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人生の中の雨の路(みち)を歩く。
そんな人達が好きやから。
僕もそやけど、気付いたんよ。
今まで、気付かんかった。
虹が、そこに架かってたんやね。
夕暮れ時。
家並みから香る、夕飯の香り。
温かい家族の香りがする。
小さな頃の思い出が、
香りと共に、心に蘇ってきた。
もう少し、歩いてみよか。
風が海面を漂う。
波が立ち、心を洗う。
元気が出るのは何故やろう。
波に乗って。波に乗って。
自分という、
世界に一人しかいない人間。
その人間を見つめようやないか。
大切にしようやないか。
周りや言葉に傷つかん様にして、
自分に注目しようやないか。
空の下で繋がっている。
貴方に、万歳!
花火が、打ち上る。
その瞬間が好きなんや。
どんな大輪の花を咲かせるか。
それを想像する瞬間。
それが、ええねん。
何か、希望を貰うから。
ヒュ~!ドン!



無条件で照らしてくれる。
ぽかぽか、のぼせそうになる位に。
太陽は、温かい存在。
雨空が色鮮やかに、染まる。
濁ってたって、
ごちゃごちゃになってたって、
かまへん。かまへん。
大丈夫なんやって、
空の色鮮やかさが、
そう、教えてくれてん。
夜道が明るい。
振り返ると、夜空に、
まあるい月。
なんか視線感じてた思てん。
見守られてる様な、
優しい気持ちに、なったんよ。
何気なく見つめた。
自分の手。
手に宿る温度。
その温度は、
自分のも、人のんも、
心を温める為に使える。
何処へ行こうとしてるんや。
流れていく。流れていく。
形になんて、こだわらない。
ただ、流れていく。
自由に。自由に。
そんな雲に、嫉妬する位に、
憧れてしまうよ。
昨日と、同じ感じの今日。
繰り返しの普通の一日。
そんな感じを、愛しく思う。
普通の一日は、きっと奇跡の一日。
ずっとずっと、続いてほしい。
一息つこう。
ただ、一息。
それで、又がんばれるんや。
2022年11月22日 発行 初版
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巡り会えた皆様に、
幸せが訪れますように…。