spine
jacket

6年間、毎朝続けた肌診断。

コスメを変えれば、肌はどう変わる? 本当に効くのは?
誰もが信じていた「高濃度」「高浸透」「高価格」の常識が、音を立てて崩れていく—。

Instagramで注目を集めた「B子の肌診断」が、ついに書籍化!
BHC(B子肌診断クラブ)メンバーと共に蓄積した膨大な記録を分析し、スキンケアコスメのリアルをまとめた美容本。

「値段じゃない」
「濃度じゃない」
「浸透力でもない」

肌が教えてくれた“正解”は、もっとシンプルでした。



この本は、肌診断結果の悪かったコスメも公開している『シークレット版』です。

 目 次

はじめに

第1章 そのスキンケア、意味ありますか?


●美容液なんて絶対に使わない
●高濃度なんて関係なかった
●浸透なんて意味なかった
補足:テクスチャーと保湿力


●値段は自己満足以外の何ものでもない
●シリーズ(ライン)使いに意味はない
●パッケージの言葉にも意味がない
●その他、意味がなかったもの
●この章のまとめ

第2章 スキンケアの正解、教えます


●フルコースから2ステップへ
●塗るほど増えるリスク
●コスメ添加物の影響
●美肌の人の共通点
●睡眠不足は肌に出る
●胃腸の不調も肌に出る
●生活習慣こそが美肌の土台
●この章のまとめ

第3章 私が出会ったS級コスメたち


●S級化粧水
●S級美容液
●S級乳液・クリーム(測定中)
●S級韓国コスメ
●私に合うコスメを教えて
●過去最高の神コンビ

第4章 コスメ選びの極意


●S級コスメの〝あるある〟成分
●ポイントは抵酸化作用
●本質は変わらなない
●この章のまとめ

第5章 温故知新、これからのコスメ観


●過去~現代のスキンケア
10年後のスキンケア

【コラム】 肌診断はこうやってました

【コラム】 B子肌診断クラブ

おわりに

はじめに

私は、2020年7月から毎朝自分で肌診断をしています。
回数にして、7,300回以上。

スキンケアアイテムを1か月単位で入れ替え、
ただひたすら、数字だけを見続けました。

その結果、わかったことがあります。

世間で信じられているスキンケアの〝常識〟は、
私の肌では、ほとんど通用しなかった。

「高濃度だから効く」
「デパコスは優れている」
「浸透するほど良い」

私の測定結果では、

・高濃度美容液で水分量が下がる
・有名ブランドで毛穴が悪化する
・人気商品でシワ数値が悪化する

そんなことが、普通に起きました。

約半分の人気コスメは、1か月使うことで私の肌状態を悪化させました。

これが、6年間の現実です。

もちろん、この結果は万人に当てはまるものではありません。

私は40代、脂性肌寄りの混合肌。

スキンケアの正解は、人の数だけあります。

けれど——

毎日、同じ条件で
6年間測り続けたデータは、
少なくとも〝感覚〟よりは正確です。

2025年現在。

スマホとSNSによって、
スキンケア情報は瞬時に拡散されます。

インフルエンサー。
PR案件。
次々に発売される新製品。

「浸透」
「最先端成分」
「高濃度」

言葉は進化しています。

でも、肌は本当に良くなっていますか? 

かなり批判的に聞こえるかもしれません。

ですが、誤解しないでください。

私も、かつては信じていました。

デパコスをライン使いし、
スキンケアにお金をかけ、
「高い=効く」と思っていました。

でも、肌診断を始めたら、
結果は真逆だったのです。

私は美容業界とは無関係です。
PR案件もありません。

だからこそ、忖度なく言えます。

この本は、
あなたに「私の肌診断結果」を押し付ける本ではありません。

私は自分の肌のこと、分かってるようで、全然分かってなかったのです。
肌診断を始めるまでは、自分の肌の声より、他人の口コミばかりを気にしていたのです。

私と同じような遠回りをして欲しくないのです。
だから、これまでの肌診断結果を、本にまとめました。

この本が、スキンケア迷子から卒業するための
ヒントになれば嬉しいです。

第1章 

そのスキンケア、意味ありますか? 

結論から言います。

美容液? 
─ いりませんでした。

高濃度? 
─ 関係ありませんでした。

浸透? 
─ 意味がありませんでした。

値段? 
─ ただの自己満足でした。

これが6年間、毎朝肌診断してきた私のリアルな結論です。

●美容液なんて絶対に使わない

世の中には、とても効果がありそうな美容液があふれています。
化粧水にプラスして使うと、さらに美肌になれそうな……

私は、人気の美容液14本を14カ月かけて、肌診断により比較しました。
これは間違いなく良いだろうと自信を持って比較した、誰もが知っている有名美容液たちです。

結果はというと……
その半分以上が、肌診断の数値をジワジワと悪化させたんです。

理由はおそらく、「高濃度の美容成分」か「防腐剤などの添加剤」が肌に負担をかけたから。
「絶対良い!」と思って使った美容液が、むしろマイナスだったなんて、正直ショックでした。

化粧水に美容液をプラスした方がいい——そんな話、まったくの嘘です。
今、あらためて感じるのは、「何かを塗る」という行為自体が、肌にとっては負担になりうるということ。
塗る=良い、ではありません。
むしろ、何かを塗ることは肌への負担になる。

美容液はマイナスに作用することが多いので、私は二度と使いません。高いお金を払って肌を悪化させる必要はありません。

本当に、その美容液、効いてますか? 値段なりの効果が出ていますか? 

あくまでも参考です。全ての方には当てはまりません。

●高濃度なんて関係なかった

肌診断をはじめる前、私は「高濃度=効果的」と思っていました。
少し前には、ビタミンCの〝濃度競争〟のような流れもありました。
でも、肌診断でわかったのは、高濃度だからといって、肌が喜ぶとは限らないという事実です。

実際に、高濃度ビタミンCのアイテムや、発酵系の〝高濃度〟とされる化粧水を試してみました。
しかし、肌の水分量が劇的に上がることはなく、むしろ負担となって肌状態が悪化するケースもありました。

高濃度なんて関係ありませんでした。
これが、肌診断で得たリアルな結論です。

あくまでも参考です。全ての方には当てはまりません。

●浸透なんて意味なかった

「肌がぐんぐん吸収 ─ 。」
「超微細ナノ粒子が角層の奥に…!」
これも、意味がありませんでした。

これまで浸透力を売りにしたアイテム、いくつも試しました。
でも……どれも水分量は上がらなかったです。

例えば、リポソーム技術を採用した
・デコルテのリポソームアドバンストリペアセラム(美容液)
・アスタリフトのマルチチューン(美容液)
この2本は、かなり期待したのですが、残念な結果となりました。

それと「ぐんぐん浸透」の
・イプサ ザ・タイムR アクア(化粧水)
こちらのコスメも人気だったので1か月使ってみましたが、肌の水分量は上がりませんでした。

「肌にスッと入っていく」「浸透力がすごい」と感じるアイテムにはエタノール(アルコール)が含まれることがあります。
この成分は、塗布後すぐに肌表面で揮発し、その際にわずかな冷感と軽やかな感触を残します。この〝スーッとした感じ〟こそが、浸透しているような錯覚の正体だと言われています。

つまり、私たちが「効いてる」と思っていたあの感覚は、ただの蒸発現象による気化熱。肌が成分を吸収したわけではありません。
さらに、エタノールには殺菌作用や引き締め効果がある一方で、乾燥肌や敏感肌には刺激となるリスクもあります。

化粧品は角層(約0.02mm)より奥には届きません。
角層のさらに下、生きた細胞がある表皮や真皮までは、法律的にも、物理的にも、到達しないです。

それなのに──

「使い続けたら肌が綺麗になった」
「調子が安定した」
「くすみが抜けた気がする」

そんな“評判のいいコスメ”は、確かに存在します。
……おかしくないですか?

届いていないのに、なぜ効くのか。
ここに、スキンケアの矛盾があります。

コスメは「届かない」のに、なぜ肌は変わるのか?
その答えは、こうです。

コスメは角層にとどまったまま、角層より奥に“間接的な作用”を及ぼしている。
浸透して直接働くのではなく、角層で起きた変化が、下の細胞に影響を与えている。

では、角層でどんな変化が起きると、下の細胞に影響を与えるのでしょうか。
代表的なものを挙げます。

① 水分量の変化
角層の水分状態が違うだけで、その下の細胞たちが受け取る“環境情報”は変わります。
水分が足りている→ 肌は落ち着き、ターンオーバーも乱れにくい
水分が不足している→ バリアが不安定になり、防御モードに傾く

② pH(肌表面の環境)の変化
角層表面のpHは、酵素の働きや角層の成熟度に直結します。
適切なpH→ 角層が整列しやすい
乱れたpH→ 角層が不均一になり、肌が荒れやすい

③ 酸化ストレスの変化
紫外線などによる酸化ストレスは、角層だけの問題では終わりません。
角層レベルでストレスが強いと、その情報は下の細胞にも伝わります。
逆に、角層で酸化ストレスが抑えられると、メラニンを作れ、という指令が弱まり、赤みやくすみが落ち着きやすくなります。

ここまでをまとめると、実際に起きているのはこの流れです。

角層が変わる
→ 下の細胞のふるまいが変わる
→ 肌全体が変わって見える

つまり、浸透して効いているのではない。角層で起きた変化が、間接的に効いている。
これが、「届いていないのに、肌が綺麗になる」正体です。

「分子サイズが小さい」「ナノ化」「リポソーム」
こうした言葉だけでは、肌診断の数値はほとんど動かないという現実が、何度も、何度も確認できました。

だから今は、こんなふうにコスメを見ています。
「このコスメは浸透するらしい」ではなく、
「このコスメは角層で、何を起こしてくれるのか?」

化粧水などを外から浸透させるのではなく、角層を整えることがポイント。
それが、「浸透なんて意味なかった。」の、その先にある答えです。

補足:テクスチャーと保湿力

「とろみがある方が保湿されそう」
そんな印象、ありませんか?  私はそう思っていました。

肌診断の結果、テクスチャーと保湿力は、全く関係はなかったです。
結果的には、保湿力が高かった化粧水(キュレル、雪肌精、B1化粧水)は、全て軽めのサラッとしたテクスチャーでした。

逆に、オルビスユーの化粧水や、ファンケルのエンリッチなどはトロミのある重めのテクスチャーでした。これら2本とも肌診断結果は優秀で悪くはなかったですが、すごく良かったわけではありません。

テクスチャーと肌診断結果に相関は無かったので、テクスチャーは好みで選べばいいと思います。

●値段は自己満足以外の何ものでもない

高い=良いではないです。

「このコスメ、1万円もしたんだから、きっとすごいはず……!」
そう思ってた自分を、過去に戻って叱りたい。

実際に肌診断してみると、値段と肌の改善度には、まったく相関なし。
たとえば、ドラッグストアで手に入るキュレルや、ロングセラーの雪肌精(5000円程度なので安くはないです)が、堂々のトップ評価。

逆に、1本1万円超えのハイブランドでも、結果はさんざん……なんてこともザラ。
広告費やパッケージ、ブランドイメージにお金がかかってるだけで、中身は……ってことです。

以前、デパコスを使っていたときに「いいの使ってるね」と言われたことがあります。確かに、そう言われると気分は上がりますが、でもそれは、その高級コスメブランドへの反応であって、私の肌への評価じゃないんです。

コスメ以外の分野では、「高いものは品質がいい」という感覚が通用することもあります。でも、コスメは違います。

かつて「定価の80%が広告費」とまで言われていた時代もありました。もしそれが事実なら、1万円の化粧水のうち8,000円は広告に使われていたことになります。
実際、大々的にCMを打っているブランドほど、価格のほとんどが〝イメージ作り〟に使われているのかもしれません。

もちろん、デパコスを手に取ると気分が上がりますし、「やっぱり良いに違いない」と思ってしまう気持ちはよく分かります。私自身、そうでした。

でも、6年間続けてきた肌診断という客観的な視点から見れば、価格と肌の状態には関係がなかったのです。デパコスが絶対に良いなんてことは、肌診断の結果を見る限り絶対にないです。

ある有名な美容家の方が「化粧水は3,000円〜5,000円が狙い目」とYouTubeで語っていましたが、私も同感です。

●シリーズ(ライン)使いに意味はない

「同じブランドで揃えて使うと、相乗効果で肌がもっと良くなる」
そんなふうに思って、シリーズ(ライン)で揃えてスキンケアしてきた方も多いのではないでしょうか。

シリーズ使い(ライン使い)をして、その効果を肌診断で確かめてみました。3つのシリーズをそれぞれ一か月ずつ使いました。

〇無印良品
敏感肌用化粧水・高保湿 → 発酵導入美容液 → 敏感肌用乳液・高保湿

〇ミノン
化粧水 → アミノモイスト → 乳液

〇キュレル
化粧水 → 美容液 → 乳液

結果は──
一番良かったのは無印ですが、上の3シリーズはどれも大きな違いはなく、シリーズ使いの相乗効果的なものは見られませんでした。

シリーズで使うよりも、むしろ化粧水と保湿クリームという2アイテムだけのシンプルなスキンケアの方が、肌の水分量が明らかに上がりました。

「美容液もオイルも要らない」
「シリーズで揃える意味もない」

これが、実際に肌診断で確かめたリアルです。

ハトムギ化粧水からのニベア青缶は番外編として測定。

●パッケージの言葉にも意味がない

ここまでくると何を信じていいのか分からなくなりますが。

「高保湿」「毛穴ケア」──
パッケージや商品名にそう書かれていると、なんとなく期待してしまいます。

けれど、肌診断を6年間、毎朝つづけてきた私の結論は、「その言葉が、肌の数値に直結するとは限らない」ということでした。

たとえば「高保湿」と書かれた化粧水を使っても、水分量が上がらないことは珍しくありませんでしたし、「毛穴対策」と名のついた美容液でも、毛穴の数値に変化がないことが多くありました。いや、むしろ悪くなってしまうアイテムさえありました。パッケージの言葉は信じてはいけないです(決して全てではありません)。

●その他、意味がなかったもの

まだまだ、イマイチだったものがあるので正直にご紹介します。

これはあくまでも私の肌においての結果であり、すべての方に当てはまるわけではありません。ただ、「良い」とされる成分にも、必ずしも万能ではない一面があることを、ひとつの視点として受け取っていただければと思います。

〇ヒアルロン酸
「高保湿成分」として広く知られるヒアルロン酸ですが、肌の水分量そのものを大きく底上げする結果にはつながりませんでした。

〇幹細胞(培養液配合コスメ)
再生医療由来の成分として注目されていますが、幹細胞を塗布して美肌になるのか分かりません。私の肌では肌診断結果が良くなったことは確認できませんでした。

〇コラーゲン
肌にコラーゲンを塗布して、保湿効果があるのか分かりません。私には効果がなかったです。

〇ドクダミ
抗炎症作用があるとされる植物由来成分ですが、水分量の上昇にはつながりませんでした。肌質によっては刺激となるケースもあるみたいで、注意が必要かもしれません。

〇発酵系
肌診断を始める前にSK-IIを愛用していて発酵系コスメは大好きだったのですが・・・。いざ肌診断してみると、今一つでした。

〇CICA(ツボクサエキス)
BHCメンバーさんの肌診断結果ですが、CICAのフェイスパックで、肌状態は改善しませんでした。炎症肌や敏感肌に一時的な落ち着きを与える作用はあっても、継続的な潤いや水分保持には繋がりにくかったようです。

〇オールインワン化粧品
こちらもBHCメンバーさんの肌診断結果ですが、肌診断結果は良くなりませんでした。手軽さは魅力ですが、あれもこれも含めてしまうと、結果的に「何かが余計」となるのかもしれません。

●この章のまとめ

・美容家が紹介してたから
・口コミがよかったから
・パッケージが可愛かったから

でも、肌は正直です。イメージではなくて、使ってどうだったか。それを、肌診断という〝見える化〟を通じて確かめてきました。

そして出た結論は——
美容液は要らない。
値段も、濃度も、浸透力も、効果には関係ない。

これが紛れもない現実でした。

第2章 

スキンケアの正解、教えます

●フルコースから2ステップへ

6年前、肌診断を始める前の私はこんなスキンケアをしていました:
1.ブースター
2.化粧水
3.美容液
4.オイル
5.乳液
いわゆる「フルコース」。しかも、使っていたのは、ほぼデパコス。

でも6年間、毎朝肌診断を続けた今はこうなりました:
1.化粧水(B1化粧水で最適化済み。)
2.乳液・クリーム(2025年8月現在比較中)
この2ステップですが、以前より明らかに肌の調子はいいです。

●塗るほど増えるリスク

スキンケアは 〝ステップ〟 が多いほどきちんとしている——。
逆に、ステップが少ないことや塗らないことは 〝いい加減〟 で、化粧水だけをパパッと塗って終わるのは 〝手抜き〟 ——。

私はそう「信じていた」ので、私は色々な種類のコスメを塗っていました。
でも実際には、その 〝塗りすぎ〟 こそが、肌に負担だったのです。

毎朝の肌診断で、「塗るのをやめたらどう変わるか」をチェックし続けた結果、ステップを減らしても、肌診断結果は悪化しなかったのです。
むしろ、肌が落ち着き、数値も改善。

重ねるほどキレイになれると信じていた私のルーティンは、美容業界が潤うためのマーケティング戦略でした。

●コスメ添加物の影響

イハダ薬用エマルジョンとベビーワセリンの違い

図は、使うごとにじわじわ水分量が低下したイハダ薬用エマルジョンと、ベビーワセリンを比較したものです。

なぜこの二つを並べたのか。
理由は単純です。どちらもベースはワセリンだからです。

化粧水は同じB1。
洗顔方法も同じ。
生活条件も同じ。

違うのは、配合成分だけです。

ベースはどちらもワセリン。
ベビーワセリンは白色ワセリンのみの単一処方です。
一方、イハダはワセリンに加えて、保湿成分、乳化剤、増粘剤、pH調整剤、防腐剤など、多くの成分が配合されています。

その結果どうなるのか。

使用感という観点では、イハダの方が優れています。
伸びがよく、なめらかで、べたつきにくい。
化粧品として完成度が高い処方です。

しかし、肌の水分量の推移を見ると、別の側面が見えてきます。
私の測定データでは、使用を続けるほどに水分量は緩やかに低下していきました。

一方で、ベビーワセリンは極めてシンプルな処方です。
添加物はほぼありません。
使用感は決して良いとは言えず、べたつきもあります。
この感触が苦手な人も多いでしょう。

それでも、水分量は上がる。
しかも価格は600〜700円程度です。

イハダはあくまで一例ですが、これまで比較してきたコスメの半数以上は、使用感は優れている一方で、使い続けるほどに肌状態が悪化する傾向が見られました。

私の格付けで、B級、C級に分類された製品は、まさにこの使うほどに悪化するタイプです。

消費者が求めているのは、使用感の良さです。
だからこそ、化粧品メーカーにとって添加物は欠かせない存在になります。

しかしその添加物が、長期的には肌状態に影響を与えている可能性があります。

その結果、私たちは「もっと合うものがあるはず」と探し続け、スキンケア迷子になってしまうのです。

肌診断を6年間続け、ようやく私はこの構造に気づきました。

使用感と結果は、必ずしも一致しない。
その事実を、データが教えてくれました。

●美肌の人の共通点

私がたまにお世話になる皮膚科の先生は、必要最低限のスキンケアしかしていないとのことなのに、驚くほど肌が綺麗。
母も化粧水しか使っていませんが、年齢を感じさせない肌を保っています。

共通点は、スキンケアを〝やりすぎていない〟こと。
逆説的ですが、美肌な人ほど、手を抜いているように見えるのです。

6年間の肌診断の記録が教えてくれたのは、「あれもこれも塗らないスキンケア」こそ、肌にはやさしいというシンプルな答え。

化粧水だろうが、美容液だろうが、結局のところ「保湿」ができればいい。
保湿ができるアイテムを1つか2つ。それで十分です。

●睡眠不足は肌に出る

6年間毎朝肌診断したところ、肌診断結果に一番影響したのは、間違いなく睡眠でした。

どんなに自分に合ったアイテムを使っても、
どれだけ丁寧にスキンケアをしても、睡眠不足だと肌診断結果がガクッと悪くなりました。

つまり、寝不足は〝老け顔〟を加速させる最短ルート。

以前の私は、寝る直前までスマホでSNSや動画を見ていました。
結果、夜更かし&眠りが浅くなって、肌の状態もガタ落ち。

「睡眠」は肌に直結しています。とにかく眠ることが大事です。

睡眠不足のときは肌の状態がガクッと悪くなります。

●胃腸の不調も肌に出る

「今日の肌、なんか荒れてるな…」と思ったら、
よくよく思い返すと、前日に胃もたれしてたとか、お腹の調子が悪かったことがありました。

腸内環境が乱れると、肌の数値も悪化する。

これも肌診断で確かめた、紛れもない事実です。

●生活習慣こそが美肌の土台

だからこそ、こう言いたい。
スキンケアに1万円かけるより、生活を整えた方が断然いい。

化粧品はあくまで〝補助〟。
肌の主役は、生活なんです。

しっかり寝る
腸内環境を整える
ストレスを減らす
栄養バランスを整える

コスメの選択は、これらが整っていることを前提に考えるべきだということ。
どれだけ適切なスキンケアコスメを使っても、生活が乱れていれば肌は整わない。

6年間の肌診断が教えてくれたのは、
「生活習慣こそが、美肌の土台」というシンプルな真実でした。

●この章のまとめ

2024年11月から、私はB1化粧水を使い続けています。
使い続けた結果、肌の基礎力が底上げされ、良い状態をキープ。

そして2025年2月、思い切ってノーファンデ生活を始めました。
正直、不安はとても大きかったですが、いざ始めてみると、崩れないし、ヨレないし、毛穴落ちもない。

「良好な肌状態」×「ノーファンデ」によって、作られた透明感ではなく、地肌そのものの自然な透明感が出るようになった気がします。

美肌は、やり過ぎないスキンケアと、丁寧な生活から。
今日の肌は、昨日までの生活の通知表。

2025年2月からノーファンデ。
このときも確かノーファンデ。

第3章 

私が出会ったS級コスメたち

●S級化粧水

29本の化粧水を使い、29カ月かけて肌診断し、比較してきました。

結果的に、B1化粧水、キュレル、雪肌精の3本が突出していました。
〇 B1化粧水(ビタミンC)
〇 キュレル(セラミド)
〇 雪肌精(植物成分)

肌診断という科学的、客観的数字で選ばれた、リアルなトップ3です。

特徴を一言で表現するなら、毛穴にはB1化粧水、保湿はキュレル、総合力では雪肌精です。

あくまでも参考です。全ての方には当てはまりません。

●S級美容液

美容液は、要らないと言いましたが、2つだけS級美容液がありました。

〇SK-II SKINPOWER エッセンス
〇CNP プロP セラム

どうしても美容液を使わないと不安って方には、この2本をお勧めします。実際に使ってみて、肌診断結果が良くなった貴重な2本です。

あくまでも参考です。全ての方には当てはまりません。

●S級乳液・クリーム(測定中)

乳液・クリームについては、2025年12月現在比較中ですが、これまでの結果を踏まえると、完全にフタをしないタイプの方が水分量は高い傾向です。

<参考>乳液・クリームの分類。

● フタ寄り:ワセリンに代表される〝物理バリアタイプ〟
油分(ワセリン・シリコーンなど)が表面に膜をつくり、水分蒸発を防ぐアプローチです。
内部の水分量は増えず、表面だけ潤って〝インナードライ〟になりやすいですが、肌が荒れている時にはこの〝擬似バリア〟が救世主になります。
例:白色ワセリン/IHADAバーム/ヒルメナイド油性クリーム/ニベア青缶

● 内部保湿寄り:角層の〝貯水力〟を底上げするタイプ
セラミドやコレステロール、アミノ酸、グリセリンなど、角質の水を抱える仕組みに直接アプローチする保湿です。
例:カルテHD/ミノン アミノモイスト/アクセーヌ モイストバランスジェル

● ハイブリッド型
「油膜+内部保湿」の両方を狙ったものが多いですが、どちらかに寄っていることが多いです。
フタ寄りハイブリッド:エリクシール乳液、キュレルクリーム
内部保湿寄りハイブリッド:ケアセラAP、無印高保湿



あくまでも参考です。全ての方には当てはまりません。

●S級韓国コスメ

6年間にわたって、私とBHCメンバーで数多くの韓国コスメを試してきました。

そのなかで見えてきた韓国コスメの特徴は、「当たりかハズレかの両極端」ということと「当たりコスメでも、手頃な価格であることが多い」ということ。

以下は、肌診断の結果が良かった〝当たり韓国コスメ〟たちです。

〇 COSRX
〇 AROMATICA
〇 CNP(アンプル)
〇 LAVIEN【ラヴィアン】
〇 Ariul

BHCメンバーが完全ボランティアで肌診断してくれました!

●私に合うコスメを教えて

肌診断を続ける中で、よくいただくご質問のひとつが、「私に合うスキンケアコスメって何ですか?」というものです。

そこで、肌診断結果が特に良かった〝S級コスメ〟の中から、配合成分もふまえて、肌質別・悩み別のスキンケアセットを選んでみました。

もちろん、肌との相性は人それぞれですが、「こんな選び方もあるんだな」と、一つの参考にしていただけたら嬉しいです。

●過去最高の神コンビ

6年間で最高の肌診断記録を叩き出したのは、B1化粧水とカルテHD(保湿クリーム)を使っていたときの、2025年5月25日の朝。

過去最高の水分量55%を記録し、自分にとっての神コンビについに出会えた瞬間でした。

このときは、「もう肌診断は卒業かも?」 と思うほど、肌の状態は良かったです。

B1化粧水とカルテHDの相乗効果は、足し算ではなく〝掛け算〟。
しかも、肌に負担をかけない理想的な掛け算です。

あくまでも参考です。全ての方には当てはまりません。

第4章 

コスメ選びの極意

●S級コスメの〝あるある〟成分

長年にわたって肌診断を続けた結果、成績優秀だったS級コスメの中に、何度も登場する成分は以下の4つでした。

1.プロポリス、ハチミツ
2.レチノール
3.ビタミンC
4.セラミド

成分①:ハチミツ、プロポリス

ハチミツは、あのクレオパトラも愛したと言われる天然の美容成分。

保湿力が高く、抗酸化作用もバッチリ。しかもビタミンB5・C・B9まで含まれていて、シミ・シワ・乾燥・くすみ……全部に効く万能選手です。

ハチミツ、プロポリスコスメで特におすすめなのは韓国コスメ。

たとえばCNPの美容液や、COSRXの系化粧水は、成分の大半がハチミツ&プロポリスエキスで占められていて、肌診断の結果もかなり良好でした。

成分②:レチノール

レチノールはビタミンAの一種で、肌の細胞に直接働きかけ、新しい細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進します。これにより、古くなった角質がスムーズに剥がれ、肌表面がなめらかに整い、くすみや小じわが目立ちにくくなります。

さらに、レチノールは真皮層でコラーゲンやエラスチンの生成を促す働きがあります。これによって肌のハリや弾力が高まり、たるみやシワの改善にもつながります。

加えて、メラニン生成を抑制する作用もあり、シミや色ムラの予防・改善にも効果的です。つまり、レチノールは「肌の土台」と「見た目の若々しさ」の両方を底上げできる、エイジングケアの王道成分です。

ただし、肌への刺激が強めなので、最初は低濃度・低頻度から始めて、少しずつ慣らすのが安全です。

成分③:ビタミンC

美白や毛穴対策の王道成分。
B1化粧水、アリウル、LAVIEN、Dr.シーラボなど、上位コスメの多くに含まれていました。

ビタミンCは強力な抗酸化作用を持ち、紫外線や酸化ストレスによる細胞ダメージを防ぎます。これにより肌のバリア機能が保たれ、水分が逃げにくい構造をつくります。

また、皮脂腺に直接働きかけ、皮脂分泌を促す酵素(5α−リダクターゼ)の働きを弱めることで、過剰な皮脂分泌を抑えます。十分な水分が保たれた肌は「油で守る必要がない」と判断し、皮脂分泌が自然に減少します。

成分④:セラミド

セラミドは、肌の最も外側にある角質層の細胞同士をつなぐ「細胞間脂質」の主成分です。細胞のすき間を埋めることで、水分の蒸発を防ぎ、外からの刺激や乾燥から肌を守ります。

水分はただ〝与える〟だけでは長持ちしません。セラミドは肌に「水分を蓄える器」をつくる働きがあり、入ってきた水分をしっかりキープできる状態に整えます。そのため、肌の水分量が安定しやすく、うるおいのある状態が続きます。

加齢や洗いすぎ、紫外線などでセラミドが減ると、水分が逃げやすくなり、乾燥や肌荒れの原因になります。逆にセラミドを補うことで、肌本来の保湿力が高まり、バリア機能も回復。結果として、外的刺激にも強い、うるおいに満ちた肌を保てるようになります。

●ポイントは抵酸化作用

この4つの成分、どれも抗酸化作用があるという共通点があります。
肌の老化の一因となる〝酸化〟を防いでくれる、頼もしい成分たちです。

抗酸化って、そんなに大事? って思われた人もいるかもしれませんが、めちゃくちゃ大事です。
たとえば、リンゴの切り口が黒くなるのは、空気中の酸素に触れて酸化してるから。時間が経過したから黒くなったわけではありません。

同じように、私たちの肌も、酸素に囲まれて生きている以上、酸化との戦いなんです。酸素がなければ、その老化はかなり抑えられます。

ちなみに、酸素の多い環境順に並べると……
人間 > マグロ > 宇宙人
老けたマグロ、見たことあります? 
シワだらけの宇宙人、想像つきます? 
そう、人間がいちばん酸素まみれ=いちばん老けやすいってわけです。

それと、抗酸化に関係している重要なことが睡眠。6年間、肌診断をしてきて、確実に言えるのは、肌診断結果に一番影響するのは睡眠です。実は、睡眠と抗酸化作用には深い関係があるみたいです。

夜間に分泌されるホルモン「メラトニン」は、強力な抗酸化物質として活性酸素を直接除去するだけでなく、体内で抗酸化酵素(SOD、グルタチオンペルオキシダーゼ等)の生成を促進するとのこと。

難しいことは分かりませんが、しっかり眠ると抗酸化作用により美肌になるってことです。

また、胃腸を整えることは、抗酸化物質の吸収を高め、炎症や活性酸素の発生を抑えるという、抗酸化ケアの土台でもあります。

肌診断の結果から見えてきた事実を深堀していくと、全て「抗酸化」というキーワードにつながっていました。

●本質は変わらなない

コスメは常に入れ替わるもの。3年もすれば半分が市場から消え、10年後には今使っているもののほとんどがなくなっています。

でも、これまで肌診断で重ねてきた経験から見えてきた〝傾向〟は、これからコスメを選ぶ際の確かな指標になると確信しています。

指標は2つあって 「抗酸化」と「肌への負担」です。

指標1:抗酸化作用が期待できるか
指標2:肌に負担となっていないか=余計な成分が入っていないか

結果的に良かったコスメを振り返ってみるとこの2つの指標が関係していました。

今後、たくさんの成分や新技術を使ったコスメが発売され、新しいトレンドが次々に変わっていきますが、この本質は変わらないと思っています。

●この章のまとめ

長年の肌診断の結果、効果が高かったコスメには共通して「抗酸化力のある成分」が含まれていました。
具体的には、ハチミツ(プロポリス)、レチノール、ビタミンC、セラミドの4つが特に優秀でした。

そして、最新技術を駆使した複雑な処方よりも、「添加物」が少ないシンプルな成分設計のほうが肌に負担がなく、いい結果になる傾向がありました。

スキンケア選びは「抗酸化」×「肌への負担」を基準にすると、肌はちゃんと応えてくれます。



第5章 

温故知新、これからのコスメ観

●過去~現代のスキンケア

〇昭和の時代

多くの人が頼りにしていたのは、百貨店の美容部員、テレビの美容家、そして〝母の言葉〟でした。
「クリームをたっぷり塗って、タオルで蒸すといい」「冷水で肌を鍛えると毛穴が引き締まる」──そんな〝手当て〟や〝習慣〟こそが、美肌をつくると信じられていた時代です。

スキンケアは、どちらかというと〝信仰〟に近いものでした。

〇1980~1990年代──ブランドの時代

この時代になると、国内大手メーカーがブランド力を強化し、テレビCMや雑誌広告が一気に広がります。
「女優さんと同じスキンケアを使えば、あの透明感が手に入るかも」──そんな幻想が、多くの女性を動かしていました。

つまり、「ブランドの信頼」「CMの印象」「有名人が使っているから」といった、イメージ主導の選び方が長く主流になっていたのです。

背景として、「シミが消える」「肌が若返る」など、医薬品のような効果を断言する表現は、薬機法違反とみなされることから、メーカーも効果をはっきりと言えない状況でした。現在でも薬機法に関するルールは大きく変わっていないので、この状況は変わりません。

ちなみに、この頃には、「化粧水→乳液→美容液→クリーム」といった〝フルライン〟のスキンケアが主流となり、同じブランドで揃える「シリーズ使い」が〝正しい〟とされていたのもこの時代です。

それと美容液が誕生したのもこの時代で、1986年にDiorが世界で初めてリポソーム技術を使ったスキンケア商品(アンチエイジングクリーム)を発売したのが、美容液のはじまりとのこと。リポソームって最近の技術かと思っていましたが、40年前からあった意外に古い技術でした。

今は2025年なので、美容液が誕生して約40年。
この40年で人々の肌は綺麗になったのでしょうか。

〇2000年代──三高コスメの時代

「高価格」「高機能」「高級感」──いわゆる〝三高コスメ〟が重視されるようになったのがこの頃。

〝いい化粧品は高いもの〟という価値観が一気に広まりました。

〇現代のスキンケア

スマートフォンやSNSの普及によって、「使ってどうだったか?」をユーザー自身が「口コミ」として発信できるようになりました。

また、2005年以降は韓国コスメが注目され始めました。

◆ 韓国コスメがもたらした変化
① 「価格と質」の常識をくつがえした
1,000〜2,000円台で実力派がそろっている
これにより、コスパや実感重視の価値観が一気に広がりました。

② 「成分で選ぶ」が浸透した
韓国コスメは、パッケージに成分名を堂々と書くのが特徴です。
「成分重視・エビデンス重視」の文化がいち早く根づいていました。

10年後のスキンケア

過去を振り返って驚いたのは、いまだに〝昔の流れ〟が根強く残っているということです。

たとえば、「デパコスは良い」「シリーズ使いが安心」「有名人が使っているから」といった価値観。おそらく10年後も、この流れは一部で続くでしょう。

その理由は・・・

化粧品の効能表現は、薬機法と厚労省の「局長通知」で細かく決められており、広告で言える効能はたった56項目 に限定されています。
本来、この「局長通知」は、もっと柔軟にアップデートできる仕組みのはずです。しかし、直近の改正は 2011年に『乾燥による小ジワを目立たなくする』が追加された一度きり。
それ以降、新しい科学的知見が増えているにもかかわらず、ルールはほとんど動いていません。

さらに美容業界側も、自主基準を設けて“現状維持”を選択してきました。
そのため、現在の広告ルールは、「消費者を守る」と同時に「業界を守る」構造 になってしまっています。

この強い保守性のせいで、今後もルールが大きく変わる可能性は低く、結果として、美容業界の発展や新しい表現が抑えられてしまっているのが現状です。

でも一方で、私自身が取り組んできたような「イメージや広告ではなく、自分の肌で本当に効いたものを選ぶ」という現実主義のコスメ観も、確実に広がっていくはずです。

もうすぐ、AI技術やスマートデバイスの普及により、肌診断が誰でも簡単にできる時代が到来します。気温、湿度、睡眠、食生活、生理周期など、肌に影響を与えるさまざまなデータをAIが管理し、コスメの効果を日々客観的にそして高精度に把握できるようになるはずです。

つまり、「肌の状態をリアルに知り、リアルに効くコスメを選ぶ」ことが、誰にでもできる時代がやってくるのです。こうした流れの中で、リアルに効くコスメ=リアルコスメ(リアコス)を求める声は、今よりもっと増えるのかなと思います。


【コラム】 

肌診断はこうやってました

私が6年間続けた肌診断のやり方を、できるだけシンプルにご紹介します。

●毎朝、同じ条件で測る
測定は毎朝、起きてすぐ。
スキンケアをする前の〝すっぴん〟状態の肌を測っていました。
条件をできるだけ揃えるために、測定する場所もいつも同じ場所(毛穴が目立ちやすいところ)で固定。

●使用機器
① 水分量の測定 → スキンチェッカー(約3,000円)
肌に直接ピッと当てて測る機械。市販で購入できる手軽なものです。

② 毛穴&しわの診断 → Skinscopyアプリ(約6,000円)※現在は販売、サポート終了
スマホに専用レンズをつけて撮影。

この2つを使って肌診断をしていました。

●比較は〝1アイテムずつ〟
コスメを比較する時は、必ず1カ月単位で1アイテムだけ変えるルール。

例えば化粧水を比べたい時は、乳液・洗顔などはすべて固定して、化粧水だけチェンジ。
そうすることで、肌状態の変化を、その化粧水の影響として判断できるようにしていました。


●2週間で〝傾向〟は見える
「ターンオーバーの周期的に、2〜3か月使わないと効果はわからないのでは?」という意見もありましたが、私の経験上、使い始めて2週間で良し悪しの傾向は見えてきます。

ちなみに数値で確認しない場合(肌診断しない場合)は、肌の変化を「実感」するのに3か月はかかると思います。なので、新しいコスメは3か月は使って下さい。

●〝ジワジワ度〟とは? 
最初は1ヶ月の平均値だけで比較していたのですが、
ある日「これ、スタート地点によって平均値が違ってくるのでは?」と気づいたんです。

そこで考えたのが、ジワジワ度という指標。
1ヶ月分の肌診断結果を直線で近似して、その傾きから〝肌の調子がどう変化したか〟を見ています。
・直線の傾きがプラスなら、ジワジワ良くなっている
・傾きがマイナスなら、ジワジワ悪くなっている

平均値だけで比較していた当初は「肌診断の数値」と「私の肌感覚」にズレがありましたが、ジワジワ度を取り入れてからは、肌感覚と比較結果がぴったり一致するようになりました。

B子の肌診断

●肌診断は、誰でもできる〝見える化〟
プロの手を借りなくても、ちょっとした工夫と記録で、自分の肌と向き合えます。

・使っているスキンケアコスメの本当の効果
・生活習慣による変化

それを〝感覚〟じゃなく〝数字〟で見てみると、スキンケアの世界がまるで違って見えてきます。私は、新しいコスメを使い始めるたびに、いつも「前より効いている気がする」と思っていましたが、実際にはそうでもなかったのです。

私が信じていた効果の多くは、先入観やイメージ、希望や幻想がつくり出した――いわば〝コスメマジック〟でした。SNS、広告、インフルエンサーに流されるより、肌診断で肌の声を聞いてみませんか。

【コラム】 

B子肌診断クラブ

肌診断を6年もやっていると、いろんな人から声をかけられるようになりました。
「自分も肌診断してみたい」
「やり方、もっと詳しく教えてほしい」
そこで、肌診断仲間を募集することにしました。

Skinscopyが使えるスマホを持っている人限定、計7名でスタートしたのが、BHC(B子肌診断クラブ)です。

名前だけ聞くとちょっと怪しいですが、実際は地道に、毎朝肌を測る、真面目な記録クラブです。

一人じゃないから見えてきたこと
BHCのメンバーと一緒に肌診断をすることで、
「私だけじゃなかったんだ!」と確信できたことがいくつもあります。

たとえば、高級コスメの象徴的存在、SK-IIフェイシャルトリートメントエッセンス。
SNSでは高評価。インフルエンサーさんも太鼓判。

でも、実際に肌診断をしてみると、私もメンバーさんの結果もイマイチでした。

私一人だけだと「私には合わなかった」で終わりますが、メンバーさんも同じような傾向になると「やっぱりこのアイテム、合わない人も多いんだ」と確信みたいなものに変わりました。

こういう〝世間の評価と肌診断結果の違い〟も、皆で肌診断することでクリアになってきました。

これは2人の結果であり、全ての人が当てはまるわけではありません。あくまでも参考に見て下さい。

おわりに

第5章でスキンケアコスメの歴史を振り返ったのは、現状に危機感を感じているからです。

Xを見ていると、大量のアイテムを使いすぎて、肌を傷めてしまっている人がすごく多い気がしています。スキンケアコスメはすごく進歩しているはずなのに、昔より私たちの肌はきれいになるどころか、逆に肌悩みを抱える人が増えていないだろうか? そう思ったのです。

スマホとSNSの普及により、スキンケアに関する情報は爆発的に広がりました。
けれどその多くは、美容業界が発信した情報を私たち消費者が都合よく解釈し、さらに幻想を加えて拡散しているもの。

その結果、令和のスキンケア、方向性見失ってないか? と思うのです。

厳しい言い方ですが
「敏感肌にお勧めのコスメ教えて」ではないのです。
「シミが薄くなるコスメ教えて」ではないのです。

敏感肌になった原因はコスメに含まれる、防腐剤(パラベン、フェノキシエタノール など)ではありませんか。
シミの原因は、コスメに含まれる香料ではありませんか。
その肌トラブルの原因は、洗いすぎ、W洗顔ではありませんか。

まずは、その事実に気付いて欲しいということです。

私にとっての美容の原点は、佐伯チズさんです。
著書『頼るな化粧品! 顔を洗うのをおやめなさい!』では、過剰なスキンケアを否定し、美肌の五原則「う・な・は・た・け」が紹介されていました。その言葉は今でも、私の記憶に強く刻まれています。

けれど正直に言うと、当時の私は、その言葉の意味を〝分かったつもり〟でいただけだったのだと思います。「高ければ効く」「高濃度こそ正解」「とにかく浸透しなければ意味がない」——そんな思い込みを手放せずにいたのです。

ずいぶん遠回りをしましたが、6年間毎朝肌診断をして、そしてその結果を並べてみて、ようやく佐伯チズさんの言葉に深く共感できるようになりました。とてもおこがましいことですが、佐伯チズさんがおっしゃっていることと、私が6年間の肌診断で得た結果がぴったりと一致したのです。

見た目の華やかさや言葉の巧みさに惑わされてしまう〝コスメの思い込みマジック〟から少し離れてみませんか。
誰かの言うことよりも、自分の肌の声に耳を傾けてみませんか。

やりすぎは、美しさを遠ざける。
洗いすぎも、塗りすぎも、良くないのです。

スキンケアを頑張っていないのに美肌の人、あなたの周りに居ませんか? 

そろそろ気付いて下さい。

それが、私がこの本を通して伝えたかったメッセージです。

             2025年 盛夏 B子

B子

東京都在住、1978年生まれ。

エネルギー関連の企業で真面目に働くかたわら、2020年7月から肌診断を始める。最初は「とりあえずやってみよう」くらいの軽い気持ちが、気づけば6年以上、毎朝の肌診断が習慣に。

見た目はよく「お洒落なイタリアンとかフレンチに行ってそう」と言われるが、ジャンクフード大好き。特に、ポテト、ドーナツ、ホイップクリーム。これら最高。

街を歩けば、つい建築物の外観が気になって、「これは築浅っぽいな」「駅までのアクセスはどうだろう」「昭和っぽい」などと、勝手に余計なおせっかいをふくらませるのが趣味。

「B子の肌診断」
企画:B子
撮影指示:B子
デザイン:B子
編集担当:B子
ヘアメイク:B子
スタイリスト:B子
衣装:無印良品、ユニクロ多め、たまにGU(自腹)
ジュエリー:ERIDA ELDA(自腹)

コメント、質問、お問合せは、Instagram:B子の肌診断(beeko.japan.j)からDM下さい。
本書に掲載されているアイテムは著者の私物です。アイテムの価格は変動する可能性があります。本書に起因するあらゆる損害については読者自身が責任を負うものとします。

B子の肌診断

2025年8月17日 発行 シークレット版

著  者:B子

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衣装:無印良品、ユニクロ多め、たまにGU(自腹)
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東京都在住、1978年生まれ。
エネルギー関連の企業で真面目に働くかたわら、2020年7月から肌診断を始める。最初は「とりあえずやってみよう」くらいの軽い気持ちが、気づけば6年以上、毎朝の肌診断が習慣に。
見た目はよく「お洒落なイタリアンとかフレンチに行ってそう」と言われるのですが、ジャンクフードが大好き。
街を歩けば、つい建築物の外観が気になって、「これは築浅っぽいな」「駅までのアクセスはどうだろう」「昭和っぽい」などと、勝手に余計なおせっかいをふくらませるのが趣味。

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