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AI×人間 ショートショート

五円玉、卵黄、田中 太朗

二松学舎大学

 目 次

ChatGPTによるSF小説
『タイムリフレクション』

五円玉

永遠の約束

卵黄

ChatGPTに推理小説を書かせてみた

田中 太朗

ChatGPTによるSF小説
『タイムリフレクション』

五円玉

ChatGPTによるSF小説
『タイムリフレクション』

五円玉(Written with ChatGPT)

プロンプト

 今回、Chat-GPTに出した指示はこのようなものである。
あなたは有能な小説家です。1000字程度で短編SF小説を執筆して下さい。
 AIが紡ぎ出した世界は如何に。

『タイムリフレクション』

 20XX年、科学技術の進歩により、時間旅行が可能になった。
 遡ること30年前、若くて優秀な科学者として知られていたミカエルは「タイムリフレクション」と呼ばれる実験装置を開発し、その可能性と実用性を追求していた。
 ある日、ミカエルは自分が開発したタイムリフレクションを用いて、過去の出来事を観察することに成功した。驚きと興奮が彼の心を満たしたが、同時に時間の確保やパラドックスの可能性も気をつけなければいけないという責任を感じた。
 ミカエルはさらなる実験に取り組み、タイムリフレクションを進化させるための研究を続けた。彼は、時間の流れを制御することで、過去や未来に干渉する可能性を発見したのである。

 ある日の実験中、ミカエルは思わぬトラブルに遭遇した。タイムリフレクションが制御不能になり、彼自身がタイムトラベラーとなってしまったのである。ミカエルは異なる時代に飛ばされ、未知の世界に取り残されてしまった。
 彼が目を覚ますと、周りは見たこともない風景に変わっていた。 高層ビルがそびえ立ち、空には飛行車が飛んでいる様子が見て取れた。彼は自分が未来に飛ばされてしまったのだろうと推測し、現状を理解しようとした。
 未来の人々から情報を得るために、ミカエルは周囲の人々に接触した。未来人である彼らはタイムトラベラーとなった彼の存在に驚きつつも、彼が過去から来たことを理解し、協力してくれた。ミカエルは、自分が未来に飛ばされた理由を突き止めるため、現地の科学者たちと協力して調査を進めたのだった。

 彼が未来に飛ばされたのは、タイムリフレクションの実験として未来の自分が過去に干渉した結果であった。つまるところ、タイムトラベラーとなる前の次元より先の未来のミカエルが過去を変えようとしたところ、制御不可能な時間の波紋が発生し、さらに先の未来に飛ばされてしまったのであった。
 ミカエルは自分の選択に責任を持ち、現地の科学者たちと協力しながら、タイムリフレクションを安定させる方法を見つけて未来を修正するために奮闘した。そうする中で、彼は自分の存在意義や時間の弱さを考えながら、人類の未来を守ると決意したのであった。
 未来の科学者たちの協力や自身の奮闘の甲斐あって、ミカエルはタイムリフレクションを制御する方法を見つけることに成功した。

 タイムリフレクションの実験による騒動を経て、ミカエルは自分の運命に立ち向かい、友情と責任の意義を深く理解することになった。彼の冒険は人類の未来を救う一石となり、科学技術の進歩と人間の絆の大切さを示すものであった。
そして現在、時間旅行は多くの人に利用され、楽しまれるものとなったのである。

原稿作成にあたっての感想

 今回の原稿作成にあたり初めて生成AIというものを利用したが、まずその生成の速さと、読みづらくはあるものの、文章としてしっかり成り立っていたことに驚かされた。 しかし、途中で文が途切れていたり、急に敬体になったり、主語が重複したりとまだまだ課題が多いように感じた。 
今回の試みを通して、改めて言葉や文法の難しさ、物語に整合性を持たせることの大変さを理解した。
今後のAIやコンピューター技術の発展により、さらにクオリティの高い物語が創れるようになるのが楽しみだ。

永遠の約束

卵黄

永遠の約束

卵黄(Written with ChatGPT)

プロンプト紹介

  「800字以上の恋愛小説を書いてください。」
 簡素な指示で、chatGPTに恋愛小説を書いてもらった。以下はそれに卵黄が手を入れた文である。


 春の陽光が優しく差し込む公園で、ひとりの女性が風にそよぐ桜の花を見つめていた。彼女の名前は美咲。恋人との別れから数ヶ月が経ち、長い月日を経てもなお、彼女は心に深い傷を負っていた。
 美咲は大学の講義を抜け出して、恋人とよく遊びに来た場所に足を運んでいた。
 美しい湖畔が広がっているそこは、二人の思い出の地であり、美咲はここに来る度、恋人との記憶を思い出す。彼女は湖面に映る自分の姿を見つめながら、涙が頬を伝うのを感じた。
「──!」
 突然、風が強く吹き始めた。美咲はよろめく。
 乱れた髪の毛を払いながら、ふと顔を上げると、湖の向こう岸に一人の男性が立っているのを見つけた。
「……大翔?」
 ひろと、とうわごとようにもう一度呟いて、美咲は立ち上がった。
 大翔は、美咲の幼い頃からの友人であり、別れを告げられてなお焦がれ続けてきた、愛する恋人でもあった。
 大翔は美咲に手を振りながら、湖にかかる橋を渡ってこちらにやって来る。美咲は迷いながらも、彼の方に歩き出した。
橋の上で二人は再び出会った。夢のような気持ちで揺れる瞳を向けている美咲に、大翔は困ったように微笑みかけ、優しく声をかけた。
「美咲、君はまだ悲しみにくれているんだね……。僕が言えたことではないかもしれないけど、僕はいつでも君を見守っているよ」
 そういって大翔は美咲の頬を撫でる。
 嫌いになったわけじゃない、ごめんね、と、泣きそうな顔で告げた数ヶ月前から、大翔は少しも変わっていなかった。それが美咲には嬉しくて、寂しくて、涙が溢れそうだったが、泣くと大翔が見えなくなってしまうので必死に我慢した。
 美咲は思わず大翔に抱きつく。彼女は言葉を詰まらせながらも、必死に問いかけた。
「大翔、君はなどうしてこにいるの?」
 大翔は少し微笑んで、美咲の手を取りながら言った。
「実は、僕は病気で余命幾ばくもないんだ。医者から、もう少ししか生きられないと告げられて……。だから、君に会いに来た。ここに来れば会えるかなと思ってたら、本当に会えた」
 こうして会えたことだけではない。美咲がここに、二人の思い出の場所に、別れてからもずっと変わらず通い続けていたことに、大翔は嬉しそうな声を滲ませる。
 しかし、それも束の間、すぐに大翔の顔は真剣さを帯びた。
「……美咲、最後のお願いがあるんだ」
 美咲は驚きと悲しみで言葉が詰まった。大翔は続ける。
「僕たちが共に過ごした日々は、僕にとって宝物だった。だから、もう一度……最後に二人で過ごした時間を取り戻したい」
 美咲は涙をこらえながら、大翔の手をしっかりと握り返した。
「私も同じ思いだよ。あの日々が忘れられなかった。いつも心の中に大翔がいた。どんなに短い時間でも、もう一度一緒にいたい」
 二人は橋から降りて、公園のベンチに座った。
 桜の花が風に舞い、まるで二人の再会を祝福しているかのようだった。
 大翔は美咲の頬にやさしく手を添えながら、言葉を紡いだ。
「僕たちが過ごした時間は幸せで満ちていた。けれど、未来のことを考えると心が痛むんだ。君が一人で悲しむ姿を見るのは耐えられない。だから、もう一度一緒に過ごせるこの時間を、大切にしたい」
 美咲は大翔の思いに胸が熱くなり、彼の目をしっかりと見つめて答えた。
「大翔、私も同じだよ。二人で過ごせる時間を精一杯大切にしたい。どんなことがあっても、一緒にいることができる喜びを感じていたい……」
 二人は互いの手を握り締め、公園を散歩し始めた。彼らはかつてのように笑い合い、語り合いながら、過去の思い出を取り戻していった。
 時が経つと共に、大翔の体調は悪化していった。しかし、彼は美咲と、少しでも長く一緒にいられることが幸せだった。
 美咲と大翔は再び湖畔に立っていた。美しい夕焼けが彼らを包み込み、穏やかな時間が流れていた。
 大翔は美咲に微笑みながら言った。
「美咲、ありがとう。君と過ごした時間は僕の宝物だった。僕の思い出に、君との笑顔がずっと残るよ」
 美咲は胸が痛むほどの切なさで、大翔の手を握り締めたまま答えた。
「大翔、私も……本当にありがとう。絶対に忘れない、今日のこと」
 うん、と大翔は掠れた声で頷いた。
 美咲の肩口に頭を預けた大翔が、もう一度うん、と小さく呟く。じわりと温かく濡れていく肩に、美咲は大翔を抱きしめた。
「大翔、君が私を想ってくれているように、私もあなたを想ってる。約束する。あなたがどこにいても、変わらず想い続けるわ」
 美咲の言葉に、大翔は美咲の背に弱々しく腕を回すことで答えた。
「約束だよ」
 そう呟く声は、どちらのものかわからなかった。
 ざあ、とまた強く風が吹く。美咲は目に痛みを感じて閉じた。反射的に、大翔から体を離す。瞬きを繰り返しながらなんとか開くと、大翔はいなくなっていた。
 美咲は、約束が永遠になってしまったな、とぼんやりと思っていた。

感想

 今回、初めてchatGPTに小説を書かせてみて、日本語の複雑さを改めて実感したように思う。AIの書いた人間の挙動は、やはりどこか人間味がなく、読んでいて、文章に不自然さがない場面でも違和感を感じた。これが例えば、より文法や表現方法が簡素な言語をAIように作ってあげでもすれば、また違った一面を見られるのかも知れない。そう考えると、それもまたAIと共生していくうえでの楽しみになるだろうと思う。

ChatGPTに推理小説を書かせてみた

田中 太朗

ChatGPTに推理小説を書かせてみた

田中 太朗

プロンプト紹介

 今回、ChatGPTに左記のような指示をした。
あなたは、超有能な推理小説作家です。1000字以上の推理小説を執筆してください。なお、登場人物の名前は日本人名にしてください。
 さて、どのような作品ができあがったのか。篤とご覧あれ。

『朱雀寮の事件』

 ある晩、京都にある学生寮の朱雀寮で、恒例の新入生歓迎会が開かれていた。多くの教授陣が集まり、賑やかな雰囲気が漂っていた。しかし、宴の最中に起きた一つの事件が、その楽しい雰囲気を一瞬にして一変させた。
 被害者は、著名な歴史学者である藤本直人。彼は、彼の寮の部屋で殺害されていた。死因は窒息死と見られている部屋には、鍵がかかっていた。部屋の外で殺害して運び入れた可能性も考えられたが、その当時、かなりの人が寮内に居たため、誰かが部屋の中で犯行を行ったことが示唆されている。
 現場で「藤本の遺体を見つけたのは、寮の住人の四方田晴美と、その弟四方田秀樹。。晴美は、寮の副寮長で、秀樹は大学生で文学サークルに所属している。彼らは事件の第一発見者として怪しまれることになる。
 捜査のために派遣された刑事、桐原慎一は、宴の参加者全員のアリバイを確認し始めた。しかし、死亡推定時刻は午後九時から十一時の間とされ、その当時は多くの人々が宴の会場にいたため、アリバイを見つけることは容易ではなかった。
 桐原はまず、寮の寮長である小田切慎吾に話を聞くことにした。彼は、朱雀寮の管理に厳格な寮長で、事件の前夜には藤本と口論していたことが判明する。しかし、慎吾には当時のアリバイがあり、藤本の殺害に至る動機が見つからなかった。
 桐原は次に、秀樹の所属する歴史研究サークルの仲間である飯塚真美に話を聞くことにした。彼女は、秀樹の恋人であり、事件当日も秀樹と一緒にいたと主張していた。しかし、彼女のアリバイを裏付ける証拠は得られなかった。
 桐原はさらに、古参の寮生である石井和人と、藤本の研究仲間である綾瀬京子にも話を聞く。石井は事件当夜、藤本と寮の近くで偶然出会ったことを証言した。一方、京子は研究に関する質問をするために朱雀寮の藤本の部屋を宴の最中に訪れたが、彼が既に死亡していたことに驚きを隠せなかった。
 捜査が難航する中、桐原は藤本の研究内容に注目する。彼の最新の論文は、他の歴史学者からも注目されており、その中にはいままで解明されてこなかった大きな発見が含まれていた。桐原は、藤本の研究が事件の鍵を握っているのではないかと考える。
 桐原は綾瀬京子に再度話を聞くことにした。彼女は藤本の研究について詳しく語り、事件当日の夕方、藤本が六十年も前の総理大臣男の辞職する理由となったある事件の新たな証拠を手に入れたことを明かした。さらに、彼女は夕方に藤本の部屋を訪れた際に重要な手紙を見つけたと告白した。その後、質問をするため、彼の部屋を訪れたところすでに殺されていたとのことだった。
 手紙は、藤本が秘密裏に調査していた総理大臣の事件に関するものであり、その内容は衝撃的だった。そこには、市民の税金を手紙には、事件の犯人についてのヒントが隠されている可能性があると考えられた。
 桐原はその手紙を分析し、事件の真相に近づいていく。彼はアリバイや手紙の内容を総合的に考慮し、犯人の正体を突き止めることに成功する。事件の真犯人は四方田秀樹であった。
 彼は、藤本の研究で発覚した元内閣総理大臣の事件の当事者のひ孫にあたる人物だった。そのため、家族の不名誉な過去が暴露されることを恐れており、藤本を黙らせるために犯行に及んだのだった。
 桐原の推理によって事件は解決し、朱雀寮は再び平穏な日々を取り戻したのであった。

本原稿を作成してみて

 本原稿を作成し、生成AIの技術力に驚かされた。だがしかし、これらを読み物とすると、大ヒットするとは言い切れない。その理由の一つに、かなり抽象的な話の流れという点がある。
 また、歴史学者と文学サークルと合致しない部分も多く見受けられたため、修正を入れることが多かった。
 二〇二三年六月現在でのデータは、しっかり筆者の手元に残してある。同じプロンプトを使用し、数カ月後や数年後に生成させてみたらどのように進化したのか試してみたい。また、それらが大ヒットするという未来が来るのかとても楽しみだ。

AI×人間 ショートショート

2023年7月30日 発行 初版

著  者:五円玉、卵黄、田中 太朗
発  行:二松学舎大学

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