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新規に開発された分譲地の人々は、旧来の土地の霊をきちんと鎮めているのでしょうか。
若者の突然死、精神疾患を抱える女性の深夜徘徊、相次ぐ家庭崩壊、離婚、家族の長期入院、豪邸新築直後の転勤命令……。
他にも、土地の異常な隆起(地脈との関係)、満月の夜の草むらに見られるノイズ状のちらつき、日本にはいないはずの蝶の出現……。
特に、もともと近くの地域からこちらに移転された方や、広い土地を売り払った後もアパートを経営しながらこの土地に住んでいる方には、こうした出来事がよく起こっているようです。
別段、それ以上に悪化するものではないのですが、なかなか幸せになりきれない家族もあるようです。
なお、この文章のねらいは、御祈祷や祠(ほこら)づくりなどのために、高額なお金を払ってもらうことなどではありません。石材店とも寺院とも無関係です。
土地に関わる先祖霊のお祀りのしかたは、人それぞれでよいのです。しかし、そうしたからといって、必ず運が好転するというものでもありません。
本書では、今まで土地の霊をぞんざいに扱ってきた方が、そうしたご姿勢を改めることができるのであれば、そうしていただきたいのです。
つまり、この文章でお伝えしたいのは、土地の霊に対して敬意を持つことの大切さに気づいてほしい、ということなのです。
さて、かつてこの土地には、広々とした畑や田んぼがありました。
霊的な力を持つ人の話によると、ある新規分譲地には、もともと祀られていた祠がありました。しかし、土地を開発する前にはすでに壊れかけていたか、あるいは開発時に撤去されてしまったのです。
そうなると、その祠に関わっていた霊たちは、祠の再建をしてもらうために、新しく住み始めた人々に働きかけました。
しかし、霊的な感覚のない人々には、まったく気づいてもらえません。
そこで、その人々が去れば、新しい住民が訪れ、自分たちの願いを理解してくれるのではないかと考えたようです。
そんなことから、彼らが仕組んだことらしいのですが、その後、冒頭でお話ししたような、さまざまな不思議な出来事が起こるようになったのです。
狐たちといっても、「野狐(やこ)」であって、「天狐(てんこ)さま」などという格式の高い霊ではないのですが、一応、「伏見稲荷大社」などにもつながる霊たちのようです。
物がなくなった時に「はさみさん、はさみさん……」(テレビ番組「笑っていいとも!」より)などと唱えると、狐たちが面白がって探し当ててくれることがある、という話がありますよね。昔の「こっくりさん」も、この類のものなのかもしれません。
実は、人霊よりも強い力を持つとされるのが、動物霊です。
特に新規開発地では、「平成狸合戦」のような話ではありませんが、彼らは長く暮らしていた土地を奪われた悲しみや恨みを抱えているのかもしれません。
そこは、彼らにとって遊び場であり、食べ物を得る場所であり、子どもを育てる大切な生活の場だったのです。
繰り返しますが、今回は以上のようなお話をしましたが、だからといって、深く恐れる必要はありません。また、何か特別なものを作らなければならないということでもありません。
ただ、「祠や鳥居(とりい)などを作り、我が家の金運や健康運を願おう」と考える人は、一度始めたなら、毎日欠かさずお供えなどを続けなければ、かえって逆効果になることもあります。
このお話は、今から数年前、霊的な能力を持つ女性から聞いたことでしたが、他では語らずにいたことを、今回、紹介いたしました。
あなたのお宅でも、「これは何なのだろうか」「どうしてこのような辛い出来事に遭うことになったのだろうか」と思うような、科学的にも医学的にも原因が分からない出来事はなかったでしょうか。
最後に、この話を単なる不思議な出来事としてではなく、土地や自然への敬意を考えるきっかけとして受け止めていただければと思います。
お読みいただきましてありがとうございました。
令和八年八月 広島原爆忌
2026年8月6日 発行 初版
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