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尾瀬は、福島県、新潟県、群馬県、栃木県の四県にまたがり、二千m級の山々に囲まれた一大景勝地である。二〇〇七年には、「日光国立公園」から、「尾瀬国立公園」として指定されている。尾瀬のシーズンは、尾瀬までの道路が通じている四月中旬~十一月上旬であるが、一般的に利用しやすい期間は五月中旬~十月中旬である。この半年の間に四季や魅力が凝縮されているのである。
特に六月初旬になると、湿原の雪がようやく消え、尾瀬はミズバショウのシーズンを迎える。純白のその姿は尾瀬のシーズンの幕開けにふさわしい姿である。同じ頃に咲くリュウキンカの黄色い花がさらに色を添えてくれる。尾瀬ヶ原や尾瀬沼までの林内では、まだ残雪が見られるので、雪と水芭蕉の「白」が互いにコラボレーションするのである。
九月に入ると紅葉のシーズンが始まる。まず初めに、湿原の草の先端からオレンジ色に染まっていき草紅葉となっていく。日差しに向かって湿原を見ると、湿原全体が金色に光って見え、風にそよぐさまに誰もが魅せられるだろう。十月の初旬になると、木々の紅葉が始まる。特に鳩待峠から尾瀬ヶ原区間のブナ林の紅葉は見事である。
至仏山は、今から二億年以上前に地面が隆起してできたと言われている。尾瀬の成り立ちには諸説がありますが、数万年前に燧ケ岳の噴火により只見川や沼尻川がせき止められて、尾瀬ヶ原と尾瀬沼が誕生したと言われている。そして長い年月をかけて発達したのが、尾瀬の湿原帯なのである。
このように、長い歳月を経ながら尾瀬の貴重な自然は形成されてきたのである。そんな貴重な自然環境は四季折々に色彩を微妙に変化させ、訪れる人々を魅力するのである。











2023年8月16日 発行 初版
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二十歳の時にダライ・ラマ十四世と個人的に出会った事が、世界の山岳・辺境・秘境・極地へのエスノグラフィック・フィールドワークへのゲートウェイだった。その後国内外の「辺(ほとり)」の情景を求めて、国内外各地を探査する。 三十歳代にて鍼灸師と山岳ガイドの資格を取得した後は、日本初のフリーランス・トラベルセラピストとして活動を始める。そのフィールドは、国内の里地・里山から歴史的、文化的、自然的に普遍価値を有する世界各地のエリアである。 また、健康ツーリズム研究所の代表として、大学非常勤講師を務めながら、地方自治体における地域振興のアドバイザーとしても活躍している。 日本トラベルセラピー協会の共同創設者でもある。