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タロットの会へようこそ
~タロットの瞑想やタロット制作のお話~

mamanmiyuki



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  この本はタチヨミ版です。

はじめに


これまで、タロットの瞑想や制作にまつわる話を書いてきて、6巻で完結編とするつもりだったんですが、6巻を発行した後もまだまだいくつもの試練がやってきた感じで、またタロットの印刷所も変更になったりして、けっきょく、ほんとに完成だな・・・とほっとできたときには、6巻を書き終えてからさらに3年以上の時間が流れていました。

また、最新のスタンダード版の制作にあたっては、新しい印刷所で専用の抜型を作成するために初めてクラウドファンディングにも挑戦し、みなさまのご支援のおかげで、今後もなんとかタロットを発行し続けられる見通しも立ちました。

そして、タロットの発行が一段落したあとは、マルセイユタロットやミンキアーテ・タロットなどの書籍などで目にした図像学の本『iconologìa(イコノロジア)』に書かれている内容や挿し絵にも触発されて、前々から気になっていた図像学のことをあらためて調べたくなり、原書や翻訳本を次々に入手して読み進めました。

タロット作りをはじめたばかりのころ、タロットに描かれている細かい象徴について、タロットの瞑想をしてもなぜそのように描かれているのかはっきりとわからなくても、とにかくピエール・マドニエ版に忠実に描いておくことにしたものがいくつもあったんですが、そのようなことも、図像学の本『iconologìa(イコノロジア)』をじっくりと読んでみると、現代の日本にいる私にはピンとこないものでも、古典マルセイユタロットが描かれた当時のヨーロッパの人なら当たり前に知っていた表現が、タロットの絵にも反映されていたんだな・・・と思われるものをいくつも見つけることができ、さらにタロットへの理解も深まりました。







図像学の本『iconologìa(イコノロジア)』というのは、著者のチェーザレ・リーパの思いつきで書かれたものではなくて、ギリシャ・ローマ時代から伝わっている古い文献、聖書や神話・哲学・神学などの研究を引用して、図像学の事典のようにまとめ上げられているんですね。ですので、古典マルセイユタロットには解説書がないと言われていますが、実はそうではなくて、あえてタロット専用の解説書を作らなくても、当時は、図像学を知っている人なら、タロットに何が描かれているのかってことは当然理解できていた・・・ということだったんじゃないかと思いました。

そんなわけで、マルセイユタロットの謎解きに取り組みはじめてから、ずいぶんと時間がかかりましたが、ようやくいろいろと疑問に思っていたことをおおよそ解き明かすことができたかな~と思っていますので、それをこの本をお読みいただく方に、ぜひ私の感動とともにお伝えしたいな…と。
それと、タロットや本の制作についても、ようやく満足のいく形に落ち着いたと思いますので、その完成までのいきさつなどもまとめてお話ししたいと思います。


それでは、今回の本でもまたお茶でもしながらゆったりと、タロットの世界の旅をお楽しみください。




mamanmiyuki

 目 次


はじめに


*タロットの瞑想のこと*


*電子書籍のクーポンコードを導入*
*赤いミニの夢*
*タロットブームで忙しく*
*鳥マルセイユがかわいい*
*体調悪化から回復*
*3つの車の夢*
*封筒の夢*
*2021年の初夢*
*白いご飯と「かごめかごめ」の夢*
*ストーカー男の夢*
*小さい赤ちゃんが寝てる夢*
*隣の家の女の子が家族に捨てられて、うちで引き取る夢*
*駅への道を教えてもらう夢*


*蛍光の黄緑色の虫の夢*
*青いかわいい靴と、かわいいリュックの夢*
*プールと蜜蜂の夢*
*ミニかスタンダードか*
*新しい印刷所探し*
*自分で入稿データ作り*
*地球のマントルがエメラルドグリーンだという話*
*萬印堂さんでスタンダードタロット発注*
*また車の夢*
*何かの作戦実行?*
*ちょっとグチ*
*書泉グランデさんでも取り扱い*


*データの修正*
*離婚の公表*
*新しいスタンダードタロットが完成*
*新しいグッズ作り*
*スタンダードタロット4刷り発売*
*ブッシュ型のこと*
*本(解説書)を増補改訂版に*
*マスキングテープやハンコ作り*
*巨大な蚊とクモとおでんの夢*
*またタロットブームが加速*
*タロットの発行先を探す*
*6巻の本のパスワードを解除*
*2022年の初夢*
*しょうがの夢*


*バスに乗ろうとしてる夢*
*FCMに出展*
*ラリーカーの夢*
*機嫌が悪い赤ちゃんの夢*
*タロットのデータ修正*
*薬屋の夢*
*病院を退院する夢*
*剣の女王の原画とデータ修正*
*秋のFCMに出展*
*モザイク画作り*
*ミニのタロットの増刷*
*またまたデータの修正*


*2023年の初夢*
*タロットの注文が入ったけど・・・*
*リアルなカツサンドの夢*
*タロットの校正紙が届く*
*カフェの夢*
*再度、タロットの校正紙が届く*
*いよいよミニ6刷り発売*
*3回めのFCM出展*
*天井から雨漏りの夢と、ガス欠の夢*
*アルゼンチンのテレビ番組でママンミユキタロットが紹介される*
*雪の夢*
*スタンダード版のことで動きだす*
*クラウドファンディングに挑戦しようかと・・・*
*バイクを二人乗りする夢*


*タロットのヤスリがけが完了*
*庭でお茶会をしてる夢*
*ミニ2刷りの検品も完了*
*スタンダード5刷り発注*
*ミニ6刷りも検品完了*
*ラベンダー摘み*
*デモンストレーション*
*ぬり絵作り*
*クラウドファンディング終了*
*黒い虫の夢*
*スタンダードタロット5刷りが完成*
*ポーチやふくさに続々新作が誕生*


*ヨアヴ博士のお手紙、ふたたび・・・*
*マネキンさん大活躍~(^o^)/*
*ミニチュア本を作ろう*
*いろんな夢―その1*
*いろんな夢―その2*
*ミンキアーテ・タロットからイコノロジアブームへ*
*テロリストの夢*
*オフ会*
*大手版元も・・・*
*マスキングテープ新柄発売*


*学校の夢*
*2024年の初夢*
*ますます図像学iconologìa(イコノロジア)がおもしろい*
*バス停と原付の夢*
*ミニの裏模様を少し新調*
*素敵な本が出ました*
*ついにiconologìa(イコノロジア)の本がはるばる海外から*
*同好の士*


*さらにiconologìa(イコノロジア)ブームは続く*
*もう1冊のiconologìa(イコノロジア)*
*写本の日々*
*「力」のカードのライオンの舌*
*同好の士の援護*
*熟慮・疑念・苦痛*
*哲学*
*月桂樹と花の冠*


*「INVOCAZIONE/召命」*
*最新版のミニ7刷りのタロットのための修正作業*
*ついに『イコノロジーア』を手に入れる*
*「絵画」と「詩」*
*「熱意」と「報賞」*
*「宗教」と「偽りの宗教」ふたたび*
*『イコノロジーア』が届き、本の原稿書きも再開*
*ミニ7刷りのタロットが完成*
☆追記☆
*叡智と知性*

タロット画像一覧


参考資料
総合索引


あとがき


*書籍・商品のご案内*


mamanmiyuki(ママンミユキ)


*タロットの瞑想のこと*

私のタロットカードや本の中に表現したタロットの世界は、タロットの瞑想や夢の中で見聞きしたり、タロットの世界の人たちから教えてもらったりしたことがもとになっています。(ときには、日常の中で急にメッセージが飛び込んでくることもあります。)いきなり「タロットの瞑想」と言われても、なんのことやら・・・という方もいらっしゃるかもしれませんので、タロットの瞑想について少し触れておきたいと思います。

『タロットカードというと、占いに使うものというイメージが強いですが、タロットカードの神秘的な美しさは、占いによるメッセージだけでなく、私たちの直感的な能力を目覚めさせるような刺激を与えてくれます。そのため、タロットカードと接することによって、人の世界と心の世界を結びつけて、これまで閉じられていた心の中の扉を開くことができるでしょう。夢の世界の扉を開くといったほうがわかりやすいでしょうか。また、芸術的な活動で創造力を刺激したり、隠れた能力を活性化させるともいわれています。タロットカードを占いだけでなく私たちの心の世界の入り口として使うためのひとつの方法が、タロットの瞑想といわれるものです。瞑想・・・というと、なんだか難かしそうな感じがするかもしれませんが、タロットの瞑想は、何か特別な修行のようなことをするというよりも、「自分の感覚を研(と)ぎ澄ますもの」といったほうがいいかもしれません。私がタロットカードを作ったのもタロットの瞑想がきっかけでしたし、タロットカードと親しくなるためにもとてもよい方法です。タロットカードのデッキと静かな場所があれば誰にでもできますので、ぜひ一度取り組んでみることをおすすめします。使うタロットカードの種類は、手持ちのデッキのどれでもかまいませんが、なるべく自分の一番のお気に入りのものにしたほうがいいでしょう。』

     ー「タロットの会へようこそ~タロットの瞑想とタロット制作のお話~」よりー





タロットの瞑想については、電子書籍や紙の本「タロットの会へようこそ~タロットの瞑想とタロット制作のお話~」の中に、付録として、タロットの瞑想についての説明とその手順を掲載しています。まだお読みになっていない方はそちらをご覧いただいたり、アルフレッド・ダグラス著の「タロット」という本をお読みいただくのもいいかと思います。また「DVD講座/タロットの瞑想編」では映像も交えて解説をしています。もう少し詳しく話を聞いてみたいという場合は、タロットの会をお申込みいただければ、直接お会いしたり、スカイプなどを使ってお話しすることもできます。
詳しくは、ホームページ「mamanmiyukiの小部屋」をご覧ください。

ホームページ「mamanmiyukiの小部屋」
http://yff03170.wix.com/mamanmiyuki

*電子書籍のクーポンコードを導入*

6巻の本を書き終えたあとは、しばらくできあがった本を見返して誤字脱字がないかとかチェックしたり・・・といつものように過ごしてました。本を発行するときには、何度も間違いがないかチェックしてるつもりなんですけど、それでも発行し終えた紙媒体の本を実際に手に取ると、やっぱり見逃してた間違いに気づいたりするんですよね~(>_<)。表示する媒体が変わると見る目が変わるから、別の人の目線で見てることになるからなのかな~とも思うんですけど、なんていうか、昨日の自分が気づかなかったことが、今日の自分には見えてくるみたいな・・・。なので、初回に印刷したバージョンは、かなり手作業で修正をしていくことになりました。
それで、本の発行のBCCKSのサイトでいろいろ本の発行や修正をしたり、注文などをしてる最中にふと気づいたんですけど、今までもBCCKSで紙の本を買った人はデータ本も無料で読めるようになってるのは知っていたものの、私から直接紙本を買った人にはそれはできないなーとあきらめてたんですね。それが、私が有料のサービスを登録すると、販促のサポートとして、それぞれの書籍ごとに無料のクーポンコードがある程度の数を発行してもらえるシステムができていて。これなら、BCCKSのサイトで自分で紙の本を買った人だけでなく、私のほうに注文して買った人にもデータ本のクーポンをお渡しして入手してもらえるようになるのね!ということで、「これはいい!」と、さっそく導入することにしました。

・・・というのも、これまでも本の中に引用させていただいた方とかお世話になった方に、紙の本をプレゼントすることはあって、でも、紙の本を何冊もお送りするのも、置き場所も取るのでちょっとかえってご迷惑かも・・・なんて気になってたのもあって、データ本のクーポンコードをお送りするだけなら、紙本の印刷代もかからないし、もらった方にも置き場所の心配なく気軽に読んでいただければ一石二鳥かな~と。もちろん、紙の本がいいですとおっしゃってくださる方には、これまで通りに紙の本をお送りしようと思ってるんですけど、そんなに次々と自書を送られても、なかなか読む時間もないし置き場所もなくて・・・という方向けにはいいんじゃないかと、ちょっと気が楽になりました。それと、今まで電子書籍をあまり使ったことがない方にも、無料なら、電子書籍の便利さを試していただく機会にもなるかな~と。私自身も、以前は紙の本のほうが直接手で書き込みとかできるし、やっぱり馴染みがあって好き・・・と、最初は電子書籍で読むことにはあまり乗り気でなかったものの、まずは漫画から買いはじめて、そのうちだんだん慣れてきたら、増え続ける本の置き場所にも困らなくて便利だな~と、それに、電子書籍だと、文字サイズも自分の好きな大きさに設定して変更できるので、老眼が進んできたこともあって、最近は電子書籍で本を購入することも多くなってきてたんですね。なので、私の本を購入する方の中でも、最初からkindleで電子版を購入される方もいらっしゃいますけど、それだけでなく、まだ紙の本しか読んでいないという方にも電子書籍に親しんでいただくきっかけになればいいかな・・・ということで、これからはご案内していきたいな~と思っています。しかも、のちに、BCCKSで購入した本をkindleでも読める――というシステムも登場して、ますます便利になってきましたので、今では、紙の本を購入される方には、「ご希望であれば電子書籍の読めるクーポンもありますよ」と念のためご案内していくことになっています。

*赤いミニの夢*

これは、ミニ・・・といっても、タロットではなくて車のミニなんですが、美術の専門学校時代に知って、欲しいな~なんて思ってたイギリスの「ローバーミニ」という車のことです。その後、学校をやめたり同棲や結婚・離婚などもあって、けっきょく絵を描くことからも遠ざかってこの車も手に入れないままだったんですが、出産して子育てを始めたときに車がないと不便で、どうせ買うんなら昔欲しかったミニがいいな!と思って買うことにしたんですね。ですが、元旦那からは不評で、もっと普通の国産の安い軽とかでいいじゃん、なんでそんな外車なんか・・・みたいな(^^ゞ。それで、その車代は自分で稼ぐようにと言われ、パートで働いたりしたわけですが・・・。このローバーミニは「ミニクーパー」とかが有名ですが、そのときの販売店にはなかったので、中古の赤い「ミニメイフェア」をローンで買って、夢に出てきたのは、私が乗ってたその赤いミニメイフェアでした。

その夢では、私は赤いミニに乗ってたようなんですけど、駐車場に置いてたら車は消えてて、しかたなく歩いていると、途中で道端の露店でフライドポテトが売ってたから買って、そういえば、車の鍵とかスマホとかも、みんなないなーと思って、しばらく歩きながら探してるんですね。そしたら、鍵とかスマホは道端に落ちてるのを見つけて拾って、けどけっきょく車は見つからなくて、もう少し探そうかとも思ったけど、大変だからもういいや・・・なんて思ってた――という話でした。



  タチヨミ版はここまでとなります。


タロットの会へようこそ~タロットの瞑想やタロット制作のお話~⑦

2024年6月11日 発行 初版

著  者:mamanmiyuki
発  行:La Mer
〒289-1212 千葉県山武市木原738-52
      ℡ 0475-89-1962

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タロットの会へようこそ
~タロットの瞑想やタロット制作のお話~⑦

著者名 mamanmiyuki

発行所 La Mer

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