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ランニングを考察する 第2巻 日々のランニングからの考察

神屋伸行

走遊Lab



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  この本はタチヨミ版です。

 目 次 ※このエントリを使う場合は「記事非表示」チェックを外してください

はじめに
第1章:走遊Lab練習会レポートより抜粋
2022年1月より7月まで
第2章:走遊Lab練習会レポートより抜粋
2021年
第3章:イベントレポートより抜粋
第4章:ご案内より抜粋
第5章:パーソナルレッスンより抜粋

はじめに

 日ごろの練習会やイベントのレポートは、たんに会の雰囲気を伝えたり、時系列的に情報を出している訳ではありません。王道はもっと写真や活動を見せていき、興味を持って頂くことが必要だと思うのですが、そういった工夫はインスタなどを併用することで実現可能な気がします。
 せっかくnoteという活字メインの媒体を使っているので、こちらではその会などで何を考えたか、どんな知見や情報が得られたかといった中身の部分にスポットを当てて紹介しています。こうして集約するとなかなかの質量があると自負します。ランダムではありますが、ぜひこのような現場に即した素に近い情報を参考に、活かして頂ければと思います。

第1章:走遊Lab練習会レポートより抜粋
2022年1月より7月まで

それぞれの練習を活かしながら自分に必要なメニューを別に立てることは可能です。メニューに正解はありませんし、人や環境を上手く活かすことで得られることも多くあります。
 なんとなく流れや雰囲気に流される場合もあるとは思いますが、陸上競技、ランニングは個人競技ですし、それぞれの特性に合わせた練習、課題と向き合い、チャレンジしていくことが大切です。常にバラバラである必要もありませんが、常に一緒に同じメニューに取り組む必要もありません。
 一体感や目安は一緒に取り組んだ方が形成しやすそうですが、それも別の方法でも構築は可能です。あくまでトレーニング効果を、練習会の効果を高めるならそういったそれぞれの取り組みに注目、意識していくのも大切ですし、そうしておけば今後も、どんな場面でも自分のメニュー、組み立て方が確立できると思います。

2022.7.20
https://note.com/nkamiya/n/n20acd6c2cc01


走って身体を温めていく方法もありますが、こうしてじっくりと身体の機能を丁寧に呼び起こしていく、起動していく方法も身に付けると応用もしやすいです。

2022.7.17
https://note.com/nkamiya/n/n00ba83bc1ab8


自粛でなくても鈍った身体を起こそうとする時に、強い刺激を入れて叩き起こすのか、そろそろっと気遣いながら起こす方が良いのか難しいところがあります。

2022.7.15 
https://note.com/nkamiya/n/n220ad7666352


勉強で言えば模試や定期考査でしょうか。一般ランナーでも、こんな感じでレースにエントリーすると良い目標に、良いチェックポイントになりますね。

2022.7.13 
https://note.com/nkamiya/n/nfa2c11fd1bff


先に説明はしていますが、やはり身体で体感してみると物凄く感じるものがあるようです。「あ、違う!」という声を聞くと楽しいですね。

2022.7.9 
https://note.com/nkamiya/n/nfc088bf279fe


大人はもっとコンディションに意を砕きたい。限られた時間の中でランニングに時間を割くのでその辺のバランスは難しいですが、だからこそ智恵や工夫を最大限に発揮して良いレースを、良いランニングを実現し続けたいですね!

2022.7.8 
https://note.com/nkamiya/n/n60476df28a8c


1人だとなかなか長い距離の練習や量を踏むのがつらく、つい短い距離をスピード上げてやってしまいがち。その辺は忍耐強さ、抑える意識が必要。

2022.7.6
https://note.com/nkamiya/n/n5818657e4e17


やれることを、やれるタイミングや状況で取り組むだけ。長い目では状況や環境の改善は必要ですし、現場力が高すぎていつもその場でどうにかしてしまうとそういった思考に行かない場合もあるかもしれません。
 ですが、まずは現場力、対応力を持ちたいですね。少しでも工夫して、そこで出来るなりの、その場で出来るなりの最高効率を目指して取り組みたい。そのように思います。暑さだったり、大雨だったり、自分の状況だったりで思うような練習が出来ない時もあります。むしろ、本来はそちらがデフォルトかもしれません。アスリートはそういったことがないよう、全力で競技に取り組む環境を目指していくことでトップに近づいていくのかもしれませんが、そこにはそれだけのリスクもあります。
 リスクヘッジを考えるなら、そういった志向や好みを持っている場合は両立すること、バランスすることを考えて組み立てた方が良いです。まして、競技ではなく、そもそもランニングそのものが目的ではなく、健康だったり、自信を付けたいなど、別の目的があるなら尚更そうです。

どうすればそこが成立するのか、構築できるかを真剣に考えていきたいですね。競技を知っているからこそ、そういったどこまで踏み込むか、日常に組み込むかを一緒に考えてサポートすることができます。

2022.7.4
https://note.com/nkamiya/n/nc6333d0d06bc


あまり外に行けなくても身体は動かし続けたいもの。ゆっくりと、丁寧に動作確認、動きづくりをするようなトレーニングなどは涼しくした自宅でも出来ることも多いです。
 練習会がそこだけで完結する方式ではなく、あくまでここで得た情報や経験を活かしてどこでも、一人でも取り組める、続けられることが目標です。

2022.7.2
https://note.com/nkamiya/n/n44959817b9b6


本当にキツいかどうか、暑いと感じているかを冷静に考えるのも大切ですね。別に根論でも精神論でもなく、ただ口ぐせで状況を規定するとそこに引っ張られるものなので注意が必要ということです。

2022.6.29
https://note.com/nkamiya/n/n25c656144fb2


急激に暑くなってきています。参加する人にとってはどうかを聞きつつ、トレーニングを見ながら状態を把握し、コンディションに合わせてコーチングしています。

2022.6.27
https://note.com/nkamiya/n/n1496f283eeb5


走遊Labランニングスクールでは一律で目標を定めるものではなく、プレイヤーそれぞれの目的や目標に応じてサポートしていきます。陸上競技やランニングが主目的でなくても、ダイエットや健康目的、ジュニアなどだと体育の成績向上や運動能力アップ、改善を目指したいなど、様々なニーズがあると思います。そういったプレイヤー方のサポート、環境を提供、構築していきます。

2022.6.15
https://note.com/nkamiya/n/n222b6a52e192


スピードに余裕を持ちたい。それなりにレースに必要な準備が出来つつあっても、まだまだ欲しい能力、引き出しは多くあると思います。全力で追い込んでいけば、苦しいところを潜り抜けていけば勝負できるかというと、それも1つの手法ではあるのですが、絶対的な要素でもありません。スピードに自信があっても、いつでもペースを調整できるか、微細な動きや変化に対応できるか。余裕を持てるか。
 レースは生き物であり、常に同じレースはありません。多少の予測やシミュレーションができても、やはり最後は実際に走ってみないと解りません。そこの最後の詰めを考えた時には効率の良さだけでは決めきれないトレーニング幅と奥深さがあります。
 たとえ趣味で走ろうとも、レース出場を目標に、そこでタイムや順位などの目標を置いて臨み、欲するなら、大なり小なり上述したようなスキルやノウハウ、意識や経験が必要になります。そういった部分を、プレイヤーだけでは気付きにくい部分をサポートするのも神屋の仕事だったりします。

2022.6.13
https://note.com/nkamiya/n/n3455363019f8


スタートが速くなれば中間走のスピードアップも更に活きてくるでしょう。そしてスタートを速くする為には細かい動作、意識付けをしっかりしていく必要があります。反復しながらも、動きやすいところはどこか、自分の身体、状況に合った選択ができるか、感じ取れるかなどなかなか奥深いです。
 そういった手探り、探究を楽しみながらぜひ思い通りの走り、速さを手に入れて喜びに繋がれば良いなと思います。

2022.6.11
https://note.com/nkamiya/n/nc39031a5597e


練習会で全てのメニューを完結するか。それとも練習会の前後を含めて練習会を上手く活用するか。神屋としてはプレイヤー主体に、ある環境を上手に活かすことや、環境が変化しても対応できる力を持つ為にも後者であった方が良いと思います。
 練習会の設計にもよると思います。ここで全てを完結するタイプの練習会なのか、そうでないか。わからない場合は担当コーチに聞くのも良いでしょう。

 ランニングは個人競技の要素が強く、球技のようにレベルが近い同士でないとプレイがしにくいということもないですよね。クラブなどの練習会もいろんなレベルのランナーが混在していても成立しやすいです。レッスンもランニング能力、走力そのものの要素より、その内容によります。速いからスキルが高いとも言えませんし、ベテランが必ずしもよく知っている訳でも体現できる訳でもありません。
 また、ランニングは基礎ベースとなる部分を反復する必要性も高く、走力が異なっても、多くの部分を共通して取り組める面があります。そういった面を踏まえつつ、練習会をどう捉え、どう扱うかを考えてみましょう。自分の力量と、目指すレベルを考えてこの練習会がどの程度を占めるかを考えてみましょう。

2022.6.10
https://note.com/nkamiya/n/n5aa9a446736d


ただただ難しい内容だと飽きますし、チャレンジも続かないので、間にはゲーム性のあるトレーニング、チャレンジを差し挟んでいます。それも1つのトレーニング、コツ掴みに活きてきます。楽しみながら、楽しむからこそ真剣に、意識も集中したりできます。

2022.6.4
https://note.com/nkamiya/n/nd31d70a0c011


今日のプレイヤーは動画撮影も行い、フィードバックを行いました。タイムも大事だし、感覚も大事。その上で客観的に見ることも大事ですよね。毎回までは難しくても、定期的に、いろんなトレーニングや動きを動画に収め、フィードバック&分析や確認をしていくことも多くの情報を得ることが出来ると同時に、様々な角度から自分を知り、把握し、課題設定したり、計画立案にも繋げていけます。

 トレーニングや練習会の質の高さというのも、こういった部分でも目指していけると思います。ハイテクが絶対ではないですが、アナログな部分と、ツールなどを利用した部分など、総合的に向上する環境や仕組みを構築していくのは大切ですね

2022.6.3
https://note.com/nkamiya/n/n39bf1cbf539f


反復練習する際についつい本数をこなすことに意識がいきがちですが、そのメニューを立てた、込めた目的を徹頭徹尾、意識しながら行うことでそのメニューと結果の検証もしやすく、効果も得やすくなります。

2022.5.27
https://note.com/nkamiya/n/n7fd123ef2f33


この日は1本だけ集中して走ることを決めていました。集中するとはいえ、全力で追い込むとか、レースのようにタイムや勝負とかを意識するのではなく、決めた距離を淡々と状態と動き、それに伴うタイム、スピード感覚を一致させていく作業、意識を持って臨んでいます。
 結果としてある程度の目的は達成したと思います。少し身体が重く感じていたそうですが、実際に走ってみると軽い感じで、狙った走りができたそうです。そういったズレもなぜ起きたかを自分でチェックして、次に繋げていくこと、経験として蓄積し、いつでも自由に引き出せることが大切だと考えていますし、「良い練習だった」と考えます。

2022.5.25
https://note.com/nkamiya/n/n0edce1d1619c


いつもと靴を変えてみたり、コースを変えてみたい、ウェアを変えてみたり。河川敷は変調の少ないコースに感じるかもしれませんが、ちょっとした工夫でバリエーションも豊かにすることができます。
 整地と不整地という2者での切り分けは大雑把なもので、実際は整地部分でも路面の固さや種類が違う箇所が幾つもあります。そこに下り基調、上り基調が加わりますし、向かい風や追い風なども生じます。草の高さや緑地の広さ、土手の向こうに広がる景色、川を挟んだ向こう側の景色。不整地も草の深さや固さも違います。砂利もあります。コースも行って帰ってくることもできますし、周回を作ることもできます。

 自分の方でも変化は付けられます。ペース配分も変えられます。気温も変化しますね。自分の考える最高のコンディション下で走るのも良いですが、様々な変化や違いを感じ取れる、体験するのも良いものです。

2022.5.23
https://note.com/nkamiya/n/nc9f99a680164


レースに出る時もピーキング能力は必要ですし、何をどうすれば上手く調整できるかもどんどん試し、コツやノウハウ、引き出しをしっかりと構築していくことを目的とします。
 地力を上げていくことは必須ですが、せっかく培った能力を思う存分に発揮できなくてもつまらない。同時進行でいろんな能力や持って行き方を身に付けます。きっとどんな時でも、どんなことにも活きます。

2022.5.20
https://note.com/nkamiya/n/n353e87d47fbb


予定していたメニューを100%達成するのも大切な考え方ではありますが、一方で今の状態と相談しながら良い状態、不快な状態で終わらせないことも大事だと考えます。やはり不快が続いて、積み重なると継続していく中ではしんどいと感じますし。

2022.5.18
https://note.com/nkamiya/n/n78d5acd8262b


レポートにはその日に行った内容そのものより、そこで意識したことや考え、出てきた話や得られた知見、気付きなどもこうしてnoteに記して共有しています。もちろん、現場でかつリアルタイムの場に比べると大きく不足します。言語化できた部分だけでもその情報量には差が出ますし、ノンバーバルな部分はもう断然にリアルには敵いません。



  タチヨミ版はここまでとなります。


ランニングを考察する 第2巻 日々のランニングからの考察

2022年9月1日 発行 初版

著  者:神屋伸行
発  行:走遊Lab

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