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モロッコ山野跋渉 ツブカル山

清水正弘

深呼吸出版



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目次

北アフリカ最高峰・ツブカル山の動画
(下記のアドレスクリックで閲覧可能)
 https://youtu.be/XB5t6UbykMQ?si=dXLD1m5DJzdmbxIg

アトラス山脈の歴史的概観

イムリルの町~山中の山小屋

山中の山小屋界隈

山中の山小屋~山頂

※旅のフィールドワーク・モロッコ編は別途制作済み。
 下記のアドレスから閲覧可能である。
 https://bccks.jp/viewer/177022/

アトラス山脈の歴史的概観

アトラス山脈は、アフリカ北部に東西に連なる山脈である。その山脈の最高峰がモロッコにあるツブカル山である。その母体となっているアトラス山脈は次の三つの段階で形成されたといわれている。

第一段階である古生代(約三億年前)においては、ゴンドワナ大陸(現在のアフリカ大陸・南アメリカ大陸など)とローラシア大陸(現在のヨーロッパ大陸・北アメリカ大陸など)の衝突によりアンティアトラス山脈(小アトラス)が形成されたという。

アンティアトラス山脈は、元々はアパラチア造山運動で形成された山脈の一部と考えられているのであるが、この山脈は、現在のアフリカ大陸と北アメリカ大陸が衝突したときに形成され、かつては今日のヒマラヤ山脈に匹敵する巨大な山脈だったとも推定されている。

第二段階は、中生代(約六六〇〇万年前)に起こっている。 それは、前述の二つの大陸の移動と分裂による、地殻の広範囲にわたる地層拡張が素因とされている。この地層拡張により、現在のアトラス山脈を含む多くの厚い大陸内堆積盆地が形成されたのである。

そして最後の第三段階では、古第三紀と新第三紀(約六六〇〇万年–約一八〇万年前)に、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸がイベリア半島の南端で衝突したことにより地面が隆起し、今日のアトラス山脈が形成されたのである。

すなわち、アフリカ大陸・北アメリカ大陸・ヨーロッパ大陸という、三つの大きな大陸間のエネルギーが集積した場所の一つがアトラス山脈だともいえるだろう。ツブカル山はその三つの大陸エネルギーの結集シンボルともいえるのかもしれない。





ツブカル山(四一六七メートル)

諸説あるようだが、「ツブカル」という山名は、現地の人々の間で<上から地球を見下ろす人>というを意味があるといわれている。

灼熱をイメージする北アフリカにあって、冬場には降雪するこの山には、超越するナニモノかの世界を想像していたのだろうか。

そんな北アフリカ最高峰であるツブカル山は、高所順応を充分に考慮すれば、意外にもその登頂への道のりハードルは高いものではない。

マラケシュから標高一七四〇メートルのイムリルという山麓の町まで陸路移動する。そのイムリルからキャラバンが始まるのである。初日は標高三二〇七メートルにあるネルターハットと呼ばれる宿泊ロッジまでトレッキングする。そして、ネルターハットからは標高差九六〇メートルを登り山頂へと到達できるのである。通常では、ネルターハットからは山頂往復とし、下山時もハットにて宿泊する。

この本では、前述のルートに添いながらの写真を紹介していく。











イムリルの町~山小屋







山小屋〜山頂

モロッコ山野跋渉 ツブカル山

2024年2月10日 発行 初版

著  者:清水正弘
発  行:深呼吸出版

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清水正弘

二十歳の時にダライ・ラマ十四世と個人的に出会った事が、世界の山岳・辺境・秘境・極地へのエスノグラフィック・フィールドワークへのゲートウェイだった。その後国内外の「辺(ほとり)」の情景を求めて、国内外各地を探査する。 三十歳代にて鍼灸師と山岳ガイドの資格を取得した後は、日本初のフリーランス・トラベルセラピストとして活動を始める。そのフィールドは、国内の里地・里山から歴史的、文化的、自然的に普遍価値を有する世界各地のエリアである。 また、健康ツーリズム研究所の代表として、大学非常勤講師を務めながら、地方自治体における地域振興のアドバイザーとしても活躍している。 日本トラベルセラピー協会の共同創設者でもある。

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