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 目 次

はじめに…433社に応募して2社から内定をもらった話

第1章「発信で生きていく」に憧れていた

第2章Instagramをやった。ずっと本気だけど、だんだん苦しくなった。

第3章資格でキャリアが自動的に上がるとは限らない職場

第4章Instagramを閉じてnoteを始めた

第5章433社応募して2社内定。これを有料化しなかった

第6章無料で価値を出すことは「何ももらわない」という意味ではない

おわりに…「稼げる発信」より「残る発信」を選んだ

はじめに
433社に応募し
2社から内定を
もらった話

転職活動で、433社に応募しました。
内定をもらえたのは、2社でした。
数字だけ見れば、
華々しい結果ではありません。
433社という数字を、
恥ずかしいと思っていません。

その数字にたどり着くまでに、
「発信で稼ぐこと」をあきらめているからです。

大学時代はWebライターをして、
ライブ配信もしていました。
夢だった広告代理店にも就職しました。
けれど、そこを退職しました。

就労移行支援事業所に通っていた時期に、
SNS運用という仕事に出会い、
「自分にもできるかもしれない」と、
個人でInstagramを本気で運用しました。

フォロワーを増やして、
PR案件を受けて、企業から仕事をもらう。
発信して、それを仕事につなげる。
そんな生き方に可能性を感じていました。

Instagramを開くこと
そのものが苦しくなっていきました。


「今日は何を投稿しよう」
「フォロワーが増えた」
「昨日より減った」
「この投稿は全然反応されない」

発信するために生きているのか、
生きるために発信しているのか、
分からなくなっていました。

そして私はInstagramをやめ、
noteを始めました。

noteで有料マガジンもメンバーシップも作らず、
基本的に無料で情報を発信しています。

なぜ私は「稼ぐための発信」から離れたのか。
そして、なぜ今も無料で発信を続けているのか。

これは、SNSで成功した人の話ではありません。

何度も方向転換しながら、
自分に合う「価値の出し方」を探してきた人間の話です。


「発信を頑張っているけれど、疲れてきた」
「フォロワー数に一喜一憂する生活から抜けたい」
「副業としてマネタイズしたほうがいいのか分からない」
「フリーランスになるべきか、
会社員としてキャリアを積むべきか迷っている」

そんな状態なら、
この本が何か一つでも考えるきっかけになれば嬉しいです。

第1章
「発信で生きていく」に
憧れていた

最初から「無料で発信しよう」と思っていたわけではありません。
むしろ逆でした。

せっかく発信するなら、仕事にしたい。
自分の力でお金を生み出したい。
そんな気持ちはずっとありました。

大学時代、年間100冊以上を読破し、
感想を書いて大学生協に提出していました。
10冊につき500円分のクーポンがもらえたので、
隙間時間にコツコツ続けていました。

その延長線上で、私はWebライターをしていました。
文章を書くことが好きで、
インターネット上に公開されることに
ワクワクしていました。
1万字の自動車免許解説本が
Kindleで発売されたこともあります。
当時は生成AIがなく、
クライアントが表紙を作って売り出していました。
花言葉の解説記事もリピート案件として
何度もこなしました。
同時に、ライブ配信にも挑戦していました。

今振り返ると、
「発信する」という行動が好きになっていたと思います。

卒業後、夢だった広告代理店に就職しました。

「クリエイティブな仕事がしたい」
「インターネットや広告に関わりたい」
——そんな気持ちで入った世界でした。

必ずしも「好き」と「できる」は一致する訳ではありません。
私は約11か月後に退職します。

就労移行支援事業所に通う中で、
SNS運用という仕事に出会いました。
これが、自分の中では大きな転機でした。

家計の足しにという理由で懸賞垢を運用しており、
当時Xでフォロワーが1500人ほどいました。
フォロワー数が多い方だと周囲から言われました。

今までバラバラだった経験が、
SNSという一つの場所につながったように感じたのです。
「これなら、自分の経験も活かせるかもしれない」
そう思って、SNS運用の世界に入っていきました。
SNSコンサル系の仕事の内定が出かけたこともあります。
実際の仕事内容は、想像していたSNSコンサルというより、
営業色の強いものでした。

そこで、私は辞退することにしました。

「SNSが好き」と
「SNSに関わる仕事なら何でも向いている」は全然違う。


この気づきは、後のキャリア選択でも、
何度も考えることになります。

第2章
Instagramをやった。
ずっと本気だけど、
だんだん苦しくなった。

その後、個人でInstagramをかなり頑張りました。

ジャンルは美容系。
顔を出し、スタイルを出して、連日発信する。
投稿を作って、数字を確認する。
フォロワーが増えれば嬉しい。
反応が良ければ嬉しい。
企業からPRの依頼が来れば
「評価されている」と思えました。

実際、月に最大3万円ほどの収入になったこともあります。
Instagram運用代行として、
クラウドワークスで案件を受けたこともありました。

「SNSで稼ぐ」ことは、
完全な夢物語ではありませんでした。
…だからこそ、やめるのが難しかった。


「ここまでやった、頑張れば伸びるかもしれない」
そう考えてしまう。

数字が伸びても、心が楽になりませんでした。
むしろ、数字を見る回数が増えていきました。

フォロワーが増えたか減ったか。
投稿が伸びたか伸びなかったか。
昨日よりインプレッションが低い。
他の人はもっと伸びている、なぜだ。

そんなことを繰り返すうちに、
発信が「表現」ではなく
「評価されるための作業」になっていきました。

さらにInstagramには、
自分自身をコンテンツにする側面があります。
顔を出し、スタイルを見せる。
私生活を切り取り、短いスパンで新しい投稿を出し続ける。

それが普通だと思っていました。
でも続けているうちに、
「いつまで、この方法で戦うんだろう?」と
思うようになりました。

ビジュアルで勝負し続けることには、
どうしても限界があります。
年齢の問題もあります。
生活環境も変わります。

何より、プライベートを切り売りする事に
疲れてしまいました。

もう一つ気づいたことがあります。
Instagramで得た数字は、
必ずしも「自分の資産」にはならない。
アルゴリズムが変われば、状況も変わります。
アフィリエイトやフォロワー課金のような方法を
積極的には選びませんでした。

「とにかくフォロワーをお金に変える」という考え方が、
自分にはあまり合わなかったからです。

PR案件で月3万円程度を作ることはできても、
その先を具体的に想像することはできませんでした。

Instagramを開くこと自体がストレスになっている
——そのことに、ようやく気づきました。


ここまで来て、ようやく決めました…やめようと……。

第3章
資格でキャリアが
自動的に上がるとは
限らない職場

Instagramを続ける一方で、
会社員としてのキャリアアップも考えていました。

勤務先から宅建取得を勧められ、挑みました。
勉強して、覚えて、問題を解いて、試験を受ける。
取得したからといって、
昇給・昇格に直接つながるわけではありませんでした。

できる業務が増えることと、
キャリアが上がることは、同じではない。


もちろん自己成長には価値があります。
それだけで人生が自動的に変わるわけではありません。

これはInstagramとも少し似ています。
フォロワーを増やす。
資格を取る。
スキルを増やす。
実績を作る。

どれも大切ですが、
「高く評価してくれる場所」でなければ、
努力が点のまま終わってしまう。

自分の努力を「点」ではなく
「線」にしたいと思うようになりました。

会社員としてのキャリアアップを本格的に考え始め、
同時にInstagramをやめる決断をしました。


発信を捨てるのではありません。
発信の場所を変えることにしたのです。

第4章
Instagramを閉じて
noteを始めた

Instagramをやめたあと、
私はnoteに軸足を移しました。

最初は軽い気持ちでした。
あわよくばキャリアの実績になれば、
という程度です。

Instagramでは、その日の投稿がタイムラインで流れていきます。
一方でnoteなら、過去に書いた記事が後から読まれる可能性があります。

転職活動で考えたこと。
資格勉強で失敗したこと。
仕事で試したこと。
それらを文章として残しておけば、
未来の自分にとっても資産になります。

そして、何より「自分の人生そのもの」を
毎日コンテンツにしなくてもよくなりました。


顔を出さなくてもいい。
私生活を細かく公開しなくてもいい。
その代わり、経験したことを整理して届ける。

これは私にとって、とても大きな変化でした。

もちろん、noteを書いたからといって、
すぐに人生が変わったわけではありません。
転職活動は簡単ではなく、かなり苦戦しました。

最終的に私は433社に応募し、
2社から内定をいただきました。

数字だけ見ると…433社応募して2社です。
たくさんの不採用があります。
書類で落ちる。
面接で落ちる。
返信が来ない。
それでも私は活動を続け、
その過程そのものをnoteに書きました。


以前のInstagramでは
フォロワーを増やして、仕事につなげる事を
考えていた私が、noteでは
「自分が経験したことを記録して、
誰かの役に立つ形にする」ことを始めたのです。

この違いは、かなり大きかったと思います。

第5章
433社応募して2社内定。
これを有料化しなかった

ここで、たぶん一番聞かれることがあります。

「そこまで発信しているなら、有料にすればいいのでは?」

noteには有料記事も、有料マガジンも、
メンバーシップもあります。

発信を収益化する方法はいくらでもあります。
では、なぜ、そこを選ばないのか。

理由は単純です。
無料で出すことにも価値があると
思っているからです。


無料だから価値がない。
有料だから価値がある。
私はそう単純には考えていません。

無料で発信することにもコストはあります。
記事を書く時間。
調べる時間。
構成を考える時間。
画像を作る時間。
全部、自分の時間です。

「無料なら何でもいい」とは思っていません。
私が意識しているのは、無料でも、
ちゃんと価値を渡すということです。

その代わりに私は別のものを受け取っています。
知識が整理される。
自分の経験を客観視できる。
ポートフォリオになる。
同じ悩みを持つ人の元に届く可能性がある。

そして何より
「自分は何を考えて生きてきたのか」が
見えるようになります。

発信は、必ずしも「現金化」だけが
リターンではありません。

第6章
無料で価値を出すことは
「何ももらわない」という
意味ではない

私は今も、発信を続けています。
以前のように、
誰かに評価されるためだけに、
自分の生活を切り売りするわけでもありません。

経験したことを整理する。
試してみる。
失敗する。
改善する。
そして、それを誰かが使える形にして残す。
そんな発信を続けています。

私はこれを、自分なりの
「無料ギバー」という生き方だと思っています。


もちろん、全員が無料で発信する必要はありません。

専門性の高い情報を提供しているなら、
対価を受け取るのは当然です。
自分の時間やスキルを安売りする必要もありません。

「マネタイズできていない=価値がない」とは限らない。

Instagram時代の自分に
一番伝えたいことかもしれません。

以前の私は、フォロワーが増えれば価値がある、
案件が増えれば価値がある、
収入が増えれば価値がある、
そう考えがちでした。
でも今は少し違います。

自分の経験が、
誰かが知らなかった選択肢を知ることができた。
誰かが「自分だけじゃなかった」と思えた。
自分の記事を読んだ人が一歩動くきっかけになった。
それも、十分に「価値」だと思っています。

そして不思議なことに、
そうやって無料で出していたものが、
巡り巡って自分の資産にもつながっていきました。

だから、今の私にとって、
発信は「副業」だけではありません。
キャリアの一部です。

自分自身の実験記録でもあり、
未来の自分のための資産でもあります。

おわりに…
「稼げる発信」より
「残る発信」を選んだ

私はInstagramをやめました。
でも、発信はやめませんでした。

むしろInstagramをやめたことで、
自分が本当に発信したかったものが
分かったように思います。

見た目、数字、フォロワー、案件。
そういったものだけではなく、
自分が経験したこと、
失敗したこと、
考えたこと、
そこから得たもの。
それを文章として残したかった。

433社に応募し、内定は2社でした。
数字だけ見れば華々しいキャリアではないです。

433社分の試行錯誤は、
今の自分にしか書けないものになりました。


Instagramで経験したことも、
無駄ではありませんでした。
PR案件で月3万円を作ったことも。
低単価の案件を受けたことも。
フォロワー数に一喜一憂したことも。

そして、Instagramを開くことすら
嫌になったことも…
全部、今の自分につながっています。

あなたが作っているものは、
本当に「数字」にする必要があるでしょうか。


まだお金になっていないだけで、
別の形の価値になるのかもしれません。

知識かもしれない。
実績かもしれない。
信用かもしれない。
人とのつながりかもしれない。
未来のキャリアかもしれません。

私は、これからも無料で発信します。
「無料だからこそ、
誰でも読める場所に置いておく」という
選択をしています。

発信は、必ずしも今すぐお金に変えなくていい。
努力は、必ずしも今すぐ結果にならなくていい。


今日書いた文章が、
半年後の誰かを助けるかもしれない。
今日整理した経験が、
1年後の自分のキャリアを助けるかもしれない。

Instagramからnoteへ。
「見られるための発信」から「残すための発信」へ。
「稼ぐためだけの発信」から「価値を循環させる発信」へ。

発信で人生を変えようとしていました。
今の私は、発信を使って人生を記録しながら、
少しずつ次のキャリアを作っています。

「このまま続けていていいのかな」と迷っているなら。
やめる必要も、無理に続ける必要もありません。

ただ一度、「何のために発信しているんだろう?」と
考えてみてください。


答えが「お金」でもいい。
「承認」でもいい。
「仕事」でもいい。
「誰かの役に立ちたい」でもいい。
そして、もしその答えが変わったなら、
発信の方法も変えていい。

人生の方向転換は、失敗ではありません。
自分に合わない方法を一つ見つけただけです。


私はInstagramをやめて、それを知りました。
そして今は、noteでまた発信しています。
無料で。自分のペースで。

自分の経験を、未来に残すために。

【参考】

・Instagram時代の実績紹介
・転職活動マガジン
・転職活動結果
・自己紹介note
・現在のポートフォリオサイト

発信をやめたら、キャリアが動き出した。 433社応募して2社内定——Instagramからnoteへ移った私の「稼がない発信」の話

2026年10月2日 発行 初版

著  者:Liliscend@夜更かしDX・AIハッカー
発  行:Liliscend@夜更かしDX・AIハッカー出版

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