稿ができたらKDPで出版するらしいので、めちゃくちゃ楽しみにしています。
ぱぶ スリリングな企画ぱぶね。
山田 そうですね……。すたみなぷー太郎になっても見捨てないでください……。半年後には戻りますので。
ぱぶ このインタビュー相手の名前も「すたみなぷー太郎」名義にすべきぱぶか?
山田 はい。もし、6月末に「白昼のペンタクル(仮)」が書き終わってなかったら、「すたみなぷー太郎」名義でお願いいたします。「だれやねん」ってなりそうですけど。
ぱぶ あ、3人ともクリアの可能性はあるのか。
山田 そうですね、3人ともクリアすれば、すたみなぷー太郎は生まれません。
ぱぶ では結果はどうなったか、次のページをごらんくださいぱぶ。
山田 ていうかこの時点でバレバレなのでは。
ぱぶ 細かいことはいいぱぶよ!
〈つづく〉
無計画書房/99円 ▼Kindleunlimited
eスポーツでワールドカップを目指す高校生の天本直希は、派手な身なりの同級生、野原紗希と出会う。ゲームオタクとギャル、という相容れないはずの二人は次第に惹かれ合っていく。しかし直希が「鏡のパズル」を解いてしまったことをきっかけに、紗希は唐突に直希の前から姿を消す。彼女は最初から存在していなかったことになり、周囲の人間も全て紗希のことを忘れていた。直希は鏡の伝承を調べ、紗希を取り戻すために奔走する。
【R18】99円 ▼Kindleunlimited
タカヤは最後に触った人間の姿に変身できる能力に目覚めた。
能力を知った友達の陽一郎はタカヤをクラスの女の子に変身させ、あんなことやこんなことをしようと目論む。
これは、タカヤと陽一郎の【校内女の子図鑑】編纂の物語である。
第一話 保健の先生 第二話 隣の席の子
第三話 委員長 第四話 中二病の子
第五話 アイドル 第六話 陸上部の子
第七話 文学少女 第八話 転校生
第九話 妹
333円 ▼Kindleunlimited
オメラスの話をしよう。
オメラスの地下室に閉じ込められていた少年の話だ。
誰の胸の中にもこの地下室はある。
BL×SF×縄文。オメラス3部作、全5巻
第二部「The worst days for blackberry(ブラックベリーに最悪の日)」
1979年初秋。
精神科医、滑川総一朗と愛人は霧の湯ヶ島で瀕死の子どもを拾う。
そして
1983年8月、第一部「A kink in the heart」に続く、新たなイブキの物語が始まる。
ファロス出版/440円 ▼BCCKS
犬ウォーターメロンシュガーの続編みたいなもの。
米田淳一未来科学研究所/484円 ▼BCCKS
幻の蒸気機関車と秘密結社とテツな乙女の恋愛ストーリー、出発進行!
女子ばかりのエビコー鉄研(鉄道研究部)。
その副顧問・舘(だて)先生の抱えるヒミツに気付いた鉄研の6人。
そこからまさかまさかの恋とミステリ?と6人の大冒険が始まる!
鉄研副顧問・舘先生の過去、それはいくつも保存鉄道車両に彩られていた。
先生の守りたかったものとは?
その友人ギースルさんと部員ツバメの恋は?
我らがエビコー鉄研はそれを求めて茨城へ!
そのままコロナ危機に突入する鉄研に
どんな未来が待ち受けるのか!
鉄道模型ロマンストーリー、出発進行!
新しいラグビー雑誌「ラグビークラスタ」がこの度、創刊しました!
今までの専門誌には無い「ファンの目線」でラグビー界を捉え、読者の皆様にお届けして参ります。
創刊号はもちろん(!?)、ラグビー日本代表特集。世界最高峰の舞台での戦いぶりを、坂東太郎&和良拓馬の両名が追いかけております!
インフィニという地下世界に記憶喪失のまま流れ着いた俺が出会ったのがカリンという女だった。
魔剣士だというそいつに引きずり込まれる形で行ったのは「ゼロの世界」という超極悪の地下ダンジョンで、行く直前で知ったのだけど、そこは生存率が「0%」という冒険者必殺の恐るべき場所だった。
そんな所行って大丈夫なのかと言うと全然ダメで、俺達は何度も危ない目に遭うのだけど、このカリンという女最強レベルに強いというだけでなく強運の持ち主で、立ち塞がる困難を潜り抜けたり粉砕したりしているうちに俺達は階層を着実に下へと進むことに成功していった。
そこで仲間にしていったのが、撲殺魔法少女コノミちゃんとなぜかボスなのに寝返る最強の魔物パルム。
この2人が加入したハーレムパーティーでゼロの世界の最深部へ向け進んで行くのだけど、生存確率0%の世界の突破はそんなに簡単ではなかった。
ゼロの世界制覇を目論む俺達を待ち受ける運命は……?
596円 ▼Kindleunlimited
禁断のポリティカル・スピリチュアル・ハードボイルド・ノワール・ロマン、
遂に封印を解き放たれて、まさかまさかの登場!
教団総本山に刺客潜入、巨大新興宗教の教祖狙撃。
機を同じくして、国軍・秘密警察連携によるクーデター勃発。宮城占拠、天頂様を確保?
魔銃・マサムネM05を巡る、殺し屋・テロリストたちの暗躍・暗闘。
異界を彷徨う教祖と殺し屋の霊魂――そして、核ミサイルのサイバー・ジャック。
果たして、日本内戦への火蓋は、切って落とされるのか?
武士道の聖典「葉隠」をモチーフとして、近未来の戦闘者たちの生き死に武士道の精髄を仮託させた新感覚ロマン。はがくれ、なのか、HAGAKURE、なのか、それが問題だ? 混ざり合うストーリーと警句、現代語と文語体、概念と想念、世界と異世界、複合し共鳴する古典と現在のビジョン。そして、アクション!
さあ、貴方も、THE HAGAKURE、を体感せよ!
250円 ▼Kindleunlimited
わたくし、春画でございます。どういったわけかわかりませんが、日露戦争へ行くことになったようでして……(「春望」)、洗濯機の中には靴下を食べる怪獣がいる……?(「だってせんたっきさんがくつしたべちゃうんだもん」)など、境界にまつわる短編8篇を収録。
「セルパブ夏の一〇〇冊」第4回、無事にリリースできました。
ご参加くださった一〇〇人のみなさん! ご協力誠にありがとうございました。
今年の夏一〇〇は、四分の一がご新規さんです。
だんだん輪が広がっているかと思うと、続ける意義が増していくように感じます。
来年もがんばりますのでよろしくおねがいします。
さらに今回はKindleUnlimited対応が75%を超え、全巻制覇もやりやすくなってきました。チャレンジャー求む!
さて予告したリリース日も残りわずか。
あまり長話はできませんが、いくつか。
今回は一般参加企画をいくつかやりました。
巻頭短歌などですが、ご参加くださったみなさんありがとうございました。
全部を紹介しきれませんでした(俺のがない!って人はDMください。単なるピックアップ漏れの可能性が高いです)
X企画はどうしてもぼくに親しい人になってしまいがちなんですが、今回はめきし粉さんが持ち込み企画を寄せてくれました。感謝感激あめあられ、どんどんください。捌きます。
対談企画も手を上げてくれればウェルカムです。
もっといろんな人の話聞きたいですよね。
ぱぶにゃんインタビューも1本ぐらいは頑張ってみます。
来年はフォーム入力式にしようかなと思います。
それと「任せるよ枠」の導入も考えています。これは長期契約ということにさせてもらって、編集部判断で載せちゃっていい作家リストを構築するものです。
来年のフォーム入力と並行して創設したいと考えています。
とにかく、長く続けやすくするために、いろいろ工夫していこうということです。
みなさんのアイディアや、スタッフ参加希望などもお待ちしております。
どうぞよろしくおねがいします。
編集長・波野發作 拝
ここからは業務連絡です。
参加してくださった作家のみなさん、ありがとうございました。
本企画は通信、作業、その他を円滑に行うために、極力簡略化して進めさせていただきました。
そのため、「社会通念上無許諾でも許される範囲」で引用、拝借を行っております。
また、紹介文はレイアウトの都合上、適宜以下の改変を行っております。
・1ケタおよび3ケタ以上の数字、英字略称などは全角英数字に変更。
・2ケタ半角数字は縦中横に。
・一部約物で、表示上見栄えが悪い場合、同内容の全角文字に変更。
・改行数の一部省略。
悪しからずご了解賜りますようお願い申し上げます。
記載状態で不都合の生じる方は、個別にご連絡ください。誠意をもって対応させていただきます。
ご連絡窓口は https://twitter.com/fuliefool 波野發作のTwitterです。DMでもメンションでも大丈夫です。
以下の内容についても可能な限り対応します。ご希望があればお知らせください。
・ストアリンクではなく、ランディングページに誘導したい。
・Kindleではない別のストアに変えたい。
・書影が変わったので差し替えたい。
・別の本に変えたい。
・取り下げたい。
・表紙絵師の名前を書影に添えたい。
・価格表示を変えたい。
などなど、お気軽にご相談ください。
ではみなさんのセルパブライフがよきものでありますよう。
夏100実行委員会
2020年7月7日 発行 初版
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先代にそっくりだが、性格は全く異なる偽物。
少しやさぐれているが、根はいいやつかも。
ヒモだけど、作家を目指している。
撮影:Yoshie Yamada