spine
jacket

───────────────────────



SEOの基礎の基礎

鬼岩正和

鬼岩正和出版



───────────────────────




  この本はタチヨミ版です。

SEOとは何か?
SEOのメリット
SEO実施の目的
SEOが難しい理由
Googleの定める品質ガイドライン違反
SEO施策のポイント
レスポンシブデザイン
E-E-A-Tとは?
検索結果として表示するもの(Googleの考え方)
コンテンツSEO
構造化データマークアップ
SEOにおける「キーワード」
構造化データ
Google 検索での構造化データの仕組み
Google 検索がサポートする構造化データ
構造化データマークアップの実際
スキーマ マークアップ検証ツール
構造化データマークアップ支援ツール
参考URL
 

SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、ウェブサイトやウェブページの表示順位を上げるための技術や戦略のことを指します。具体的には、検索エンジンがクロール(ウェブページを巡回して情報を収集)し、インデックス(情報を保存して検索しやすくする)する際に、ウェブサイトやウェブページの内容や構造、リンクの設定などを最適化することで、検索結果の上位に表示されるようにすることを目的としています。
SEOには、検索エンジンのアルゴリズムの変化に対応するためのテクニカルな最適化や、ユーザーのニーズに応えるコンテンツの提供など、様々な戦略が含まれます。


SEOとは何か?

検索エンジンを通じてWebサイト・Webページへの流入を増やすことを目的としています。つまりサイトのアクセス数やコンバージョンの獲得を目的としている場合が多いと思います。
重要なポイントとして、ユーザーが何を求めて検索し、どのような意図や目的をもって検索したのかを知り、それに合致したページであることです。本当に役立つ情報を検索エンジンやユーザーに正しく伝える必要があります。

SEOを行う方法として、「専門業者に依頼する」方法と、「無料で自分で行なう方法」とがあります。
無料で行なうためには、相応の「時間」と「手間」がかかりますが、検索上位表示することも可能です。


SEOのメリット

費用対効果に優れている

リスティング広告は、継続的に流入を獲得するためには一定の費用がかかります。一方、SEOでは一度上位に表示されれば、検索結果に継続的に表示される傾向があります。
また、SEOによる自然検索結果による表示の場合には、リスティング広告による表示よりもアクセス数が増えるため、より多くのアクセス数増加やコンバージョンの増加にも繋がることとなります。

ブランドの認知向上につながる

SEOはサイトへの流入チャネルの一つであり、コンバージョンへの直接的な効果があらわれにくい場合もあります。

ただし、以下のように間接的には効果を発揮している可能性があります。
1.自社サービス・自社サイトのブランド認知の向上
2.検索ユーザーとの接点の増加による顧客エンゲージメントの向上
3.リターゲティング広告リストへの活用

コンテンツが資産になる

SEOに強いサイトを作るために外せないのは、良質なコンテンツの追加です。良質なコンテンツはそのサイト上に残り続ける資産になります。

また検索に強いドメインを育てることも、一朝一夕にできることではないので、大きな資産といえます。



SEO実施の目的

SEOを実施する目的は、「検索を通じてビジネスを成長させること」と言えるでしょう。
具体的には、「商品の購入」「お問い合わせ」「資料ダウンロード」など、売り上げにつながる行動をユーザーに取ってもらうことです。
また、自社サイトの認知度アップや、正しい情報を知ってもらうことが目的になることもあります。
いずれの場合も、「ユーザーの検索」という行為を発端として目的実現に導くものです。

SEOが難しい理由

SEOが難しいのには次のような理由が考えられます。
ユーザーの検索意図・目的を完全には理解することができない。 検索エンジンのアルゴリズムが公表されていない。 アルゴリズムが定期的に大きく変更される。 以前は、検索エンジンのアルゴリズムを推定し、小手先の対策方法が取りざたされたりもしましたが、現在ではそのような方法をとる企業はほとんどないと言えるでしょう。


SEOが取りざたされるようになった当初は、「検索されるキーワードが多く入っているページが上位表示される」とか「被リンク数の多いページが上位表示される」と言われたこともありました。
Googleの検索アルゴリズムが公開されていないのに、どうしてそんなことがわかるのか不思議に思う方もいるでしょうが、いろいろなテストを重ねてアルゴリズムを想像していったのです。
結果として、当初はこのような単純な作業でもそれなりに上位表示することが出来ましたが、アルゴリズムの改良によりこういった方法では上位表示が出来なくなっています。
中には、「隠しテキスト」や「隠しフレーム」などと言われる手口で、キーワードを大量に埋め込む方法などを行っていた(いる)ところもあります。
現在ではこうした行為は、GoogleからSEOスパムと判定されペナルティを課せられる場合もありますので注意が必要です。
ペナルティを受けると、該当するWEBサイト・WEBページの検索順位が下がる・検索結果に表示されない場合や、インデックス(検索エンジンのデータベース)から削除される場合もあります。

SEOスパムのほとんどは「隠しテキスト系」や「隠しリンク系」のもので、次のようなものがあります。
隠しテキスト系のSEOスパムの例 スタイルシートで読みにくくしたキーワードを埋め込む
alt タグ内に多量のキーワードを埋め込む
メタディスクリプション内に多量のキーワードを埋め込む
隠しリンク系のSEOスパムの例 CSSで見えにくくした多量のリンク
リンクファームなど不自然なほど多量の相互リンク等
コメントやトラックバックを利用した多量のリンク



Googleの定める品質ガイドライン違反

コンテンツの自動生成

コンテンツの自動生成とは、人工知能や自然言語処理の技術を用いて、自動的に文章や画像、音声などのコンテンツを生成することを指します。
ユーザー・検索エンジン双方にとって意味のないページを大量の作成することを言います。

リンクプログラムへの参加

リンクプログラムとは、異なるコンピューターシステムやプログラム間で、互いにデータや機能を共有するための仕組みです。
質の低いリンク集のようなサイトや、ブックマークサイトなどから自分で自分のページにリンクを張る仕組みを言います。

オリジナルコンテンツがほとんど、またはまったく存在しないページの作成

他のサイトからのコピペや、文字列・リンクのみなどオリジナリティがほとんどなく、価値のない低品質なページを言います。

クローキング

クローキングとは、検索エンジンやウェブサイトなどが提供するコンテンツを、検索エンジン向けと一般ユーザー向けに別々のものに見せかける技術や手法のことを指します。
具体的には、クローキングを行うウェブサイトは、検索エンジンには最適化されたキーワードやコンテンツを表示し、一般ユーザーには異なるコンテンツを表示することがあります。これにより、ウェブサイトが検索エンジンの検索結果で上位に表示されやすくなる場合があります。
ただし、クローキングは検索エンジンのガイドラインに違反することがあり、検索エンジンによってはペナルティが科される場合があります。

不正なリダイレクト

不正なリダイレクトとは、ウェブサイトのリンクやURLをクリックした際に、意図しない別のウェブサイトにリダイレクトされることを指します。このような不正なリダイレクトは、ウェブサイトの安全性やユーザーエクスペリエンスに影響を与えることがあります。
一般的には、不正なリダイレクトは以下のような手法で実現されます。
・リダイレクトループ: ウェブサイトAからウェブサイトBにリダイレクトされ、ウェブサイトBからまたウェブサイトAにリダイレクトされることを繰り返すことで、無限ループに陥ってしまう状況です。
・フレームリダイレクト: ウェブページ内に表示されているフレーム内で、意図しないウェブサイトにリダイレクトすることで、ユーザーを騙す手法です。
・メタリダイレクト: HTMLのメタタグを使用して、ウェブサイトから別のウェブサイトに自動的にリダイレクトすることができます。
・スパムメールリダイレクト: スパムメールのリンクをクリックすると、詐欺サイトに誘導されることがあります。
不正なリダイレクトは、検索エンジンの品質向上を目的としたアルゴリズム改善によって対策されることがあります。また、不正なリダイレクトを悪用したサイトには、ペナルティが科せられることがあります。

隠しテキストや隠しリンク

Webブラウザではリンクが認識できないように、背景色と同じ色にしたり文字サイズを極端に小さくするなどして、クローラーだけが認識できるようなリンクがはられているサイト。

誘導ページ

ドアウェイと呼ばれるもので、検索エンジンに特化したウェブページのことを指します。ドアウェイページは、特定のキーワードに対して最適化されたコンテンツを含み、検索エンジンのランキングを操作するために設計されています。
一般的には、ドアウェイページは、以下のような特徴を持ちます。
・複数のドアウェイページを作成して、それぞれ異なるキーワードに対して最適化されたコンテンツを表示することがあります。
・ドアウェイページは、検索エンジンから直接アクセスされることはほとんどなく、他のウェブページからリンクされることが多いです。



  タチヨミ版はここまでとなります。


SEOの基礎の基礎

2024年9月2日 発行 初版

著  者:鬼岩正和
発  行:鬼岩正和出版

bb_B_00179888
bcck: http://bccks.jp/bcck/00179888/info
user: http://bccks.jp/user/154011
format:#002y

Powered by BCCKS

株式会社BCCKS
〒141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp

jacket