体育の時間が終わると、イジメられているアイリのセーラー服が無い。言われるまま体育倉庫までセーラー服を取りに行くと、同じようにイジメられている2年生のマコトがいた。
思わず能力を身に付けてしまった少年と少女の物語が始まる。
プロローグ
第1章 セーラー服の行方
第2章 記憶の行方
第3章 向こう側のヨーコ
第4章 ジャネット
第5章 保健室で
第6章 ジャンヌ=ダルク
第7章 30分でお届けします
第8章 ネタとオカズ
第9章 乙女心は最優先
第10章 ビン詰めの聖女
第11章 洋子と、亜衣里
エピローグ 1
エピローグ 2
実際に自分が体験したイジメの現場と、学校の対応を思い出しながら書いたので、すこし辛い部分もありましたけど、イジメられる立場の声がひとりでも多くの方に届けたい一心で書かせていただきました。
また、「てんかん」の症状がある知人から、世間からの差別を聞いた時、この2つの事がリンクしてこの作品を書くキッカケになりました。
通常の生活をしていても、かなりの高確率で「てんかん」の患者はいますし、その中に作中登場した様な特殊能力を持つ著名人も少なくありません。
いわゆる、サヴァン症候群の方もおられるそうです。
ただ「てんかん」である事が知られると今の生活が出来ないので、その事は隠して生活してみえます。
イジメが世の中から無くなる事はまず無いと思います。
今だから言えますがイジメも世を生きる為の修行の1つだと思うんです。
だけど、その修行を乗り越える為には、クジケた時の受け皿が必要です。
その想いを込めて「保健室で昼食を」とタイトルをつけさせていただきました。
この小説を書くに当たって、辛い事を話してくれた多くの友人に感謝いたします。
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