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スポーツのすすめ

熊谷優希 スカイ 麻枝圭太

二松学舎大学

 目 次

走ることのすすめ

熊谷優希

スケートボード

スカイ

バスケットボールのすすめ

麻枝圭太

走ることのすすめ

熊谷優希

走ることのすすめ

熊谷優希

 私は、6歳から15歳までの9年間父や兄の影響を受けサッカーをやっていた。しかし、もともと家で本を読むことや一人でこつこつやるのが性に合っていた私は、あまりサッカーを好きになれなかった。体を動かすことは嫌いではなかったが、運動が苦手だったこともあり、ますますサッカーに身が入らなくなった。そんな私にも意地というものがあったようで、足も速くない、ボールもうまくさばけない、じゃあ体力をつければ少なくとも迷惑はかけないだろうと毎日10キロメートルのランニングを始めた。それが、私が陸上に初めて興味を持った瞬間であった。いざやり始めてみると、ただひたすら走ることが思いのほか楽しいではないか。好きな音楽を聴きながら今日はここまで走ってみようと考えたり、何も考えず気の向くままに走ってみたりと、自分のペースでこつこつやるのが性に合っていた。
 走ることは楽しいと思う。運動が苦手な人でも気軽に始められ道具も要らない。場所も選ばない。気ままにできるのだ。天気も選ばない。私は、雨の中濡れながら走るのが1番好きだ。
 自分で走るだけでなく観るのも結構楽しい。他のスポーツは基本的に1試合が長いものが多く、見る人によっては集中が続かないかもしれない。だが、陸上は競技によるが選手がレーンに着いてからゴールするまでだいたい1~2分程度だ。その短時間の中で選手たちのせめぎあいがあり、観客たちは手に汗を握り、試合に集中する。走るのはあんまりという人は、ほかの競技を見てみるのもまた面白いだろう。陸上には走るだけではなく、やり投げや砲丸投げ、幅跳び、高跳びなど色々と種目がある。やり投げなど見るのは私も好きだ。身体ひとつで槍を60メートル以上飛ばすのは圧巻だ。
 私は、高校生の時1500メートルと400メートルをやっていたのだが、やってみると分かるそれぞれ違った魅力というものがある。1500メートルでは相手に惑わされず、自分のペースをひたすら守って抜き去る時はとても気持ちがいい。400メートルでは相手と競うのももちろん面白いが、400メートルを全力で走りきれたというところに自分の成長を感じられてまたそれはそれで面白い。
 気軽にランニングから始めてもいい。興味を持ってトラックで走りたくなれば、市の競技場などで申し込みをすれば参加させてもらえたり指導してもらえるので興味が沸けば気軽に足を運んで見てほしい。

スケートボート

スカイ

スケートボード

スカイ

 今回は大学生や社会人に向けて、スポーツをすることで日常生活に面白味を与えたいという趣旨で、取り上げたいと思うスポーツはスケートボード、いわゆるスケボーである。
 おそらくスケートボードをあまり知らない人の方がほとんどだと思われるため、これからスケートボードがどういうものか。その楽しみ方と一緒に説明して行こうと思う。
 まず、スケートボードはその名の通り、スケートボードを用いて行うスポーツである。基本としては、スケートボードの上に乗り、脚で蹴って滑るだけの簡単なものである。なのでスケートボード自体を買ってしまえば、あとは追加で買うこともないのでコスパのいいスポーツと言えるだろう。そして、スケートボードは移動手段としての役割を担うこともできるため、歩かなくても大丈夫な点で普段の生活において役に立つ。
 スケートボードはただ街中で滑るだけでなく大会があり、トリックと呼ばれる技を駆使し、その難易度によって順位を決めるものである。競技はストリートとパークの2種類に分類することができる。ストリートは我々が暮らしている街のものを利用してトリックをする。例として坂や階段、手すりなどが挙げられる。パークはもともと運動施設であり、ジャンプ台やお椀型のくぼみなどを組み合わせた場所だ。それが現在競技種目の一種として呼ばれている。
 何故スケートボードを紹介したのかというと、筆者自身はやった経験がないが、元々興味を持っていたからである。それにスケートボードは東京オリンピックで追加種目に加わったオリンピック競技であり、多くの日本人選手がメダルを獲得した。そのため、これからの日本はスケートボードに対して資金や支援などを投入するかもしれない。なので今、日本のスケートボードの熱が冷めないうちにはじめるのがいいかと思う。たとえ競技に出なくとも、街中で滑る楽しさもあるためおすすめをした。

バスケットボールのすすめ

麻枝圭太

バスケットボールのすすめ

麻枝圭太

 私がおすすめしたいスポーツは「バスケットボール」だ。なぜかというと、中学生のころに、バスケットボール部に所属していたからだ。といっても、中学生から始めた私には、バスケットボールはとても難しいものだった。それまでは遊びでしかやったことがなかったし、ドリブルやシュートなどもまったく形にはなっていなかった。周りには「ミニバス(小学生対象のミニバスケットボールの略)」からやっていた人もいたので、最初のころは辛い思いをした。今考えてみると、初心者が最初からできるわけがないのだが、中学生のころの私はとても歯がゆい思いをした記憶がある。ではそれをどうやって乗り越えてきたのか考えてみた。浮かんだのは、仲間とスポーツをやる楽しさだった。
 バスケットボールは1チーム5人の5対5で行うスポーツである。前述したとおり、私の同級生にはミニバスからやっている人もいた。もちろん私と同じように中学校からバスケットボールを始めた人もいて、彼らと同じように成長していくことが感じられて嬉しかった。教えてもらうことも少し恥ずかしかったが、自分のためになると感じた。バスケットボールはチームスポーツなので、仲間と切磋琢磨しながら成長していける。中学生ながら良い経験をしたなと言える。
 バスケットボールの楽しさはプレイすることだけではないと感じる。中学生のころ、部活の一環でプロの試合を観に行ったことがある。私は千葉県に住んでいたので、千葉ジェッツの試合を観に行った。それまで私は自分が遊びで友達とスポーツをすることはあっても、スポーツの、しかもプロの試合を生で観たことはなかった。自分がプレイしたほうが面白いと思っていて、あまり乗り気ではなかった。しかし、実際に観てみると、そんな気持ちはすぐに消え去ってしまった。ホームグラウンドということもあって、会場全体が一体となって応援歌を歌い、選手たちの気迫や熱量が客席まで伝わってきた。バスケットボールは、サッカーなどに比べるとコートが狭く、点がものすごい早さで入るので、コート内での移動がとても激しい。プロには及ばないのは当たり前としても、客観的に見たら自分たちもこれくらい激しい動きをしているんだと感じた。目の前で攻守が目まぐるしく入れ替わったり、安定感のあるスリーポイントシュートが見られたり、バスケットボールは生で見るとさらに楽しめるスポーツだと思う。
 バスケットボールは中学の三年間でやめてしまったのだが、最終的にはスタメンまではいかずとも、交代で出られるくらいには成長した。初心者として新たにスポーツを始めることはなかなか難しいと思う。だがしかしそうしてやってみた経験が、趣味として残ることもある。プロの試合を観戦することはお金がかかってしまうことなので、まずYouTubeなどで動画を見てみたりして、興味がわいたら、是非、生で見てその熱気に感動してほしいと思う。

スポーツのすすめ

2022年7月30日 発行 初版

著  者:熊谷優希 スカイ 麻枝圭太
発  行:二松学舎大学

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