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サブカルの世界

大町瑶、climaxサーモン、木公島、えーる

二松学舎大学



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 目 次


キャラクターのゲームコラボはどのような形であるべきか 大町瑶


私史上最高のオシャレなRPG『ペルソナ5R』 climaxサーモン


Z世代との話題作り、サブカルを知る。 木公島


殿堂入り後のポケモンの楽しみ方 えーる

キャラクターのゲームコラボは
どのような形であるべきか 
大町瑶

キャラクターのゲームコラボはどのような形であるべきか 大町瑶

はじめに


 テレビで放映されているアニメ、または原作マンガなどがもとになり制作されたアニメは、大きなヒットをすると既存のソーシャルゲームに新キャラクターとして実装されることが珍しくない。代表例としては『パズル&ドラゴンズ』、通称『パズドラ』が挙げられるだろう。『名探偵コナン』・『ONE PIECE』・『SPY×FAMILY』など名だたる作品がコラボしている。しかしあまりにも他作品とのコラボが多くなると、オムニバス作品のようになり、ゲーム本来の良さを損なう可能性があるのではないか。本稿では実際に筆者がプレイしたゲームも例に挙げ、論じる。

『UNION ARENA』


 デジタルゲームとは少し外れるが、『UNION ARENA』というトレーディングカードゲームを紹介したい。『UNION ARENA』の公式ホームページによると、「『UNION ARENA』は、1つのルールを覚えるだけで、大好きなキャラクター達のカードゲームを遊ぶことができる「ルール共通型トレーディングカードゲーム」です。」(※1)とある。例えば『HUNTER×HUNER』・『学園アイドルマスター』・『呪術廻戦』といった作品を同じカードゲームのルールの中で遊ぶことができるということであり、ゲームのコンセプトそのものがオムニバス形式なのである。


『妖怪ウォッチ ぷにぷに』コラボの事例


 次に『妖怪ウォッチ ぷにぷに』というゲームを紹介する。このゲームは2013年にLEVEL5から発売された『妖怪ウォッチ』(※2)から派生し、2015年にリリースされたソーシャルゲームだ。『妖怪ウォッチ』シリーズに登場した妖怪たちが一頭身にデフォルメされ、それらをつないで消していくシンプルなパズルゲームだ。
 このゲームも『パズドラ』と同じように他社作品とのコラボを何度かしている。5月1日~16日にはVtuberグループ『にじさんじ』とのコラボがあり、筆者はこのコラボのために『妖怪ウォッチ ぷにぷに』をインストールした。今回のコラボは『にじさんじ』に所属するライバーたちが『妖怪ウォッチ』キャラクターと同じようにデフォルメされ、ゲーム内ガチャや強敵を倒すことによってゲットし、ゲームで使うことができる。このコラボでの『にじさんじ』からの参加人数は非常に多く、ゲーム側のパーティ編成の最大人数が5人なのに対し、コラボキャラクターは11人参加となっており、『にじさんじ』のライバーだけでパーティ編成を行うことができる。これは『にじさんじ』ファンにとっては喜ばしいことである一方で、『妖怪ウォッチ ぷにぷに』のゲームシステムのみを体験し、『妖怪ウォッチ』側の要素を体験せずに終わるプレイヤーも多くいたのではないかと感じた。多少『妖怪ウォッチ』の既存キャラクターと『にじさんじ』ライバーとの会話イベントはあるが、今回のコラボで初めて『妖怪ウォッチ』に触れたプレイヤーは、『妖怪ウォッチ』という作品はどのようなものかを知らないままなのではないだろうか。こういったコラボはおそらく双方のユーザーにコンテンツの認知(今回であれば『妖怪ウォッチ ぷにぷに』および『妖怪ウォッチ』と『にじさんじ』)をさせることが最大の目的だと推測できる。『UNION ARENA』であればゲームシステムそのものが受け継がれていればそれでよいものの、『妖怪ウォッチ ぷにぷに』の場合、もともと原作がある上で、それを上塗りしかねない形でのコラボは果たして最大限の意味を成すことができるのだろうか。

望ましいゲームコラボの形とは


 では望ましいゲームコラボとはどのようなものか。次は『ポケコロツイン』というゲームを紹介する。このゲームは双子のキャラクターを思い思いに着せ替えたり、着せ替えたキャラクターを通じて他のプレイヤーとコミュニケーションがとれる、ソーシャルゲームである。『ポケコロツイン』も定期的に様々なキャラクターとのコラボをしている。2024年12月12日から約1カ月間、さきほどと同じ『にじさんじ』に所属する『ChroNoiR』というライバーのユニットとのコラボがあった。『ChroNoiR』は二人組のユニットであるため、双子の着せ替えをコンセプトとする『ポケコロツイン』と相性が良いため、コラボに抜擢されたのだろう。そしてこのコラボは、『ChroNoiR』の二人をイメージしたガチャの他に、他プレイヤーのココリウム(各プレイヤーが模様替えできるフィールド)に赴き、一定回数水やり(ココリウム内にある木へ各プレイヤーは水やりができる)をすることによって、コラボ限定アイテムを手に入れられることができるゲーム内ミッションも用意された。これによりコラボの要素以外の既存のガチャやコーディネートを見ることができ、継続プレイヤーの獲得につなげることができると感じた。そもそも『ポケコロツイン』内ではもともと、他社キャラクターをゲーム内のアイテムを使って再現するというユーザー発信の文化もあり、そことも結びついてコラボ後も遊ぶプレイヤーも見かけることができた。しかし『ポケコロツイン』は原作があるゲームではないため、『妖怪ウォッチ ぷにぷに』とは別種の事例として捉えなければならない。

まとめ


 『ポケコロツイン』のように原作が存在しないオリジナリティの高いゲームはコラボに求める要素が少ないため、他社の既存キャラクターとのコラボを自然な形で行うことができる。しかし『妖怪ウォッチ』といった原作があり、原作キャラクターが登場するゲームはゲームシステムの認知に加え、原作キャラクターの認知についても考える必要があるためバランスが難しい。原作キャラクターとコラボキャラクターの共存を図るのならば、原作キャラクターと親和性のある既存キャラクターとのコラボをしたり、コラボをする人数を絞ることでバランスをある程度保つことはできるのではないか。
参考文献
(※1)UNION ARENA はじめての方へ
https://www.unionarena-tcg.com/jp/beginners/

(※2)ゲーム妖怪ウォッチヒストリー|妖怪ウォッチ10周年記念特設サイト
https://www.youkai-watch.jp/10th-anniversary/history/


私史上最高のオシャレなRPG
『ペルソナ5R』 
climaxサーモン

私史上最高のオシャレなRPG『ペルソナ5R』 climaxサーモン

はじめに


 私はこれまで数多くのゲームをプレイしてきた。ノベルゲーム、RPG、アクション、ローグライク、レースゲームにカードゲーム……。沢山のジャンルのゲームに触って来た私だが、大抵のものはクリアした時点で満足してしまいそこでそのゲームに触れることはなくなってしまっていた。そんな私が一度クリアした上で同じストーリーをプレイし始める「周回プレイ」をするほどにハマった、JRPG(Japanese Role-Playing Game)の金字塔にして長い歴史を持つ「ペルソナ」シリーズを世界的ブランドへと押し上げた日本製ゲームの傑作『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(以後ペルソナ5R)についてその魅力を余すところなく紹介させていただく。
 

ゲーム概要


 『ペルソナ5R』はジャンルとしてはRPGに分類されるコンシューマーゲームである。2015年に発売された『ペルソナ5』に多くの要素を追加した完全版として2019年に発売された。現在では、リマスター版が発売され、Nintendo Switch、PlayStation、Steam、Xboxなど様々な機種に対応しており非常に遊びやすくなっている。これを読んでいる方の中には、「『ペルソナ5』ということはペルソナ1〜4にあたる過去作品があるはずだが、まずはそちらをプレイする必要があるのではないか」と考える方もいるだろう。確かに、他のゲームシリーズであれば過去作からプレイすることが前提となっているものもあり、そう考えることは自然である。しかし『ペルソナ』シリーズはシリーズ全体で過去作との繋がりが稀薄であり、前作をプレイしておく必要がない。過去作の要素もないことはないのだが、調べなければそもそも見つからないようなものが多い上にゲームの進行や本編とは一切の関わりがない、いわゆる「小ネタ」であって過去作プレイヤーへの「ファンサービス」の枠に収まっているため過去作について気にする必要はない。実際に筆者である私の初めてのペルソナはこの『ペルソナ5R』だったが、最後まで過去作のことを気にすることなく楽しむことが出来たため安心して頂きたい。当ゲームの概要についての説明は以上だ。この先はゲームの内容について紹介していく。

青春×異世界のストーリー


 本作品のストーリーは、主人公がある事情で東京の高校に転校するところから始まる。スマホにいつの間にかインストールされていた「イセカイナビ」という何度アンインストールしても復活する謎のアプリに違和感を感じながらも学校へ向かうと、そこにあったのは転校先の学校ではなく悪人の歪んだ心が具現化した異世界「パレス」だった。「パレス」に迷い込んだ主人公はそこで「ペルソナ」と呼ばれる特殊能力を発現することになり、その力と異世界を利用して悪人の歪んだ欲望を怪盗として盗み改心させる「心の怪盗団」といて活動していく……というのが本作のストーリーだ。本作はこの異世界と現実世界である東京を行き来しながら表(現実世界)では学生として、裏(異世界)では怪盗団として生活していくことになる。この日常と非日常のギャップが本作のストーリーの大きな魅力となっている。表では学生として日々の勉学に勤しみ、バイトでお金を稼ぎ、学友や身近な人々と交流する高校生らしく青春を謳歌していくストーリーが展開される一方、裏では「パレス」に潜入し悪行を暴き立て怪盗として欲望を盗み改心させ苦しむ人々を救うダークヒーローとしての非日常感満載のストーリーが展開される。パレスでは悪人の邪悪さが可視化されるため表とは真逆のブラックな面があり、この対照的な作りが非日常感を増幅させている。また本作に登場する悪人は、実績故に周囲の大人から守られている暴力教師や極めて強い権力を持ち殺人すらもみ消せる政治家など理不尽な存在ばかりであるため、彼らからもたらされるフラストレーションは凄まじい。だからこそそんな悪人を改心させた際のカタルシスは大きく、その点もストーリーの魅力となっている。

やる事満載のゲーム性


 次にゲーム性について紹介させていただく。本作は怪盗団として「パレス」を攻略する異世界、バトルパートがゲームのメインとして据えられているのだが「パレス」を攻略するための事前準備は現実世界で行うこととなる。そこで重要になってくる要素として「コープ」という機能の存在がある。特殊な技能や権限を持つ人々と協力関係を結び交流し、友好度を上昇させることで「コープアビリティ」を取得できるようになる。「コープアビリティ」は「パレス」攻略において役立つものであり、怪盗団として活動する上で助けとなる存在である。また、特定の相手と絆を深めることで恋人になることも出来る。さらに複数の相手と恋人になることも可能であり、本作のヒロインは10人いるため好きなヒロインを選ぶことも最大10股をすることも可能である。そんな有用な「コープ」を深める上で必要になるのが主人公のパラメータである。「知識」「度胸」「器用さ」「優しさ」「魅力」の5つのパラメータが存在しこれらを高めることで初めて「コープ」を結べる相手もいるため非常に重要なポイントである。これらの能力は日々の授業やアルバイト、イベントに参加したり特定の施設を利用することで高めることができる。そのため、「パレス」攻略の前に学生としての生活を充実させる必要があるため本作をプレイすると、怪盗団よりも現実の方がゲーム性の中心にあるのではないかという考えも浮かぶほどに学生生活は疎かにできない要素である。
 ここまで現実世界のゲーム性について語ってきたが、異世界側も要素が盛り沢山だ。「パレス」には謎解きを軸にしたギミックが数多く存在するのだが、その中には現実世界での行動で動く仕掛けもあるため異世界だけに囚われない発想が重要になる。加えて「パレス」には敵が徘徊しており、潜入する際には怪盗らしく物陰に潜みながら素早く移動し探索を進めることになるのだが、探索中に交戦状態に陥ることもある。そのため、戦うための力であるペルソナの育成は重要な要素である。ペルソナには先天的に保有しており戦闘中に恩恵をもたらす特性と、敵への攻撃手段、味方のサポート手段となる技がある。戦闘を行うことでレベルが上昇し新たな技を獲得できるほか、戦った相手を自分のペルソナとして自らの戦力に加えることができるため、ペルソナ育成に戦闘は欠かせないものである。またペルソナ同士を合体させることで、新たに強力なペルソナを作成することも育成要素として存在する。合体したペルソナは合体元の技や特性を引き継ぐため、自分だけのペルソナを作成可能で、育成の幅は非常に広いといえる。そしてこのゲーム独自の戦闘中の要素として、敵との交渉がある。戦闘中に敵を追い詰めると交渉を持ちかけられることがあり、応じると金銭や異世界で役立つアイテムの獲得または、敵を自らのペルソナに加えることも可能だ。前述の「コープアビリティ」にはこの交渉を有利に進めるためのアビリティもあると言えば、異世界での「コープ」の有用さがわかるだろう。
 そして学生と怪盗、どちらの生活においても大切になってくるのがスケジュールシステムだろう。本作には日付の概念があり、一日に出来る行動の数が決まっている。前述の「コープ」を深めるための交流も「パレス」に潜入することも、施設を利用し主人公のパラメータを上昇させることもこの行動に含まれる。そのため一日一日の行動すべてがとても貴重であり、その日その日でできる事、やらなくてはならないことを考えながら日々を過ごすことが大切になってくる。限られた時間だからこそ青春は尊いのだということを、この作品を通して理解することができるだろう。

「オシャレさ」の根幹



 『ペルソナ5R』を語るうえで欠かせない魅力が、その「オシャレさ」だろう。本作のオシャレさはUIとBGMが根幹となっている。UIとはユーザーインターフェースという単語であり、ゲームでは狭義的にメニューや画面に出てくる数字など表示される情報のことを意味する。本作はこのUIへの力の入れ方が他のゲームと比較しても凄まじいものとなっており、かの『大乱闘スマッシュブラザーズ』を手掛けた桜井政博氏も自身の動画で絶賛するほどである。次にこのゲームのメニュー画面の画像を載せたので見ていただきたい。この赤白黒の三色をベースにしたメニュー画面の構造は一目で「オシャレだ」と思えるだろう。

 機能性と「オシャレさ」、どちらをとっても一級品であると言えるだろう。また、BGMにも「オシャレさ」が凝縮されている。ゲームのBGMにしては珍しくボーカルが入っていることが本作のBGMの特徴だ。単なるBGMではなくまるで一つの歌を聞いたような満足感が味わえるだろう。楽曲の良さを文で語った所であまり良さが伝わらないと思われるため、下記にオススメ楽曲をまとめておくので聞いてみてほしい。ゲームに興味がないという人でも下記の三曲は是非とも聞いてみていただきたい。

・ゲーム開始直後に流れ、本作の楽曲人気投票でも一位に輝いた「life will change」
・敵に先制攻撃を決めた時に流れ、テンションを高めてくれる「Take Over」
・絶対に負けられない大一番で流れる一曲「Rivers In the Desert」

おわりに


 『ペルソナ5R』はゲーム性にストーリー、BGMにUIとすべてが高水準なJRPGの傑作である。ここまでの私の文章でその魅力が少しでも伝わってくれていたら幸いだ。その上で、もし興味がわいたのなら是非ともプレイしてみてほしい。新たなペルソナファンが生まれてきてくれることを願っている。

画像出典:『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』

Z世代との話題作り、サブカルを知る。 
木公島

Z世代との話題作り、サブカルを知る。 木公島

サブカルの知り方、始め方

はじめに


 本稿では、自称、多趣味なオタク(ゲーム、マンガ、楽器、書道等)である私が、これまでどのようにサブカルチャーに触れてきたのかについて、経験と友人達に聞いた話から、他のことにも時間を割きつつサブカルチャーを楽しむ方法を提案、紹介します。
 これまでサブカルチャーにあまり触れてこなかったような人でも、Z世代を始めとする若者との話題をつくる入り口になれれば幸いに思います。

サブカルチャーとは


 サブカルチャー(以降サブカル)とは、メインカルチャー(マスカルチャー)の対義語にあたる言葉で、主流文化とはことなり、一部の集団に支持される文化の事を指します。
 簡単な例を挙げると、テレビやピクニックといった誰もが親しむような文化をメインカルチャ―。アニメやマンガ、ゲームといった、一部の人々に好まれていたような文化をサブカルチャーと呼びます。
 また、サブカルチャーは、ハイカルチャーとの区別で表されることもあります。
 ハイカルチャーとは、オーケストラや絵画など、かつて上流階級が嗜んでいたような、歴史的にみても高い完成度を誇る文化です。ハイカルチャーが、楽しむために教養や素養を必要とする一方で、サブカルチャーは誰もが楽しめる大衆娯楽、という点で区別、対比されています。
 近年はアニメやマンガといった、もとは少数に好まれているような文化が大衆にも認められ、メインカルチャ―とサブカルチャーの境界が曖昧になっています。
 本稿ではこれらアニメ・マンガ・ゲームなどサブカルチャーのなかでも大衆性が高く、代表的なものについて扱っていきますが、かつて少数に愛されていたオカルトやヘヴィメタ、大衆娯楽であった芸能人や映画に関してもサブカルチャーとして扱われる事があります。

サブカルの情報はどこから?


 サブカルの情報はどこから仕入れれば良いのでしょうか? もちろん、そのコンテンツを提供する出版社や製作者といった、公式サイトや公式のX(旧Twitter)などを尋ねれば現在どんな作品が公開あるいは販売されているかがわかります。
 しかし、毎回時間をかけてそういった情報源にアクセスするのは手間ですし、自分の知らない公式から面白い作品が出てこないとも限りません。私は、そういった情報源に自らアクセスする事は少ないですし、私の友人達も同様でした。むしろ、情報が向こうから流れてくるようになっています。
 サブカルといわれる作品は、基本的には商業作品です。制作サイドとしても、多くの人に作品を楽しんでもらいたいし、楽しんでもらわないと採算が取れないといったことになります。ですから、さまざまな広報活動を行なって、各所に情報が流れるようにします。サブカルにおけるその最大手が、SNSです。今や、どんなジャンルの作品でもX(旧Twitter)やTikTokを利用し人の目に留まろうとしますし、その情報をYouTubeなどで二次的に拡散する事により、収益を集めたり、自己承認欲求を満たす人々もいます。情報自体は、インターネットにたくさん流れているのです。
 けれども、自分の所には流れてこない。それはなぜなのでしょう。
 X(旧Twitter)を始め各種SNSでは、アルゴリズムによって情報の偏りが発生します。SNSでは各利用者の好みを判断し、その傾向に合わせたものだけがその人のタイムラインに流れるようになっているのです。
 例えば、猫の動画ばかりを見て、いいねや拡散をしていれば、その利用者は猫の動画が好きなのだとアルゴリズムが判断し、猫の動画ばかりが流れてくるようになります。これを利用し、アニメやゲームといった、自身の関心のあるサブカルに関する情報を多く閲覧すると、それらの最新情報が向こうからやってくるようになるのです。
 いくつもアカウントを所持し、それらを興味関心ごとに使い分ける人が多く存在するのには、このような背景もあります。
 YouTubeやTikTokといった、一見情報収集向けではないプラットフォームでも、常に情報が流れてくるからこそ最新の情報を手に入れられているといえます。
趣味に関連したサブカルチャー
 この文章を読む多くの人が、おそらくすでに何かしらの趣味をお持ちになっている事でしょう。それが楽器演奏、またはYouTubeの閲覧であろうと、何かしらの余暇時間の過ごし方をお持ちのはずです。その趣味の延長として、サブカルに触れていくことができれば比較的触れやすいでしょう。
 例えば、『ウマ娘 プリティーダービー』という作品があります。原作はCygamesのスマートフォン向けゲームですが、マンガやアニメにもなった人気作品です。この作品は競馬がモチーフとなっており、美少女キャラクターになった競走馬のトレーナーとしてレースでの勝利を目指します。
 この作品では実在の競走馬がモチーフとなったキャラクターが出てきますので、競馬が好きだった人や、競走馬について知っていたような人が、美少女キャラクターに触れるきっかけとなったり、逆に、この作品がきっかけで競馬に興味を持つようになった人もいます。つまり、この作品を好きな相手であれば、ある程度は競馬の話が通じることになりますし、こういった既存の趣味と共通するサブカルであれば、新しい用語などを理解するのに割く労力をかなりなくすことができます。
 もちろん、競馬が好きだからこそ美少女化された競走馬が受け入れられない、という方も一定数おられるとは思いますが、あくまで既存の趣味と共通するサブカルの一例として紹介しました。
 題材として用いられているパターンの他にも、アニメにはオープニングとエンディングがありますから、好きなミュージシャンが楽曲を提供していないか、コラボの有無や、作品の舞台の地など、作品を取り巻く何かしらに結びつけることはおそらくどんな趣味でも可能です。貴金属制作をコンテンツ化しているVtuber、という存在もいるほど、サブカルの裾野は広がり続けています。

時と場を選ばないサブカルチャー


 サブカルチャーが想定するターゲットは、何も比較的時間のある学生だけではありません。むしろ、自由に使える大人をターゲットとした作品、工夫が多く存在します。
 現在、多くの作品やコンテンツが、いつでもどこでも楽しめる環境へと移り変わりつつあります。昔は一つのテレビを大勢で見てチャンネル争いをしていたそうですが、いまは各個人がそれぞれの携帯可能な端末で好きなものを楽しめる時代です。
 場所を選ばないサブカルですと、スマホでも見れるようになっているマンガや、移動中でも聞ける音楽は容易に想像できますよね。さらにはSwitchのような携帯ゲーム機の存在など、多くの物が小型化、軽量化された結果、場所に縛られる事はすくなくなっています。
 ゲームやマンガの構成も、腰を据えてじっくりと楽しむものも存在する一方、『ちいかわ』に代表されるような短いマンガ作品や、スマートフォン向けソーシャルゲームに多く見られるオート戦闘機能など、現代人向けに少ない時間でたのしめる工夫がなされています。ほんの少し空いた時間に、ちょっとした娯楽を挟んでみるのも、刺激になってよいかもしれません。

話題づくりとしてのサブカルチャー


若者とて、しっかり作品を理解しているわけではない
 若者同士がアニメやゲーム等、最近の文化について話す場合、何も各々の作品解釈について話しているわけではありません。「最近こんなアニメを見た」、「今度こんなゲームが出るらしい」、「あのマンガがアニメ化される」などなど、内容について話すことは、会話に加わっている二人以上がその作品に大きく感動したような場合をのぞいて、ほとんど無いと言ってよいでしょう。もしくは、相手が自分の好きな作品やキャラクターについて、その良さや面白さを伝えたい、といった場合が大半でしょう。
 なので、別にサブカルを話題の一つとして用いたい場合には、その作品を見る必要すらないのです。最低限、相手が何について話しているかを理解できれば、話し手は自分の話に対する批評を求めているわけでもないのです。これは一般的な会話全般にもいえることかもしれません。
 では、具体的にどのレベルの理解度で会話をしているのか、実体験に基づいて考えてみます。
 例えば、『fate』という作品が好きな友人がいて、その作品について、今度続編が公開される、という会話を振ってきました。当時の私の作品に対する理解は、作品としてのジャンルと有名なキャラクターを数人知っているレベルでした。そのレベルの理解度でも、「その作品ってこのキャラで出てくる作品だよね?」といった共感の会話や、ではそのキャラクターの声優は誰なのか、や続編の何が期待されているのか、といった話題を広げるような疑問を投げかけることが可能です。
 もちろん、多少は他の作品を見ているからこそできる会話や、自分もその作品が好きだからこそ話せる会話も存在はしますが、コアなファン同士の会話というものは、おうおうにして意見が食い違います。ですから、話題として挙げるからにはその作品をしっかり見る必要など本来はなく、重要なのは自分の好きがあることと、広く浅い理解があることといえます。
作品の一部だけを見る
 実際に話す内容として、作品全体にまたがるテーマよりも、有名なシーンやセリフについて話す場合が(私の観測範囲では)多いです。では何故そんなことが頻繁に起こるのかといえば、インターネット、主にSNSでは、各種戦闘シーンや名シーンの切り抜きが多く流通している事が理由として挙げられます。
 その切り抜かれたシーンをみて、そのシーンに関する感想や作品についての会話が生まれます。作品の一部だけをみて、あるいはそれについて色々な人と会話をすることで、おすすめされたり、自分の知らない作品の良さを知り、その作品全体を見てみたいと思うようになるわけです。
 このような会話の形は、映画や商品の広告、CMと似ています。映画で興味を惹くようなワンシーンを見せて人々の関心を集めたり、実際に商品を使用した様子を表現して、自分もそんな体験をしてみたいと思う構造と非常によく似ています。
 こうして考えると、多くの場合、サブカルについての会話は、より良い商品を得るための情報交換、という側面が強いのかもしれません。サブカルチャーといえども膨大な作品数がありますし、メジャーカルチャーと違い一定のクオリティが担保されていないものも存在するジャンル、というのが影響していることも考えられます。
ゲーム実況という時短装置
 アニメやマンガといった、受け手側が作品に介入することのないコンテンツと違い、ゲームは個人による体験の差が大きいと考えられます。中には、ゲームになれていないから物語を最後まで進められなかったり、操作に集中しすぎて作品を楽しむことができてない人も多く存在します。
 また、時間のきっかり決まっているアニメや、ページ数の決まっているマンガなどに比べて、所要時間が人によって大きく違ったり、長くなる傾向にあります。これはゲームという体験を重視したコンテンツの宿命ともいえるのですが、それを解決するのが、ゲーム実況です。
 ゲーム実況はご存じでしょうか。YouTubeやニコニコ動画といったプラットフォームで、ゲームのプレイ映像に実況という形の語りを加えたもので、映像がカット編集されている場合がほとんどで、ゲームの内容をテンポよく視聴することに長けています。また、感想を共有する相手が常に存在する、自分が分からなくてもゲームを実況する人間が感想を代弁してくれる、という点で、誰でも楽にゲームを楽しむことができるようになっているといえます。
 また、時間に関しても、実際にプレイする場合よりもかなり短縮されており、自分でプレイしなくても、効率よくかつ手軽にゲームをプレイすることに近い体験が得られます。
 実況している人物そのものがコンテンツとしてなりたっているものも多ければ、独自の楽しみ方をしている場合もあり、ゲームに関する話題の獲得、という面では非常に優れたメディアだといえます。
 この時短装置は他のコンテンツにも同様のことが言え、マンガやアニメといった諸作品をまとめた動画や、各種流行っているコンテンツを実際に体験している様子を、多くの人が映像として投稿しています。しかしながら、これらはあくまでゲームや映画などの著作権者が認めた作品にのみ許された行為であり、中には違法なものも存在します。同様のケースで著作権侵害により逮捕される事例もあるため、視聴の際には気に留めておく必要があるでしょう。
 それでも、若者がこぞって隙間時間にスマホで動画を見ているのは、こういった理由やメリットがあるからだ、とも考えられます。

 

まとめ


 サブカルチャー、主にアニメ、マンガ、ゲームに関する入門知識ともいえる内容を、主に実体験をもとに紹介させていただきました。ここまで話題の獲得を目的として説明を行いましたが、個人的な意見を申し上げれば、このサブカルチャーに触れていく過程こそコミュニケーションの題材となる大きな話題だと考えます。サブカルチャーを巡ったインターネットとコンテンツとの付き合い方について、世代を跨いだコミュニケーションの一助となれたことを願います。

殿堂入り後のポケモンの楽しみ方 
えーる

殿堂入り後のポケモンの楽しみ方 えーる


ポケモンの醍醐味


 ポケットモンスターシリーズには様々な楽しみ方がある。
 殿堂入り後にしか入れない場所を探索したり、ポケモン図鑑を完成させたり、色違い厳選を行うといったほとんどの作品でプレイできる定番の楽しみ方だけでなく、シリーズによってはコンテストの参加やリボン収集、曜日ごとに異なるイベントをこなしたり、メインストーリー時よりも強力になったジムリーダーなどのトレーナーとの再戦。また、撮影機能やキャンプなどの機能を使用してポケモンと触れ合うなどメインストーリークリア後でもその楽しみ方は多岐にわたる。
 本稿では前述のようなポケットモンスターシリーズの、殿堂入り後の楽しみ方を「ポケットモンスターソード・シールド」、「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」を元にいくつか紹介していく。

ポケモンの育成


 ポケモンの育成を本気でやったことはあるだろうか。やったことがないならぜひ挑戦していただきたい。なぜ育成をすすめるのかというと、ポケットモンスターシリーズをプレイするうえでポケモンバトルは欠かせないものであるため、何かと強いポケモンが必要になる場面がいくつか存在するからである。とは言ってもほとんどのトレーナーは「チャンピオンに勝てるくらいきちんとポケモンを育てているためそんなものは必要ない」と思いがちだが、そこで終わってはもったいない。やりこみ要素である、ランクマッチなどのインターネット対戦、特別なポケモンをゲットできるレイドバトルでは今まで使ってきた「レベルが高いだけのポケモン」や「威力が強い技だけを覚えたポケモン」では太刀打ちできない。ポケモンというゲームを楽しみつくすためにも、強いポケモンを育成しよう。自分の好きなポケモンを最強にしてみよう。

自分だけの最強パーティを作ろう


 まずは、育成したいポケモンの個体値をボックス画面で確認しよう。ポケモンには1匹ずつに個体値という能力値が存在し、同じレベルの同じポケモンでも個体値のわずかな差で明確に強さが変わってくる。レベルが低い時はそこまで大差はないが、レベルが高くなってくるとその差は如実に現れてくる。そのためより高い数値の個体を選択して育成する必要がある。しかし、「きんのおうかん」と「ぎんのおうかん」というアイテムを使用すれば個体値を最大まで引き上げることができるため、わざわざ個体値の高いポケモンを捕まえる必要はない。次にバトルで努力値(きそポイント)を獲得しよう。倒すポケモンごとに貰える努力値の種類は異なる。例えばポッポを倒すと「すばやさ」の努力値が1獲得できるが、ポッポだけを倒しているとすばやさしか努力値を獲得することができない。必要な努力値に応じて適切なポケモンとバトルする必要がある。また努力値はバトルだけでなく、「タウリン、インドメタシン」などの「えいようドリンク」や、「ハネ」、「もち」などを使用してドーピングすることで獲得することもできる。また、性格によっても能力値が補正されるため、目当ての性格では無い場合は「ミント」を使って補正を行おう。レベル上げに関しては、普通にバトルをして経験値を稼いでいく方法が一般的だが、「ふしぎなあめ」や「けいけんあめ」といったアイテムを使用すると時短にもなり、効率よくレベルを上げられる。
次に注目する項目は、「とくせい」だ。ポケモンの種類ごとに定められている1〜3種類のとくせいのうち最も使いやすい1つを選択して、そのとくせいに合わせて技構成を考えたり、技やとくせい、ポケモン自身に影響を与えられる持ち物を持たせよう。例えば、戦闘に出たとき一定時間天気を晴れにするとくせい「ひでり」の場合は、その効果を引き延ばすためのもちもの、「あついいわ」を持たせる。このように、とくせいの効果をサポートできるもちものを選ぼう。ちなみに、天気が晴れだと、ほのお技が強化されるなどの効果がある。
ポケモンの強化が済んだら、最後に編成を考えよう。タイプ相性を考慮して、弱点を補えるような編成を考える。例えば、ほのおタイプのポケモンを育成するなら、ほのおタイプの弱点はみず・いわ・じめんタイプであるため、それら全てに強いくさタイプも同時に育成しパーティに編成する。
努力値の上昇、レベル上げ、もちもの選択、編成の以上4つのことが大方できれば、育成完了となる。

ランクマッチに挑戦


 育成が完了したポケモンを使って早速バトルをしてみよう。戦わせるといっても、せっかく育てたポケモンをその辺の野生ポケモンで試したところでどのくらいの強さなのかは分からない。そこで自分だけの最強パーティを試す場として最も主流なランクマッチというモードを使ってみよう。
ランクマッチとは、世界中のトレーナーと順位を競ってバトルするインターネット対戦のことで、手持ちの6匹の中から3匹選んでバトルをし、相手のポケモンをすべて倒したプレイヤーが勝利となる。基本的なルールは、自動で全ポケモンのレベルが50に統一されることや、同じ道具・ポケモンは使用できないこと、待ち時間が切れたプレイヤーは敗北となること、総合時間が切れた場合はバトル状況によって判定となるといったものがある。またシーズンごとに使用できるポケモンや持ち物が異なっていたり、伝説・幻のポケモンが使用可能になることもある。ランクマッチのランクは五段階ある。上からマスタ-ボール級、ハイパーボール級、スーパーボール級、モンスターボール級、ビギナー級があり、最初はビギナー級からの挑戦となる。ランクが上がるに連れ対戦相手も熟練の猛者になっていくが、その分報酬もよりレアな物になっていく。報酬はシーズンごとに異なるが、育成や冒険に役立つ貴重なアイテム揃いのため、マスターボール級を目指して対戦してみよう。

色違いのポケモン


ここからは色違いのポケモンについて解説していく。色違いに関しては図鑑完成後に手に入る「ひかるおまもり」というアイテムが必須になってくるため、図鑑は完成している前提で進めていく。ちなみに、この「ひかるおまもり」とは所持しているだけで色違いの出現確率が通常の3倍になるというアイテムだ。所持していなくても問題ないが、出現確率が大幅に変わるため、所持していない人は早々に図鑑を完成させることをおすすめする。

色違い厳選


 ポケモンには通常の色とは異なる色違いが存在する。4096分の1の確率で出現し、特定の状況で確率が上がる場合もあるが、それでも最大512分の1とやはり出現する確率は低くレアな存在なのである。色違い厳選には主に二種類の方法がある。1つ目は野生のポケモンとのエンカウントによる厳選方法、そして2つ目はたまごを孵化させることによる孵化厳選である。どちらも地道な作業のため、細かい作業や同じ作業を継続してできる人、動体視力のいい人、辛抱強く粘り強い人、そしてコレクターにおすすめな楽しみ方である。

おわりに


ポケットモンスターシリーズには様々な楽しみ方があること、ご理解いただけただろうか。
本章では育成、バトル、色違い厳選について紹介してきたがこれらはほんの一部であり、殿堂入り後の楽しみ方は多岐にわたる。欲しいポケモンをゲットして、好きなポケモンでバトルをする。強さを求めてドーピングする。楽しみ方はプレイヤー次第なのだ。
参考文献
(※1)ポケモンSV攻略
https://gamewith.jp/pokemon-sv/
(※2)ポケットモンスターオフィシャルサイトゲームソフト一覧
https://www.pokemon.co.jp/game/
(※3)ポケモンずかん
https://zukan.pokemon.co.jp/


サブカルの世界

2025年7月25日 発行 初版

著  者:大町瑶、climaxサーモン、木公島、えーる
発  行:二松学舎大学

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大町瑶

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