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麗しい日々の記憶を此処に記す
夢ならばひらきしままに花ならぬ花を摘まれよ沙羅雙樹
ひた隱す深き病を食むふたり膨らむ愛に狂ひ明ける
若草の露は濕りて君が曳くリィドの痛み子宮へ滲む
この佳き日忘れぬやうにつづくやうふたたび指で慘く絞りたる乳房
奴隸娘の紅き鷄頭痙攣し弄る指に愛を乞ふ音
週末の祕密の宴 美味き肌色オードブルは震へし
逸脱した悦楽は美になりうるのか?
その言葉とともに実践する非日常のレッスンは、行為と受容の交錯する行為です。
サディズム、マゾヒズムの関係というだけでは云いあらわすことのできない深い時間。
行為を言葉にしても、唯々もどかしいだけ。
詩歌というかたちでその美しさを留める力弱き試み。
貫かれ戀しく戀し夏蜜柑 汝は清き肉食獸に
藤の花弄られて猶咲き亂れひとつ堪へればひとつ嬉しや
-祕密は身體を溶かすほどの甘い毒なる-
隱れたる逢瀨の度に愛おしく哀れ小梅の實を牽き摘む
髮流し 白磁の肌と 紅い肉 水菓子潰す 悲痛の聲
柔らかな劍の唸り血しほ撒き搖れし花影
戀はゆめ愛ははかなく椿咲きたり口を吸ひあふ
触れぬから待ちわびて、触れるから嬉しい。
身体の延長なる道具、囁きの断片、感覚と感情の波。
嬌声、静寂、嗚咽。
理性と快楽。
修羅と慈悲。
痛みさへ頂点なりて逃げたくて嗚呼逃げたいのにまたやつてくる
いつの日か憎しみ忘れよ熱き鞭では拭へぬ罪を
突然の歡び纏ひて、ああ此れ..此れですと顏伏す汝はいま櫻咲く
いまここで密やかな痴情を吸ひ盡くせ亂れたりやみだれたりや
無花果の裂ける音さえ肉の虜 かの娘は喜悦の海に這ふ
隱れたる逢瀨の度に愛おしく哀れ小梅の實を牽き摘む
美しい肉体は理性を伴いながら古典的道徳性を離れ、性を越えて歓びへと至ること。
わたしは唯々、その歓びに寄り添うだけ。
幾度となく頂点へ向かうあなたを呆然と、しかし幸せな気持ちで眺めるのみ。
春嵐吹きゆく狂氣を膨らませゼラチン質の愛を啜りし
ああうれしややうれし葡萄の雫か燃えさかる痛點は
屈託のない笑顏の影に姬のカラダ爛れし遊びを忘れることなく
紅蠟の雫南天の実に覚えたるも熱き嬉しき二人の夜
春服の君を遊び凍てつく日ゝの憂ふ蜃氣樓の如く
愛欲と氣づかぬほどに純粹に病んだ果實弄りし春の宵
その日のことは忘れるとよいです。
そしてふたたび思い出したなら、またおいでなさい。
2026年5月17日 発行 初版
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