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この章では、アニメをこれから見ようとしているが何を見ればいいかわからないというアニメ視聴初心者に向けて、おすすめ作品を大きく三つのジャンルに分けて紹介していく。
まず初めにバトル系の作品から紹介していく。バトル系作品といえば、アニメ視聴をするうえで、最も王道なジャンルと言えるだろう。登場人物の繰り広げる激しいぶつかり合いは見ものだ。
ここで筆者が特におすすめする作品は「ソードアート・オンライン」という作品だ。VRMMORPG仮想現実型ゲーム「ソードアート・オンライン」通称「SAO」にログインした主人公キリトが、ゲーム内にログインしていた主人公を含む約一万人のプレイヤーと共にゲーム世界に囚われてしまう。自分からログアウトすることはできず、ゲーム内で死亡してしまうと現実世界でも死んでしまうデスゲームだ。そこから抜け出すためにはゲームをクリアするしかない。現実世界に帰るため、ゲームクリアを目指して奮闘する登場人物たちがこの作品では描かれている。筆者はこの作品の魅力は、常に死と隣り合わせの状態で戦う登場人物たちのリアルな戦闘にあると考えている。バトル系作品というと基本的に登場人物はとても頑丈で、どんなに致命的なダメージを喰らってもそう簡単に死ぬことはない。しかし、この作品の登場人物たちは一撃喰らってしまうと一気に死のリスクが高まってしまう。そのため、ゲームクリアを放棄しゲーム内で生活していくことを考えるものも多く登場する。そんななかで主人公をはじめとするメインキャラクターたちが危険を顧みず戦う姿に、初めて作品を視聴した時、とてつもない感動を覚えた。そしてこの感動が筆者のバトル系作品への第一歩になったといっても過言ではない。筆者は特に全二十五話から構成されている第一期が印象に残っている。まずは試しに第一期を見てほしい。そしてもし気に入ったなら第二期、劇場版と見続けていってほしい。
次に紹介するのは日常系作品と言われるものだ。そもそも日常系作品とは? という疑問を持つ読者も多いだろう。自分もアニメ視聴をし始めた頃に、アニメを紹介しているサイトなどでいきなり「おすすめ日常系作品」というものが出てきたときはよくわからないまま参考にしていた。簡単にいうと前述した作品のような大きな出来事や事件はなく、登場人物たちの会話がメインとなっているほのぼのとしたストーリーの作品のことである。
ここで特に筆者がおすすめするものは「干物妹!うまるちゃん」という作品だ。内容としては、家ではぐうたらだが、外に出ると完璧な女子高生のうまるとその兄、たいへいの日常を描いた作品となっている。「ここが、日常(パラダイス)だ!!」というキャッチコピーとともに、前述したように外では才色兼備で完璧なうまるが、家に帰るとだらだらと過ごす姿がコミカルで面白く、印象に残っている。ここまで聞いていると「なんだこの作品は」、「ホントにおもしろいのか」と疑問に感じる読者もいると思う。正直なところ、筆者自身もこの作品を友人に勧められたときこのような疑問を感じたことがあった。しかし、見始めるとそんなこと忘れてしまうくらい面白く、気づいたら全話視聴を終えていたという不思議な体験をしたことがある。特にストーリー性があるわけでもないのにだ。筆者はこれこそが日常系作品の魅力なのではないかと考えている。ぜひ一度この「干物妹!うまるちゃん」という作品を見てみてほしい。そして、気に入ったら他の日常系作品にも触れてみてほしい。
最後に紹介するのは感動系作品だ。感動系作品とはその名の通り、観て感動する作品のジャンルである。この感動系作品は筆者の特に好きなジャンルで、今まで紹介してきたジャンルの中で一番多く触れてきた。
今回はその中でも特に印象に残っている「CLANNAD」という作品を紹介する。この作品はもともとゲームが原作となっていて、その作品を基にアニメ化された。筆者自身もゲーム作品を泣きながらプレイした経験があるため、ゲーム版にも思い入れがある。さて、本題のアニメ作品だが、まずはこの作品のストーリーを簡単に紹介する。第一期では、主に主人公と登場人物たちの出会いや関わりが描かれている。少し不良気味だが根は優しい主人公、岡崎智也は、ある日学校の前の坂道で同じ学校に通う気弱そうな少女、古河渚と出会う。その後、主人公と、古河渚を含む登場人物たちひとりひとりとの出来事や行動に焦点が当てられ物語が進んでいく。第二期(AFTER STORY)では高校を卒業した岡崎智也と古河渚のその後が描かれている。
この作品の魅力は、作品の中に人生が詰まっている所だと考えている。学生時代の友人たちとの関わりから、就職、結婚、子育てなどが作中では描かれており、筆者はその様々な出来事ひとつひとつに感動したのを覚えている。そして所々主人公の完璧ではない、人間味のある性格も描かれており、作中の人生のリアルさが強調されていたことも印象に残っている。ぜひ一度この「CLANNAD」という作品を視聴して欲しい。
最後に補足だが、この作品を視聴する際に注意しなくてならないことがある。それは、第一期だけを見て辞めてしまうということだ。この作品は第一期だけでももちろん感動するが、第二期では第一期からの流れでさらに感動するものとなっている。そのため第二期までを視聴して、この感動系作品というジャンルが自分に合っているかを判断してほしい。
これまで、三つの種類に分け、おすすめのアニメ作品を紹介してきた。この紹介がたくさんのアニメ作品との出会いのきっかけになることを願っている。
川原礫「ソードアート・オンライン」
https://www.swordart-online.net/
サンカクヘッド「干物妹!うまるちゃん」
https://www.umaru-ani.me/
key 麻枝准「CLANNAD」
https://www.tbs.co.jp/clannad/clannad1/
Weblio類語辞典によると、「人間賛歌」あるいは「人生賛歌」とはすなわち「人生の素晴らしさを表現する作品のこと」を言う。人間の生きざまをありありと書き上げる、人間賛歌を題材とした作品群の多くは、「人生」あるいは「生きざま」に主題が置かれていたりするだけに、登場人物個々人の個性が綿密にそして、魅力的に作り込まれている作品が多い。今回はこの人間賛歌をテーマに持つ作品として「ジョジョの奇妙な冒険」を読者の方々に紹介したいと思う。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」とは、荒木飛呂彦氏原作の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」を株式会社デイヴィッドプロダクションがアニメ化した作品である。現在、第1部「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」から第9部「The JOJOLands」の9作品の内、第1部から第6部「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」までの6作品がアニメ化されている。全ての部を紹介するのは、長くなってしまうので、今回はジョジョシリーズ全体での共通した面白さを紹介していけたら良いと思う。ジョジョシリーズは、
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!
人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
いくら強くてもこいつら屍生人は「勇気」を知らん!
ノミと同類よォーッ!!
(ジョジョの奇妙な冒険第1部 ファントムブラッド)
とあるように、人間賛歌の中でも、特に人の「勇気」についてフォーカスされているのが、本作、ジョジョの奇妙な冒険の特徴の一つである。自らの過去にケリをつけ前へ進んでいくという「勇気」、仲間を守る為に命をもかける「勇気」、己が夢を何がなんでも成し遂げるという「勇気」などと、色々なキャラクターの色々な在り方の勇気が描かれる。しかもその勇気は、某アンパンなMANさんのような超越的な精神力からくるものではなく、人間大の、様々な事に迷い苦しみながらも絞りだされた、人の弱さを克服せんとする「人」の勇気なのだ。それ故に、心震わされ、心が惹きつけられる。この「勇気」から描き出されるとても魅力的なキャラクター造形は、ジョジョシリーズ共通の大きな特徴であり、魅力の一つであると言えるだろう。もちろんジョジョの魅力は、これだけではない。本作の魅力を語るにあたって、ジョジョ特有の独特なセリフ回しについて、触れないわけにはいかないだろう。実際多くのジョジョラーに聞けば誰もがジョジョの特徴として、独特なセリフ回しをあげる。例えば、「~じゃぁないか」等の独特な言葉遣いから、「目ん玉からゲロはきてーのか!」(ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース)や、「このクソカスどもがァ―ッ‼(ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない)」のようなキレキレの罵詈雑言、「飲んどる場合かーッ」(ジョジョの奇妙な冒険第2部 戦闘潮流 )や「さすがディオ!おれたちにはできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」(ジョジョの奇妙な冒険 第1部 ファントムブラッド)のような何か印象に残るようなセリフまで、荒木飛呂彦節、ジョジョ節とでも言うような、独特かつ、趣深いセリフが数多くある。もちろん、このほかにも、印象に良く残るような、事の核心を突く名言なども本作の魅力だ。例として私が好きな言葉を一つ上げさせていただこう。
そうだな・・・わたしは「結果」だけをもとめてはいない
「結果」だけを求めていると
人は近道をしたがるものだ・・・・・・・・・・・・・・・
近道をした時真実を見失うかもしれない
やる気も次第に失せていく
大切なのは「真実に向かおうとする意志」だと思っている
向かおうとすると意志さえあれば
たとえ今回は犯人が逃げたとしても
いつかはたどり着くだろう?
向かっているわけだからな
・・・・・・・・・・・・・・・違うかい?
(ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風)
まるで読者に対して諭すような形で、「急がず着実に進んでいけ」と言っているように感じるセリフであるが、ジョジョシリーズでは、こういったハッとさせられるようなセリフや、心が熱くなるようなセリフなどが、数多く各部各所にちりばめられている。こういったセリフ一つ一つが、キャラクターそれぞれの個性をより際立たせていたり、キャラクターそれぞれの行動に重みをもたせていたりと、キャラクターの造形をより深めることに繋がっている。それ故筆者は、キャラクター造形の趣深さ、魅力こそが、この作品のもっとも面白いポイントであると思っている。
筆者はここまでジョジョについて長々と語らせてもらったが、少しでもジョジョの魅力を伝えることができただろうか。もし、本稿を読んで、少しでもジョジョに興味を持った、実際にジョジョを見てみたというのならば、一介のファンとしてこれ程に嬉しいことはない。最後に、このような拙い駄文であっても、読んでくれた読者がいるのならば、最大限の感謝を伝えさせていただきたいと思う。
2023年7月19日 発行 初版
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2003年9月4日生まれ おとめ座
アニメを見ること、テニスをすることが趣味