若い頃から本を読むだけで生きていけたらどんなに素晴らしいだろう、と真剣に考えてきた。本を読む楽しみだけは、とうとう誰にも奪えなかった。本だけは手放さなかった。本を読むことだけは絶対にあきらめなかった。いつだって本を読むことが生活の中心にあった。
何の役にも立たない読書が、結局のところ今の私を作ってくれた。世界は巨大な本屋である。読書こそが全てなのだ。時間と椅子とほんの少しの勇気があれば、いつだって本は読める。優雅な読書が最高の職業になる。
読書家であるとは自由人であるということ。好きな本を、好きな時に、好きなように読むこと、それが読書家の唯一の定義です。とにかく本屋に通い続け、熱心に本を読み続けた。読書に無垢な魂を燃やした。なぜ本を読み続けるのか?
とにかく私にはこういう読み方しか、そしてまたそういう生き方しか、できなかった。職業としての読書家による、現代文学を代表する29冊を舞台とした、渾身の自伝的エッセイ&ブックガイド!ALL YOU NEED IS READING!
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