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ひといき

たいいちろう

ANUENUEBOOKS



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 目次

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  雨の路(みち)で

  夕暮れ

  波と共に

  自分

  両手を上げて

  花火

  太陽

  染まる
  
  月の光

  手

  雲

  日常

  ひといき

雨の路(みち)で

 人生の中の雨の路(みち)を歩く。
 そんな人達が好きやから。
 僕もそやけど、気付いたんよ。
 今まで、気付かんかった。
 虹が、そこに架かってたんやね。

夕暮れ

 夕暮れ時。
 家並みから香る、夕飯の香り。
 温かい家族の香りがする。
 小さな頃の思い出が、
 香りと共に、心に蘇ってきた。
 もう少し、歩いてみよか。

波と共に

 風が海面を漂う。
 波が立ち、心を洗う。
 元気が出るのは何故やろう。
 波に乗って。波に乗って。

自分

 自分という、
 世界に一人しかいない人間。
 その人間を見つめようやないか。
 大切にしようやないか。
 周りや言葉に傷つかん様にして、
 自分に注目しようやないか。

両手を上げて

 空の下で繋がっている。
 貴方に、万歳!

花火

 花火が、打ち上る。
 その瞬間が好きなんや。
 どんな大輪の花を咲かせるか。
 それを想像する瞬間。
 それが、ええねん。
 何か、希望を貰うから。
 ヒュ~!ドン!

太陽

 無条件で照らしてくれる。
 ぽかぽか、のぼせそうになる位に。
 太陽は、温かい存在。

染まる

 雨空が色鮮やかに、染まる。
 濁ってたって、
 ごちゃごちゃになってたって、
 かまへん。かまへん。
 大丈夫なんやって、
 空の色鮮やかさが、
 そう、教えてくれてん。

月の光

 夜道が明るい。
 振り返ると、夜空に、
 まあるい月。
 なんか視線感じてた思てん。
 見守られてる様な、
 優しい気持ちに、なったんよ。

 何気なく見つめた。
 自分の手。
 手に宿る温度。
 その温度は、
 自分のも、人のんも、
 心を温める為に使える。

 何処へ行こうとしてるんや。
 流れていく。流れていく。
 形になんて、こだわらない。
 ただ、流れていく。
 自由に。自由に。
 そんな雲に、嫉妬する位に、
 憧れてしまうよ。

日常

 昨日と、同じ感じの今日。
 繰り返しの普通の一日。
 そんな感じを、愛しく思う。
 普通の一日は、きっと奇跡の一日。
 ずっとずっと、続いてほしい。

ひといき

 一息つこう。
 ただ、一息。
 それで、又がんばれるんや。

ひといき

2022年11月22日 発行 初版

著  者:たいいちろう
発  行:ANUENUEBOOKS

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たいいちろう

巡り会えた皆様に、
幸せが訪れますように…。

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