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孤独にはじめた電子書籍出版
はじめてみた(2022年9月)
本を読めば読んでもらえる(2022年11月)
転々・転機は突然に(パートⅠ)(2022年12月)
転々・転機は突然に(パートⅡ)(2023年1月)
新しい方向性との出逢い(2023年2月)
相方はお尋ね者?(2023年3月)
相方は上海在住?(2023年3月)
横展開に見たモノ(2023年4月~2023年2月)
人生はすべてネタになる(2023年8月~2024年4月)
挑戦が戦う道であり、進む道(2023年5月頃)
私たちは異端者?(2024年5月)
お前に〇〇はあるか?(2024年7月)
だから私は。(2024年10月)
「海野 白明」の活動など~あとがきに変えて~
ウワサの副業。
そう聞いて、あなたはどんな副業を想像しますか?
家事代行? 代行彼氏? プログラミング? ブログ? せどり? アフィリエイト?
いえいえ、電子書籍出版です。
自分の思考とキモチ、持っているノウハウを書き、表現することができる電子書籍出版。
副業としても手ごろであり、自分自身の発信を強化できる今注目の副業です。
そんな電子書籍出版に挑戦し、幾つかの作品を出品してきた私が体験し、感じてきたことを赤裸々にお話していきます。
これから電子書籍出版に挑戦する方々に参考にしていただければと思います。
私は電子書籍出版をはじめて2年ちょっとになる。
電子書籍出版の中でも最もハードルが低いといわれているKindle出版。
これに全力で取組んできた。
Kindle出版は、PCがあれば無料ではじめられ、印税率も他の電子書籍より高いのだ。
私は、Kindle出版でこれまで20のKindle本をリリースしてきた。
これまでにサポート、コンサルは一切受けなかったため、費用はほぼ0円。
事前モニターですら、3回程度(1回3,000円程度)しかお願いしていない。
そんな私も、最初はとても孤独だった。
ネットや電子書籍で、Kindle出版の方法を調べ、ただひたすらに、愚直に、書き、出版し、進めていくだけだった。
だが、電子書籍を出版すると自分の本が、毎日読まれる。
自分の表現を誰かが読んでくれるというのは、こんなにも嬉しいことかと、むせび泣いたのを覚えている。
SNSは、出版後にはじめた。
X(当時Twitter)をはじめたのは、初出版から3カ月後。
今の常識では、想像できないだろう。
Xをはじめると、同じ電子書籍作家さんとフォローし合った。
「あの本を書いた人だ!」
そんな目標とする人と直接フォローし合い、コメントを交せるという感覚は余計に私を興奮させた。
今では、Xでできた多くの仲間たちと一緒に「わちゃ、わちゃ」と創作、執筆と出版、企画を楽しんでいる。
今作は、私が行ってきた2年間の活動を赤裸々に語っています。
電子書籍作家さんの数が多くなった今、私がとってきた行動が既に通用しなくなっているところもあるとは思います。
アナタが参考にできそうなところを採用してもらい、あなたの作家活動に生かしていただけると、私としては出版した甲斐があります。
電子書籍出版を孤独にはじめた私だからこそ、あなたの「悩み」「ツラさ」「もどかしさ」「苛立ち」「寂しさ」が理解できると思います。
そして本書より得た知識などをあなたの副業ライフに生かしていただけると嬉しいです。
よかったら読んでやってくださいな。
2024年10月
白明(ハクメイ)
2年前、Kindle出版をはじめたきっかけは、疑問からだった。
当時、Kindle Paper White(Kindle読書末端)を手に入れた私は、読書の最強の相棒であるKindle Unlimitedにも加入していた。
紙媒体での本の購入を妻に禁止されていた(家じゅうが本で溢れかえっていたため)私は、貪るようにこれで本を読み漁っていた。
だって、Kindle Unlimitedに加入していると定額で多くの本が読み放題だからね。
(2024年10月現在:月額980円)
そんな中、私は疑問を抱いたのだ。
「この本、誤字脱字が圧倒的に多くない?」
「ブログより内容が、無い本だった……」
「中学生並みの文章だったんだけど……」
「え? この本は何を言いたかったんだろう……」
学ぶために本を読んでいたにも関わらず、駄本・駄文によって時間が、圧倒的に無駄になる。
そんな中、目に入った本がKindle出版に関する書籍。
早速にダウンロードし、読んでみて驚く。
なんと自分で本を出せるとのことだ。
さらにしっかりと読み込む。
「これなら……、本を出せるぞ……」
興奮を抑えきれない私は、寝室を飛び出し、ホコリをかぶっていたPCを引っ張り出した。
ライティングソフトを立ち上げ、作品を書きはじめる。
「私の表現が、できる場所がある!」
「私の想いをここに残したい」
こんな勢いから、はじめたKindle出版。
最初はなにもわからず、ただ自分の伝えたいことを叩きつけるように書いていた。
誰かに伝えたい、自らが学んでよかったこと。
誰にも聞いてもらえなかった、私の想い。
そんなコトバを孤独にKindle本に綴っていた。
SNSもはじめていなかった私はただ、一人で書いていた。
ただ、自分の考えや想いを書くことが、とても楽しかった。
気付けば、1週間に1冊ペース、気づけば、9冊を書いていた。
そこからようやくXをはじめた。
SNS上には多くのKindle作家がおり、コミュニケーションを楽しんだ。
執筆速度は落ちたものの、読まれるページ数は鰻登りになった。
わちゃわちゃと自由に、その可能性を広げはじめていった。
Kindle出版を開始し、3カ月後にXをはじめ、Kindle作家さんにフォローしてもらった。
しかし、積極的に交流をするも、私のポストを「いいね」や「リポスト」の数は少なかった。
そりゃあ、そうだ。
当時の私のような弱小アカウント(フォロー数300程度)をリプライ、リポストすれば、自身のアカウントパワーが低下するからだ。
私が親し気にリプライ、リポストしても、返事をくれる人は少なかった。
どんなに気合を入れて作ったポストも読まれるわけもなく、いつも「いいね」は2個程度。「リポスト」0個。が、続いた。
「私のポストを読んでもらえないのであれば、読ませればいい」
そう思った私は、当時のKindle作家さんの本を片っ端から読み、すべてにレビューを行っていった。
もちろんメンション付きだ。
あ、その内容はすべて表計算ソフトで管理している・返信内容含み:現在でも継続中(笑)
最終的に、1年間で380冊読み、すべてにレビューを行った。
もちろん一般の本や商業本を読まないわけには、いかない。
デビューした2022年9月末~2023年10月末までの約1年間に、読んだ本は500冊を超えた。
いわゆる「付け焼刃」の速読ではなく、「本当」の速読が身に付いたのもこの頃だ。
あ、でも1冊を最低、3回は読み返す癖をつけていた。
本の内容の定着には、3回読むことが必要らしいので。
おかげでさまざまな分野の知識が私の中に定着していった。
これは今でも私の財産となっている。
さて、レビューを多くしたことで、リプライ、リポストが増えていった。
それと同時に私のアカウントパワーが上がってくる。
そして、私のKindle本へのレビューも増える。
少しずつ、私のポストにもリプライが付くようになってきた。
「こうやって仲間と一緒に、KindleもXも、創っていくんだ!」
私は希望でいっぱいだった。
だが、この後に私は知ることとなる。
不都合な現実を……。
Kindle出版をし、3カ月後にXをはじめ、多くのKindle作家さんの本を読み、レビューをしていく中で、2つの大きな転機があった。
初出版から半年経った頃である。
その一つは、noteで有名な方に取り上げてもらえたことだ。
彼は、noterとして有名なだけでなく、数々のKindle本も作成している。
そのnoterさんの語り口調は静かだが、情熱的。
多くの読者が彼の記事やKindle本を心待ちにしていることが、傍目にも感じられるほどだった。彼の活動は拡大し、多くのインフルエンサーさんとの対談本を出版するなど、人気もそれに伴いさらに上昇していった。
だが、彼は止まらない。
毎週note記事として「最近のおススメのKindle作家さん」を紹介。
その記事は、紹介するKindle作家さんを心から尊敬し、皆に知ってもらいたいという想いが伝わってくるものだった。
なんとそこに私を紹介してもらうことができたのだ。
有頂天になった私は、彼の登録しているSNSを片っ端からフォローし、その活動を追いかけるようになったのだ。
追いかけるだけであれば、よかったのだが……。
当時の私は、あまりにも若かった。
いや、愚かだった。
失礼を承知で彼に各種のSNS上で「鬼絡み」をしていく。
さらには、彼を無理矢理メンションし、出版されているご著書すべてに対するレビューを書くなどの暴挙を繰り返した。
挙句の果てには、DMで私が考える次の作品のプロットまで送る始末。
いま考えると圧倒的な異常者だ(しかも毎週)。
そのnoterさんは、優しく私を受け入れてくれ、手取り足取りさまざまなことを教えてくれた。 今でいう、出版サポートやコンサル並みのさまざまな情報を提供してくれていたと思う。
本当に嬉しかった。
これにより、SNS上やKindle出版での繋がりがまた増えていった。
ときに初心者の暴走とは、恐ろしいモノである……。(お前が言うな……(笑))
最後に。
「有名noterさん優しく受け入れてくれて、あざっす!!」
突然のスペース(X上の音声配信)登壇と、コミュニティ参加って、あなたは考えられだろうか?
ある夜、執筆に疲れた私はスマホでXを起動した。
そこで、たまたま「Kindle」と冠するスペースが開かれていた。
スペースとは、X上で繰り広げられる音声配信だ。
そこでお話をしていたのは、Kindle作家さん達。
私がKindle本のレビューをしたいわば「有名Kindle作家さん達」がそこにいた。
当時の私からすれば、スター作家。
黎明期である2021年からKindle出版をはじめた、この界隈を牽引する作家さん達が楽し気にお話をしていたのだ。
私は羨望を抱きつつ、何気なく、そのスペースを聞いていた。
「あぁ……、いつかは私もこの人達みたいに有名になりたいな……」
そんな叶うかもわからない想いを馳せ、執筆をしながら耳をそばだてていた。
すると……。
「あ、白明さん! 上がって! 話そう!!」
……戦慄である。
超有名なKindle作家さんからご指名を受けたのだ。
先日、その方のご著書をレビューしたばかりだった。
タイプする指が震え、初冬であるにも関わらず、額から汗が流れる。
手を止め、恐る恐るスピーカーボタンを押す。
有名Kindleコミュニティのリーダーに名指しされ、はじめてのスペース登壇。
もう、スペース中は必死で、緊張で声が震え、何を話したのかさえ覚えていない。
ただ、聞かれたことに必死だった。
話し終えた後、私は放心状態だった。
当時、今をときめく有名Kindle作家さんと話せたのだ。
興奮が冷めやらず、翌日の出勤に響いたことは言うまでもない。
翌日、出勤中の電車の中でXを開く。
なんと、有名作家さんからDMが送られてきており、有名Kindleコミュニティへの招待状が届いていた。
迷わず、コミュニティに入会。
そこには今をトキメク作家さんが大勢在籍し、多くの有料情報が飛び交う。
新参者であっても優しくしてくれる雰囲気がそこにはあった。
――――
出逢いと、きっかけは、突然に。
それが、このSNSの特徴なのだろう。
そんなことがあって、私は今、まだ、ここにいる。
何が起こるかわからない。
そして、翌週には私の出版したKindle本は今までにないくらいの売り上げを上げた。
有名Kindle作家さんのコミュニティに所属させてもらい、自由に発信や執筆をしていく中で私は、衝撃を受けた。
「こんなKindle本でも、いいのか!?」と。
初出版から1年1カ月経った頃だった。
この頃には、Kindle出版への参入者が徐々に多くなり、コミュニティに属していることが発信の強みとなることを体感していた時期だった。
私は、お誘いいただいたコミュニティでの活動も活発になり、フォロワーさんの数も700人を越えた。
そんなとき、コミュニティ内で静かに活動する、ある二人の作品を読んだときに出たのが冒頭のコトバだ。
私は、コミュニティ参加者が出版したすべての人の本を読みたいと思い、片っ端から読んでいた。
一人はコミュニティ幹部であったのだが、発信は頻度が少なく静か。
冷静かつ俯瞰的にコミュニティの仲間を応援するタイプだった。
彼の作風はバトル学園もの。
読みはじめると、ページをめくる手が止まらない。
あっという間に読み終わり、腹の中にメラメラと何かが燃え上がる。
……こういう作品もアリなのか……。
私の中の何かが動き始める。
もう一人は「はんなり」というコトバが本当に似合う女性。
コメントも丁寧、且つ、美麗。
存在感はあるが、儚く感じるも、目を惹くものだった。
彼女の作風は学園恋愛もの。
主人公の心理描写がとてもキレイで、しかも、刺さる。
学生時代に私が得られなかったものを追体験させてもらえているような作風に私は酔いしれた。
あぁ、マジで恋愛したい・・・。
そう思わせてくれた。
その二人の作品は「小説」。
Kindle本のジャンルではあまり読まれないカテゴリーだ。
だが、心に響く作品。
ノウハウ本が多い中で、小説で挑戦する。
その心意気が、よけいに私の腹を刺激した。
「読まれないジャンルで、読ませられるようになれば、良いんじゃないか?
読んでもらえないのであれば、読まれるように作ればいいのではないか?」
そこから私は「ノウハウ+体験談+小説調」又は「体験談+小説」の作風に挑戦をはじめた。
「読者のココロに響く作品をつくりたい」
そのためには、体験談、そして小説調が一番だ。
読んでもらい、そして、読者に私の体験から何かを得てもらいたい。
そんな想いが腹の底から沸き起こる。それと同時に、筆が走りはじめた。
「誰かに届く、作品を」
そこから、私は走ることをやめなくなった。
有名Kindle作家さんのコミュニティに属し、発信活動を続けていくも私の中に小さなわだかまりがあった。
それは……、
「とは、言っても、読んでくれるのはKindle作家さんだけで、一般の人に読まれている気配がない……」
と、いうこと。
同業のKindle作家さんに拙書を読まれることは非常に嬉しい。
だが、もっと多くの人の手に取ってもらい、読んでもらうことを私は求めている。
この状況に甘んじてはいけない。
そのように内なる私が呟いていた……(当時のTwitterだけにね)
多くの人に手に取ってもらえる作品にしなければ、ならない。
毎日、暗澹たる思いで、暇さえあればこのことばかり考えていた。
そんな中、あることに思いつく。
「今まで出してきた本の表紙、文章を見直せばいいんじゃね?」
まったくに安直なる考えだ。
この当時の私は「改悪」なるコトバを知らなかったのだから、どれだけ能天気だったのだろうかと思う。
だが、行動だけは早かった。
「表紙を作り変えるためにプロに依頼をする」
暴走した私は早速に人づてで聞いていた『ココナラ』を開く。
利用者登録を早々に済ませ、「Kindle 表紙」と検索する。
だが、ここからが大海に似たる。
表紙の請負をする人たちが多いのだ。
実績数200件、プロ仕様100件など、見ているだけで目が回ったことを覚えている。
「あぁ、こりゃ、時間をかけて検討だなぁ……」
と、言い訳を付けて後回しにする私らしい行動をとりはじめたところ、あるサービス提供者に目が留まる。
気が付けばクリックをし、表紙作成(作り変え:リボーン)の依頼を発注していた。
―――――――
っと、言うのが、今では相方、バディ、相棒、いや、ナイスバディとなっている、ひなた猫々さんとの出逢いだ。
でもね。
それだけで終わらないのよ。
―――――――
相方となった、ひなた猫々さんと一緒に既出のKindle本の表紙をすべてリボーンした。
リボーンをしたのは2023年3月から。
そこからのロイヤリティは鰻上りになった。
あ、今でも謎に伸び続けています。
そして、私がこの界隈で少しだけ、有名になったのも彼女の表紙のお陰です。
だって……、彼女の作る表紙、カッコイイもん……。
少しだけ付け加えておくとね。
彼女の表紙に負けないようにこの頃から、本格的にライティング能力を上げようと私は勉強しはじめたのよ。
少しでも彼女の表紙に恥じない作品を作ろうと思ったの。
―――――――
そんな中、ひなたさんから一言のコトバが発せられる。
「私、闇の組織に狙われているから、一切、顔出しとかできないから」
あ、これ、選択肢を絶対に間違ったやつや~ん。
私の直感って、やっぱ信じられない~。
って、言うか、闇の組織に狙われるって、なに?
それこそ、コ〇ン君とキ〇イダーくらいしか聞いたことありませんが、あなたはリアルに存在する人ですか?
そもそも、そんな人が『ココナラ』で出品すること自体間違っていない?
などなど、ツッコミどころ満載だが、私の脳味噌は一つの判断をする。
「いい仕事してくれれば、なんだってよくね?
カッコイイ表紙であればよくね?
お尋ね者であっても、オモシロければよくね?」
社会通念上、どうかと思われるかもしれないが、楽観的で、「イイものはイイ」と思う私の感性はひなたさんとのタッグを後押しした。
加えて言うのであれば、「闇の組織に狙われているひなたさん」と一緒にいることにスリリングを感じたのだ。
まあ、私もたいがいだな。
だが、デザインのチカラ、仲間の存在は圧倒的に強い。
残念なことに自分一人でできることは限られている。
だからこそ、仲間に頼ることは必要なのだと思う。
あなたがもし、伸び悩んでいるのであれば、表紙を再作成(リボーン)することも検討して欲しい。
初出版から約8カ月。(約1年4カ月前)
様々な取り組みを行い、出版する本も12冊を超えた。
私は、相方のひなた猫々さんと共に、色々なことを試すようになっていた。
・表紙を勝手にリボーン
・色々なスペースでKindle本を宣伝し、話す
・Stand.FMをはじめる
・先輩Kindle作家さんへ企画書を送る
よくもまあ、こんな行動が許されたものだ。
ご迷惑をおかけした方々、今さらですが、ゴメンチャイ……。
そんな中、また大きな出会いがあった。
私たちがワチャワチャやっているのに刺激された一人の男(いや、パンダ)に声をかけられたのだ。
アイコンがパンダの被り物をした男性からDMで連絡があったのだ。
「あなた達、オモシロイことやっているね。僕も混ぜてよ」
もう一人の相棒であり、上海在住、流浪の赤裸々エッセイ作家けんいちさんだ。
この肩書の時点ですでにオカシイ。
上海在住。流浪。赤裸々エッセイ。そしてパンダである。
正直、彼の著書を数冊読んでいたからこそ対応はできたが、初見であったら絶対に身構えてしまうであろう。
相方のひなたさんは、ノリノリで一緒に楽しんでいこうと、既にいくつかの企画を考えはじめている。
やっぱりこの種の人たちはデザイナー気質というか、ぶっ飛んでいるというか、何か共通するものがあるのかもしれない……。
だが、正直な話、ワクワクしている自分がいる。
そうして、暴走気質のけんいちさん、ぶっ飛んでいるがズバリと的を射るひなた猫々さん、との3人で活動がはじまった。。。
その活動は幅を広げ、
・作品や表紙を作り直すリボーンプロジェクトの立ち上げ
・定期的なスペースの開催
・面白そうな企画やイベントに挑戦していく
・リアルで会い、仲間を増やしていく
ここから、私たち3人の暴走がはじまっていく……。
あ、毎週水曜日にX上のスペースで「水曜日のKindleトーク」を放送しています。
よかったら聞きにきてくださいな~。
孤独にはじめたKindle出版。
仲間ができ、活動の幅が広がってきた私が次に挑戦したのは、横展開。
横展開とは、Kindle出版に関連したサービスを売ることで自らの売り上げを向上させるものだ。
私は他の事業でお金得ているため、このサービスで大きく稼ごうとは思っていなかった。
ただ、この業界がどのようなものであるかを知りたい方が先行していた。
早速、ココナラに登録し「出版サポート」「事前モニター」「リライト」などを出品した。
それは、自らの可能性とライティング能力の向上、あわよくば、売上も狙うものだった。
正直、驚くほどの依頼があり、X上のDMからの依頼も止まらない状態となった。
長い人は、1年以上継続してお仕事をくださる人もいる。
あ、今でも受け付けてはいますが、かなり絞っています。あしからず。
この期間、さまざまな案件をいただき、ライティング能力、構成力、言語化能力が飛躍的に上った。
実力派Youtuberさんのシナリオ作成、某インフルエンサーさん、起業家さん、有名人の代筆など。
たった8か月だけであったにも関わらず、この時期には本当に忙しく、横展開に忙殺されるのではないかと思うほどだった。
収益も月50万を超えるほどのエグミサワ状態だった。
でもね。
スキルはある一定以上になると、そこで頭打ちになった。
だって、やることが固定化されていくからね。
そこからは淡々と作業をこなしていくという肉体労働。
締め切りに間に合うよう、ただタイプをしていくという日々が続いた。
結局、それだけなんよ。
ただの作業になっていったんよ。
自分の作品が書けず、ただ作業をしていた。
じいちゃんにも、メンターにも言われていた言葉がある。
「作業だけは絶対にするな」
と。
私が作家として活動しようと思ったのは、自らの想いや考え、作品を、読者に届けたいから。
いつしかそれを見失っていた。
作業をたくさんこなせばそれに対しての報酬が増える。
これは当然のことで、肉体と時間の切り売りでしかなかった。
なかには、このような仕事で、生計を立ている人もいるだろう。
ただ、私にはKindle出版の横展開を生業にしたいとは思わなかった。
それに気づいてからは早かった。
案件を見直し、仕事を断り、自らが納得いくモノだけを受ける方向にシフトした。
納得がいくモノって?
それは「この人を応援したい!」と思う案件だけを受けることしたのだ。
そうして、できた時間を本来の「自分の作品作り」につかった。
本当に自分が表現したいこと、伝えたいことに集中すると決めたのだ。
あ、サポート、モニターをした多くの方々から、嬉しいお言葉を頂いております。
私がお手伝いした方には、幸せになって欲しい。
だからこそ、全力でお手伝いします。
出版冊数や仲間も増え、活動の幅も広がった初出版から約1年の頃。
私はある流血沙汰に巻き込まれた。
集結するまでには、約8カ月の時間を有し、私は地獄の日々を過ごしたのだ。
寄せては返す痛みと出血。
私の人生至上もっとも心と身体に向き合った期間だった。
何って……?
「痔」に苦しんだのだ……。
排出するたびに、多量の出血。
一度痛みが発生すると、5分は動けなくなるくらいの脳天を突き抜ける痛み。
歩行するだけで悲鳴を上げる「私の最終出口」。
聖人君子のような笑顔と優しさに満ち溢れる人と称される私ですら、この地獄の日々には顔も心も荒んだ。
痛みも無く、平和そうに、安心・安全に、日常生活を「キャハハ」と笑いながら送る人々に、黒い感情が渦巻きまくったのは言うまでもない。
「くっそう……。なんで俺だけ……。
こんな順調なのに、なぜ、今のタイミングなんだ……」
絶え間ない痛みに苦しみながら、自問自答を繰り返していた。
――キラ~ン――
そんな世界に、人に、自分自身に対して、私の憎しみが溢れていたあるとき、急に閃いたのだ。
「これ、Kindle本のネタになるんじゃね?」
そこからは早かった。
痛み、感情、症状をすべて手帳に書き留めていく。
書くことで、痛みを抑えるかのように、書き連ねていった。
Kindle本はどんなテーマを書いてもいい。
あなたが体験し、感じたことが書かれていれば、読者が共感してもらえるきっかけになるだろう。
日常の小さなことですらネタになる。
あなたもよかったらKindle本を書いてみませんか。
自らの出版、毎週のスペース、出版サポート、新しい企画。一緒に楽しむ仲間ができたからこそ、毎日が楽しくなってきた。
そんなとき、また新しいものが目に入る。
Kindle界隈を代表する有名作家さんがこぞって声を上げる姿だ。
「これに挑戦しようぜ! 楽しそうだ!!」
「うちらの作品のチカラ、見せてやろうぜ!!」
そんな声が、Ⅹ上のタイムラインに流れてくる。
note創作大賞2023への参加表明だ。
まだ1年に満たない弱小の私は、そんな姿を指をくわえて、羨ましくみていた……。
ワケがない。
すでに開設していたnoteアカウントで、作品を作り込む。
これまでKindle本に注いできた以上の熱量をもって、作品を仕上げていく。
私らしく、感情ベースの作風を前面に出し、叩きつけるように書いた。
note創作大賞2023締め切りの日。
フォロワー数が100人に満たない私の記事は、「スキ」を240を集めた。
プロ、準プロ、そこに向かう意思があるモノが、集まるこの大賞に全力で向かい、一つの結果を得た。
だが、現実というものは、厳しいモノで。
私の作品は中間審査さえ、通過することは出来なかった。
だが、このときに私の中で、タガが外れた。
「この世界はオモシロい作品を書いて、オモシロイと読者に思ってもらえれば、読まれ、評価される。
オモシロい・・・」
そこからは狂ったようにライティングをさらに深く学び、読み、書き、読んで、書いた。
暇さえあれば、読んで、書いて、読んで、書きまくった。
その結果が年間500冊以上の読書だ。
だが、この時、私はまだ知らなかった。
この世界(界隈)の不都合な真実を……。
私たちの活動に反比例して、アノ流行病が下火になってきた。
初出版から約1年半。
私はあるリアルイベントに参加していた。
そのイベントは、ある出版社さんが主催する作品作りの勉強会だった。
それは、作家さん、新人賞の最終選考の常連さん、作家デビュー目前の人、作家を目指す人が集まる会。
私はKindle作家として数冊出し、noteでも高評価を得たことを自ら称し、多くの人と交流をした。
だが、ここで違和感を抱く。
自己紹介をはじめると皆が一気にヨソヨソしくなるのだ。
私が話しかけようとするも、距離を取られる。
さらには、私を見てコソコソと話す人さえいる。
「一体、なんなんだ……」
私は周りにはいつの間にか、誰も居なくなっていた。
ここに来たのは「私を知ってもらいたい」「こういう活動をしている人間がいると知ってもらいたい」その想いが強かったのに・・・。
講演の内容は非常に学びの多いモノだった。
だが、私の中に大きなわだかまりが残る。
なぜ、私は避けられたのか……。
私は違和感を抱かざるをえなかった。
――――――
ときは過ぎ、ある有名な作家さんと二人っきりでお話をする機会を得た。
その人は小説がマンガ化、アニメ化されるなど、作家としての成果も大きい方だった。
私は以前、イベントで感じた違和感を思い切って聞いてみた。
「あぁ~。それね~。
もし、君が本気で作家になりたいのであれば、Kindle作家と名乗るのは、やめた方がイイね~。
それだけで忌避される可能性はあるんだよね~」
そのコトバに、私は青ざめる。
ここまで1年をかけ、築いてきた今の私のポジションは一体何だったのか?
ここからプロを目指すつもりだったのだが、それは違うのだろうか?
「え? なんで? Kindle作家と名乗っては、だめなの?
カクヨム作家や、なろう作家だったらいいわけ?」
私は矢継ぎ早に質問を投げかける。
方向性が違うのであれば、修正をしなければいけない。
「あ、それはわかっているんだ。
そのとおりなんだ。
カクヨム作家、なろう作家、Kindle作家と名乗るのがダメなんだよ……」
そんな、心臓に銃口を突き付けられるようなコトバに、私は吐き気すら覚える。
「じゃ、じゃあ、じゃあさあ、私はどうすればいいわけ!?」
心からの叫び声だった。
って言うか、懇願だ。
「お前が、まずやらなければいけないのは……」
そのコトバを一言でも聞き逃さぬよう、私の耳はダンボになり、記憶は10テラバイト並みに拡張された。
深夜、自宅にて。
私はPCに向かい、ボーっと光を放つモニターを眺めていた。
先輩プロ作家からのコトバが耳に蘇る。
「ガチで作家になりたいなら、Kindle作家と名乗ることをやめな……」
私は、ビールを飲みながらそのコトバを反芻する。
本気で作家を目指すのであれば、Kindle作家、なろう作家、カクヨム作家などの名称を外せという。
半分だけ酔いが回ったアタマで再度考える。
先輩は言っていた。
「サイトの冠を外し、「作家」として立て」
と。
「1円でも貰ったら、プロだ。甘えるな」
と。
つまり、サイト名称にどこかで依存してしまうことを防ぐためだ。
ビールを一気に煽る。
飲まなければ直視できないことを突き付けられた。
最後の理由が一番、キツかったのだ……。
「本気で作家を目指し、毎月出版社に投稿をしたり、企画を持ち寄ったり、新人賞を目指す人達からすれば、お前たちは『半端者』としてしか映らない。
やるんだったら、本気でやれよ」
正直、これにはびっくりした。
でも、図星だった。
だから、なにも言い返せなかった。
一部で、Kindle本から商業出版につながった方もいる。
だが、私たちの作品は「作家に本気でなりたい人たち」には「遊び」「中途半端」「うまくいけば」「駄文」「本ではない」などの半端モノとして見られているのだ。
適当に作品を書き、ゆるっと印税を稼ぎ、作家ヅラをする。
そういった姿は、外部から見れば「傍ら痛し」という状況なのだそうだ。
私は、残りのビールを一気に煽る。
Kindle界隈に長くいるとなかなかわからないが、世間の評価は意外と厳しい。
そのためにも「中途半端な本」「本ではない作品」「恥ずかしい作品」を私は出したくないと思った。
こんなことを聞いてしまた日は、早く眠ってしまいたかった。
だが、その夜は眠ることができなかった。
翌日、私は決心する。
「じゃあ、Kindle作家でも新人賞や大賞に応募して、賞をとってやったら、その偏見、なくなるだろ!
私がそれをやってやろう!」
と。
私は大きな決意をした。
それはしっかりとした覚悟を持って。
作家になりたい。
とは、いったものの、一つ一つの文章や作品に対してどこか甘えているところがあったのだと思う。
「本業もあるし、そこまで本気ではないから……」
そんな言い訳を最初っから用意して、落選や失敗の伏線を張っていた。
今までは、挑戦をしているフリをしていることに気が付いた。
そういった自分の甘えをすべて取っ払い、まっすぐに進むことを決意した。
言い訳などをせず、今目の前にあることに全身全霊で向き合い、これと心中するくらいの気持ちで取り組むことにした。
「作家」と名乗り、一つの作品と心中するくらいに向き合う。
覚悟をすれば意外にアタマはクリアになり、新しいことに挑戦することのハードルが一気に下がった。
なあんだ。
一つしっかりと覚悟するだけで、こんなにも世界は変わるのだと感じる。
そういえば、Kindle出版にはじめて挑戦したときも少しの戸惑いがあったけど、心はドキドキしていたっけ。
決めてしまえば、視座が一段上がり、世界はどんどん広がっていった。
決意し、行動すれば、どこまでも進んでいける。
私は今年、すでに4つの挑戦をした。
出版社の新人賞への応募、作家としての作品作りのイベントへの参加。
本年中にあと2つは挑戦をするつもりだ。
あなたは何をする?
生きていられる時間はかぎられているんよ?
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
私はここまで2年間電子書籍作家(Kindle作家)として活動してきました。
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拙書の中でもとくに読まれている作品は、
「暁の帝王学~ひとりの男の人生から見る「生きる」とは~」
「愚者:40歳からでも人生は変えられる:「愚者」のススメ」
「痔問痔答:~恥ずかしくて聞けない。 だけど、知りたい! 痔のはなし~」
では、またどこかでお会いしましょう。
本書をお読みいただき、ありがとうございます。
あなたに多くの幸せがありますように。
2024年10月吉日
海野 白明
2024年10月29日 発行 初版
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