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「散歩」と聞いてどのようなものを想像するだろうか。飼い犬のための散歩やおじいちゃんおばあちゃんが朝に散歩をしたりなど、想像する大半は家の周辺での散歩だろう。今回私がお勧めするのは、東京都内の散歩だ。
私が東京都内の「散歩」を始めたのは、大学生になってからである。それまでは埼玉県で生まれ育ったため東京に来ることはほぼなく、行動圏はせいぜい家から学校までの範囲だった。しかし、大学生になり毎日東京に通うことや、バイトを始めて自分で使えるお金が増えたことで、行動範囲が広がった。今思い返すと、インドア派で人についていかないと電車の乗り換えができなかった当時の自分からとても成長したと思う。そこからは大学の授業終わりに東京の観光地や施設をめぐるようになった。
東京は観光地が多いためプチ観光をしている気分になれる。その中でも特に美術館に行くことが多く、元々美術に関心があったことや東京に美術館が多かったこと、展示内容が変わることから、目的地は大抵美術館であった。今回は、前に東京都現代美術館にいった際に、清澄白河駅周辺がとても都内散歩をするうえでよさそうな場所だったため本稿では散歩の計画を立て、実際の行動を紹介する。
都内散歩をするうえで、私はある程度事前にどこに行くのか調べてから実行している。なにも調べずに行き当たりばったりの散歩も良いが、私が心配性で極度の方向音痴のため必ず行く場所は事前に調べている。今回は出発地点から清澄白河駅までのルートと行く場所、その場所の営業時間などを調べた。調べてみると清澄庭園という庭園が有名であったため、そこを中心に行ってみたい場所を決める。清澄白河の近くには隅田川が流れていて、そこからスカイツリーが見える隅田川テラスという場所があった。営業時間は清澄庭園が9時から17時であったため相当遅くに行かない限りは大丈夫であろう。大まかに決まったら実際に散歩に行く。
散歩に行くのは大体大学が午前中に終わって、何も予定がない日だ。いつもは美術館に行くため雨でも問題はないが、今回の散歩は屋外がほとんどなので、天気を確認してから行く。当日天気を確認してみると、晴れていてこれから天気も悪くならないそうなので実行を決意。
12時20分
二限が終わり最寄りの九段下駅へ向かう。今回行く清澄白河は大学から近く、乗り換えもないので安心だ。私は電車の乗り換えがとても苦手で新宿駅や東京駅で乗り換えないといけない場合、それ以外の乗り換え方法を探すかあきらめるほどである。今回は半蔵門線で一本だ。いつもは通学の際に音楽を聴きながら電車に乗るが、乗ったことのない電車に乗る際には、イヤホンを外して各駅の名前を見ながら乗る。すると、自分の知らない駅名や読み方が難しい駅名について知ることができるので楽しい。そして乗り過ごしを防止することもできる。
13時
清澄白河駅 都内の駅は出口が多く、駅中は迷いやすいため一旦地上に出る。極度の方向音痴のため、駅から出て自力で目的地まで向かうことはできないので、スマートフォンでマップを見ながら歩く。進む方向が分からなくてもとりあえず歩くことでマップの現在地が動き、方向を把握することができるのだ。
13時10分
清澄庭園 受付で150円を払い入園。平日のお昼だったため人は少なく、年配の人や外国から来た観光客と思われる方が何組かいた。庭園にはいたるところにベンチが設置されており、各々が自分の時間を楽しんでいるように見られた。それに倣い私もベンチに座ると、木陰から吹く風が気持ちよく時の流れがゆったりとしていた。庭園は池を中心にその外周を歩くのだが、庭園の周りを高い木が生い茂っていて、ビルが隠れており、非日常感を感じることができた。
14時15分
清澄庭園を出て、隣の清澄公園に行き次の目的地を決める。遊歩道の隅田川テラスでお昼ご飯を食べたいので、近くに良いお店がないかを調べる。調べると近くにおしゃれなパン屋があり、営業時間も問題なかったのでパン屋に向かう。友達と一緒に散歩をするのももちろん楽しいが、一人での散歩は決定権が全て自分なので、その時の気分にあった場所や食べたいものが食べれるので気楽で楽しい。今回行ったのは「ブーランジェリー・ジャンゴ」という所で、こじんまりとした店内にはショーケースがあり、ケーキのようにパンが陳列されていた。そこで季節のデニッシュを買って隅田川テラスへ向かう。
14時40分
隅田川テラスで川を見ながら買ってきたパンを食べる。川にはボートが通っていて、川上にはスカイツリーが見える。私の家の近くにも川はあるが、実際に見ることはあまりないため、見ていて面白かった。
15時10分
川沿いを歩きながら帰路へ向かう。道に迷わないように分かりやすい川沿いを通り、門前仲町駅まで歩く。ビルが多くその中を首都高が走っていて、先ほどの自然豊かな景色から一転、都内にいるという実感が湧く。ビル街を抜け、25分ほどかけてようやく駅に到着。
今回清澄白河駅周辺を散歩してみて、正直自然豊かであるというイメージはなかったが、都内にいても自然に触れることができる場所があることが知れてよかった。毎回の散歩で知らない場所に行くわけではないが、今回のように自分の知らない場所に行くと様々な経験ができ、行動範囲が広がり有意義な時間を過ごすことができる。特に私は休日に家にいても出かけることが少ないので、時々このような機会が必要だと思う。都内に気軽にアクセスできる中で都内の観光地に行くという機会は意外と少ない。このように気軽に出かけることができるのは、大学生である今この瞬間である。私のように計画を立てずとも都内散歩をすることはできるので、ぜひ皆さんも都内の観光地を散歩してみてはいかがか。
みなさんは、お気に入りの散歩道はありますか。お気に入りの場所があることで、日常にちょっとした楽しみやスパイスを加えてくれるように思います。「散歩」というと、家の周りのイメージがありますが、今回は東京都内にフォーカスして、散歩道を紹介していきます。
最初に紹介するのは、お台場です。お台場は東京都港区に位置しており、周辺には、海浜公園やレインボーブリッジ、レジャー施設、ショッピングモール、ライブ会場、ホテルなどが立ち並び、言わずと知れた観光スポットとなっています。実際に行くと分かるのですが、東京湾が近く、駅を出てからすぐに見える景色は、海とレインボーブリッジ、隙間から覗く東京タワーの相性が抜群でとても綺麗です。


こちらは、同じ場所で異なる季節を実際に撮影した写真です。1枚目は、この前の放課後に散歩した際に撮影した写真(5月18時ごろ)で、2枚目は、8月にバイト終わりに気晴らしに訪れた18時半に撮影した写真です。どちらも18時台に撮影した写真ですが、見てわかるように異なる景色です。
季節や天気、時間によって、海と空がそれぞれの色を見せてくれるのも、魅力のひとつなのではないのでしょうか。
ここからは、私のお台場における実際の散歩道を紹介していきます。
最初に、ゆりかもめ線の台場駅で降りると、上記の写真の場所で景色を楽しむことがルーティンです。
景色の見え方や空気感が違うので、毎回写真を撮影してしまいます。その後は、大抵「アクアシティお台場」や「ダイバーシティ 東京プラザ」に向かって、食事やショッピングを楽しみます。どちらもショッピングモールで、グルメやファッション、雑貨、アミューズメントなどの様々なショップが入っており、見ていると時間が経つのがあっという間です。今回は、そんな「アクアシティお台場」で私が一番おすすめするランチを紹介します。
私がおすすめするのは、「アクアシティお台場」の4Fにある「カフェ ラ・ボエム お台場」です。「カフェ ラ・ボエム」は、東京や横浜を中心に14店舗あるイタリアンレストランで、私がここをおすすめする理由は、何と言ってもイタリアン好きには堪らない、料理の美味しさです。パスタやピザ、ポテトなどのサイドメニューをはじめ、様々なイタリアンが用意されています。


こちらは実際にいただいた、春季限定メニューの「いちごズコット」と「小エビと青じそ」、「アンチョビフライドポテト」です。ご飯ものだけではなく、デザートもとても美味しいのでおすすめです。加えて、お店の内装の雰囲気もよく、そちらもおすすめする理由のひとつとなります。ここ、お台場店の眺望は特に他店舗と比較しても最高です。

食事が終わり、一通りショッピングを楽しんだら、最後に大好きな音楽を聴きながら、お台場海浜公園周辺を散歩をするまでが私のルーティンです。以上がお台場の散歩道の紹介となります。
次に紹介する散歩道は乃木坂です。乃木坂は東京都港区に位置しており、アイドルグループ 乃木坂46の聖地でもあります。私が乃木坂を散歩するようになったきっかけは、純粋に乃木坂46が好きだったことと、最寄り駅から電車で行きやすかったこと、はじめて行った際に都会なのに緑があって、心地よくてこの場所が好きだと感じたからです。
私の乃木坂の散歩コースは、地下鉄千代田線の乃木坂駅を出て、「乃木神社」に向かうところからはじまります。「乃木神社」は、主に仕事運や学業成就にご利益がある神社です。加えて、乃木坂46メンバーの絵馬が飾ってあったり、実際にメンバーが訪れたりと乃木坂46ともゆかりがあるので、たくさんのファンが訪れているのが特徴のひとつです。


実際のメンバーが書いた絵馬の写真と乃木神社の正面から撮影した写真です。こちらの絵馬は齋藤飛鳥さんのものですが、他にも数名のメンバーの書いた絵馬がありました。
お参りをして、乃木神社を一通り堪能したら、乃木坂駅から赤坂駅までの、一駅分を散歩をしてから帰路に着くことが、毎回のルーティンです。乃木坂から赤坂までの道も、都会でありながら自然があり、こじんまりとしたお店があったりと、私のお気に入りの散歩道です。以上が乃木坂の散歩道紹介となります。
冒頭でも少し触れた通り、お気に入りの場所があると人生をさらに楽しく、より豊かにしてくれます。みなさんもぜひお気に入りの場所を見つけて、一緒に散歩ライフを楽しみましょう。
2024年7月26日 発行 初版
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