長い時間で楽しんで描いていた絵。並べてみると随分と傾向があるようだ。つまりある範囲の世界が見えてくるようだ。自身もよく知らない全貌の一部が見えてくる。その世界に住んでいる住人について知りたくなってくる。
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アリシアの飼い猫はふつうじゃない。大きさも性格も触った感じもふつうじゃない。人間をニンゲンだと考えもしない。でも、餌をくれとは要求しない。食べ物はじぶんで探してくる。食べ物は古風でネズミを探してくる。
このカエルは会うたびにおどろかされる。たいていは書物を開いて思索にふけっているようだ。「ほんを読むことで、本来の自分にカエルことが出来る」という。本来のじぶんというのは、カエルだそうだ。そして読んだページは次の日には覚えていない。
この子は暑がりらしい。だから暑い夏は書物の中に入る。どんな本でもいいのではない。書物は温度が違うから。この日は大好きな極寒の「シベリア抑留記」を選んでいた。避書地と呼んでいる
これは年代物の赤ワインではない。
年代物のマタタビの選び抜かれたエッセンスである。
かるく揺らすだけで芳香がひろがる。
猫肌が立つ
CAT28首脳の会談
COPではなくCAT。28は「ニャー」と読みます。「ネコ連盟の首脳による会談」です。議題は獲物のニジマスの分配ですが、猫たちは本能的でわがままですから、うまそうな魚を前にして分配が上手にできるかは怪しいものです。
図書館のふるい言い伝え
静かな図書館の奥から、異国のことばやため息、寝息まで聞こえることがあります。古い書物が吐きだした声かも知れません。でも百年も経てばあなたの書いた文章も同じようにささやき始めるかも知れないのですよ。

吾輩は熊である
森の奥にはクマが住んでいます。何をしているかは謎ですが、きっと学校があるのでしょう。人間の子供達に好かれる訓練を受け、各種の教養を身につけているに違いありません。だからそのカリキュラムが済むまではそっとしてあげてください。

僕の親戚のインディアンは江戸っ子で、うめぼしと新茶が大好きです。新茶をいただく時はうめえなあと言いながら、ズズーっと大きな音をたてて飲みます。しあわせそうです。
研究室にはいつも二人が出前のカツ丼を待っている。それぞれ研究のテーマは異なる。ソルジェニーチン氏は景観工学、モルサ氏は脳内寄生生物がテーマらしい。どちらもユニークだけど、ノーベル賞もイグ・ノーベル賞の候補にもあがらない。
大学の敷地にあるそば屋でアルバイトをしているミツコは、ある日アタマが痛くて帰って休息。翌日はお休みをいただいた。きのうの濃厚なできごとで頭の中はいっぱい。どこから整理したらいいのか。外は集中豪雨みたいだ。
おんなじ入浴でもこちらは温泉のようだ。べつに頭の中の整理をしているわけではない。体重を測っているだけ。でも増えても減ってもなにも困らない。増えたらきっと喜んでもらえるだろう。
ではどんな人たちがやって来るのかと言えば、想像に頼るしかないのです。だってこの絵ができてからそれを考えるからです。この建物の部屋の中にだれがいるか自由に考えてみましょう。そう、その調子です。
悪天候の日に出席したのは、代理の職員ばっかりみたい。けっきょくお茶を飲んでいねむり。誰も非難するものはいない。良い午後のひとときである。
この作品は相当古いものだ。描いた紙もずいぶん黄色く変色してしまった。なぜこんなものを描いたのかも覚えていない。覚えているとすれば桃太郎はとても弱いもの、こころぼそい子供だということ。日本一とかおだてられてキビ団子を何個か持たされて、よくわからない「鬼退治」にでかけさせられる話だったから。人生のノウハウも知らないで、通りすがりに知り合った動物に助けられて森の中でびくびくして野宿している。何をどうしたらいいかもよく分からなかったはず。
すぐに手元にあったメモ用紙になぐり描きをしなければならなかった。
やがて得体の知れない海岸に打ち上げられたのだと思う。
美味しい料理をつくりたいな。あたたかいビタミンB1のたっぷりの健康な料理。
美味しい料理をつくりたいって?あたたかいビタミンB1のたっぷりの健康な料理、だってー?
明るい空には大きな白い犬が笑っていた。
森に誰かがやってきた。いいやつか悪いやつか?期待と不安。追い払うか、歓迎しようか?様子見て考えようか。無視しようか。とにかくこちらから迫ってみよう。あちらには決めさせないぞ。
物語を
聞かされると
どうしたらそのイメージを
膨らませられるか
物語が曲がってしまわないにはどうするか
しばらく考える
随分と長く考えることになる
やがて ひらきなおる
やっと気がつく
それは物語を追いかけないことかなと
気がつくことがある
自分が作ってしまった物語でもそれは起こる
なかみをよく知っている
スケッチは頭にあるし
何も添える必要がない
でもなにか欲しい
いらないとも思う
仕方がない 別人になる
するとやっとやりたい事が見える
やっぱり好きな事をやりたい
からだがむずむずする
そうかこれでいいのだ
2025/12/20 発行 初版
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