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夏林人文庫
菊地夏林人ダイレクト出版情報局
夏林人文庫
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更新 2022.10.02
『作務衣猿山太郎』もくじ
☆作務衣猿山太郎 ☆樹海と流木 ☆地図屋
☆作務衣猿山太郎( 腐敗した医科大学を舞台に女医と僧侶と山猿が大活躍する医学奇譚 )
☆樹海と流木( 山奥にある伝説の沼で少年たちが体験する夢幻世界。沼に棲む女の幽玄譚 )
☆地図屋(地図の通りに世界が具現化する超異次元空間に彷徨い込んだ青年の軌跡と再生)
https://bccks.jp/bcck/174338/info
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『村の樹に棲む魚』菊地夏林人 太陽書房
夏林人傑作短編集。
「村の樹に棲む魚」「影を買う女」「蝶人」「無文字図書館」など、
日常と異界の融解を描く和風シュールレアリズムの先駆的短編集。https://shopping.yahoo.co.jp/product/j/9784903447902/compare.html
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僕、小宮山正樹は、母が働いていたので、小さい頃から母方の祖母、佐藤初江、父、小宮山数夫の側で、育ちました。この2人は近親相姦をする間柄でした。 初江は、母、雅子に対して鬼母でした。自分を雅子だと錯覚し、母、雅子を手放すことをとことん嫌っていました。その割には僕の前でも堂々と母の悪口を言ってのけました。両親を結婚させたのも自分が数夫とセックスをするために計画しました。そして、婚姻前から初江と数夫は肉体関係をすでに結んでいて事実上、数夫は初江の“お古”でした。 数夫は、母、雅子に愛情のかけらもなく、ただ家や財産をもらえるという初江の“だまし”に乗っていただけでした。そして、数夫には、近所に住む森景子という初江公認の愛人がいました。 初江、数夫の近親相姦者を中心に森景子や群がる悪魔たちが僕と母、雅子を苦しめた面々でした。 母、雅子は離婚と鬼母と決別を考えましたが、僕が初江、数夫のマインドコントロールを受けたことで実現は難しいものがありました。 母から聞いた話しを織り交ぜながら僕がこの小説を書いていきたいと思い、ペンを取りました。
- データ本
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《シャワーの水音が聞こえるなかで、あなたは口許をわななかせている。あたかも、港との口づけを終えたばかりの船の舳先のように。 あなたの裸の肩は、羽毛のように無味無臭のハッピー・ターン・パウダーにまみれながら、何度もなんども上へ下へと移動する。背中の上の方に生えた肩胛骨と呼ばれる骨も、肩の動きにつれ、何度もなんども上下する。けれども、肩幅、と言われるその距離が、おおきく変動することはない。だからこそ、「肩幅ていどに両脚を開いて」という描写は、ひとつのテクストにおいては、ある一貫性を有つのである。このテクストにおいてもまた同様だ。》(本文より) 収録作:「D/T」「卑怯」「そろそろ行くから」「地獄に仏」「髙木の妊娠」「残り香」「跳び箱の中」「三杯酢」「ビター一文」「待ち時間」「月鳴鳥」「ポリタンク」「三十八度二分の接吻」「ケチャップと最終便」「星を飛ばす」「バウムクーヘン・スタート」
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