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この本はタチヨミ版です。
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●eichan採集記2012
御陰様のスピニ 2012.08.04
●編集子の採集日記
2012年5月編 大阪、石垣その他
●気になるニュース
九州のツキノワグマを「絶滅」に指定
●天牛人語(編集後記改め)
ゴマダラカミキリムシの1匹の買い取り価格50円
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●eichan採集記2012 御陰様のスピニ 2012.08.04
この成果には2つの伏線があった。
まずは6月ロットンさんとの四国セダカ三昧旅行の帰りに淡路島に寄り、
原名亜種ポイントを案内した際、
ロットンさんの知り合いからの情報でスピニ材探しを行った。
持ち帰られる適当な材を拾えなかったが、
スピニ発生源が十分にあることは確認できた。
そして7月の屋久島。
我々の貧弱な簡易屋台の隣に設営された九州勢の大屋台。
特にオオスミナイター創始者のOさんには、
とても親切にしていただいた。
白幕に来たコゲチャヒラタをペアで摘ませていただき、
ルフェッセンスまで戴いた。
さらに簡易屋台の改良方法や効果的なナイター採集方法もご指南いただいた。
帰宅後、さっそく電池式4Wライト4本と4Wケミカルランプをネット注文した。
そして屋久島では採れなかったスピニ狙いのナイターを淡路島で試すことに。
元々の簡易屋台はメッシュ白布をHIDランプで照らすだけのもの。
発電機なしにリュックで運べるのが最大の利点の簡易屋台だ。
その後方にもう1枚白布を張り、
これにケミカルランプ4本を吊るすだけの改良。
スピニなどは明るすぎるのを好まず、
近くまで来て照らされた葉っぱに留まっているのだそうだ。
点灯から1時間、
スピニ発生源の方から近付いてくるスピニらしい羽音。
しかし、HIDランプに照らされた茂みの辺りで羽音が止まった。
直後にまた羽音が近付いてくる。
ヘッドランプで照らすと間違いなくスピニだ。
華奢な体型は♀のようだ。
が、やはり先の茂みに消えた。
そこで、Oさんの教えにしたがって、
その茂みや周りの木々をネットで掬ってみる。
残念ながらネットインしなかった。
続いて、HIDランプを消して、ケミカルランプだけにする。
間もなくスピニ♀が飛んできた。
それから30分。
消灯したHIDランプとメッシュ白布を撤収し始めると、
スピニ♂もやってきた。
Oさんの教えの通りに、スピニがペアで採れてしまった。
月齢は最悪の十六夜だったが、
林内のナイターならば改良型簡易屋台で十分に効果を発揮した。
ポイントに導いてくださったロットンさん、
ナイターのご指南をいただいたO先生に感謝!
eichan
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●編集子の採集日記2012年 5月編 大阪、石垣その他
5月12日
大阪府妙高山駅
強力な関西の助っ人のN島氏に
案内していただいた。
基準亜種のセダカコブヤハズが交尾中をN島氏が発見
「ごっつあんです」と、
摘ませてもらう 583種目!!
N島氏案内で3勝1敗と好成績。
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/sedakakobuyahazu.htm
5月13日
高尾山 カッコウメダカ探し
ゴゴメウツギの花はつぼみ
ドウボソ多い、ヘリグロチビコブ採集
AXTさんがトワダムモンメダカを採集
5月19日
山梨県身延町 カッコウメダカ探し
ヒメナガサビ コジマヒゲナガコバネ
5月27日
17時頃石垣島に到着、19時にはZポイント。
Zポイントは15~24日で先発隊がライトして
フタツメイエ、コジマクロオビヒメ、ムネスジウスバ、
シロアラゲ、イツホシシロ、ハッタアメイロ、
ヒメカミキリ類が来たという。
20時ジャストに点灯開始。
曇りのライト日和
カミキリ4種類が来ました。
クビアカアメイロ(ビニールに入れる時逃げられる)
サキシマヒメ、ドウボソ、アヤモンチビ
22時頃 土砂降りの雨で撤収!
帰りは合羽着て、雨の街灯周り
自販機にイツホシシロ(雨にうたれても、いる)
他アヤモンチビ、サキシメヒメ
5月28日
アデクの花狙いで来たが
開花は一週間以上先。
日付を間違えてしまった。
アデクの花に来る
アオヒメコバネ、クビアカアメイロ、ハッタアメイロ、
サキシマトゲヒゲトラ、オオバヤシトラは幻に終わる。
午後から、雨の中、海岸線を叩く
狙いはフタツメイエ、ヤエヤマゴマフ、ムネモンゴマフ
ススキ類は叩いていない。
落ちるのは以下の常連
とにかく叩くと何頭も落ちてくる。
サキシマヒメ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/sakisimahime.htm
ホソガタヒメ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/hosogatahime.htm
ヒゲナガヒメ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/higenagahime.htm
以上三種をヒメ類とする
イシガキタイワンチビ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/isigakitaiwanchibi.htm
サキシマアトモンチビ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/sakisimaatomonchibi.htm
ヤエヤマアヤモンチビ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/yaeyamaayamonchibi.htm
以上三種をシブラ(Sybra)類
イシガキシロオビサビ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/isigakisiroobisabi.htm
ヨコスジサビ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/yokosujisabi.htm
ワモンサビ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/wamonsabi.htm
以上三種をプテロ(Pterolophia)類
ハヤシサビ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/hayasisabi.htm
イシガキゴマフ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/isigakiyonagunigomafu.htm
シモフリヒゲナガ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/simofurinagahige.htm
コゲチャサビ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/kogechasabi.htm
キマダラヒメヒゲナガ
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/kimadarahimehigenaga.htm
イシガキスジシロ(2頭だけ)
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/isigakisiroobisabi.htm
夜はライト二日目
20時点灯、曇りで強風
30分過ぎて、
水銀灯が強風で落下破損、
ジ・エンド!
石垣では呪われているとしか思えない。
クビアカアメイロは取り逃がすし
アデクの花の開花日は間違えるし
二日目で、一勝もできてない。
帰りに街灯周り
イツホシシロ、ヒメ類、シブラ類、クワガタが来ていた。
5月29日
昼間は海岸から内陸へ、叩きを移動
あいかわらずの常連が落ちてくるが
内陸では常連メンツに加えて、以下の三種が落ちる
ヤノヤハズ、ヤエヤマフト、サキシマトゲムネ
20時 ライト開始
悲惨! 羽アリ襲来
無風だが、月が明るく照って、甲虫少なし
コガネ2、コメツキ2
カミキリゼロのために、22時終了
5月30日
昨日は、いかにも叩いて美味しい場所
よく考えると そこは もう叩かれた場所だ
採集者4名ほど遭遇している。
カミキリで、常連以外を狙うには
早朝に叩きに来るか、夜中に叩くかだが
採集者が既にやっていることだろう。
だから、叩かれていない場所を探すこと。
つまりあまり叩きがい、のない場所をまわる。
叩くとコゲチャフタモンのメスが落ちた。
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/kogechafutamonhigenaga.htm
まったく彼女と同系色の枯枝に隠れていた。
584勝目、これで帰れると安堵。
次はムネコブゴマフがワンペア落ちる。
こんなとこは叩かないだろうと思われるエリアで
樹に隠れた叩き場所を見つけたのだ。
「幸運は続く。これで本当に帰れる! 2勝だ!」
585勝に、久々にガッツポーズ。
20時、4回目のライト
水銀灯をメイクマンで購入
ライト場所を初日に戻す
剪定ばさみで、障害物を無くし
刈り込み作業を行う。
強風だが、羽アリ大襲来、昨夜の数倍
終息に一時間かかる。
羽アリが体に侵入してきて、車内に避難。
カメムシが6種類以上来たが、
幕は羽ありの専有で蛾さえも訪問できない。
カミキリはモチロン、ゼロ
21時20分頃に強い雨で、
やる気なくして、撤収。
5月31日
日中は新しいポイント探索で終わり
ナイターにいどむ。
二時間かけて、ライト場所の下見
ライトトラップの8年ブランクは大きく
だんだんに 思い出してきてはいるが、
リハビリ状態で、
思ったことは、当たり前だが
屋台の設置は
風が吹けば、風がないところを探す
雨が降れば、降らないところを探す
月が出れば、月が照らしていない場所
昼間の採集でも
強風だが、なぜか無風のスポットがあり、
花をみると、カミキリが溜まっている。
20時 5回目のライト
ライトを向ける方向を逆にする。
予想通り羽蟻来襲
車を幕に近づけて、車内から幕を見張る
羽アリは21時頃に終息
羽がとれて、アリになっている。
道路は羽根の絨毯カーペットになっているところがある。
天候は、弱風、月が雲から隠れたり出たり。
21時台
カミキリ、三種
ヒメ系2、ドウボソ2、ハヤシサビ
暗いし、入れたカプセルケースからは同定できない。
22時から23時までがんばるがその後はカミキリ訪問ゼロ。
完敗、落ち込んでしまった。
帰りに街灯周りするイツホシシロはどうしているか
自販機を見るとでかいヒラタ系のクワガタ♂
それから
「?」
「 ふっ! フタツメイエだ 」
ベニボシをみた時と同じ、体がフワフワした気分
カプセルケースに入れてから まずは安堵で腰を抜かした。
何度もカプセルを見る 夢じゃないよな
(586勝目)
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/futatumeie.htm
6月1日
昨夜のライトに来たカミキリ三種を
朝の光でみると
ヒメ系がコジマクロオビヒメに化ける。
幕では普通種のヒゲナガヒメに見えた。
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/kojimakuroobihime.htm
いつもならリリースだが
ライトに来るカミキリ記録のために持ち帰ったのが正解
そして もうひとつも念願のヨコヤマヒメに化けた
これもサキシマヒメ(リュウキュウヒメ)に見えた。
http://www2.gol.com/users/nanacorp/ZUKAN/yokoyamahime.htm
588勝だ。
石垣の採集ではMさん、Eさん、ひこむしさんに情報をいただきました。
ありがとうございました。
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●気になるニュース 九州のツキノワグマを「絶滅」に指定
環境省は8月28日、国内の野生生物を絶滅の危険度ごとに分類したレッドリストの改訂版で、九州のツキノワグマを「絶滅」に指定した。
“生存”を信じて探し続けてきた地元の人たちはショックを受けていた。
九州のツキノワグマは「絶滅の恐れのある地域個体群」のリストから削除され、絶滅と認定された。
九州では1987年に大分県豊後大野市の山中でオスが射殺された。
その後も大分、宮崎県にまたがる祖母・傾(かたむき)山系で
クマのような動物の目撃情報が相次ぎ、民間団体「日本クマネットワーク」(事務局・東京)が今年6月から無人カメラを設置するなどして調査してきた。
豊後大野市の橋本祐輔市長は「非常に残念。私は今でも生存していると信じている」と語った。
調査隊の隊長を務める茨城県自然博物館の山崎晃司・首席学芸員は
「(生息は)厳しいという感触を持っていた。今秋までは調査を続けたい」としている。
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●天牛人語(編集後記改め)ゴマダラカミキリムシの1匹の買い取り価格50円
徳之島全島態勢でゴマダラカミキリムシ駆除へ
かんきつ類の樹木に産卵し、幼虫が樹木内を食い荒らすゴマダラカミキリムシの
被害が増えている徳之島で、昨年度からカミキリムシの買い取りを行っている
徳之島、伊仙両町に加え、天城町も本年度から買い取りを始める。
1匹当たりの買い取り価格は50円。
3町の担当者は、駆除数増に期待するとともに「一般家庭でも庭木のミカン木などに寄生していないか、十分注意してほしい」として島民に協力を呼び掛けている。
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●AXT星人の本州産シロカミキリ族4種採集2012
●編集子の採集日記2012
南紀コブ編
●天牛人語(編集後記改め)
鈴木正雄氏の「カミキリムシに魅せられて」
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●AXT星人の本州産シロカミキリ族4種採集2012
いつものことだが仕事の関係で平日は休みがとれない。
そこで週末2日間以内で行ける
範囲で採集地を定めている。
今年の目標でありまだ未採集のシロカミキリ族2種、
ムネホシシロカミキリ、ヤツホシシロカミキリがそれである。
それと過去に得たことがあるのだが
酢エチで〆たため変色してしまったタカサゴシロ
カミキリも今年の目標の1ツだ。
まずはタカサゴシロカミキリを求めて6/9に和歌山県広川町へ。
この日は午前中が曇り時々雨で天気は良くない。
それでもノグルミの葉をスイーピングすると数頭ネットに入った。
その後何とか満足できる数を追加することができ次の採集地へ心おきなく移動することができた。
次はムネホシシロカミキリだ。
虫仲間から情報を提供してもらい6/23に出撃することにした。
岐阜県南東部に桑の木がある場所だ。
昔は多分この地域は養蚕をしていたのだろう。
少ないながら蚕の食餌となる桑の木(真桑)が残っている。
ルックキングとスイーピングを繰り返しして半日以上探し廻ったのだが結果はむなしく
ボーズに終わる。
姿が見えないのはフライングぎみのように思えた。
ますますリベンジ意識が湧き、
期待をこめて次の週6/30に同地へ再度出撃することに。
粘ったかいがあり少ないながらなんとか3頭ゲットすることが出来た。
続いて念願のヤツホシシロカミキリだ。
文献では長野県木曽町で7月頃ズミの葉に付いていると記載されている。
先ずはこれを得るにはズミの生えているポイントを探すのが先決だ。
この地域をあちこち徘徊してロケハンすることに。
タチヨミ版はここまでとなります。
2021年11月12日 発行 初版
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