───────────────────────
───────────────────────
この本はタチヨミ版です。
======== 目次 ============
●小仏十市朗2019~石垣その1
●特派員Nの徳之島2021
●天牛人語~クビアカツヤカミキリ、足立区へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●小仏十市朗2019~石垣その1
6月1日夜 石垣島
夜間灯火採集開始
あっという間に着いた石垣空港。地面が濡れており、
天気は今にも泣き出しそうで、良いとは言えないが、
虫友氏には夜間灯火採集を敢行して頂けるとのことで、本当に有難い。
なお、筆者が飛び立った後の那覇空港では、
ANA機が乗客搭乗中に機体破損が起きて、軒並み発着遅延があったと後刻知り、
当該JAL便でよかったぁ、俺まだツキがあるじゃん、飛行機も、と思った。
そのときは…(意味深)。
とりあえず、設営現場に急ぐ。
あまりに急いでしまい、途中で晩(夜?)食を買うのを失念。
現地到着。設営途中の虫友氏に早速ご挨拶し、カズラアトモンチビやオキナワコブヒゲ、
それに先刻採れたてホヤホヤのアベサビ1頭をお土産で進呈。
「宿に寄って、荷物置いてきたら良かったのに」と、虫友氏。
どうも、着くのが早過ぎだった様子で、
たまに他の同業者らしきグループがノロノロと車で通り過ぎたりするのをスカしつつ、
チョコ食べたり駄弁りながら、暗くなるのを待つ。
たまに上空に雲が流れてきて、雨がポツポツ降り出しハラハラしたりしたが、
結局は大崩れせず、20時頃に無事、点灯。
最初に殺到してきたのはシロアリの大群で、地面に敷いたシーツの上はもう、凄まじい状況。ラッシュ時の新宿駅コンコースのように、無数の白アリが何条にも丸い渦を巻いて、
犇めき動き回っている様子は、あまりにおぞましく、鳥肌を通り越して蕁麻疹になりそう。
これを食べに、オオヒキガエルやヤブキリ、ケラ、ジョウカイ等が集まって来て、
パクパクガリガリやってるのも異様な光景である。
灯火を消したあとの掃除も大変そうで、本当に申し訳ない。
真打は遅れて登場
シロアリの大群が峠を越した頃、蛾やカメムシが集まり出して、
甲虫が来ないなーと思っていると、
ようやくコガネムシ類やヒラタクワガタ、コメツキなどが到来し出した。
そして、お目当てのカミキリ類がポツリポツリと現れ出したのは、
点灯後1時間を経過した21時過ぎだった。
しかし、数が少ない。
なんでも、この年は、春先の発生スタートは早かったが元に戻り、不作気味らしい。
ヨコヤマヒメから始まって、
ヤエヤマウスバ、オオシマドウボソ、タテスジドウボソ、コジマクロオビヒメ…と順繰りに来て、確かに不作なのかも…と思ったとき、
体育坐りしていた筆者の眼下に忽然と、肩を怒らせて立つドウボソ系が…。
パッと見、違和感。
二人して何かヘンだなと言いつつ、筆者が摘ませて頂いたところ、
ザラッとして光沢が弱く、赤味が欠けててシロスジドウボソ的でもなく、
何より触角が短く、タテスジドウボソでもない。
体型も寸詰まり気味で、横から見ると側面がベタに黄色い感じ…
あっ、前年の秋の「むし」カミキリ特集号の表紙のアレだ、とピンと来た。
イマサカドウボソだ!コレ!
いそいそと収納して、その晩遅く、宿に帰ってから確定したのだが、
まさか、イマサカに遭遇できるとは思わなんだ。虫友氏に深く、深く感謝。
その後、飛来が細って撤収しようかと思うと、またカミキリがポツリと来て延長、
というのを繰り返し、ホソガタヒメ(これもチャイロヒメ同様、採ってなかった)
も虫友氏から恵んで頂いたけれども、
結局、ヤエヤマフトとかやっぱり普通種ばかりでダラダラと経過し、
終了したのは暦が変わって0時半。
虫友氏と別れ、市内の宿に向かう車の運転が中々に辛かった。
ちゃんとした晩飯も食い損ね、
お付き合いをして頂いた虫友氏には申し訳ない限りだったけれど、
お蔭様で初物2種(アベサビと合わせて、この日は都合3種)を得ることができた。
改めて感謝申し上げたい。
疲労のあまり、展足もせずバタンキュー。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●特派員Nの徳之島2021
4/2 初日は雨で採集ならず
4/3 昼から天気回復
手々林道 シバタアラゲサビ、ズマル徳之島亜種、シマトゲバ
面縄 アマミリンゴ
4/4 又雨でビーディングも成果無し 5月の為のハーマ焼の場所探しで終了。
5/15 晴
花徳 シロスジトゲバ
山クビリ林道 トクノシマケシ、ヒゲナガヒメ
手々林道 シマトゲバ、クロオビトゲムネ徳之島亜種、ケブトハナ
与那間 イマサカ狙いのハイビスカスビーディングもエラブモモブトトゲバのみ
面縄 シロスジトゲバ
5/16 晴
山クビリ林道 ウスグロアメイロ、リュウキュウクモガタケシ、シマトゲバ
最後に花徳でシロスジトゲバが又採れました。
ライトトラップは全く成果無しでした。
初めての徳之島 カミキリが少なかったです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●天牛人語〜クビアカツヤカミキリ、足立区へ
埼玉県の草加市で、大暴れの本種が、隣の足立区へ侵入。
コロナ発生国から、赤い悪魔が日本の桜を撲滅にやってきた。
梅の樹もやられます。
池袋に住んでいるので、気になり、桜状況を見回り開始。
北区は飛鳥山公園が気になる。
豊島区は染井霊園で気になる桜を発見。
定かじゃないが、成虫を見つけたら報告します。
======== 目次 ============
●小仏十市朗2019~石垣その2
●丹野富雄氏に寄ってきたカミキリ
●天牛人語~中国からの桜全滅カミキリは来たかい
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●小仏十市朗2019~石垣その2
2019年6月2日 石垣島
チンタラと周遊
さすがに連日の疲れと前夜の灯火採集4時間半の疲れで、
朝なかなか起きられず。
何とか起きて、手早くイマサカとアベサビだけ、展足。
外を見ると天気は良好。九州から通算して、
雨に降り込められた日がなかったことも、実にラッキーだった。
この日はフリーだが、さてどうするか。
この時季、取り零しが特に多いのは、
カタモン以外のビロウド系、イシガキ以外のゴマフ系、トラニウス等々と、
採ってない種類の方が圧倒的に多い筆者なのだが、
採り易いものもあまり思い付かない。
取りあえず、トラニウスが相対的に確率が高そうなので、
お山に探しに行ったあと、やはり裏石垣を適当に流すことにした。
出発時刻は9時半過ぎ、やる気ないでしょ?
まずはお山の林道を流しながら、
適当に車を停めてトラニウスが居そうな場所を目視巡回したり、
アカメや梢をスウィープして回るが、
同種の朝のラジオ体操タイムは終わったのか、
サッパリ見当たらない。
ムネアカチビナカボソ・ミドリナカボソの綺麗な両タマムシが
沢山ネットに入るが、
そんなに持って帰っても展足が大変だし…。
路傍に良さげな倒木や落ち枝も見当たらないので、
此処は見限って島の北側に抜け、ゴマフ系の探索に移ることにした。
が、海岸林に入ろうとすると、先客が多数。
タチヨミ版はここまでとなります。
2021年11月12日 発行 初版
bb_B_00171512
bcck: http://bccks.jp/bcck/00171512/info
user: http://bccks.jp/user/150816
format:#002y
Powered by BCCKS
株式会社BCCKS
〒141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp