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この本はタチヨミ版です。
新版のタロットの発売の少し前に発行を終えた、ひとつ前の「タロットの会へようこそ~タロットの瞑想やタロット制作のお話~」の5巻では、これでほぼタロット作りは終わり・・・と思って、タロットと一緒にお届けできたほうがいいかな~と、タロットが完成する直前までの話を書いたところで発行したんですが、その後、完成したタロットを手に取る話までは書いていないままになっていました。
・・・ところが、(まぁこれはタロット作りでは毎度のことではあるんですが、)発売直前に「まさかこんなことが!」というようなことが起こり、ほぼ終わりが近いと思っていたタロット作りは、そこからもまだなんだかんだあって、完成版にたどり着くまでにだいぶ時間がかかりました。なので、タロット制作に関する話をだいたい5巻までで書き終えたつもりでいたのに、実は本当に完成するまでにはそのあとも1年半ほどかかり、まだまだ続きの話ができてしまいました。しかも、その間ずっとあれこれ試行錯誤の繰り返しだったので、自分でも細かいことはすっかり忘れていたりしていて。でも、タロットがようやく完成したことでやっと気づいたこともあったりして、ずっと苦労して取り組んできたからこそ、最後の最後にタロットの人が教えてくれたのかな・・・と思うようなこともいろいろあったんですね。
なので、タロットの本当の完成に到達しそうだというところからが一番大変で、タロットの瞑想をしていなくても次々に夢からメッセージがあって、そのアドバイスを頼りに手探りで進んでいったという状態だったんですが、そのころのノートだけでも15冊くらいの量があり、それにじっくり向き合う心の余裕もなかったというか、あえて触れずに目をつぶっていたかったのかもしれない・・・とも思えています。それに、この本を書かずにいた理由はもっと違うところにあったような気もしています。
タロット・・・それも特に、マルセイユタロットと真剣に向き合ってタロット作りをしていくと、自分の心の問題にも向き合わざるを得ない状況になっていった感じで、タロットの完成間際には、これまで見ないようにしていた自分の弱点というか負の感情のようなものも克服しなくてはならなくなっていったんですね。それは、ツイッターで見かけたこんな言葉で言い表わせるかもしれません。
「自分が良い人になりながら、自分の要求を通すことはできません。」
私は4人兄弟の一番上で育ったので、わりと聞き分けのよいお姉ちゃんという仮面をずっとつけていたのかもしれません。それでも絵を描くことや占いが好きで、ピアノも弾いたり・・・と趣味に没頭していたのは、そういう時間は人のことを気にせずに自分だけの世界にいられたからだと思います。けれども、本を読んだり分析するのが好きで正義感も強かったので、子供の頃から学校や職場などでも、いろいろと現状について疑問に思ったことを意見したりして、上司や周囲の人と意見が対立して「なまいき」とか「扱いづらい」・・・などと言われるようになると、だんだんそういう衝突が面倒になり、あまり自分の気持ちを表に出さずに我慢して、当たり障りのない表面的なその場しのぎの付き合いをするようになりました。そして、我慢ができなくなると、意見の合わないコミュニティからは去る・・・という形で幕引きをするようになっていったんですね。なので、あんなにのめり込んでそのために入学した高校の漫研も途中で退部してしまったり、就職した職場も3年で辞めてしまったり、そして実家からも早いうちに出て1人暮らしをするようになりました。
けれども、結婚して子供を育てるようになると、その人間関係を簡単に解消することもできなくなりましたし、タロット作りも、ほんとうに品質のよい自分のこだわりを貫いたものを作ろうと思うと、どうしても妥協ができないということになり、ここへきてとうとう、避けてきた「自分の要求を通すために人に意見を言う」ということをしなくてはならない状況になりました。
妥協して生きていくことを選べば、周囲の人に余裕の笑顔で接することもでき、そのほうが無用な衝突で疲弊することもなくて一見楽に生きていけると思うのですが、実はその裏では自分の心はうっぷんをため込んでいくことになり、自分の目指すものにも到達できませんから、その蓄積で心が休まることはなく・・・。
ですから、この「タロットの会へようこそ」の完結編では、タロットの完成までの道のりと同時に、私自身の心の問題への挑戦の悪戦苦闘の過程もお伝えすることになると思います。
それは、タロットが日常にも入り込んでいる私ならではの事情だと思ってご容赦いただければ・・・と(*´v゚*)ゞ。
私のタロットの世界は私の心の中の世界でもあるので、タロットが好きなわけでなく情報が欲しいだけの人や冷やかし半分の人などにあまり見せたくないと思ったことは、これまでの本に書いていなかったこともありました。ですが、そういうこともひっくるめて私のすべてを注ぎ込んで作ったのが「mamanmiyuki(ママンミユキ)タロット」ですから、コロナウイルスのことなどでタロットの会もなかなか開催できず、本にも書かないままでいたら、タロットの完成までに気づいたことや考えたことなどを話さないままになってしまうかもしれないと思うと、それも残念だな~と・・・。せっかく途中までお話しした方には続きもお伝えしたいな・・・と思い、これまで書かなかった話も盛り込んでいくことにしました。
それに、もともとは、タロットの瞑想をしていて「もっと自分のイメージに近いタロットが使いたい・・・」と思ったのがきっかけでタロットを作ることにしたわけですが、タロット作りが大変すぎて、すっかり近頃はタロットの瞑想に取り込むことも後回しになってしまっていましたので、そろそろタロットの瞑想のほうも、自分の納得のいくところまでやっておきたいということもありました。そして、最初はひとりで取り組んでいたタロットの瞑想も、タロットの会をしたりこの本を書くようになってからは、参加する方や読者の方と一緒にやっているような感じになっていきましたので、今回の本は、その意味でも今までの総まとめみたいなものになるんではないかと思っています。
少人数の対面でのタロットの会でタロットの世界のことをお話しするのが、私の運転する車でのドライブのようなものとすれば、この「タロットの会へようこそ」の本は、読者の方とバスで旅行するようなものかな~と思っています。
では、今回の本でもまた、お茶でもしながらゆったりと、タロットの世界の旅をお楽しみください。
mamanmiyuki
*ピンクの着物で学校に行く夢*
*爆撃機の夢*
*赤ちゃんの夢*
*同好会の夢*
*セーラー服で学校へ行く夢*
*笑ってるコインの従者*
*いよいよ発注*
*屋根に上がる夢*
*ついにタロットが完成・・・かと思ったら・・・*
*2018年の初夢*
*ハンコポーチを作ろう*
*タロットの値段の改定*
*チェックのズボンの夢の続き*
*ようやくミニタロットの新版が完成*
*新しい動き*
*2つの〇〇〇の夢*
*新しいCBDタロット*
*個人事業「La Mer(ラ・メール)」を開業*
*将棋の駒袋*
*新しいタロットを追加発注*
*マツコさんの夢*
*銃の夢*
*また学校に遅刻する夢*
*バイクを修理する夢*
*ロボットに服を着せる*
*新版の検品再開*
*詠み人知らずの歌*
*タロットの瞑想の講座の夢*
*自主制作のタロットのこと*
*アラジンのランプ?*
*パンクした自転車を修理に出す夢*
*日本舞踊協会のカルメン2018*
*鶴瓶さんとバスの夢*
*ホドロフスキー監督の夢*
*大澤さんの本*
*車が飛ばされてる夢*
*ぷしゅーっと注入の夢*
*タロットは届いたものの、また問題が・・・*
*アマゾンの海外への直接販売が開始*
*盗まれた車の犯人の夢*
*また自転車の夢*
*別の宴会場の夢*
*台風みたいにかけぬけたワンデー講座*
*悪魔がくれた本*
*「吊るし人」と「コインのⅡ」のことふたたび*
*コメントでやり取り*
*とうとう版ズレの原因が解明*
*打ち合わせと原画のスキャン*
*さとる?さとし?の夢*
*タロットの手作業の話をブログに書く*
*力の女神の手*
*大風呂の夢と車の夢*
*ツイッターで見かけたタロットの象徴の話*
*パラレルワールド?の夢*
*交差点のバイクの夢*
*財布がなくなる夢と血が噴き出す夢*
*タロットのアルタークロス作り*
*トイレと車いすの夢*
*びっくりするくらい近かった目的地の夢*
*子供の手術の夢*
*彼氏が入院の夢*
*2019年の初夢*
*しくしく泣く夢*
*やっと印刷所から電話が!*
*赤ちゃんとお母さんが来る夢*
*データの修正*
*学校の机の夢*
*スーパームーンの日にデータを受け取る*
*名刺と布を作りたい*
*ガラスのコップの夢*
*FCMに行く*
*スタンダード版3刷りが完成*
*トイレに入る私の後ろに行列の夢*
*三池カルタ館へ行こう*
*ミニ5刷りが完成・・・かと思ったけど・・・*
*デボネアみたいな車の夢*
*黒猫の子猫が生まれる夢*
*カバンがなくなる夢*
*ブログの引っ越し*
*リアルファブリックさんでタロット柄の布が販売開始に*
*貼り箱作りと新しい布作り*
*軽トラに乗せた重機を返す夢*
*minneでグッズ販売開始*
*今度こそミニ5刷りのタロットが完成*
*三池カルタ館へ一泊旅行*
*ベルギーのタロット博物館にも寄贈*
*ヴィルトの「中世絵師たちのタロット」と鍵の夢*
*見本の夢*
*ロケット発射の夢*
*車の中で考えたこと*
*ビーズ織り*
*バイクと車の夢*
*車の助手席の窓ガラスの夢*
*神社と地図の夢*
*傘と長靴の夢*
*2020年の初夢*
*FCMに出店しよう*
*たくさんの貸し靴の夢*
*私の背後に*
*さとる?さとし?の夢の続き*
*懐かしの「May be Tomorrow」*
*「隠者」の加筆修正*
私のタロットカードや本の中に表現したタロットの世界は、タロットの瞑想や夢の中で見聞きしたり、タロットの世界の人たちから教えてもらったりしたことがもとになっています。(ときには、日常の中で急にメッセージが飛び込んでくることもあります。)いきなり「タロットの瞑想」と言われても、なんのことやら・・・という方もいらっしゃるかもしれませんので、タロットの瞑想について少し触れておきたいと思います。
『タロットカードというと、占いに使うものというイメージが強いですが、タロットカードの神秘的な美しさは、占いによるメッセージだけでなく、私たちの直感的な能力を目覚めさせるような刺激を与えてくれます。そのため、タロットカードと接することによって、人の世界と心の世界を結びつけて、これまで閉じられていた心の中の扉を開くことができるでしょう。夢の世界の扉を開くといったほうがわかりやすいでしょうか。また、芸術的な活動で創造力を刺激したり、隠れた能力を活性化させるともいわれています。タロットカードを占いだけでなく私たちの心の世界の入り口として使うためのひとつの方法が、タロットの瞑想といわれるものです。瞑想・・・というと、なんだか難かしそうな感じがするかもしれませんが、タロットの瞑想は、何か特別な修行のようなことをするというよりも、「自分の感覚を研(と)ぎ澄ますもの」といったほうがいいかもしれません。私がタロットカードを作ったのもタロットの瞑想がきっかけでしたし、タロットカードと親しくなるためにもとてもよい方法です。タロットカードのデッキと静かな場所があれば誰にでもできますので、ぜひ一度取り組んでみることをおすすめします。使うタロットカードの種類は、手持ちのデッキのどれでもかまいませんが、なるべく自分の一番のお気に入りのものにしたほうがいいでしょう。』
ー「タロットの会へようこそ~タロットの瞑想とタロット制作のお話~」よりー
タロットの瞑想については、電子書籍や紙の本「タロットの会へようこそ~タロットの瞑想とタロット制作のお話~」の中に、付録として、タロットの瞑想についての説明とその手順を掲載しています。まだお読みになっていない方はそちらをご覧いただいたり、アルフレッド・ダグラス著の「タロット」という本をお読みいただくのもいいかと思います。また「DVD講座/タロットの瞑想編」では映像も交えて解説をしています。もう少し詳しく話を聞いてみたいという場合は、タロットの会をお申込みいただければ、直接お会いしたり、スカイプなどを使ってお話しすることもできます。
詳しくは、ホームページ「mamanmiyukiの小部屋」をご覧ください。
ホームページ「mamanmiyukiの小部屋」
http://yff03170.wix.com/mamanmiyuki
タチヨミ版はここまでとなります。
2020年8月30日 発行 初版
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