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水の持つ奥深さについて、とある論者は次のように語っている。
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人類初の宇宙飛行士・ガガーリンが「地球は青かった!」といつたように、地球の表面は七十%が海でおおわれている。また、人間の身体の六十五%は水でできているし、他の生物も水なくして生存できない。このように、水そのものはあまりにも身近かな存在であるために、水が本来持っている奥深さについて、つい我々は忘れがちである。
日本語の「みず」の語源は「満の義、出の義」「実の転、道の転」であるといわれている。サンスクリット語では、「アーガ(argha)」(日本で仏前に供える水を悶伽というのはここから来ている)。朝鮮語では「ムル」(ヤンムルといえば井戸の水、湧き水のこと)。
ラテン語では「アクア(aqua)」、ドイツ語では「ワッサー(wasscr)」、ロシア語では「ワダ(bOda)」といっている。そして、酒という言葉は、日本では「栄え水」に由来しているという。
ウィスキーもスコットランドのゴール語で「ウィスゲバハ」、コニャックも本場フランスでは「オー・ド・ヴィ」、北欧の国民酒「アクアビット」と、いずれも「生命の水」という意味である。ウォッカはロシア語の「ワダ」の愛称で、かわいい水の意だそうである。
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このように、古来各地にての『水』の語源には、生命へのエネルギーの根源という意味が含まれているのがわかる。この生命へのエネルギーという概念は、地球生命創生物語へも通底している。さらに、論者は語る。
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宇宙の太陽系の星くずが集合して、地球は誕生している。その中に含まれる高熱の水は、水蒸気となって噴きだし、大気を作りだし、それが雨となって地面に降り注ぎ、その雨水がたまって原始大洋と呼ばれる海を作りだしたという。そして、海の中で、生命のもとになる有機物が作られ、そこから生物が誕生しているのだ。
「海」という漢字は、「サンズイ」に「母」でできている。つまり海とは、生命を誕生させた母なる水ということである。現に、人間の赤ん坊は、母親の胎内で「羊水」に包まれて育つわけであるが、この羊水の成分は海水とほぼ同じであるといわれている。人間は、いまだ海のなごりを体内に持っているわけである。(中略)
旧約聖書では、「混沌たる原始の海に、第一日に光を与え、昼夜を分け,第二日に大空を造り、大空の上下の大水を分け、第三日に天の下の大水を分けて地と海を造った」とある。先ず原始の海があり、そこから地と海を分けたとしている。
インドに侵入したアーリア人の宗教であるバラモン教の神話(マヌの法典)では、神々と人間の父・創造神であるプラフマー(梵天)が、闇黒の宇宙から天地を創造するため、先ず最初に水をつくり、その中に種子をおいた。
「それは太陽のように光輝く黄金の卵となった。そしてその卵を二つに割った。その両半分から天と地を、その中間に大気、八つの方位、水が永遠によどむところなどを創造した」としている。
一方、わが国の古事記では、天つ神の命によって、伊邪那岐命と伊邪那美命の二柱の神が、天の沼矛で海水をコロコロと攪き鳴らして、自然に凝って島ができた。これを淡能碁呂島(今の淡路島といわれている)という。
この島に二柱の神が天降りして、成り成りて成り合わざる処と成り余れる処をまぐわいして、つぎつぎに生まれたのが大八島国である、とされている。このように日本神話でも、水界が重要な舞台になっており、そこから日本列島が誕生したことになっている。
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すなわち、古来各地において『ヒト』にとって『ミズ』の存在は、(深遠)であり(永遠)、そして(霊遠)なるものであった。(霊遠)とは、肉体外部にある超越したナニモノかが、自らの身体の内奥深くに入り込み、融解しながら(精)となって沈静していく状態と言い換えられるだろう。
この本では、そんな『自らの身体に(精)となって沈静していく』水の生命エネルギーが感じられる磁場としてのトポスを紹介していく。



































2024年1月10日 発行 初版
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二十歳の時にダライ・ラマ十四世と個人的に出会った事が、世界の山岳・辺境・秘境・極地へのエスノグラフィック・フィールドワークへのゲートウェイだった。その後国内外の「辺(ほとり)」の情景を求めて、国内外各地を探査する。 三十歳代にて鍼灸師と山岳ガイドの資格を取得した後は、日本初のフリーランス・トラベルセラピストとして活動を始める。そのフィールドは、国内の里地・里山から歴史的、文化的、自然的に普遍価値を有する世界各地のエリアである。 また、健康ツーリズム研究所の代表として、大学非常勤講師を務めながら、地方自治体における地域振興のアドバイザーとしても活躍している。 日本トラベルセラピー協会の共同創設者でもある。