優秀なアルファの遺伝子を持つ芹は、その遺伝子を引き継ぐ息子の鈴白と、火事で亡くなった親友の忘れ形見である捺那と共に、慎ましくも穏やかな日々を過ごしていた。
鈴白は、アルファにしては愛らしい容姿をしていた。
一方、強気な捺那はオメガだった。
できれば捺那が鈴白の番になって欲しい。捺那の想いが自分にあることを感じながら、芹は我が子の恋を陰ながら応援していた。いや、応援せざるを得なかった。
「……俺はきっと狂ってる。また、同じ過ちを繰り返すんだ」
その言葉を予見するかのように、何者かによって鈴白が捕らえられてしまい……。
かつて愛と憎しみで塗りつぶされた過去は、十数年の時を経て、優しいエピローグへと結ばれていく。
生まれながらに運命を背負う少年たちの、純粋で優しい愛の物語。
*本作は、「オメガバースアンソロジー」に収録済の分冊版となります。
*分冊版の限定特典として、ラフ画の製作過程を掲載しております。
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