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駅が失われ
遠い闇の中を
色々な貝が
流されていく。
外に出たら。
ウインドブレーカーのせいで
風が身体のまわりから逃げていく。
青い空に油断した。
風はこれまでになく
冷たかったね。
噴水の吹き上がった水が
空中で一瞬止まる位置。
そんなふうに育ってきた。
売れない、というのはいいことだ。
誰にも媚びを売らないと言う意味で。
帆布の上に
印刷された列車は
左側に傾きながら
曲線部を走り過ぎる
休日は黄金の鍵。
ワンノートサンバがかかっている
カフェで。
海をよく知っている
夏色の制服。
波音と口笛。
ぼくのパレット。
無数の指がからまって
犬のあたまを撫でて
蒸発する島影。
(今日は四つ葉のクローバーが
見つかる日)
学生達の自転車に
風を送る小さな理由。
(好きな景色があります)
港のそばの小さなカフェ。
すぐに雨が降り始めた。
駅に停まるたび
見えない手が
あじさいの剪定をしている。
切子ガラスみたいに
きれいな海水。
大人たちのいない場所。
ひまわり。
金魚すくい。
クラゲのモビール。
どれも好きな眺めです。
暗闇
虫の鳴き声
足の切傷
キャンプを思い出して
眠りに落ちる
水槽の中
浮き沈み
海月。
2021年4月27日 発行 初版
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