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ファンシーラットの飼育方法を完全マスター!

黒崎 一

aqua出版



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  この本はタチヨミ版です。

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ファンシーラットの飼い方



はじめに
ファンシーラットというネズミをご存知ですか?
猫や犬などペットを飼う人が増えてSNSなどでもより広がってきています。
「どうせペット育てるならありきたりなペットはなんか嫌やなー」と思いと、ブログにもしていきたいな!と思いからファンシーラット を飼い始めることになりました。
「ネズミなんて飼ってるの!?」とよく言われますが、飼い始めると「ハムスター」と大差なく、実際めちゃくちゃ可愛いです!

そこで、ファンシーラットを飼いたい人に向けてどんな餌やファンシーラットてどんな生態なのかなど詳しく説明していきます。

第1章ファンシーラットについて

①ファンシーラットは知能は高いです。
ファンシーラットは頭がよく社会的な動物なので、とても懐くペットになります。
頭が良いので脱走のスペシャリストになったり、仲間とのコミュニケーションが盛んでよく遊んでいます。
また、ファンシーラットは簡単によくなつくのでペットを慣れさせるのが好きな人にとっては魅力てきなペットです。

ハムスターを飼っていた時期もありますが、その時によく脱走されました笑
「お前どっから出たんや!!」とよく騒いでましたが、流石おなじネズミ化で一週間に一回は必ず脱走されます。
歯をひっかけて、腕で押して開けるということを学習できるのは相当知能が高いように思えます。

②空気を読んで機嫌の悪いネズミを避けます。
ラットを飼っている人にはわかりますが社会性の高いファンシーラットは、機嫌の悪い個体を避けます。
機嫌が悪いラットが近くにいると、みんなが傍から離れ争いを避けます。
またこの研究では、機嫌が悪い顔をしているラットの写真を見せると、その写真を避けた。
とあります。

ネズミたちがコミュニケーションに顔の表情をどう使っているかははっきりしない、とメロッティ氏は話す。げっ歯類の中でもネズミは夜行性であり、しばしば暗闇の中でコミュニケーションを取り合う必要があるため、視覚的な信号よりも嗅覚や触覚に頼る傾向がある。
 だが、ネズミが読み取れる表情が少なくとも1つはあるという証拠が出されている。痛みだ。2015年の研究で、ネズミは他のネズミが苦痛で顔をゆがめている写真を避け、特定の感情が表れていないネズミの写真のそばをうろつきたがることがわかった。
引用:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/c/121500022/


③仲間が危険な時は守ろうとします。
これもラット飼いは何気なくみている光景だと思います。
2匹が喧嘩になり、1匹が「もう降参だよーーー!」と鳴くと、周りのラットが心配そうに寄ってきます。
またケージ内で足を引っかけて中吊りになっているラットが鳴いたとき、他のラットが心配そうに近寄っていました。
こちらの実験では、「溺れているラットが居たら、餌を食べるよりも救出を優先する。」
溺れた経験があるラットは、より急いで救助する。ということが実験結果により判明しています。
胸糞悪く、涙が出そうな実験です。

同研究ではペアで飼育しているラットの片方を、水を張ったプールに入れ、もう片方をプールに隣接した濡れていない部屋に入れた。プールと濡れていない部屋はドアでつながっており、プール側のラットが濡れていない部屋に行くにはもう片方のラットにドアを開けてもらう必要があった。実験の結果、濡れていない部屋のラットはケージメイトが水にさらされていない場合には助けず、水にさらされている時だけドアを開けた。さらに、以前に水にさらされている経験をもつラットは、そうでない場合よりドアを開けてケージメイトを助けることを早く学習した。これらの結果から実際に辛い経験をすることで、ケージメイトを救出する動機が高まったと考えられるという。
また、別の実験では、ケージメイトのいるプール側のドアと、エサのある部屋に通じるドアのどちらを先に濡れていない部屋のラットが開けるのか選ばせると、餌よりもプール側のドアを開けることを選択した。これは、ラットにとって他固体を助けることが、エサを食べることよりも価値が高いことを示している。
引用:https://news.mynavi.jp/article/20150512-a342/

④撫でたら、舐めかえしてきてくれます。
これはネズミ好きにしかわからないかもしれませんが、こちらが撫でてあげるとファンシーラットは舐めて毛づくろいをしてくれます。
とっても優しい動物です。
噛むのは最終手段、嫌なことは噛む以外で教えてくれます。
ファンシーラットは嫌なことをされたら、嫌だと体全体で教えてくれます。
なので噛むのは最終手段なのです。
ファンシーラットは噛むことで相手を傷つけることをしっかり理解しているので、よっぽどファンシーラットが怯えることをしなければ滅多に噛むことはありません。
勿論ラット同士の喧嘩でも、噛んで相手を殺すことなんてありません。
しっかり力加減をしながら喧嘩します。
私が噛まれたときは、子育て中のラットのケージを掃除しようと手を入れたときでした。
母親が子供を守ろうと必死で噛んで私の手を退却させようとしていました。

第2章 ファンシーラットの飼育方法
ファンシーラットの飼育は数匹だと比較的簡単にできます。
ただ、ファンシーラットを飼ってる人の多くは多頭飼育をしているのでケージの外にだして運動をさせるときは注意が必要になります。
ラットはとても社会的な動物なので1匹にすると寂しがります。
飼い主が付きっ切りで遊んであげるか同じ性別のラットと一緒にさせてあげましょう。
別にラット同士で仲良くしてるからといって飼い主のことを嫌いになったりなつかなくなったりすることはありません。(鳥の場合はよくありますが)

1.受け入れる準備をしよう
ファンシーラットの複数飼いを検討する前にまず、飼えるかどうかを確認しましょう。
1匹が2匹になると、臭い 餌代 床材代 は2倍になりますし、ケージも大きなものになり、メンテの時間も増えていき、病院にいく頻度も当然増えていくでしょう。
飼い主にとっては、コストがとても多くなっていきます。

現状1匹で少しでもネガティブな要素があるなら増やさないほうが良いでしょう。
その1匹を愛情もって育ててください。
ただ、上記のネガティブな要素を加味したうえでそれでも、複数で飼いたい!という方は続きを読んで注意点を確認してください。

2.新しいラットを迎えた場合
現状1匹で飼っている場合
ものすごく臭いを嗅がれて飼い主からすると、噛まれるんじゃないか・・攻撃されるんじゃないか・・と不安になるかもしませんが、時間がたつと仲間として認識されるので安心してください。
3.現状2匹以上で飼っている場合
こちらも物凄く臭いを嗅がれます。そして嗅いだ側ではなく嗅がれている側がストレスを感じて攻撃することが多くみられます。
ただ、こちらも時間経過とおもに仲間として認識して、生活できます。

4.現状のラットが兄弟関係で飼っている場合
新しくきた側のラットを攻撃するラットが出てくる可能性がとても高いです。
基本的に時間経過で落ち着いていきますが、数日かかるかもしれません。
流血が多くみられる場合は危険なのであきらめて別けて飼育するようにしてください。
現状親のラットで飼っていて、生後1か月程度のラットを迎える場合は、特に問題はありません。
力関係でどうしても子供のほうが弱いのですが。別段意識することはないでしょう。

5.現状生後1か月程度のラットを飼っていて、大人ラットを迎える場合、こちらも特に意識することはないでしょう。
ただ全ての条件で言えることですが、数日たっても喧嘩を続けるようであれば別けてください。

雄と雌は絶対に別けよう!
まず複数飼いをするにあたってこれだけは絶対に守らなければいけません。

絶対に雄と雌を分けるようにしてください。

これはすぐに繁殖してしまうからです。
1回の出産で産む子供の数は10匹程度。
「10匹になったら10倍かわいいじゃーん」なんて甘くみてはいけません。

ラットが10匹になると、餌代も10倍 床材代も10倍 臭いも10倍 手間も10倍 病院代も10倍 です。

実際にこうした現実を想像できず安易な繁殖をして里親に出す飼い主がとても多いのです。

ラットは爬虫類、猛禽類の餌としてとても有名です。里親に出せば餌になることも少なくありません。
ですので雄と雌はしっかりわけて責任をもって飼うようにしましょう。
ただ、繁殖させるつもりであれば、一緒に飼育しなければいけません。妊娠するまでは一緒で問題ないですが妊娠してからは必ずわけてください。
雄ネズミが子育てを邪魔することはないのですが、出産直後にも交尾をしてすぐに妊娠してしまいます。
そうすると母体が休む間もなく酷使されるので寿命が短くなってしまいます。
なので繁殖目的であったとしても、妊娠後はしっかり別けるようにしてください。

複数飼いをするにあたって注意してほしいことは、餌切れを無いようにしてください。
餌切れが起こるとファンシーラットにとってストレスになり、喧嘩が起こります。
喧嘩といっても殺しあうようなことはないのですが、流血、耳をかじられる等の激しいものです。
特に雌ラットには注意してください。
雄はおっとりとした性格で喧嘩することなど殆どないのですが、雌は雄よりも喧嘩っぱやく
機嫌が悪いときに近づいてくるラットを見境なく攻撃することがあります。
機嫌が悪い原因が餌切れの時が多いので餌は常にラットのケージの中にある状態を保ってください。

「共食いはするのか?」
共食いはしません。
ただ例外があり、子食いはします。
子食いというのは赤ちゃんを産んだお母さんラットが子供を食べてしまうことです。
この子食い関しては、子育て中のラットを触った、子供の巣の形を変えたなど、人間による原因が多いので、繁殖させる方はしっかり調べてから繁殖させてくださいね。




第3章 ファンシーラットの入手方法

入手方法
ファンシーラットの入手方法はいくつかあります。

1.ペットショップ
一般的なのがペットショップです。
店員さんがラットの知識がある方なら是非そこで飼うことをお勧めします。

2.ブリーダーさんから直接購入
ブリーダーさんから直接買うこともでき、ブリーダーから飼うラットは集団で生活している子が多いのでうまく馴染んでくれます。
いいブリーダーは早い時期から人の手で育てているのでなつっこいラットも多いでしょう。
カラーもいろいろ選べるのでブリーダーさんから購入できる方は、そちらで購入するのがお勧めです。
3.twitter ジモティー 里親掲示板
里親募集も活発に行われております
ラットを繁殖させたが飼うのは2匹くらいで気に入った色のやつ後はいりませーんっていう無責任な方がいらっしゃるのが現状です。
ですのでラットの里親募集は簡単に見つけることが出来ます。

ジモティーURL:https://jmty.jp/all/pet#

ラットを選ぶときに注意することがいくつかあります。
飼うときよく見てほしいポイントは、鼻、目、耳、毛並み、肛門まわり、くしゃみをしていないか
汚かったり耳やしっぽの肌が見える部分がピンク色で赤や茶色ではなく傷跡や赤み、ふけなどがないラットを選んでください。
また、シラミはペットではよく見かけるので、毛が少なくなっている耳の後ろなど確認してください。
くしゃみをしていないか、鼻や目から出血していないかも見たほうがいいでしょう。
ラットは呼吸器官の部分に病気を持っている子が多く居ます。
購入したラット・もらったラットも変なラットが入っているときがあります。
基本的にラットは攻撃的ではないので攻撃的なラットの購入は避けてください。

第4章 ファンシーラットがなつく! 5つの条件

11匹で飼うこと。
これは殆どのペットに当てはまるのですが1匹で飼うと、普通に飼っていればどんなペットでも懐きます。
ファンシーラットは集団で生活する生き物なので人間を仲間だと思ってくれベタベタになります。
私は1匹で飼っているトリコロールマウス(ラット)がいます。
ペットショップで仲間を探すも販売されていなく仕方なく1匹で飼っているのですが、週に数回しか触れてないのにもかかわらず数十匹で飼っているファンシーラットの20倍くらい懐いています。



  タチヨミ版はここまでとなります。


ファンシーラットの飼育方法を完全マスター!

2021年3月7日 発行 初版

著  者:黒崎 一
発  行:aqua出版

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私の経験をもとに書籍を書いています。

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