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「コスプレ」と聞き、あなたは何が思い浮かぶだろうか。テレビに出てくる職業:コスプレイヤーの人? コスプレ漫画? コミックマーケットを思い出す人もいるだろう。どれにしてもパッと思いつくイメージは、「自分がやる」ものではないのではないだろうか。しかし、コスプレは趣味の一つである。今回、私は「おもしろ趣味」としてコスプレの魅力を話したい。
まずは「コスプレってなあに?」という話をしよう。コスプレとは、「服装や化粧などを施すことでマンガやアニメ、ゲーム等に登場する人物やキャラクターに扮する行為」(貝沼、三一頁)である。簡単に言うならば「キャラクターに扮する行為」を指す。メイド喫茶やハロウィンのイベントなど、自分の姿のまま服装を変える行為と混同されやすいが、それらとの差は「マンガやアニメ・ゲームの世界観への接近という指向性を有する」「同じ世界観を有する他者とのコミュニケーションが介在する」(貝沼、三一頁)ということである。そんなコスプレを行う人たちのことを「コスプレイヤー(レイヤー)」と呼ぶ。私は、そんなコスプレイヤーの内の一人である。
私が思うコスプレの魅力は①変身が出来ること②作品を全身で表現出来ること③同じ作品が好きな人と仲良くなれること④作品を知るきっかけになれることの四つである。
想像しやすいのは「①変身が出来ること」だろう。元の性別や年齢がどうであれ、美少女にもイケメンにも、お爺さんにもお婆さんにも、 果てには人間以外にすらなれてしまう。この、元の自分から「変化」するという行為は、分かりやすい魅力の一つだろう。少し思い出してみて欲しい。例えば、小さい頃、プリキュアや戦隊ヒーローといった「変身」するヒーローたちに憧れを抱かなかっただろうか。お姫様になりたいと思ったことがある人はいないだろうか。幼少期でなくとも、「あの人になりたい!」そう思ったことはないだろうか。この「変身」したい気持ちを、成長した今、叶えられる行為……それがコスプレなのである。
更に、そこに「マンガやアニメ・ゲームの世界観への接近」が足される。「②作品を全身で表現出来る」という魅力である。原作のシーンを再現することから始まり、IFの世界を作り出すことも出来る。立ち方・座り方といった動きまで模倣し、キャラクターになりきる様子は「本気のごっこ遊び」ともいえるかもしれない。
ヒーローごっこやおままごとをした幼少期、なりきり、友人と遊ぶという行為が楽しかったはずである。「③同じ作品が好きな人と仲良くなれること」も同じ意味を持つ。つまり、友人となりきり遊ぶという楽しさがコスプレにはあるのだ。コスプレイベントでは、同作品のコスプレイヤーが交流をしている姿をよく目にする。見た目でその作品が好きなことが一目で分かるコスプレは、新しい友人を作るのにも役立ち、語れる友人が増えればその作品が更に好きになる事だろう。年代・性別を問わず、多くの方と知り合えるのも魅力である。
最後に「④作品を知るきっかけになれること」として、経験談を紹介したい。私はその作品を知らない友人に「作品知らないんだけど、あの子似合ってて好き!」と言って頂けたことが何回かある。その際、私はお礼と共に作品名とキャラクター名、作品の内容をお伝えしているのだが、ほぼ必ず、友人にもその作品を好きになってもらう事に成功している。その時「〇〇ちゃんのコスプレで知って好きになったよ!ありがとう!」と言って頂けるのが、私にとって最高に嬉しい出来事だ。自分のコスプレで、自分の好きな作品を知ってもらう事が出来るのである。コスプレは、全身を使った広告であり布教なのだ。
今回、コスプレの魅力として①変身が出来ること②作品を全身で表現出来ること③同じ作品が好きな人と仲良くなれること④作品を知るきっかけになれることの四つを挙げた。もちろんコスプレの魅力はこれだけではない。これはあくまで、その一部だ。コスプレはメジャーではないかもしれないが、面白い要素がいっぱい詰まった趣味である。あなたもその魅力にはまること間違いなし! 全身で好きを表現する世界にぜひ飛び込んでみて欲しい。
貝沼明華(二〇一七)『コスプレの意味世界 写真をめぐるコミュニケーションの分析』金城学院大学大学院 文学研究科論集 二三、三一頁
https://kinjo.repo.nii.ac.jp/records/870
文化や歴史、トレンドなど、あらゆる観点で世界中のモデルになっていると言っても過言ではない自由の国、アメリカ。スポーツに視点を移してみても、その人気度はよく理解できる。「北米四大プロスポーツリーグ」と呼ばれるものが存在するのはご存じだろうか。アメリカ・カナダ国内で爆発的な人気を誇ると共に、経営規模においても団体競技のトップに君臨する4つのプロスポーツリーグから構成され、この名前がつけられた。NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)、MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)、NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)の4つである。今回は、その中でも特に人気を誇り、アメリカの国技とも呼ばれているアメリカンフットボールのプロスポーツリーグ、NFLの魅力や個人的にお勧めする選手をご紹介しよう。
鋼の肉体をもつ大男たちが互いの体を全力でぶつけ合う。かと思えば何人ものタックルを交わし相手陣内に攻め込む選手が、大男たちの集まりから突如として現れる。これが、アメフトの大きな魅力のひとつであるランプレイだ。さらに司令塔でありアメフトの花形であるQB(クォーターバック)と呼ばれるポジションから、繰り出される華やかなパスプレイもアメフトの魅力のひとつである。
オフェンスは自チームの陣地獲得のため、数多くある攻撃の中からたったひとつのプレイを選択する。対してディフェンスは、その攻撃を防ぐために相手の数ある攻撃の中からたったひとつのプレーを読む。これらのプレーからアメフトは頭脳戦ともいえる。加えてアメフトは時間との戦いも存在する。試合残り数秒での逆転劇など歴史に残る名場面も数多く存在するのである。
アメリカを象徴するNFLには、世界的スーパースターが数多く存在する。NFLを代表する選手として1番に名前が挙がるのが「カンザスシティ・チーフス」のQB、パトリック・マホームズ選手である。さらには、「シンシナティ・ベンガルズ」のQBジョー・バロウ選手や「サンフランシスコ・49ers」のQBからボールを受け取りランプレイ(QBからボールを受けた選手がボールを持って走るプレー)を行うのが主流のポジションのRB(ランニングバック)と呼ばれる、クリスチャン・マキャフリー選手など、数えきれないほど多くのスーパースターが存在する。そして時に、超大型ルーキーがNFLの歴史を大きく変えることもある。今回は、そんな「期待の新星」に視点を置いて、私個人がお勧めする選手を1人ご紹介する。
2023年4月27日、アメリカ・ミズーリ州カンザスシティに位置するユニオン駅にて「第88回NFLドラフト」が行われた。そのドラフトにて、後にNFLの新人記録を次々と塗り替え、プロ2年目にして「逸材の中の逸材」と解説人を唸らせることになる、当時、オハイオ州立大学所属のQB、C・J・ストラウドは1巡全体2位指名を受け「ヒューストン・テキサンズ」に加入した― 逸材は大学時代から逸材だった。
2021年、当時のヘッドコーチからキャプテンシーを高く評価され徐々に序列を上げていったストラウドは、シーズン中に先発に定着。このシーズンから強豪・オハイオ州立大学のエースとして大活躍を見せ、カンファレンス(リーグのようなもの)の最優秀QB賞を受賞。翌年の2022年シーズンは前年の活躍から、その年に最も活躍したプレーヤーに与えられる「ハイズマン賞」の最有力候補として挙げられていた。この年は、QBの通算パッシングタッチダウン(主にQBとパスキャッチャーによるタッチダウンパスのこと)の記録において歴代2位の記録を残すなど、世間の期待以上の活躍を常に見せつけ、ハイズマン賞のファイナリストまで選出された。そして2023年のNFLドラフトにおいて指名を受けたのである。
ここからは、彼のルーキーイヤーとなった「テキサンズ」での昨シーズンのリーグ戦の活躍を皆さんにご紹介したい。彼は、2023年シーズン開幕戦から「テキサンズ」の先発QBを任される。リーグが始まると、パスの獲得ヤード数(パスが成功した際の距離)やタッチダウン(得点)に繋がるパスを何本も成功させるなど、QBに求められるあらゆる数値を高水準で残し、NFL史上3人目となる「プロキャリア3試合目にして900パス獲得ヤード以上を記録」した選手となった。これらの活躍により、9月の月間最優秀新人賞も受賞した。さらに第5週の試合では「デビューからインターセプト(オフェンス選手が投げたボールをディフェンス選手が相手の捕球前に奪うこと)を許さず177本のパスを連続で成功させた」選手となり、NFL記録を塗り替える衝撃の活躍も見せた。この記録は、最終的には191本にまで達した。第9週の試合では、470パス獲得ヤード、5個のパッシングタッチダウンを記録し「ルーキーの1試合における最多パス獲得ヤード記録」を更新した。しかし、14週目の試合で脳震盪を起こすアクシデントに見舞われ、その後の2試合を欠場したものの、復帰後には、チームが勝てば地区優勝・プレーオフ進出が決まる重要な試合において、264のパス獲得ヤードと2つのパッシングタッチダウンを記録し、「テキサンズ」を2019年以来のプレーオフ進出に導いた。
ストラウドの活躍により、2019年以来のプレーオフに進出した「テキサンズ」はワイルドカード(各地区優勝チームを除いたリーグ全体の勝敗ランキングが上位の4チームで構成される言わば特別枠)で「クリーブランド・ブラウンズ」と対戦した。この試合でストラウドは、274のパス獲得ヤードと3つのパッシングタッチダウンを記録し、チームも勝利。さらに「ルーキーのプレーオフ1試合に置ける最多パッシングタッチダウン記録」を塗り替えた。また「プレーオフで勝利した史上最年少のQBの選手」としても歴史に名を刻んだ。チームは、次戦のディビジョナル・ラウンド(カンファレンスの準決勝)で「ボルチモア・レイブンズ」との戦いの末に敗れ、2023シーズンは終了となったが、試合後、ストラウドは「間違いなく俺たちの未来は明るい」と語り、私をはじめとする、世界中のNFLファンに大きな期待を抱かせ、来シーズンの準備に入っていったのだ。
いかがだっただろうか。アメリカの国技「アメリカンフットボール」は、現在の日本で人気があるとは言えない。しかし、本稿を読んだ皆さんが、少しでもアメフトに興味を持ち、試合を観ていただければそれ以上に嬉しいことはない。また、どのチームやどんな選手を応援すれば良いか分からないという読者の方は、ぜひ、今回取り上げた「ヒューストン・テキサンズ」という近年ノリにノっているチームと今後のNFLを間違いなく引っ張っていく逸材の1人である「C・J・ストラウド」の2点に注目してNFL観戦を楽しんでいただきたいと思う。2年目を迎える今シーズンのC・J・ストラウドは必見だ。
2024年7月26日 発行 初版
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