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ふだんのしゃべり言葉(会話体)を基本にした口語句集です。
会話体で俳句を詠むこと
また川柳との違いについて次のことを意識して取り組みました。
・季語、切れの活用
・四季折々の自然とその暮らしを詠む
・風情、格調、俳句理念など
・俗に片寄りすぎない
・詠嘆をして余情、余韻を生む、等々
どう詠めば俳句で、どう詠めば川柳なのか、
また俳句と川柳が融合した形はあり得るのかなど、
創作を楽しみながら、試験的に行った取り組みをまとめたものです。
楽しんでご覧いただければ幸いです。
花見して平和をしんじきっていた
じぶんまでふぶきだしたか花見酒
ちる桜真向かうほかにありません
しめ縄か十歩はなれておおざくら
そらをゆく春雲として立っていた
五重の塔鳩もすずめものどかです
来る傘はあなたでしたか春しぐれ
春炬燵ひとをおもえということか
朝はみなだまっていますしじみ汁
卒業かそらにおおきな伸びをして
うみからのかぜにふぶくか島花見
また来いよそらいちめんを帰る雁
春たちが憩っていますコ━ヒ━店
春満月そうつぶやいてしまうほど
こころにもかぜをとおすか衣更え
ひこうき雲夏の行方を見るような
アイスティ━氷も琥珀いろでした
嶺のせてすそはみどりか五月富士
登山とは空をあるくということか
蛍の夜だれもさびしいひとでした
ここはどこここはふるさと昼寝覚
遠く鳴く山そのもののかっこうが
雲のみね地球はいのちそのものか
ただあおぐ生きかただった百日紅
沿いあるく波打ちぎわは秋でした
季節またかわりゆきます赤とんぼ
なみおとが暮れのこったか秋の浜
ただうみを見る八月となりました
伝統がすすみ行きます阿波おどり
きえるまで黙っています門火焚く
墓参り手あわせながら老いてきた
生きるとは灯ともすことか秋の暮
法隆寺ゆうぞらが身にしみてきた
かげばかりおどっています盆太鼓
盆の月この地もわるくありません
遠花火みじかいへいわ生きてきた
いつか又出かけましょうか遠花火
流灯がとおのくやみにあの世見た
じんせいの旅大すすきはらでした
日に月に飛ぶのでしょうか渡り鳥
カンナとは咲いた炎のようでした
後悔が暮れのこりますあきのくれ
都市ただのかげではないか秋夕焼
自転車がちりんと秋日暮れました
息子ひとりゆるされに来た秋の墓
出会うひとみらいにいます星月夜
吸いつくよひとさしゆびに露の玉
すずめ来て突つきのこすな大刈田
ありがとうございます栗毬のまま
見ています日ごとの空をわたり鳥
立ちつくす野も暮れました秋夕焼
コ━ヒ━でふりかえります美術展
星と都市ともりだしたか秋のくれ
平和とはひとり旅ですあかとんぼ
秋の蝶しの字のかぜに舞いあがれ
ひとりでにみのるものです柿の秋
草絮吹く海がゆうばえだしたから
ひととして暮れのこったか秋遍路
瀬戸大橋海を照らすかほしづき夜
引く波とひとつこころの秋でした
摘み取るよあるきだすとき草の花
あきのくもつまり人生ではないか
戦争もにぎりこぶしも身にしみた
いつよりも都市灯ともすか大台風
しずかですこころのなかも秋の雨
大台風うず巻くほかになかったか
さいがいのまっただなかの朝顔だ
ちんもくのはじまり秋の傘さした
あかとんぼ人生かえりみちだった
葉落ちますぱちんぱちんと松手入
だまるほどおおきい月を旅に見た
ちんもくのながさです野の天の川
流れ星きっといつかのじぶんです
虫の闇となりのいえのひとも居た
見ていますちきゅうの夜を星月夜
天文台夜とひとつですあまのがわ
露の原ゆめからさめたようでした
鳴き行くよまぢかにみえて雁の列
ああすでに風の音してすすきはら
秋の暮日がさびしくてなりません
かみさまを揺りおこします秋神輿
そのあしであるいてゆくか七五三
灯の闇に舞ってはきえてゆく雪だ
詣でるか明けにちかづく除夜の鐘
かしわ手の千も万もよはつもうで
かえりますかたくむすんで初御籤
神だなをのぞいてごらんおとし玉
わたしもかかたいつぼみの福寿草
幸ばかりのこして雪だるまとけた
冬の虹ゆるされたかのようでした
しずかさがきこえてくるか凍り滝
かおりますおなじ日なたの寒紅梅
寒夕焼はるかに自分見つめている
せんそうが止みますように冬の梅
◇俳句と川柳それぞれの特徴
川柳は平句。季語、切れ字、切れは常用せず、人情や滑稽さ、機知、風刺などをより突き詰めて「吐く」傾向があるそうです。
俳句は発句。季語、切れ字、切れを常用して、四季折々の自然とその暮らし、風雅さ、余情、詠嘆などをより突き詰めて「詠む」傾向があるそうです。
どちらも俳諧連歌から派生したものだそうですが、祖となる人やたどってきた歴史はそれぞれに異なるようです。
*試験的な取り組みとその作品をまとめた記事です
*俳句については個人・団体によって様々な考え方や見解があります
2024年11月23日 発行 初版
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