2015年12月23日更新
映画・および翻訳出版の状況が変わったため、一部を改訂しました。
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芸術家志望の少女、テレーズは、アルバイト先で美貌の人妻キャロルにであい、その人生を大きく変えていきます。
『キャロル』はサスペンスの女王、パトリシア・ハイスミスが、別名義で書いた初期のベストセラーです。ハイスミス名で再版された時も、好評をもって迎えられた、サスペンス風味のロマンスです。
映画化されたにも関わらず、六十年以上、唯一翻訳の出なかったこの長編を、ハイスミスの私生活や時代背景をからめて、詳細に解説しています(二〇一五年十二月、待望の翻訳が河出書房新社から発売されました!)。知っていると、自慢できる要素が満載です。「キャロル? ああ、女同士のロマンスだから興味がないよ」という方にも、ぜひ、目を通していただきたい一冊です。
東京創元社顧問:戸川安宣氏「精緻な考察に感服しました」
翻訳家:北原尚彦氏「ハイスミスへの理解が深まる一冊」
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