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 昨今、巷には様々なエンターテインメントが溢れている。多種多様なエンターテインメントは人々の心を潤し、日々の生活の糧になってくれる。エンタメの数は膨大で、自分の知らない領域について触れることは、まずそうない。なので、今回は三人の筆者が、それぞれ自分の思うエンタメを紹介してもらう本になっている。自分の知らないエンタメの世界が開かれる瞬間を皆さんにも味わって欲しい。この本は、エンタメ好きが、全人類に向けた、おすすめエンタメ紹介の本である!!!

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E!E!E!ENTAME!!!

マッチョ
熊谷優希
久方しづ子

二松学舎大学



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 目 次

第一章 筋トレは最大のエンタメ 作・マッチョ

第二章 おすすめローグライクRPG 作・熊谷優希

第三章 TRPGの世界 作・久方しづ子

第一章

筋トレは最大のエンタメ

マッチョ

筋トレは最大のエンタメ

マッチョ

 読者のみなさんは筋トレをしたことがあるだろうか? それは今もしているのか? 私はすべての人に筋トレを勧める。私は現在筋トレを中心とした生活を送っているが、何もそこまでしてくれとは言うつもりはまったくない。週に1回でも、月に1回でもいい。まずは自宅で手軽にできるところから。やり始めればそれで構わない。それが習慣づいてくれれば幸いだ。それでは、筋トレがいかに楽しいかを紹介していく。

 筋トレのいいところは、やり続けていると目に見えて成果がわかるところだ。努力に対して結果が分かりにくいということはない。さすがに1回や2回のトレーニングではわからないかもしれないが、続けていくと確実に変化が訪れる。体がかっこよくなり、扱える重量、回数がどんどん増えていき、数字ではっきりと成果を確認することができる。特にやり始めたばかりの頃は、あっという間に成長する。ビギナーズラックが終わり少し成長が鈍ってきたかなと思う頃には、あなたは間違いなく筋トレの虜になっているだろう。

 少しやってみて、筋トレそのものが楽しいと思えたあなたには素質がある。もう何も言うことはないから、そのまま続けていただきたい。もし筋トレが辛かったという人でも、できれば2ヶ月くらいは継続してみてほしい。体の変化、重量アップは必ず訪れる。ほかに仲間ができたり、やる理由ができたら続けたくなるかもしれない。

 どうしても辛いという方や、何か疾患があって、という方は無理に行うことはない。私は万人に筋トレを勧めるべきだと考えているが、本当に万人が行うと考えている訳でもない。

 ただ、運動が嫌いだったとか、運動神経が悪いからといってやらないのはもったいないと思う。子供時代の遊びや体育の授業ではほとんどが球技だった。それで運動が嫌いになってしまう人も多いが、人には向き不向きがあり、球技が得意でない人でも筋トレで効果を出すことはできる。実際に私もそうだったし、コンテストに出ているような方でもそういった人は少なくない印象がある。当然なんでもこなしてしまうという人はいる。そういう人は最初から重たいバーベルを平気で扱ったりするが、筋トレは自分との戦いだ。他人と比較して一喜一憂するのは決していい事ではないから、自分との対話で少しでも変化を見つけて喜ぶことにしよう。

 今まで挙げた中で、私は重量を挙げることに心血を注いでいる。2・5キログラムでも挙がらなかったバーベルが挙がったときの喜びというのは表現し難いものだ。ぜひこの喜びをみなさんに味わってほしい。

第二章

おすすめローグライクRPG

熊谷優希

おすすめローグライクRPG

熊谷優希

 皆さんはローグライクというゲームジャンルをご存知だろうか。ローグライクとは、主に毎回ランダムに生成されるダンジョンを最終階までの踏破を目的としたゲームである。しかし、普通のRPGとは違い、敵に倒されたり罠に引っかかったりして死亡すると、そこまでに拾ったアイテムやキャラクターの強化を失ってしまう。ゲームによっては、キャラクター自体が削除されるなどといった、少々難易度が高めに設定されている場合もある。だが、プレイし続けるうちに不思議な魅力に気づいてやめられなくなるジャンルである。代表的なローグライクと言えば『トルネコの大冒険』『風来のシレン』『ポケモン不思議のダンジョン』などがあげられる。

 私は、元々大のゲーム好きで、特にオフラインゲームをよく遊んでいた。ここ数年はコロナ禍ということもあり家にいることが多く、「なにか面白いゲーム無いかなー」と色々なゲームに手を出していくうちに、気づいたらローグライクにハマっていた。今回はハマるきっかけとなったゲームを紹介したいと思う。このゲームは通常のローグライクとはまたひと味違うゲームシステムで、初心者でも始めやすいと思うので是非参考にして欲しい。

 ハマるきっかけとなったゲーム。それは『Slay the Spire』である。ローグライクは基本的に、自分が移動したり攻撃をしたりすると、敵も同時に移動したり攻撃をしてくる。しかしこのゲームは、マップが挑戦するたびにランダムであるとかゲームオーバーになるとその時点でのアイテムを失うといった基本的な要素はローグライクなのだが、敵との戦いがカードなのである。まず、初期のキャラクターが3体(アイアンクラッド、サイレント、ディフェクト)おり、1体を選びスタートする。その時点でキャラクターは初期デッキを持っており、ダンジョンを進めながらそのデッキにカードを追加したり、抜いたりしながら進めていく。マップは道が何個にも分岐しており、どの道がどこにつながっているかは予め見える。それぞれのマスに描かれている模様によって起こるイベントが異なる。普通の敵のマス、エリートと呼ばれる強い敵が出るがその分いいカードが手に入るマス、レリックと呼ばれる持っているだけで効果をキャラクターに付与するアイテムが貰えるマス、休憩して体力を回復するかカードを1枚削除するマス、そしてランダムにイベントが発生するマスだ。ランダムマスは、ただHPを失うだけの時もあれば、敵と戦わずにいいカードを獲得できたりと、それだけでも一喜一憂できる。

 カードには、コストというものが存在しており、基本的に1ターンに3コストまで使用することができる。いいカードほどコストが多めだったりするので、強いカードばかりを集めるとコスト3のカードばかりで1ターンに1回しか行動できなくて、すぐゲームオーバーになってしまうのもバランスがよく作られている。また、攻撃カードと防御カード、スキルカードがある。このゲームでは、敵の次の行動が分かるため、敵が次のターンに10の攻撃をしてくると分かっていたら、5と5の防御カードを使ってあと1コストは攻撃か次の自分のターンのためにスキルを使うなどの行動ができる。ちなみに、相手が10の攻撃してくる時に、こちらが12の防御をして残り2残っていても、基本的には次のターンには持ち越せない。

 キャラクターによっても出るカードが変わってくるので、当然戦い方も変わってくる。例えば、アイアンクラッドというキャラクターは攻守ともに強く、攻撃力を上げる筋力という効果を付与するカードや今の筋力を倍にするカード、逆に防御の数値を次のターンに持ち越せるようになるカードや今の防御値を倍にする、防御値の分攻撃に上乗せできるといったカードもある。サイレントなら、毎ターン継続ダメージを与える毒状態を付与したり、0コストの投げナイフを投げまくるといった戦法。ディフェクトは、ターン終了時にコスト消費なしで効果を発動するオーブを生成するといった、キャラクター毎に特徴的な戦略が用意されている。

 このゲームの魅力はなんと言っても、ローグライクというものにカードゲームを足すことで、ローグライクをやったことある人でも新鮮味を感じられるところだろう。また、ローグライク初心者でも、カードゲームならではの手軽さでおすすめできるゲームである。

 『Slay the Spire』はNintendo Switch、PlayStation4、PC、Androidで展開中で価格も1000〜2000円と比較的手に取りやすい価格なので、気になった方は是非プレイしていただきたい。

第三章

TRPGの世界

久方しづ子

TRPGの世界

久方しづ子

 日々、遊びの形は多様化している。オンラインゲームで離れた場所の友人と遊んだり、あるいは自宅で映画を楽しんだりと、楽しみの追求にさまざまなツールが用いられていることは言うまでもない。
 今回私は、オンラインでもオフラインでも楽しく遊べるTRPGというゲームを取り上げて紹介する。エンターテイメントのひとつのツールとして、ぜひこのコンテンツを楽しんでくれる人が増えると嬉しい。
 TRPGは「テーブルトークロールプレイングゲーム」の略称であり、さまざまな種類のゲームを包含した呼称である。ビデオゲーム、アーケードゲーム、カードゲーム……のように、ひとつのゲームカテゴリーを指しているものだ。TRPGには、固有の世界観を持つさまざまなシステムが存在する。あまりにも多くの種類が存在するため、筆者も全てを把握しきれてはいないが、例えば『クトゥルフ神話TRPG』や『忍術バトルRPG シノビガミ』あるいは『マルチジャンルホラーRPG インセイン』などが特に有名なシステムかもしれない。
 このゲームの特徴は、ダイス(サイコロ)を使ってストーリーを進めていく点、そしてプレイヤーが動かすプレイヤーキャラクターたちの自由な対話によって物語が展開される点である。
 プレイヤーが遊ぶ物語の大筋・シナリオは事前に用意されており、ゲームマスターによってキャラクターの行動に伴った結果が提示される。自由度が高く、ゲームマスターが可能だと判断すればシナリオの想定外の動きを取ることもできる点に独自性が見られるだろう。
 例えばこんなことが起こるかもしれない。
 ……ある事件について、調べ物をしたいキャラクターがいた。そこで、必要な情報を的確に見つけ出せるかどうか
 ──その成否の判定のために、ゲームマスターはプレイヤーにサイコロを振るよう指示をする。そしてプレイヤーの出目次第で、キャラクターは事件に関する情報が得られたり、得られなかったりするのだ。把握している知識や情報によってキャラクターの動きが変わっていくことは言うまでもない。
 もし情報が得られなければ、もう一度調べ直すために別の手段を考える必要があるかもしれない。社交性のあるキャラクターであれば誰かに協力を頼むかもしれないし、そうでないなら地道に調べることになるかもしれない。あるいは、キャラクターが刑事や警察といった職業であれば、別ルートから探りを入れることもできるかもしれない……。
 これこそがTRPGの醍醐味である自由度の高さだ。あるシナリオを共に遊んだ、そのプレイヤーたちにしか味わえない特別なドラマがあるのだ。
 また、数多くのシステムがあるおかげで、気分によってさまざまな世界観の中で存分に遊べるだろう。中にはTRPGゲーマーが自由に制作した面白いゲームシステムやシナリオも沢山存在するため、ぜひ好みのコンテンツを見つけて遊んでみてほしい。
 きっとあなたも、あなた自身とそのキャラクターでしか味わえないドラマを体感できる筈だ。

E!E!E!ENTAME!!!

2022年8月10日 発行 初版

著  者:マッチョ、熊谷優希、久方しづ子
発  行:二松学舎大学

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小幡成龍

2001年3月9日・茨城県生まれ。
趣味は映画鑑賞と音楽鑑賞と散歩。
特技はドラムと料理。
最近の悩みは、切れ痔。

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