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中華古典料理集(一)スープと粥

食憲鴻秘

duotianminhong出版



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(1)スープ
  ・白湯
    朝起きた時、まず白湯を一杯飲むのはとてもいい。夜寝ている間に「火」の気が人体の上部にたまり、横隔膜が固まってしまう。白湯を飲んで横隔膜を広げると、気分がさわやかになる。塩や砂糖を少し入れておくのもいい。薬を飲むときも、まず白湯を一口か二口飲んでおくといい。
  ・福建ミカンのスープ
    福建ミカンを固めた菓子を細かく切り、湯で煎じて飲む。福建ミカンにはブドウ糖と多種類のビタミンが含まれており、ことにビタミンCの含有量が多い。皮や種にも薬効がある。
  ・オリーブのスープ
    オリーブを数切れ木槌でたたいてつぶし、小さな壺に入れた後、湯を注いで蓋をする。しばらくたってから飲む。包丁を使うと黒い錆が出て生臭くなるので、必ず木槌を使うこと。
  ・杏仁のスープ
    杏仁を湯で煮てから皮をむいて先端部分を取り除き、一晩浸しておく。湯を捨てた後、少量のショウガ汁と白砂糖、もしくはクリームやはちみつを加える。

  ・梅花のスープ
    旧暦十二月に咲いた梅の花を、へたと一緒に早朝に摘み、磁器の瓶に入れておく。それぞれの花に炒った塩を少しずつ振りかけておくのだが、手で直接触ってはならない。梅の花が変質してしまうからだ。オオバヤダケ及び厚紙を用いて密封しておく。夏になったら開封する。まず茶碗にはちみつを少量入れ、梅の花を三つか四つ入れて、熱湯を注ぐ。湯の中で花が徐々に開いていく姿はとても美しい。薬の代わりに飲むととてもおいしく、香りもいい。

  ・須問のスープ
    蘇軾の歌にある。「干したショウガの粉十五グラム、種を取った乾燥ナツメ五百グラム、炒り塩百グラム、カンゾウ五十グラム、チョウジとモッコウそれぞれ二十五グラム、干したミカンの皮少し。これらを一緒に煎じて飲むと、年をとっても顔はつややかだ」
  ・鳳髄のスープ(肺を潤し咳を治す)
    湯に浸して外皮をむいた松とクルミのさねをそれぞれ五十グラム、蜜を五百グラム用意する。まず前二者をすりつぶし、そこに蜜を注いで均等にかき混ぜ、熱湯で淹れて飲む。
  ・ハスの実のスープ(心気を通じ、精髄を益す)
    干したハスの実を黒いからと一緒にとことん炒り、ひいて粉にする。上質のカンゾウ五十グラムを弱火でさっと炒り、ひいて粉にする。塩を少し混ぜて、熱湯で煎じて飲む。ハスの実には心を清らかにして目をよくし、下痢を止める効果があると言われている。
  ・乳酪
    牛乳もしくは羊乳に水と小麦粉を少し混ぜて濾過し、鍋に入れてとろ火でじっくり煮詰める。煮詰め終わると白砂糖を少し入れ、火を強くして、木のしゃもじでかき混ぜる。それから再度濾過して、茶碗に入れる。白砂糖にハッカの粉末を加えておくとおいしさが増す。
    

  ・ミルクティー
    夏に摘んだ茶葉を煮詰めて濃い煮汁を取る。その煮汁の色が赤くなったら頃間だ。その後バターと、雑物を濾過したひきごまを加える。塩か砂糖を入れてもいい。
  ・杏酪
    北京の杏仁を湯に浸し、炉の灰をひとつまみ入れて、水を加える。熱が冷めたら、杏仁の皮をむいて清水できれいに洗う。その後適量の清水を加え、混ぜ合わせて粉末にする。それを絹の袋に入れて濾過し、汁を搾り取る。その汁を鍋に入れて、煮る。砂糖を少し加えて熱いうちに飲む。牛乳を少し入れてもいい。

  ・麻腐
    ごまを淡い香りが出るくらいに炒る。それを粉末にして水を加え、絹で濾過して殻を取り除く。その汁を煮て、白砂糖を加える。熱いうちに飲むのが一番いい。

(2)粥
  ・粥を煮るときは、井戸水を使うといい味が出る。河川の水だと味が薄くなる。しかし、河川の水でも、数夜寝かせておいてから粥を煮れば、いい味の粥ができる。暴雨の直後の井戸水で粥を煮たら、薄い味になってしまう
  ・神仙の粥(風邪を治す)
    もち米百グラム、ショウガ五切れ、河川の水二碗を土鍋に入れて、煮る。二回沸騰させた後、ひげ付きの白ネギ七切れを入れ、米がどろどろになるまで煮込む。その後、酢を半カップ入れ、熱いうちに食べる。スープだけでも風邪を治す効果がある。もち米は胃を健やかにして気を補い、白ネギは発汗を促して寒を散らし、酢は毒を消す。この三つの作用で、治療効果はとてもいい。
  ・アカゴマの粥
    アカゴマの殻を取り除いて蒸す。その後炒ると、より香ばしくなる。それをひいて粉にする。その粉二百グラムに米を三百グラムの割合で混ぜ、煮て粥にする。黒みがかったものを使うとより効果がある。髪がつややかになって目がよくなり、腎臓にいい。まさに神仙の美食だ。アカゴマは繊維と脂肪を含み、肺や腸にもいい。

  ・ハトムギの粥
    ハトムギは臼でひいてもふすまが残り、食べすぎると気を損なう。そこで水と混ぜ合わせてひいた後、布を用いて雑物を濾過し、オニバスの実とヤマイモを混ぜて再度ひくのがいい。そのごうるち米と半々の割合で混ぜて、煮て粥にする。ハトムギの実は真珠のような色で、たんぱく質を豊富に含み、脾と肺によく、熱を鎮め髪をつややかに保つ効果がある。

  ・ヤマイモの粥(腎の気を補う)
    ヤマイモをひいて粉にする。粉四米六の割合で混ぜて、煮て粥にする。

  ・オニバスの実の粥(精気を益して知力を広め、目と耳を聡くする)
    まず殻を取り除く。新しい実はひいてペースト状にし、古い実はひいて粉にする。米と半々の割合で混ぜて、煮て粥にする。
    

  ・羊肉の粥(やせすぎを治し、陽の気を増す)
    じっくりと蒸した羊肉四百グラムを細かく切る。その後ニンジンと白ブクリョウを五グラムずつ、オウギを三グラム、それぞれひいて粉にしたものを混ぜる。種を取り除いたナツメ二粒を細かく切って入れ、さらにうるち米三百グラム、塩一グラムを加え、煮て粥にする。

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中華古典料理集(一)スープと粥

2022年1月28日 発行 初版

著  者:食憲鴻秘
発  行:duotianminhong出版

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