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コインランドリーで洗濯しながら、
ジャニス・ジョップリンの一説を読む。
犀の本はいい。
犀の本といえば、ちょと前まで、
全て平野甲賀さんデザインだった。
平野さんといえば手書き文字が代名詞だが、
文字の隙間を極限まで詰めたあたりにも
平野さんデザインの変態性を感じる。

映画「グランブルー」は何度見たか知れない。
今まで見た映画のベスト10に入るのはまちがいない。
その映画の題材となったのが著者のジャック・マイヨール。
単行本で持っていたが見当たらないので文庫で買い直し。
もいっかい、読み直そう。

タイトルからして詩のようで物語を感じる。
くんくんオムレツの匂いがしそうだ。
装丁は、「暮らしの手帳」元編集長の花森安治さん。
手描きの絵のような文字が表紙いっぱいに踊る。
前から読みたかったが、最近古本屋の100円均一コーナーでみつけた。
こりゃ、オムレツつくるしかない。

橋本愛ちゃん主演の
映画「リトル・フォレスト」にはまってから、
ずっと読みたかった原作本。
読んでみたら、ストーリーやテンポをかなり忠実に映像化してるんだと、
映像スタッフに、さらに感心。
五十嵐さんの漫画、もちろん、いいっ!
生きることは食べることなんだ!

ぼんやりしたい日は、
人の日記をぽつぽつと読む。
富士日記というタイトルと、おおらかな富士の絵の表紙がすき。
しかし、上・中・下巻もあるなんて。

読み終わるのがいやな本がある。
この本も3冊目で終わってしまうのが惜しくて、
しばらく放置しておいた。
ラストはパゾリーニ監督の映画のはなし。
そして、映画は芸術であり娯楽である。
観客も芸術と格闘しなければならない。
そんな話もお茶目で、楽しい語りっぷり。
また、会いに行きますよ、淀川さん。
さいならさいなら〜。

2020年も残り10日あまり。
携帯の電池残量に例えたら3%くらい。
3%って意外となんかできるんじゃないの?
ラジオでそう言ってる人がいて、
しっかり休養するのもいいし
やり残してたことに手をつけるのもいいし
会いたかった人とZOOMで話すのもいいかも。
まだまだできることはある。
一千一秒物語は関係なかったね。

1957年初版。
1967年26版の事典。
ファッションを学び人には必須の本だったんだろう。
解説の写真やイラストが古くて新しい。
かっこいい!
事典て楽しいよね。
古本屋で100円で購入。

夏らしく、
田口ランディさんの「オカルト」を読む。
この微妙なニュアンスのピンクのグラデーション。
独特な手書き文字。
装丁は葛西薫さん。
前から読みたくて文庫になってようやく上巻を読んだ。
ほしよりこさんは、
家政婦の「猫村さん」で人気漫画家になったが、これは切なく痛い。
絵と手書きのセリフ文字が渾然一体となって、物語を進める。
余分なものがない鉛筆の絵柄が見たいものだけを見せる。
ママに、大嫌いな大阪に追いやられて以降の話が見につまされる。
十代の頃、笑いも取らない、話にオチもない、
根暗な少年には、大阪は居心地が悪かった。
下巻も買って読もう。
絶望した時にいったい何を読めばいいか。
絶望の底にいる時に、下手な励ましも立ち直りの方法論も必要ない。
悲しい時には悲しい曲を聴くように、
絶望したときには絶望の本がいい、
と。
その代表格が、
カフカとドフトエフスキー、太宰治だそうです。
たしかに、絶望のど定番。
10代の頃は、青春時代の儀式のように
暗くて根深いものを求め太宰治を読んだりしていたな。
なんだこれ。
圧倒的な存在感。
手書きの文字。(芥川本人の字だろうか)
この大きさ、厚み。
重いのかと思ったら、分厚いのに拍子抜けするほどかるい。
状態のよい、第四巻をいただきました。
空いたスペースに、店主が第五巻をさしていました。
何巻まであるのだろう。
奥付みたら、昭和2年。
1冊100円で購入。
小学6年生のときに出版された、
天才作文家hanae*デビュー作。
じぶんのまわりの家族や友人や、
日々の思いをこんなふうに描けるなんてほんと天才。
調べてみたら、
今28歳のステキなレディになっていた。
新宿駅なか、
立ち飲みビールとホットドッグBERGで、
図書館で借りたジョン・ケージのサイレンスを手に、
コーヒーを立ち飲みしました。
おれってかっこいいって空気出してます。
ジョンケージとコーヒーには、
モノクロームが似合う。
この本にはやられました。
内容はもちろん、
坂口さんの料理ノートを生かした
アートディレクター有山さんの手腕。
いわゆる料理本じゃありません。
躁鬱病で明日のことも考えられない著者が
主治医に指先から先を動かしなさいと
アドバイスされはじめたのが1日3度の料理。
ツイッターの日々のつぶやきを
リアルタイムで拝見していました。
早々に晶文社の編集者の目に留まり出版。
いま、日々の料理に加え、
家事に取り組んでるそうです。
料理と家事が躁鬱から脱却する手段から
生きる大きな意味になったそうです。
彼の音楽も絵も大好き!
どっぷり影響受けました(^-^)
1980年のインタビュー。
ここに、ジョンとヨーコのことばが息づいている。
記録は記憶を呼び覚まし、故人の魂までも運んでくれる。
あのときのジョンとヨーコ♡
抜粋~イマジンは、多くの部分が、歌詞もコンセプトも、
ヨーコの方から出ているんだけど、
あの頃のぼくはまだちょっと身勝手で、男性上位で、
彼女に負っているという点をオミットしちまったんだな。
あれを想像せよ、
これを想像せよというのはぜんぶ彼女の作であることを、
ここに遅ればせながら公表します。
エレファントマン、
ブルーベルベット、
ワイルドアットハート、
ツインピークスの記憶がいまでも生々しいリンチ監督。
見開きにひとつのテーマ。
幕が上がる、映画、意識など、
彼のことばはからだにすっとしみ込む感じがする。
彼のイメージにはない軽やかな装丁が
逆に心地いい。
2021年4月9日 発行 初版
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